ドキドキしながら一気に読めました。
未成年者の犯罪に対して現行法では加害者の人権ばかりが保護され、被害者とその家族は加害者についての情報をなにひとつ知らされないという現行法の不備を指摘する問題作だと思います。
真保裕一の作品に「繋がれた明日」という服役後の加害者を描いたものがありましたが、この作品はその対極にあるように感じます。
二人の犯人が携帯電話を使いますが、奈良の小学生誘拐殺人事件以降、携帯電話から足がついてしまうことが知られるようになったため、テクノロジーの進歩によってこの作品の設定が時代にそぐわなくなってしまったところがあるのが残念です。
いつものように最後にひねったところがありました。
★★★★★お薦めします。
未成年者の犯罪に対して現行法では加害者の人権ばかりが保護され、被害者とその家族は加害者についての情報をなにひとつ知らされないという現行法の不備を指摘する問題作だと思います。
真保裕一の作品に「繋がれた明日」という服役後の加害者を描いたものがありましたが、この作品はその対極にあるように感じます。
二人の犯人が携帯電話を使いますが、奈良の小学生誘拐殺人事件以降、携帯電話から足がついてしまうことが知られるようになったため、テクノロジーの進歩によってこの作品の設定が時代にそぐわなくなってしまったところがあるのが残念です。
いつものように最後にひねったところがありました。
★★★★★お薦めします。