太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

PT学会 宮崎 2011

2011-05-29 | 大学
 4/27から4/29まで宮崎県で日本理学療法士学会があった。27日の朝からの学会に間に合うように26日の夕方にセントレアから宮崎に出発した。ただ、台風2号は気になっていた。

 宮崎空港からは、一緒に行った相本君の友人がホテルまで送ってくれ、その後一緒に食事をした。地元の方なので、お薦めの場所で、お薦めのものを食べた。

 さて、翌日は6時半ごろからジョギングをした。宮崎駅の近くと大淀川の河川敷を30-40分走った。シューズを持っていったので走らないわけにはいかないと思って走ったが、その後は雨で走ることはなかった。

 学会は、シーガイアで行われた。私は今回、特別な仕事はなかったが、共同演者としては、豊橋創造大学の後藤先生とゼミ生OBの秋田君の発表を聴講した。今年は(も)、keywordとして変形膝関節症、姿勢、頚部、認知、CVAの歩行を中心に聴講した。

 以下は、発表であり論文であるため信憑性にかけるところもが、ヒントとして参考になったことである。
 ・吸気をう長く二は頚部屈曲位、呼気を促すには伸展位
 ・頚部0度から伸展(位)は、今日胸鎖乳突筋、斜角筋の長さが伸張され、張力を発揮しやすくなる。
 ・円背姿勢は、股関節のモーメントが減り、膝関節が増える。
 ・頚部痛で示す代償姿勢、頚部屈曲、症状と反対方向への側屈、症状側への回旋は、椎間孔の上下径が拡大する
 ・頭部前方突出姿勢は、肩甲骨の可動域を軽減させる
 ・猫背ほど大腿二頭筋の活動が強く、猫背とハムストリングスの硬さに関連するのでは。
 ・膝OAの体幹や骨盤の側方代償は、FTAと関連
 ・膝OAのグレードが上がると内反モーメントの2峰性が平坦化。
 ・などなど

 さて昨日の28日は、台風の影響で明日(29日)は飛行機が飛ばず、愛知に戻れないのではと、皆が考え始めていた。私も前日から考えており、朝6:30からANAに電話をかけていたがつながらず、早割でチケットを取っているため変更は別途でチケットを買わないといけないと思っていた。片道2万7千円で、ネット上では予約できたが、朝の時点では購入をしなかった。あくまでも変更ができればと思っていた。しかし学会会場の日本旅行の方にJALが変更を認め始めましたと教えて頂いたもののANAは、まだとのことであった。しかし友人が同じANAでしかも早割を変更したと聞いて、変更することに決めた。しかし電話が伝わらず、一緒にいた豊橋市民の森坂君の電話がつながり、森坂、相本、太田の3人まとめて変更ができた。

 夜9時に無事にセントレアに戻った。しかしゼミの院生が、本日の朝のフライトであった。

 朝と昼の便は、欠航となっている。明日は、彼女と名古屋工業大学のある研究室に行く予定であったが難しそうだ。私は朝から臨床実習を終えて戻ってくる学生との反省会がある。台風の影響で電車が止まらなければ良いが。

 以下は、宮崎での食事と一コマ。


鳥の南蛮あげ


鳥の炭焼き




マンゴパフェ


きっちょううどん


ゼミOB秋田君と


元祖肉巻き








研究スタート2 2002-2004 in LA

2011-05-22 | 研究留学回想録
 (以下は、薄れ行く研究留学を忘れないように自分でメモしている内容です。)

 USCでの研究は、Viconを使用しての3次元動作解析をまず自分一人で計測できるようにすることが課せられた。以前にも書いたが、使用したこともなく、関ったことがない分野の機器を英語のみで覚えていくのはかなり苦労した。ただ、USCで別途マニュアルがあり、それを見ながら進めていくと確かに機器はそのように動いてくれた。その後、健常者の通常歩行を計測してその再現性の練習に入った。一緒に研究をした同僚はかなり丁寧にマーカーを貼っていた。歩行の角度やモーメントの各方向の再現性はどの程度であるかは実感できた。その感覚は今も役立っている。

