太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

4月下旬 in 2014

2014-04-29 | 研究室
 はじめてOARSI(パリ)に参加した.オルジーのように,発音されていた.OARSIは,ジャーナルのOsteoarthritis and Cartilageを発行している学会で,本ジャーナルは整形外科領域で2番目にimpact factorの高いジャーナルである.結論から行くと大変本領域に関連したPTにマッチした学会であった.手術の話は少なく,基礎の話も多いが運動療法,保存,予防がかなり多く取り入れられており,世界の活躍しているPTが生き生きとしていた.特に女性のオーガナイザー,発表者が多かった.これだけのimpactの学会なので医師や基礎の研究者が中心と思ったがそうではなかった.特別講演の1つ1つも先端研究を包括的にreviewされており,大変価値が高かった.世界中に多くあるマルチセンターの縦断コフォート研究も,対象者数千名で多く報告されていた.またOAは,外傷後に高い罹患率になるためACL損傷の報告も多く,膝OA,ACL,PF損傷と私が今まで関連して来た分野がかなりのウェートを占めていた.気持ちとしては,来年も発表をしたい.なお例年はシアトル.ヨーロッパと北アメリカで交互に開催されているようである.

 自分の発表はポスターで無事に終わり,私の3次元動作解析とMRの結果をリンクさせたものも他にもあった.Stanford大学が私とかなり似た研究をしていた.西洋とアジアで罹患率も異なるため,結果を比較しようと相談をしきたらgreatとの話であったが,あちらは数十人のチームで私は学部学生と院生1名のチームなのでだいぶ規模が違う.ただ,私が留学していたUSCとの連携もあり,今後の視野に入れていきたい.

 また若い日本のPTも何人か発表をして活躍していた.これは何かとてもうれしいことであった.さて,英語のスキルを絶対的に上げる必要をされに痛感して帰国したので,2週間に1回ほど英語で発表する場をそろそろ設けたいと思う.

 別件で4回目の英語論文の査読結果が戻ってきた.rejectではなく,細かく指示をした頂いているのでこちらももうひと頑張りだ.

APKASS 2014

2014-04-15 | 研究室
 無事APKASSで発表終了.

 奈良県新公会堂にて開催された.第1会場は能の舞台であった.


 オープニングセレモニーで大会長の広島大学越智先生のご挨拶.その後の発表も皆さん,靴を脱いでの登壇であった.


 ポスターですが久しぶりの英語発表.



 夜は,公会堂の庭で行われたPartyに参加.越智先生と記念写真.4年前にJOSKASの膝賞を頂いたものであることをお伝えすると覚えて頂いていた.また激励のお言葉を世界の越智先生から頂いた.

 朝,ホテルで自転車を借り散策.小学校6年生の時に猿沢池の近くに修学旅行で泊まった.東大寺と五重塔が猿沢池からこんなに近いと思わなかった.小学校のお土産に東大寺の仁王様の作り物を買ったことを思い出した.ただ,桜も咲いており,とても寒かった.





4月上旬 in 2014

2014-04-13 | 研究室
 慌ただしい中で新学期が始まった.私は学部1年生の担任となった.理学療法学専攻の新入学生は59人.1年生の講義もないため,一人一人となかなかコミュニケーションを取ることが難しい.まず,1年生の8名ぐらいと毎週月曜日にランチョンミーティングを行うことにした.第1回を行った.十分ではないかもしれないが,コミュニケーションは取れ,臨床の話をすると目の輝きを感じた.

 明日からのAPKASS(奈良)と再来週からのOARSI(パリ)のポスター発表準備に追われる中,英語論文の査読の仕事が2つ舞い込んだ.1つでも必死であるため,一つはお断りして,1つをお受けした.いつも世界中のどなたかが私のつたない英語論文の査読をして頂いているため,機会があればなるべく頑張って受けるようには思っている.ただ,なかなかこの時期に厳しい.Reviwerとして書いた英語コメントの校正はまた英語校正業者に文法のエラーをチェックしてもらうので,ボランティアどころか持ち出しで査読をしている.

 1つ論文が戻ってきた.初めての返答でrejectであった.私の論文の結果に対して"So what?",「それが何」と書かれていた.さすがにしばらく落ち込んだ.また取り直しで投稿予定.

 昨日からフットベースボールの監督仕事が始まった.最初はグランドに出ずに挨拶と楽しく頑張ろうという話,初めての子にルールの説明を目的として,公民館に集まってもらった.高学年は部活と重なり2名のみ参加で,2年生,3年生が多く,最初からどのような話をしようかと思案に暮れた.まず話し始めて試合に向けてというと,その都度質問が入る.「だれと試合するの」と質問され答えた後,更に質問と手が挙がる.どうぞと言って,出た質問は「歯が2本ぐらぐらしていて,抜けた歯はどうしたら良いか?」と聞かれた.大変手ごわい.ちょっと質問なしでというと「えー」と言われた.経験のあるコーチにルールの大切な部分を説明して頂き,その後グランドに出た.私は今回が初めてであるが,指導経験者の方々にたくさん参加して頂き助けてもらい楽しく練習は行った.ベースランニングのタイムを計り,最後に監督もとなった.アップをしないと古傷がと思い走ったがやはりその後,左ハムストリングスが痛む.子どもたちの挑発に乗らず無理をしないようにしようと思う.

 また昨日はアメリカ留学時代に一緒のアパートに住み,共に励まし合った某医科大学小児科准教授が泊まり来られた.学会のついでであるが,夜は昔を懐かしみバーベキューをしてナパバレーのワインを飲んだ.

 さて,今日も午後からフット.子どもたち,特に低学年にイニシアティブを取られないようにしたいが,たぶん無理.