豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

先人達の知恵が凝縮された古民家です…北斗市

2014-12-15 17:50:22 | ファース本部
古民家に惹かれる人々がおります。私もそのうちの一人といえそうです。
古民家は、単に古くて歴史があるからだと言うのではありません。
先人達がつくった古民家は、今のような機械のなかったとき、何故に此処までの仕事が出来たのかと思うとような、想像を超えた知恵と工夫を施しております。

クネクネに曲がった大梁は、実際に荷重作用を調査すると、構造力学そのものを駆使しているかのように理に叶った使い方を行っています。
大黒柱に乗せる大梁は四方から上下に組み込まれますが、その複雑な構造が組み込まれることで剛性が増すつくりとなっております。

満足な測量機材などもなかった時代に行った仕事です。
古民家に限らず、寺院建築や城郭なども先人達の匠の技を垣間見ることが出来ます。
しかしこの古民家や神社仏閣などを現存されることの難しさもあります。
膨大なメンテナンス費用が伴います。
姫路城が平成の大修理を終えようとしておりますが、国の重要文化財であり、国の事業で膨大な費用を投じてメンテナンスを実施しております。

これが個人の持ち家となるとそのメンテナンス費用を何処まで負担し続けられるかです。
写真は一昨日訪問した松山市のお宅です。
江戸中期の建造物で、築209年を迎えた古民家ですが、仲間の「うずくぼ工房」さんが、保全改修を終えたばかりです。お施主さまと一緒に撮りました。
建主さまご夫妻は、お二方とも国家公務員で一生懸命に働きながらこの100坪もあろうかと思われる、梁も柱も200年もの期間に重なった黒光りする家を護っておられます。

ご夫妻は、お二方も家庭裁判所の調査官をされており、家事調停談義にも話が及び、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
先人達の知恵と工夫の塊である古民家は、このご夫妻のように後世に伝承しようとする気概に敬意を表します。
さて、今日は研究開発の業務や執筆、相談回答などのデスクワークを行っています。

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