 さて、USCでの研究はViconを使用してのACLの予防に関する研究と膝蓋骨の可動性の機器の開発とその使用に関する研究を行った。日本で作成した機器を見せて検討したが、今後は新しいコンセプトで作れないかと言うことになった。日本で作成したものは、脛骨に機器を装着し膝蓋骨の側方可動域を計測するものであったが、Bossから大腿骨を基点にして計測ができないかということであった。膝蓋骨は大腿骨上を移動するため確かにその方が適切と感じた。アイデアは、比較的すぐに浮かんだが、問題はそれを作成することであった。日本であれば、義肢装具の会社に協力を依頼していろいろなアイデアのものを作成して頂いたが、今度はそうは行かない。自分が不器用であることは、自分が一番知っている。さて、どうしたものか。その後のホームセンター通いと製作の苦労へと続く。

2011.5.15-21

2011-05-22 | 大学
 15日は、家内の職場の皆さんが我が家に遊びに来てくれた。女性ばかり9名。皆さん、小児の治療(ST)にも関わっているため、娘ともすぐに溶け込み遊んでくれた。私は、庭に小さな菜園を作った。ホームセンターでしっかり聞いて、始めたがなかなか教えて頂ける方がいないと難しい。畝(うね)も始めて作ってみた。その後、愛知県理学療法士会とNPO愛知県理学療法学会の総会があり、またその後の理事会に参加した。私が新しく受け持つ学術誌部長はNPOの方の学術に属する。5月末までに、部員をということで早速、部員探しをしている。

 17日は、午後から日本神経学会に参加した。転倒、認知症、CI療法と興味深いセミナーが多く、医師以外の職種へのセミナーであった。本学会は、18日の水曜日からである。17日は、運営側の予想を超えて多くの方が参加されていたため、会場は立ち見が出ていた。夜は、保健学科の他専攻の若手との会(男子会?)を、いつものように私が幹事で行った。自分が言うのも変であるが、若いうちの付き合いは純粋で、本当に腹を割った話ができる。いつも、自分たちが上に立つことができたら、このようなことを一緒にやって行きたいと話をしている。逆に言うと、今は難しそうと。

 金曜日にも、日本神経学会に参加した。7:45からの早朝セミナーから参加した。利益相反(COI)に関するものに出席した。聴衆は、かなり少なく演者からも各学会で話をしているが参加人数はその分野が産業界と連携しているかがわかるとの話であった。COIは、医工連携を考えていく上で避けては通れない。今後益々、その理解が必要となる。ただ、一般臨床でPTが実施する研究では、まだ特に何かやらなければならないわけではないと思われる。研究のテーマと企業などからの協力とその研究結果への影響を疑われないように、情報を公開していくことは必須となっていく。

 金曜日の午後に付属病院の整形外科の医局で、脊椎班のトップの今釜とアポをとって話をした。先生は、豊橋市民病院で一緒に仕事をしたことがあり9年ぶりの再会となった。たまたま私が院生と論文の抄読会をしていて今釜先生の論文があり、我々が今後取り組んで行きたいテーマと類似しており、連絡を取った。1時間ほど、お互いの研究について話しをした。9年間のブランクをまったく感じない時間であった。

 土曜日は、夕方から以前、リハ工学センターでお世話になった元田先生とエンジニアの鈴木さんと豊橋創造大学の金井先生の4人で久しぶりに食事をした。元田先生も今後、膝OAで取り組みたい研究課題があるとのことで、私のところの3次元動作解析が使用できるかの話などもした。皆さんと話をしているとやりたい事がどんどんと増えていってしまう。金井先生からも広げすぎないようにとと助言を頂いた。

 




今週 2011.5.9-14

2011-05-14 | 研究室
 月曜日。夕方からNPO法人愛知県理学療法学会の学術大会部の会議があった。昨年度からのweb登録の問題点を含め、昨年度の学会の修正点などを話し合った。私は、本部会の会員となり2年ほどであるが、学会運営の裏側での多くの方々のご苦労が良くわかった。私は、部員を抜けることになり、今後は学術誌部、つまり論文の編集の仕事をすることになる。多くの投稿を頂き、論文の質の向上に少しでも寄与したい。

