2月15日には,私のmentorである,豊橋市民病院リウマチ科部長の大石先生の退官式典が開かれた.110名の参加者とのことで,大石先生のお人柄がうかがえる.20年以上前に一緒に多くの患者さんの治療を教えて頂いた往年の先生方に出会えた.またお互いに若い時に一緒に学ばせて頂いた研修医(現在はいろいろなところで活躍されている)の先生方ともお会いでき,それは楽しい会であった.大石先生は,ことあるごとに私に留学するようにと言い続けた先生で,大石先生がいらっしゃらなければ留学はしていない.大石先生の多くの語録は,今私が使う立場になってきている.留学の相談に来た若いPTの人たちには「留学は行って帰ってくるだけで成功だ」,「行けばいいのだ」と私が使っている.参加者が多すぎてゆっくりとお話ができなかったので,5月か6月ごろにまたゆっくりと食事会を開きたいと思う.
さて,先週末は名古屋大学理学療法同窓会定期研究会があり,「やさしい住まいのつくり方」~高齢者・障がい者の住環境整備~と題して,住宅改修に大変詳しい理学療法士,車いす利用者の方,建築士の3名の方にご講演をして頂いた.20年以上前に患者さんの自宅に住宅改修の相談を受けいったものの何の役にも立たなかったことを思い出した.また,ある大学の調査で,介護保険が始まり住宅改修に補助が出たころ,補助を使い全く使い物にならない例が多いことの発表を聞いて驚いたことも思い出した.今後,地域包括ケアシステムが進むと益々自宅で生活をする高齢者や障がい者が増える.そのため,住宅改修のニーズは相当高まる.患者さんに相談された時にさて我々は本当にそれにこたえられるのだろうか.3名の方からのポイントは,PTによる評価によりその方の状態と必要な支援を明確にし,本人のニーズをその中に組み込み,建築士により構造上の問題を解決する.まさに専門職の連携が必要である.ただすぐに自分が何かできる能力が備わるわけではない.重要なのは相談できるリソースを知っていることだと思う.愛知県の医療職はこちらに,ボランティアの相談窓口があることを知っていて,支援ネットの方と一緒に訪問などをすると良いのではないか.リソースを知っていることが重要である.
さて,先週末は名古屋大学理学療法同窓会定期研究会があり,「やさしい住まいのつくり方」~高齢者・障がい者の住環境整備~と題して,住宅改修に大変詳しい理学療法士,車いす利用者の方,建築士の3名の方にご講演をして頂いた.20年以上前に患者さんの自宅に住宅改修の相談を受けいったものの何の役にも立たなかったことを思い出した.また,ある大学の調査で,介護保険が始まり住宅改修に補助が出たころ,補助を使い全く使い物にならない例が多いことの発表を聞いて驚いたことも思い出した.今後,地域包括ケアシステムが進むと益々自宅で生活をする高齢者や障がい者が増える.そのため,住宅改修のニーズは相当高まる.患者さんに相談された時にさて我々は本当にそれにこたえられるのだろうか.3名の方からのポイントは,PTによる評価によりその方の状態と必要な支援を明確にし,本人のニーズをその中に組み込み,建築士により構造上の問題を解決する.まさに専門職の連携が必要である.ただすぐに自分が何かできる能力が備わるわけではない.重要なのは相談できるリソースを知っていることだと思う.愛知県の医療職はこちらに,ボランティアの相談窓口があることを知っていて,支援ネットの方と一緒に訪問などをすると良いのではないか.リソースを知っていることが重要である.