迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

ジョウビタキとの別れ

2016年04月11日 | 自然
ところで、ジョウビタキは渡り鳥です。
ネットで情報収集してみると、3月に中国、ロシアの大陸方面に渡って夏を越すようです。
なので、そろそろお別れの季節かと意識し始めた3月上旬の暖かい日、ほいちゃんは来ませんでした。
このところ虫を食べる量が少なくなっているな、と感じていただけに、渡りに旅立ってしまったのかと思ったりしました。
ところが翌日の夕方、何ごともなかったようにほいちゃんはやってきたのです。
それまでは満腹になるとツゲの木の中に飛んで行ってしまったのですが、この頃から虫を食べなくなってからもすぐに
いなくなることはなく、柵や枝でじっとしている時間が増えました。

私はほいちゃんに向かって、「そろそろ帰る(渡る)頃なんじゃないの。早く帰らないと暑くなっちゃうよ」
「一緒に帰る仲間がいなくなっちゃうよ」などと話しかけていたのです。
それでもついつい「また明日おいで」とも言ってしまうのでした。

3月下旬、今日こそは最後か、今日こそ最後か、と思いながらエサやりをしていましたが、虫を食べる量、回数は増え続け、
3日でエサがなくなってしまうほどになったのでした。

3月31日、妻からエサが10匹ほどしかいないので買って帰って欲しいというメールがありました。
妻と一緒に残っていた虫をあげ、新しいパックのエサもあげました。

それから遊びに来た姪と一緒にまたエサをあげたのですが、5匹ほどしか食べません。
それなのに、飛び去る気配もなく、枝に止まっているのです。
私も名残惜しくて庭先にたたずんでいて、「早く帰りなさい、早く帰りなさい」と繰り返し言い聞かせるのです。

別れの時のことはよく覚えています。いや、時々思い出します。
いつもは無口なままエサを食べているのに、この最後の時はカチカチカチカチ珍しいほど鳴いていました。
あれは別れの挨拶をしていたのでしょう。
同じ日、妻もほいちゃんがピーピー鳴いていて珍しいことだな、と感じていたそうです。
そして飛び去り方もいつもと違っていました。
このところはぐずぐすとしていて帰りたくないようにしていて、しばらくツゲやキンクセイの木でしばらくじっとしてから、
飛び去って行ったのですが、この日はちょっとためらったあと、そのまま生垣の隙間から南に向かって飛んで行ってしまいました。


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