 さて、水曜日に豊橋創造大学でポールウォーキングに関する研究の参加者への結果通知の書類の最終の確認作業を行った。そして発送した。デイサービス利用者の運動機能評価は、現在まであまり科学的にされておらず、本研究の結果をまとめることは、非常に価値の高いことと考えている。その後、同じ豊橋創造大学で新しい膝装具研究の打ち合わせを実施した。メンバーは臨床で忙しくなかなか進まないようであったが、スケジュールの再確認をしてこれで進みそうだ。ほぼ結果はそろっていたが、打ち合わせで新しい視点も生まれ、再度の解析も必要となりそうだ。論文4本の予定で進んでいる。

 金曜日は、名古屋市内のI整形外科に伺った。私の院生をはじめ、お世話になっており、挨拶方々、何か研究で一緒にさせて頂ける事はないかという目的で伺った。そのクリニックにはオープンMRIがあり、荷重位の膝のMRIなど実施してみたい内容が頭に浮かんだ。

 さて、院生と二人で金曜日にジャーナルクラブを始めた。お互いに文献を多く呼んで、要旨を説明して自分の研究テーマを絞る作業をしている。自分自身にも宿題を出しているため、論文をたくさん読まないといけない。都合で来週月曜日に行うが、自分がやらないでは示しがつかない。時間がない。

2011.ゴールデンウィーク

2011-05-07 | つれづれ
 毎年楽しみにしているゴールデンウィーク(GW)であるが今年もあと2日となってしまった。さて、アメリカ留学中にGWが日本にはあると説明をしてとても不思議がられたことを思い出す。祝日が続き日本には珍しい連休だからと説明したが、しっくりしないようであった。語源は良く知らなかったが、ネットの語源由来辞典ではラジオなどの「ゴールデンタイム」に由来するそうである。

 GW前に、ふとネット調べて知ったことだが、文献検索のgoogle scholarを使用しようとすると「巨人の肩の上に立つ」と言う文字を見る。英語では「Stand on the shoulders of giants」。 私は知りませんでしたが、あるネット上では、これはニュートンの言葉で、彼自身の偉業について意見を求められたときに、すぐさま心からの謙遜の意を込めて「もし私が他の人よりも遠くを見ているとしたら、それは巨人の肩の上に立っているからだ」と答えたことに由来し、先人の偉業の上に自分の業が成り立っていることを言っているそうである。ただ、Wikipediaでは、12世紀のフランスの学者シャルトルのベルナール(Bernard of Chartres)の言葉としている。いずれにしても、現代の学問は多くの研究の蓄積の上に成り立つという意味。

 また、新しく知ったことにDOI(ドイ)。こちらもWikipediaでデジタルオブジェクト識別子(-しきべつし、Digital Object Identifier、略称DOI)は、インターネット上のドキュメントに恒久的に与えられる識別子であるとされている。DOIのサイトに行き、論文にふられているDOI番号を入力すると文献が検索できる。あまり利用していないが、今後その便利さを感じるだろうか。

 GWは、ほぼ毎日、友人たちを新居に迎えた。11時ごろ来てもらい、家のツアー(家の中の紹介)をして、昼を食べ、午後からゆっくりするといった感じ。ただ子連れが多く、とてもにぎやかく、純粋にゆっくりできた記憶はない。

 5/5は、吉良町の梶島に船で渡り潮干狩りをした。娘は、そこらじゅうにいるヤドカリを怖がっていて、大変であった。途中からは、積極的にアサリを取りに行っていた。1年前に島にまかれたアサリだそうで、1年間無人島で大きくなっておいしいと聞いていた。小ぶりなものが多かったが、大きいものは、おいしく濃厚であった。ものすごく込むわけでもなく、船と潮干狩りの2つを楽しめるなかなか良い遊びであった。



海風が寒いということでカッパを着せて帽子をかぶらせた。