落ち葉のピークである。
ケヤキの根元も隙間がないほど落ち葉で埋まっている。
見ている間にもパラパラと舞い落ちてくる。
職業柄、ああ、お掃除が大変だなあなんて
ついつい愚痴ってしまう。
経験者だから言うが落ち葉掃きは果てしない徒労感との闘いである。
竹ぼうきを使ってせっせと集めても
その後からまた次々と落ちて来て「もうイヤ!」となる。
思わずホウキを放棄したくなる。
落ち葉掃きが原因でグレた人を何人も知っている。
イチョウの葉っぱも次々と降ってくる。
遠慮というものがない。
これは「背筋台」という運動用具だが
まだ公園ジョギングに熱心だった頃はこの台の上に寝そべって
背筋ではなく腹筋運動にせっせと励んだものだ。
空から舞い落ちるイチョウの葉を下から見上げる光景は
なかなか風情のあるものだった。
そんな晩秋の良き日に
思いもかけぬうれしいニュースが飛び込んできた。
エレカシことエレファントカシマシが
なんと紅白に出場すると言う。
これを快挙と言わずして何を快挙と呼んだらいいのか!
記念すべきデビュー30周年の年に
ようやく彼らにも光が当たったかかと思うと
エレカシファンの一人として感涙に耐えないのである。
私は見ていないが・・・
昨日、紅白初出場の歌手たちの記者会見があったそうで
ボーカルの宮本君は大はしゃぎだったらしい。
結構な「変わり者」だから調子に乗り過ぎての失敗が気がかりだが
紅白であのパワフルで伸びやかな声が聴けると思うと
オジサンは今からワクワクしてしまう。
思い切って祝電でも打とうか・・・
それともそこらへんの落ち葉をかき集めて
祝福のシャワーでも贈ろうか。
苦節30年の彼らにはその方がふさわしいかも知れない。
頑張れよ、エレカシ!