太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

11月上旬 in 2020

2020-11-03 | 研究室
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,本研究室も思うように研究を進められずにいる.そのような中で,研究内容を一部変更をして対応をしている.

 1名の院生の研究では,感染症対策の観点からリハビリテーションをリハビリ室で行わず,病棟で行うようになり,そのため,リハビリ室で研究機材を使用した研究が実施できなくなった.本年3月までにある程度の計測ができていたため,統計解析もするが1例ずつの結果を丁寧に観察していくこととした.

 変形性膝関節症の患者さんを対象に本学で3次元動作解析を行い,介入により新たな歩行方法習得により膝へのストレス軽減を確認する予定であった.しかし,感染症リスクを考えて,症例をリクルートするクリニックで計測をすべて完了させる方向で研究デザインを修正した.直接,膝関節のストレス計測が不可能になってしまったが,代替の計測を模索する中,加速度計による身体重心の軌跡計測から現在研究で行っている介入により歩行がシンメトリーになることが分かった.昨年,ACL損傷後症例で術後の一定以上の時期が過ぎていても,シンメトリーでないことの問題点を留学中の同僚であるSusanが報告していた.この辺りは,今後の研究として繋がりそうである.

 私が直接執筆する論文作成はかなりペースが落ちてしまった.1報はunder reviewであるが,返事が来ないのでそろそろ催促が必要.修士修了者2名が現在,英語論文を執筆中で,まずはImpact factorの高いところから挑戦.修士修了者2名が日本語論文の執筆中である.共同研究者では3報の国際雑誌の準備と1報がmajor revision. 星城大学卒業生の石本さんが卒論を愛知県理学療法学に投稿して採択されている.

 学会の参加は,オンラインが中心でそろそろ会場に足を運びたくなっては来ている.学会参加のためのホテルを見ていたが,感染症が増えて来たためいったん保留.その時の感染症の状況によって判断するしかない.来年度の国際学会の発表の案内も来ているが,そのような気持ちになれない.そういった意味では,論文作成にこの時間をあてた方が良いだろう.

 学生への実技講義も前期はオンラインで行わなければならなかった.結局,実技を動画に取り学生に配布した.ただ,学生も検査測定の相手がいないと練習ができない.それでも動画で,何度でも学生が復習できるのは良かった.約100本の実技動画を取り学生に送った.

 さて,今年の太田キャンプ(研究室関係者,OB,OGとの研修会)は,11月15日にオンラインで行う.今年は,ニューヨークからの講演を含め,AI,ロボット,膝OA,糖尿病,肺炎,生活習慣病,高血圧をキーワードにしたトピックスの情報共有を予定している.オンラインですので子育て中のメンバーも参加できるのでそのメリットは大きい.

 最近は,ソロデイキャンプと称してキャンプ場で焚火をしてコンビニのステーキチキンや既に完成している食材を焼くという超ずぼらキャンプをして3時間ほどの滞在で,誰ともしゃべらずに戻ってくる.