国会は証人喚問の日だった。
とくに関心が強い訳でもないのだが
原稿を書きながらついついテレビの中継を見てしまい
おかげで原稿がまったく進まなかった。
もっと緊張するのかとも思ったが
意外なほど堂々としていて表情にもゆとりが見られた。
質問者から再三にわたって「偽証罪に問われる」と脅かされても
開き直った者の強みとでもいうのか
逆に質問者に「失礼ではないのか」と詰め寄る場面もあって
なかなかのタヌキぶりであった。
期待したようなアッと驚く爆弾発言があった訳ではない。
全体として淡々とした質疑応答ではあったが
安倍昭恵夫人から「１００万円を受け取った」という主張は頑として譲らず
証言も妙にリアルで全くのつくり話ではないように思われる。
実際、国有地の賃借をめぐって昭恵夫人とは
何度となく電話やメールののやりとりをしていたようで
昭恵夫人の秘書を通じて届いたＦＡＸの現物も残っているとの証言には
委員会のメンバーも色めき立った。
しかし、まあ、どちらにしても証明する手立てがない以上
しょせんは「水かけ論」である。
ただ、関与そのものを全否定していた首相サイドではあるが
昭恵夫人の肩入れぶりにはやはり違和感があって
官僚の「忖度」の余地は十分にあったと疑われても仕方がないのでは？
自民党はあれほど渋っていた参考人招致ではなく
一気に証人喚問にまで応じたのは
これで幕引きにしたいという計算だったのだろうが
どうもそうは行かない雲行きである。
長々と「水かけ論」を見せられて全くの時間の無駄だったが
夜は夜でサッカーのＵＡＥ戦まで見てしまって
原稿は遅れに遅れてしまった。
どうしよう・・・（涙）