まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

タワーリング・インフェルノ

2017年03月08日 | 日記

酔っぱらってウトウトしながら
ふと気がつくと
BSの画面に懐かしい映画スターの顔が!
とたんに眠気が覚めて思わず見入ってしまいました。



スティーブ・マックイーンです。
パニック映画の大傑作「タワーリング・インフェルノ」は
もう40年以上も前の映画です。
決死の救出作戦に挑む消防隊長オハラハンがスティーブ・マックイーン。
とにかく渋い、かっこいい!男が男に惚れる・・・
歴代ハリウッドスターの中でも間違いなく三本指に入る俳優だと思いますね。
スタントマンに頼らない迫真のアクションが
全世界を魅了しました。



舞台はサンフランシスコの138階の高層ビル「グラスタワー」の落成式。
パーティーの真っ最中に81階の備品室でボヤ火災が発生。
ビルのオーナーの娘婿である工事部長ロジャー(リチャード・チェンバレン)が
予算着服のために電気系統の「手抜き工事」を指示したことが原因でした。
設計者であるロバーツ(ポール・ニューマン)は
すぐにパーティーの中止を求めますが
オーナーのダンカン(ウィリアム・ホールデン)は無視。
そうしている間にも火災は徐々に深刻さを増し、炎はパーティー会場に・・・
もう何度も観た映画なのについつい引き込まれました。



その他にも錚々たるスターが出演していました。
フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、ジェニファー・ジョーンズ、O・J・シンプソン
ロバート・ヴォーン、ロバート・ワグナー・・・
これだけの顔ぶれをそろえたパニック映画は皆無でしょうか。
いわゆる「グランド・ホテル形式」による人物描写と人間模様も実に秀逸。
まさにパニック映画の範疇を超えていますねえ。

半世紀以上も前の映画ですが、今でも全く古さがありません。
いや、むしろ新しい発見や示唆に富んでいて感心するほどの作品です。
科学や文明がいかに脆く、また危険なものか・・・
人間のおごりや思いあがりが、どれほどの悲劇を及ぼすか・・・
間もなく東日本大震災から6年ですが
まさに原発事故と同じ構図で慄然とする思いがあります。
ホント、いろいろ考えさせられました。