太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

第6回モーターコントロール研究会

2012-06-23 | 研究室
 昨日、本日と岡崎カンファレンスセンターで行われたモーターコントロール研究会に参加した。初めての参加であったが家から自転車で4分ぐらいでこんな素晴らしい会があるとは知らず、今まで損したといった感じ。東京湾岸リハビリテーション病院の村神さん(名大OG)、倉山先生と再会し、参加した豊橋市民の神谷君、森坂君、弥生病院の相本君とも合流した。内容は私にはかなり難解なこともあったが、大変有意義であった。日本語と英語両方のシンポジウムがあり、久しぶりに英語に触れた感じがした。

 今後も生理研の研究会などに注目していきたいと思っている。

 昨日の夜はレセプションにも参加し、その後また写真のメンバーで2次会に行った。気さくなメンバーで大変楽しい時間であった。

 


 

第45回スポーツ傷害予防研究会

2012-06-20 | 臨床
 今週日曜日に以下の内容で,スポーツ傷害予防研究会の定例会を開催する.会場は愛知大学で,会費は無料.スポーツ傷害予防に興味のある方はどなたでも参加は可能.事前申し込みも不要.PTが多いですが,柔整,鍼灸,スポーツ・健康増進の分野で仕事をされている方々も参加頂いています.

日時:平成24年6月24日(日) 10:00~12:00
会場:愛知大学6号館 635教室 3階
内容:
「足関節骨折患者の治療を通して得た知見」 弥生病院 相本 啓太
「足角と歩隔の変化が膝関節に及ぼす影響」
「Single hop testについて」 名古屋大学 太田 進
「梨状筋について ―piriformis stretch―」 向山クリニック 鳥居 善哉 
「股関節唇損傷  高校野球投手の一例を通して学んだこと」 主体会病院 上田 誠

その他 

                                 
スポーツ傷害予防研究会
世話人
鳥居 善哉

問い合わせは,世話人の鳥居先生まで.yoshiya@sf.commufa.jp

毎回,盛り上がって時間を超過してしまう.お茶を飲みながらフランクに検討し合う.ただ,今回はその後,私は家族と合流して,豊橋動物園に小象を見に行きたいと思っているのでそのように司会をするつもりでいる.


6月中旬 in 2012 つれづれ 本を読むこと

2012-06-12 | つれづれ
 帰りの電車で相本君に借りた森博嗣さんの「科学とはどういう意味か」を読んで、「本を読むこと」と自分のことを考えた。

 小さいころは、一面に広がる田んぼで毎日遊んでいたこともあり、そのためではないと思うが本を読むことは全くなかった。家にも本はなく、小学校の先生に、家庭訪問で「マンガでも良いから読むように」と言われた。授業参観で、朗読の場面であてられるとゴツゴツにしか朗読できず、帰宅すると漫画でも良いから読むように親に言われた。読むことは当然遅く、授業の時に黙読するようにと言われてもいつの間にか声を出していたようでうるさいと言われた。初めて長い本を読んだのは小学校3年生の夏休みで「おしいれのぼうけん」を読んだ。ただその後、具合が悪くなった。学校の図書館で本を借りた記憶はなく、借りたとしても読んだ覚えはない。

 そんなこんなで、本を読む習慣は全くなく、テレビの知識で生きてきたような気がする。本を読む人の気がしれないと思っていた。

 大学生の時も同じで毎日電車で通っていたのに本を読んだ覚えはない。今思うと、電車の中で何をしていたのだろうか。

 社会人になり病院でPTとして勤務するようになった。自分の患者さんの病態を調べたり、不思議に思ったことを成書で調べるようになった。ただ、ふと気が付いたことなどは、教科書には載っていないことばかりであった。今のようにネットなどで調べる手段もなく、休みの日に片道2時間ほどかけ愛知医科大学の図書館に行って医学中央雑誌から論文を調べ、それから目的とする論文をまた探し出す作業をした。コピーをして持ち帰った。製本されたジャーナルは厚く、コピーもいつも斜めになってしまった。1つ、2つの論文を探すのに半日かかった。それでも、あんな本嫌いな自分が知りたいことをただ知りたいという思いで、論文を探して読むようになった。自分の疑問が異なる論文2つを合わせるとつじつまが合うことに気が付き調べることの楽しさを感じた。その後、少しはまったウインドサーフィンにも文献を持っていき、休憩の時にコーラを飲みながらバナナを食べ浜辺で文献を読んだ。20年前のことである。内容を知りたかったからだと今日読んだ本で自分の行動を再確認できた。

