迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

改正臓器移植法が成立 参院A案を可決

2009年07月13日 | 社会
A案が成立したとしてもドナーの数はさほど増えないと思います。
それでもいいのです。
臓器を提供してもよいと思っていた15歳未満の子供からの臓器提供が可能となったり、臓器提供の意思表明をしていなかった人の臓器を提供しても言いというご家族からの臓器提供が可能となるのです。
これまでは臓器移植を受けたくても法律の壁によって臓器移植を受けられず、悔やみきれないままに亡くなっていった患者さんやそのご家族がいたのです。
でも改正臓器移植法が成立したことで、これからは臓器提供者が現れなかったから移植を受けられなかったということで「諦める」ことができるようになるのだ、とボクは考えます。

ボクの父は腎臓の病気で亡くなりました。
人工透析を受けていれば延命できたのだと思いますが、大学病院がなぜ人工透析をしなかったのか、その時に聞くことができず今に至ります。
ボクの腎臓が必要であったなら、父にあげたと思います。
でも、他人から貰うことまで考えるのかどうか。
少しでも長生きすることができるのなら、腎臓が欲しいと思ったのでしょうね。
今回の改正臓器移植法の成立は、移植を待つ患者さんやご家族が諦めることができるようにするためのものであると思うのです。
改正臓器移植法が成立 参院A案を可決
 脳死を一律に「人の死」と位置付け、臓器提供の年齢制限を撤廃する改正臓器移植法(A案)は13日午後の参院本会議で可決、成立した。同法が平成9年に成立して初の改正となる。これまで禁じられていた15歳未満の子供からの臓器提供が可能となるほか、本人が生前に拒否表明していなければ家族の同意のみで臓器提供できることになるため、国内での臓器移植は拡大するとみられる。
 改正臓器移植法は中山太郎衆院議員らが18年に提出。「脳死は人の死」を前提に、15歳以上となっていた脳死後の臓器提供の年齢制限を撤廃する。臓器移植する場合に限り脳死を「人の死」と認める現行法の該当条文を削除した。本人が生前に拒否していなければ、家族の同意で臓器提供が可能になるが、本人や家族が脳死判定を断ることもできるとしており、提出者は「法的には脳死が人の死となるのは臓器提供の場合だけ」と説明している。親族への優先提供も認めた。
 採決は押しボタン方式で行われ、共産党を除く各党は「議員個人の死生観にかかわる問題」として、党議拘束を外して採決に臨んだ。投票総数220票のうち、賛成138票、反対82票だった。
 一方、A案に先立ち、A案の骨格を残しながら臓器移植する場合に限り脳死を「人の死」とするAダッシュ案は反対多数で否決(投票総数207票、賛成72票、反対135票)。また、現行法を維持しつつ、「子ども脳死臨調」を設置して1年間かけ子供の脳死判定基準などを検討するE案は、A案が先に可決されたため採決されなかった。
2009/07/13 13:10更新