私のような開発者の多くは、奇人変人と言われる場合が少なくありません。
既存の方法、道具、仕組みなどは、過去の実績で誰もが「そうゆうモノ」だとする既成概念が定着しています。例えば住宅断熱材はグラスウールであるとする観念がありました。
誰もが家の断熱材はグラスウールで行うモノで、そのグラスウールをどのように上手に使用するかを競っていたように思われます。
自分のつくる家は、実績のあるグラスウール断熱材以外にはないと思い実践してきました。
グラスウールとは、繊維の中に乾燥した空気を静止させることで断熱性能を発揮します。
乾燥した空気を静止させるために、様々な工夫を行ったのは昭和50年代です。
透湿シートなどは存在しなかった時代に、ベニヤ板に小さな穴をあけ、気密と断熱材に湿気を吸わせいないため、農協からビニールを買って来て壁の内側に張ったものでした。
この時点で奇人だ、変人だとの周りの声を多く耳にしたものです。
私自身は、何十棟も施工経験で、グラスウールを乾燥状態で何年もの期間、保持できる自信を完璧にすることが出来ませんでした。ついにグラスウール以外の断熱材を試みる事に。
グラスウールと同類の乾燥した空気を静止させる断熱材以外の素材調査を始めたのが昭和58年でした。
樹脂のスチレンフォーム、ウレタンフォームと研究素材になって行きます。
実際に樹脂断熱材で家づくりを実践したのですが、施工に手間が掛かり、間取りによっては、充分な気密や断熱性能を引き出すことが難しく、多くの失敗を繰り返して辿り着いたのが、樹脂断熱材の現場スプレー発泡断熱方法でした。
家を丸ごとシームレス状に包んでしまうため、出来た家の断熱、気密の性能は完璧です。
ところが、学識経験者や同業社からは、木材が腐る、燃える、環境ホルモン障害など散々なバッシングの嵐でした。このスプレー発泡方式で国の認定を公認されるまで3年近い年月を費やすことになります。
特にグラスウールで断熱をしないさいと指導する評価委員の大学教授の激しいダメ出しが。しかし、誠意を尽くし、プレゼンや現場視察を行い、日本で初めて認定を交付されたのが平成5年でした。
その後は堰を切ったように他社メーカー追随するようになります。
断熱材だけではなく、この昭和の時代からトリプルガラスを標準装備にするなど徹底した省エネ住宅の家づくりを行って来ました。
改革とはまさに既得権を持った様々な人々のバッシングに打ち勝つことなのでしょう。
さて、今日も新しい研究開発を行っておりました。
写真はエアコン暖房の消費電力を測定しています。
現在95wですが、氷点下になっても低水準で推移させるための装置研究を行っていました。

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誰もが家の断熱材はグラスウールで行うモノで、そのグラスウールをどのように上手に使用するかを競っていたように思われます。
自分のつくる家は、実績のあるグラスウール断熱材以外にはないと思い実践してきました。
グラスウールとは、繊維の中に乾燥した空気を静止させることで断熱性能を発揮します。
乾燥した空気を静止させるために、様々な工夫を行ったのは昭和50年代です。
透湿シートなどは存在しなかった時代に、ベニヤ板に小さな穴をあけ、気密と断熱材に湿気を吸わせいないため、農協からビニールを買って来て壁の内側に張ったものでした。
この時点で奇人だ、変人だとの周りの声を多く耳にしたものです。
私自身は、何十棟も施工経験で、グラスウールを乾燥状態で何年もの期間、保持できる自信を完璧にすることが出来ませんでした。ついにグラスウール以外の断熱材を試みる事に。
グラスウールと同類の乾燥した空気を静止させる断熱材以外の素材調査を始めたのが昭和58年でした。
樹脂のスチレンフォーム、ウレタンフォームと研究素材になって行きます。
実際に樹脂断熱材で家づくりを実践したのですが、施工に手間が掛かり、間取りによっては、充分な気密や断熱性能を引き出すことが難しく、多くの失敗を繰り返して辿り着いたのが、樹脂断熱材の現場スプレー発泡断熱方法でした。
家を丸ごとシームレス状に包んでしまうため、出来た家の断熱、気密の性能は完璧です。
ところが、学識経験者や同業社からは、木材が腐る、燃える、環境ホルモン障害など散々なバッシングの嵐でした。このスプレー発泡方式で国の認定を公認されるまで3年近い年月を費やすことになります。
特にグラスウールで断熱をしないさいと指導する評価委員の大学教授の激しいダメ出しが。しかし、誠意を尽くし、プレゼンや現場視察を行い、日本で初めて認定を交付されたのが平成5年でした。
その後は堰を切ったように他社メーカー追随するようになります。
断熱材だけではなく、この昭和の時代からトリプルガラスを標準装備にするなど徹底した省エネ住宅の家づくりを行って来ました。
改革とはまさに既得権を持った様々な人々のバッシングに打ち勝つことなのでしょう。
さて、今日も新しい研究開発を行っておりました。
写真はエアコン暖房の消費電力を測定しています。
現在95wですが、氷点下になっても低水準で推移させるための装置研究を行っていました。

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