迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

ネット時代、やぶ蛇に気をつけろ

2008年03月19日 | 役所・役人
大阪府の橋下徹知事に対して30歳の女性職員が朝礼で「私たちがどれだけサービス残業していると思ってるんですか」と発言したことですが、その後大きな騒動になっています。
件の職員が環境農林水産部に所属するOさんで、自身がサービス残業をしていないこと、中核派に所属し積極的に活動をしていること(ついでに、この活動には人事からも注意を受けているらしい)、などがネットからの情報収集によって次々と明らかになっています。
彼女としてはマスコミの前で、橋下知事に現場の職員(彼女の表現では労働者)の反発を印象付けようとしたのかもしれませんが、サービス残業を指摘したご自身は残業代を申請して受け取っていることが明らかになったり、地方公務員法に違反した活動をしていることまでもがわかってしまった。
ネット時代の現在、事実に反した行動をすれば直ちに咎められ、それは大きな反発となって戻ってきます。
くれぐれもやぶ蛇にはご注意下さい。
【橋下知事、あなたの意見は?】(7)知事はサービス残業是認?
 大阪府の若手の女性職員が朝礼で橋下徹知事に対し、「私たちがどれだけサービス残業していると思ってるんですか」と指摘した発言については、その後も波紋が広がっている。
 まず、知事発言に対する疑問。女性職員の発言を受け、橋下知事は職員らに対し「サービス残業ありがとうございます」と答えていたが《本来、サービス残業を促すこと自体が良くないことではないでしょうか》というメールが寄せられた。
 自治体の労働組合の全国組織、自治労本部によると「本来は、サービス残業は、払われるべき賃金が払われていない違法な状態」という。サービス残業の長時間化は社会問題化しており、過労死などの問題も引き起こしかねない。関西では最近、大阪大学、近畿大学の職員のサービス残業が問題となった。
 行政は「楽な仕事」と揶揄(やゆ)されがちだが、過剰な負担を強いられている部署もある。特に議会が行われている最中の担当部局の仕事は本当に大変そうだ。自治労本部のある職員は「サービス残業は民間では当たり前というが、民間でも当たり前でいいのかという疑問もあります」
 「風」へのメールでも《民間でも長時間労働の削減努力をしているときに、自分の意見を通すためにサービス残業を強いるなら、それはパワーハラスメント(パワハラ)です》といった知事批判もあった。
 府の厳しい財政状況を棚にあげ、職員が過剰な権利要求だけをするのであれば、税負担をしている側にとっては不愉快な話である。ただ、法律違反になりかねない事態があるという趣旨の訴えに、橋下知事が「ありがとうございます」と答えているのは、話がかみあっていない気もした。
 さて、大阪府庁にサービス残業の実態についての見解をただしたところ「職員はサービス残業していませんし、しないように呼びかけています」とのことだった。くだんの女性職員の意見についても「本人から事情を聴いてはいませんが、何をとらえてサービス残業といっているのか分かりません」との回答。現場の女性職員の発言と府庁の公式見解にも大きなギャップがあった。2008.3.18 15:18産経ニュース