 その後も小説など、文献以外を読むことはなかった。家内は本の虫でものすごいスピードで本を読む。本人は、もったいないのでゆっくり読んでいるとのことであるが。小学校も中学校も図書室に通い詰めでほとんどの本を読んだと言っている。新婚旅行の時に、機内などで読む本を二人で探しに行った。私は、統計の本と猿の惑星を買った。家内は、結婚詐欺師(乃南アサ)という本など何冊も買っていた。お互い楽しく読む本ということで購入した。私は、本を読むことイコール勉強という概念があり、統計の本を買ったようである。機内や旅行先のビーチで読むには不適切でほとんど読まなかったように思う。猿の惑星は、映画で内容を知っていたので、購入したがあまりわくわく感はなく、義務のように読んだという感じであった。家内が楽しそうに読んでいたので、結婚詐欺師を借りて読んだ。初めて文献以外で本を読むことが面白いと思った。本を選ぶことに問題があることを指摘され、その後は家内の推薦で天空の蜂、火車などを読み、東野圭吾や宮部みゆきの本を読むようになった。その後、本を読むことが楽しく感じるようになり、図書館で本を借りるようにもなった。特に、今は電車通勤のため、楽しく電車に乗って本を読むようになった。変わるものである。ただなぜ家内が新婚旅行で結婚詐欺師を選んだかは不明。

 さて、仕事でも大学勤務となりPCの前で1日仕事をしていることも多くなった。文献も自分の知りたいものを電子ジャーナルで見つけると楽しく読んでいる。しかし情報量の問題で、英語論文でないと情報はすごく少ない。日本語論文が電子媒体になっていないこともあるが、英語論文の情報量と、あまりにも大きな差がある。知りたいと思うと自然に英語論文になる。たまたま1つの内容を英語論文で探しているとそれとは関連がないが興味のある論文を見つけ、また違う興味のある論文を見つけそちらの関連の論文を探すという、論文探しの旅に出ることがよくある。気が付くと半日を使ってしまっている。20年前に、keywordの書かれた索引集を調べ、また実際の論文を捜しコピーを取り、そのコピーがうまくできずということを繰り返していたことを思うと、電子ジャーナルで英語文献探しの旅をすることは何と贅沢な時間かと感じる。

 そんなことを感じながら、帰宅した。

5月下旬から6月上旬 in 2012

2012-06-10 | 研究室
 5月下旬からある研究のデータ取りを開始した。新しい3次元動作解析システムを使用し始めた。マーカの認識は、以前も書いたようにかなり改善して、今まで経験した高額なシステムと、元システムでカメラ10台であれば、今回実施した歩行解析ぐらいの単調な動作であれば差を感じなかった。現在まで7名のデータ収集をしたので今後解析に入るが、ここがマニュアルなので大変である。しかし今まで自分で動作解析システムがなく、さみしい思いをしてきたためうれしい限りである。ただ、3次元動作解析は、評価手段の1つであって研究目的ではないので、もちろん内容が重要である。今後は、MRI(正確にはMR imaging)との融合を検討しているため、MR imagingの勉強も少し始めた。

 さて、来年5月には、愛知県で第48回日本理学療法学術大会が開かれる。少し前に編成統括部長に任命され、演題募集、プログラムや抄録、座長推薦などの一連の編成に関わるといわれている。仕事はこれからで年末年始は恐ろしく忙しいと伺っている。また、別の第10回 生活生命支援医療福祉工学系連合大会 (LIFE'2012)のプログラム委員を名工大のM先生より仰せ使った。こちらの会議も少し先であるが始まるようである。

 先週は愛知県の大学の壁を超えた整形外科の膝を専門にされている医師の集まりがあり、そちらにも参加をさせて頂いた。少しdetailを検討する会の印象であるが、私には大変勉強になる。一つの病院に関わっているだけでは、わかりにくい他の手術方法なども聞くことができ参考になる。また情報の共有化もしていく方向である。自分の力では声を上げられないが、もう少し実力が付いたらPTとして協力をさせて頂けるような気がする。

 現在、3次元動作解析とMR imagingともう一つの関節の情報を得る新しい方法の3つの融合を考えている。もう一つの関節評価の方法は、研究が少し進み情報公開できる段階で少し述べたいと思う。先日、その方法で使用する機器の企業に来ていただきデモをしてもらった。3次元動作解析と同期もできそうで、新機種が7月末に出るとのことで、8月以降の研究で使用していきたい。

 さて、6月は国内留学をしようかと以前思っており時間も空けておいたが、なんとなく忙しく過ぎてきてしまった。一応、論文作成は地道に進めているがはやり多大な時間を費やす。すぐに時間が無くなってしまう。
 

神戸のPT学会

2012-06-03 | 研究室
 先週は、25日金曜日から27日日曜日まで神戸で行われた第47回日本理学療法学術大会に参加した。研究に関する情報収集以外で私の今回の主な仕事と役割は、土曜日朝一の座長と金曜日と日曜日の愛知で行われる第48回日本理学療法学術大会会議であった。しかし金曜日から体調が悪く、会議には出席したものの夜には熱発してしまった。ホテルで体温計を借りて計ると37.8度。水枕も借りて、寝ることにした。ちなみに夜は、なか卯のうどん。朝一の座長に穴をあけるわけはいかず、困っていた。もしものために、金井先生に座長のお願いをし、快く(?)受け入れて頂いた。そのため少しほっとしたが夜もあまり眠れなかった。朝5時の時点で、37.4度あり、まだかなり体は「えらかった」。1時間、舞台の上で座長をする自信はなく、ほとほと困っていた。金井先生には朝、また連絡することになっていた。そうこうしていて、少し楽になった6時半ごろ、熱を測ると36.5度に急に熱が下がっており、病は気からか、すっかり元気になり、会場に向かった。無事にすべての仕事を終えることができた。