一般的なグラスウール断熱は、軸組の中に充填するので必然的に内断熱方式になります。
日本家屋の多くは、この「内断熱」でもっとも普及している断熱方法でもあります。
日本の断熱基準は、このグラスウール断熱を基軸にして構築されたと云われています。
難点としては、断熱材が柱や間柱に断点が出来ます。
グラスウール断熱材の熱伝導率は、約0.04wですが木材0.16wと4倍あり、柱、間柱、梁桁などの部分が外皮の約25%を占めています。
更には蓄熱する部材が少なく外気温に影響され易いとも云えそうです。
柱や間柱の外側に硬質断熱ボードやスチレンボード等を用いたのを外断熱工法と言います。
樹脂断熱材のスチレンフォームやウレタンボードは、グラスウールのような柔らかな素材でないため、必然的に柱の外側から貼り付けることになります。
断熱ボードは、柱の中心部分等で継ぎ合わせを行うため、ヒートロスの断点が出来ずに外皮を構成することが出来ます。柱や間柱などの構造部材は、その断熱層の内側に位置するため、蓄熱容量が大きくなります。
構造部材などに蓄熱された冷暖房熱は、輻射熱で放熱するため、クオリティーの高い冷暖房空間が出来ることになります。
難点としては、冷暖房が構造体に熱を吸収され、快適空間までに時間が掛かります。
施工方法は、屋根や天井、床との取合いの納めが断熱や気密性を担保するのが困難です。
価格帯も内断熱法式よりは、かなり割高になっているようです。
私は、30年前から硬質樹脂断熱ボード(写真)で外断熱(その外側に外部通気層)を行い、柱間に内側から樹脂スプレー発泡で断熱気密層を構成し、そのダブル通気構造のインナー通気層で冷暖房熱を空気循環させる手法で家づくりを行っております。
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