全国的に「卒業式」のシーズンです。
わが家のピアノ小僧も昨日が卒業式でした。
ついこの間、入学式に出席したばかりのような気がするのに
もう三年が経つんですねえ・・・
スコーンと晴れ渡った絶好の卒業式日和でした。
都立高校は昨日が一斉に卒業式で
あちこちで「仰げば尊し」が歌われたのでしょうか。
ただ、息子が通う芸術高校の卒業式は
一風変わっていました。
式自体は厳かなものでしたが、第2部は卒業生各科のパフォーマンス合戦とでも言うのか、美術科・舞台表現科・音楽科の生徒たちが、制作した映像を上映したり、歌ったり踊ったり演奏したりと、まあ賑やかなことでした。
舞台表現科のダンスはさすがでした。
それにしても最近の高校生は体格が立派になったと
オジサンは変なことに感心しました。
在校生の送辞に答え、卒業生を代表して美術科の生徒が答辞を述べました。
学校の広い廊下で制作していると音楽科の生徒が弾く楽器の音色が聴こえてくる。舞台科の踊る足音も聞こえてくる。自分たちにとってごく当たり前の学校の日常ですが、よく考えると私たちは本当に恵まれた環境の中で自分のやりたい勉強をしているんだなあ、これはあたりまえではなかったのだなと・・・そこまで来て急に思いがこみあげて来たのでしょうか。涙で原稿が読めなくなってしまいました。
それを見て父兄も生徒たちも、あちこちで涙、涙、涙・・・
とってもいい「答辞」でした。
ピアノ練習室です。
グランドピアノ二台を並べた練習室が20近くあって
確かに恵まれた環境です。
ピアノ小僧は三年間、ほとんど休みなく早朝練習に通っていました。
その努力が何とか実るといいのですが・・・
まるで見て来たようなことを書きましたが
私は仕事で卒業式には出席できず
以上の文章は家人の話をもとに再構成しました。(笑)
でも、実際の卒業証書を前にすると
やはり言葉にならぬ感慨がこみあげて来るのでした。