迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

「ずつ」と「づつ」

2006年01月16日 | いろいろ
「少しずつ」と「少しづつ」、あなたはどちらを使いますか。

私は「ずつ」を使っていますが、それはそのように教えられたからです。
新選国語辞典(小学館)では、「ずつ」の項目はありますが「づつ」はありません。「ずつ」の項目には「ひとりづつ」のように「づ」を用いて書いてもよい、と書かれています。

本来の言葉は「づつ」なのだそうです。現行の国語仮名遣うでは機械的に「ずつ」を採りますが、語源からいったらどうしても「づつ」でなければなならいということです。
以下、高島俊男『お言葉ですが…』(文春文庫)から引用します。ちなみに高島俊男『お言葉ですが…』は現在も週刊文春のコラムとして続けられています。
「『づつ』は『つ』がかさなった語である。その『つ』は、ひとつ、ふたつ、みっつ…、いくつ、の『つ』、物を一つ一つかぞえることばである。その『つ』がかさなって『つつ』。上にことばがつくと濁って『づつ』となる。(中略)従って、『一人づつ』『十円づつ』でないと筋が通らない。第一『ずつ』はいかにも美しくない。すくなくともわたしはそう信じているのである」(261頁)…私はこの高島説を支持します。

そういえば、地震、地元、鼻血はじしん、じもと、はなじという振り仮名になりますが、漢字を見るとぢしん、ぢもと、はなぢになるべきです。
正しい日本語を教えて欲しいものですね。


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