太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

研究デザイン

2009-06-22 | 大学
 15日(月)は、午後から公衆衛生を専門にされるT先生の所に現在、進めているデイサービスへのポールウォーキングの介入研究のデザインの相談に行ってきました。T先生は大変物腰が柔らかく、生活習慣病の研究もしています。ポールウォーキングは生活習慣病にも応用できるため、数年先の考想として相談をしてきました。
 今回、デイサービスで実施する予定の研究は多施設共同比較試験の一重盲検となりそうです。初めて行うしっかりとした研究デザインのため、事前に詳細の確認が必要でした。相談の結果、各施設を介入群とコントロール群で分けて行う方向としました。その他の方法としては、各施設内で介入群とコントロール群を分ける方法もありますが、被験者同士が違う方法を見てしまうことや途中で私もやりたいと希望される人が出てくる事が予想され、前者の方が良いのではとなりました。

 17日(水)は、午後18:30から豊橋創造大学で膝関節OA研究のメンバーで集まり、研究打ち合わせと金井先生によるViconに関する関節中心の出し方などの説明を受けました。私が学生への説明で欠けていたところで、本年からこの資料を使わせてもらおうと思います。
 
 さて、同大学で20:00から後藤寛司先生と今度はデイサービスで実施する研究の相談と、本研究に興味を持っていただいている介護福祉型の大学のN先生と初めて顔を合わせました。先ほどの、膝関節研究のメンバーも興味深そうに横から参加をしていました。デイサービスにポールウォーキングを実施する研究メンバーはこれで、太田・後藤先生・N先生と後藤先生のゼミ生となります。大変助かります。N先生はデイサービスに詳しく、実際に現場でデータ取りをする時の注意点も含め多くのアイデアを頂きました。また裁縫もしてみえるそうで、3次元解析測定時の服も作成して頂けることとなりました。第3者割り付けに関しては、元太田研究室の相本君が引き受けてくれそうです。Randmizeの方法も知っていました。

 18日(木)は、午後から豊川にある企業と現在、応募しようとしているJST(科学技術振興機構)のフィージビリティスタディ申請の相談をしました。方向性は、既に話し合ってあり、簡単なプロトタイプのプロトタイプのようなものが既にできていました。私が、この介護支援装置の類似特許が昨年出ていた事を見つけ、今回は申請できないと思っていましたが、コーディネーターのNさんと企業Kさんの話では、既に特許が出ているということは、ニーズがあることでもあり、その違いがあれば問題はないと述べていました。違いは確かにありKさんがその違いをしっかりと説明してくれました。申請は、Goという事になりました。ある一動作に特化した介護支援装置です。パワーアシストやロボットでは現在、問題になっている介護問題(老老介護など)をすぐに軽減する事は難しいと感じます。コストも高く家庭で気楽に使えるものではありません。そのような点から考えたものです。

 19日(金)は、午後からH20年度総長裁量経費の報告をしてきました。さすがに他の報告では、世界初などの先端の話もありました。私は地道なポールウォーキングの話でしたが、本研究費で実施した研究から科学研究費が採択され、企業との共同研究契約、工学部との連携など多くの成果がありました。今後の発展性をしっかり述べたつもりです。フロアーからも質問があり、思ったより関心を頂けた印象でした。本専攻から石田先生も応援に来て頂き、心強かったです。

 同日、夕方からは豊橋市内デイサービス有志の集まりである花草会役員会合に参加しました。研究の説明を聞いて頂き関心を持っていただきました。また、実施にあたり何が可能で何が不可能かの話も伺いました。まず、デイサービスの職員の皆さんにポールを使ってもらう事からとしました。しっかりとした研究デザインで欲張らずに自分たちのやれる範囲内かつその後現場に定着できる研究ができればと思います。

 さて、現在の仕事を整理すると、今週北海道で行われるJOSKASでの発表、研究費申請が2本、倫理委員会への申請、書き始めた英語論文の作成であり、私にストレスを与えている事柄です。また先週水曜日から腰痛が出現し苦しんでします。娘の抱っこを断るのが大変です。

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