迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

へー、なるほど! 『津波の高さ、どうやって測る?』

2010年03月02日 | 自然
10センチの津波?どうやってわかるんだよー、というお茶の間の疑問に答えてくれたタイムリーな記事でした。

なるほど、こんな方法で測れば津波の高さがわかるのですね。
納得です。
津波の高さ、どうやって測る?
 南米チリで起きた大地震で2月28日、青森、岩手、宮城3県の太平洋沿岸部に17年ぶりの大津波警報が発令され、全国計118か所で10~120センチの津波が観測された。
 津波の高さというのは、どのようにして測るのだろうか。
 気象庁が発表している津波の高さは、全国の海岸など171か所の施設で観測される。このほとんどを占めるのが、海岸から10メートル程度陸に入った場所に、深さ数メートルまで掘った井戸で観測する「検潮所」。地中に埋め込んだ直径20センチ程度の導水管から海水を引き込み、井戸に浮かべたブイの浮き沈みを基に潮位、つまり海面の高さを観測している。わざわざ井戸に海水を引き込むのは、風などで生じる細かい波の影響を排除するためという。同庁が発表する潮位は、日本各地の標高と同じように、東京湾平均海面を0として計算している。
 平常時の潮位に比べ、潮位の上昇分が津波の高さとなり、このデータは、オンラインで東京・千代田区の気象庁まで常時届けられている。
 観測施設の中には、チリ地震など遠地で発生した津波を、日本で最も早くキャッチするための特殊な施設もある。今回の津波でも全国で最初に10センチを観測した小笠原諸島・南鳥島だ。
 日本本土の南東約2000キロに位置する日本最東端で、チリからの津波だと、本土よりも約1時間早く到達する。このため同庁は、同島近くの水深数メートルの海底に圧力計を設置して、上を通過する水の量を測ることで潮位を計算している。データは同島観測所から運輸多目的衛星「ひまわり6号」を経由して送信され、同庁幹部は「日本への津波の規模を知る上で、重要な手がかりとなる」とする。
 今回の津波は、10~20センチの場所も多かったが、津波の危険性は、単純に津波の高さだけで決まるものではない。
 例えば、高さ20センチの津波でも、満潮時であれば、被害が出る可能性もある。海は満ち引きを繰り返している。「干潮時に50センチ以上の津波を観測しても、海面の高さは普段と変わらないように見えることもある反面、満潮時であれば20センチの津波でも岸壁を乗り越える危険性がある」。気象庁海洋気象課の白石昇司主任技術専門官はこう指摘している。(藤山純久)
3月2日12時12分配信 読売新聞


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