迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

あざといなぁ 『徳永英明、「VOCALIST」シリーズ500万枚突破』

2010年04月22日 | 音楽
カバーアルバムに初めて接したのは、今から30年ほど前のこと。
ひとつ年上のかおるちゃんから借りた甲斐よしひろの「翼あるもの」だった。
このアルバムは今でも手元にある。
なぜなら、意図的に返さなかったからだ。

当時の甲斐よしひろは人気バンドの「甲斐バンド」のリーダーで、ライブでの観客動員はトップスリーに入っていたと記憶する。
この「翼あるもの」には「グッドナイトベイビー」、「サルビアの花」、「恋のバカンス」、浜田省吾が発表する前の「あばずれセブンティーン」などが収録されており、当時の甲斐バンドの楽曲とは異なる大胆な選曲のように思う。
またアルバムタイトルの「翼あるもの」は甲斐バンドのライブでは欠かせない代表曲のひとつであるが、同アルバムには収録されていない。
今思うに、甲斐には先見の明があった。
30年後にカバーアルバムだらけになるなどと、ボクは予想だにしなかった。
「翼あるもの」について書き始めると止まらなくなるので、これについては気が向いたら続けて書くことにして、本題の徳永英明のカバーアルバムについてだ。

週刊文春で近田春夫が連載中の「考えるヒット」で評価は高かったようだったけど(立ち読みで流し読みしただけ)、個人的には好きではありません。
かつての大ヒット曲のカバーアルバムなら、なよなよした声で歌ったとしてもそこそこ売れるのは当然じゃあないのかと。
3までを聴いてみたところでは、曲に面白みもない。
これなら同じ曲をオリジナルでまとめたアルバムの方を聴いてみたいと思う。

かつて、自分たちの親の世代が、僕達の音楽を理解できなかったように、僕達もその下の世代の音楽を理解できないし、理解する気もない。
だけど、今の音楽が素晴らしいものであるのなら、いろいろなアーティストがカバーアルバムを出すこともないと思う。
後世に残るように「よい歌」が出来てこないから、カバーアルバムの需要があるのだろう。

止まらなくなるので終わりにしよう。
徳永の「VOCALIST」シリーズも4まで出して、500万枚を売ったのだから、もういいんじゃないの。
プライドがあるのなら、他人の歌ばかり歌っていないで自分の歌を歌えばいいのに。
徳永英明、「VOCALIST」シリーズ500万枚突破
 歌手の徳永英明(49)のアルバム「VOCALIST4」(20日発売)が初回出荷40万枚を記録、女性アーティストの名曲をカバーする「VOCALIST」シリーズの総売り上げが500万枚を突破した。シリーズ化されているCDでは史上初の大台となった。
 同シリーズは“カバーブーム”の先駆けとなった企画。05年発売の第1弾が130万枚を売り上げ、以降、第2弾(06年)120万枚、第3弾(07年)150万枚とすべてミリオンヒット。08年に発売した3枚入りのボックスセットも20万枚を売り上げた。
 「『VOCALIST』シリーズが多くの方々から愛されたこと、光栄です。これからも気持ちを込めて歌い続けていきます」と徳永。シリーズ完結編の今作は、和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」など13曲が収録されている。
4月21日8時0分配信 スポーツ報知