太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

研究スタート 2002-2004 in LA

2011-01-22 | 研究留学回想録
 いよいよ2002年6月からUSC(南カリフォルニア大学)のバイオメカニクスラボで研究生活スタート。緊張の初出勤。Bossと話をして(理解は半分以下)、その後再度学内を案内してもらった。そして昼のFaculty meeting(USCのDepartmento of Biokinesiology and Physical therapyのスタッフ会議)で、紹介をしてもらった。その後、挨拶をするように言われ、1分ほどの挨拶をした。皆さん"welcome"と握手をしてくれた。とてもしゃべれませんでした。

 さて、何からしたらよいのか。日本では臨床経験しかなくバイオメカの研究には強い興味は持っていたものの、経験なし。のち研究留学紹介で使用したスライドにも記載した”4つのない”。研究経験、学位(多くの人は博士を取った後に留学)、英語能力、お金(自腹での家族留学)。

 まず、パートナーとしてPhDの学生であるアメリカ人のSamとSusanを紹介してもらい、特にSusanは私の世話係と任命されたようだ。歩行の3次元動作解析の再現性に関する論文から読むように言われた。その後は、Bossの論文を研究室内で読むことをした。そこで、研究室内に来た人には、片っぱしから挨拶をして自己紹介をした。もちろん相手の名前を聞いた。予想通り相手の名前がリピートできず、手帳にスペルを書いてもらった。後にこの行為が、早くLabやその周辺の方々とコミュニケーションを取れた一助となったことを自覚した。しかし、たまたまlabに顔を出した人にも名前を聞いていたので、その人には迷惑であったと思う。

 SusanにViconという3次元動作解析システムを初めて紹介してもらった。2002年当時はまだそんなに日本にはなかったと思う。私が知らなかっただけかもしれないが。現在は理学療法士の養成校の施設基準になっているので多くの施設で何らかの3次元解析装置はある。はじめて、Viconの説明を受け、関節の角度や関節にかかる力がグラフで出され、また動きがビジュアルでしかも骨格モデルとして表され、まさにクールと感動した。これからこの操作を覚え、使用していく楽しさと理解できるかの不安が入り交じった。

 Susanは、ACL(膝関節前十字靱帯)損傷の予防に関する研究をしていた。今では日本でも多くの予防プログラムが研究されているが、やはりアメリカの方が進んでいた。カリフォルニアは女子サッカーが盛んで、ACL損傷も日本では、女子バスケットが受傷率の高いスポーツとして挙げられるがあちらではサッカーであった。たしかに、NikeのCMなどでも女子サッカー選手が出ていた。女子サッカーはとてもメジャーなスポーツであった。今後はSusanの研究に便乗する形でACL損傷予防に関する研究をすることとなった。そこに日本での臨床経験から思っていた自分のアイデアを入れて行えた。とてもラッキーであった。

 さて、Viconの使用方法をもちろん英語で受けた。Susanは、少し説明すると"Make sense?"と聞いてくる。30%ぐらいしかわからない。Noというといつまでも進まないし、Yesというと次に行ってします。とにかく、Yes or Noでは返答せず、今言ったことはこう言うことか?と聞き、このように理解したと自分がわかったことを口にして進めて言った。Susanも私の英語能力を十分理解し効果的であった。しかし、”Make sense"は、その後も続き(もちろん優しく教えてもらい感謝しているが)、自分の中では怖い響きとなっている。


英語学習 2002-2004 in LA 2

2011-01-15 | 研究留学回想録
 前回の研究留学回想録は本日のタイトル1であったので、2として留学自体の英語学習を振り返る。

 留学中滞在したLAのPasadena。そのアパートの歩いて15分ほどにあるPolyという語学学校に数週間通った。半日のコースでGrammar, Vocabulary, Pronunciationなどのコースから2つ選ぶことができた。1ヶ月ほどボスの好意で通わせてもらったが英語はあまり伸びなかった。その後、Labでの研究が始まった。

 研究で始まり、しばらくしたからあまりに英語が伸びないので悩み夜間開講している英会話に参加した。格安であったが、やや治安が悪いところであった。内容もお粗末であった。英語を喋る機会を増やすつもりであったので、それでも仕方が無いと思ったが、語学学校のピンきりを感じた。

 2年間の間の残り半年ほどからか、研究生活に少し余裕ができ、家内がその少し前から行き始めた語学学校に可能な範囲で参加した。なぜなら、家内がその語学学校に行き始めてから急に英語が伸びたからだ。これはまずいと感じfollowした。

 コースはアドバンスで、その内容はこんな感じであった。まず、先生(Bill)が、What is going on in the world?と聞き、とにかくニュースなら何でも良いので答える。Billは、政治家の秘書をしたことがあるそうで、政治の話も良くしてくれた。そのおかげでテレビのニュース、特に政治の話が分かりやすくなった。その後は、5-10分程度の英文を順番に読んでその後自分のわからなかった単語を質問でき、そしてすぐに何が書いてあったか内容を聞かれる。また、定期的にプレゼンをしなければならなかった。家内は2週間に1回ほどしていて、その準備を家でよくしていた。発表は30分で質疑応答が30分。たしかに、これを繰り返していれば英語が伸びると感じた。私も自分の研究の話やBillや他の男子学生(日本人男性はいなかった)の要望で日本人女性にモテる方法というタイトルで完全な自分の主観で話をした。今も、プレゼンと質疑応答が英語学習の大変良い方法と思っている。

 さて、何人か知り合った日本人の学生で、日本に帰国した人もいた。英語力が伸びると思ったが、殊の外、伸びずにこんなにお金を使うのはもったいないといった感じであった。半日、語学学校で英語の勉強をして、午後からは日本レストランでアルバイト(?:学生ビザでは働けないはず) など。日本人とルームシェアしていて午後からはずっと日本語を使用。日本にいて、アルバイトをして、そのお金で気合を入れて駅前留学しても同じではと言っていた。

 自分も最初の3ヶ月はあまりに英語が伸びずに焦った。メールで皆から英語はしゃべれるようになった?とよく聞かれ、まずいと思った。結果として、留学して英語がぜんぜん伸びないのでは大変まずいと思って勉強をした。結局、それで伸びたような(少しですが)気がした。

 Billからは最後にProgress Evaluationをもらった。必要なことは、Vocabulary, Vocabulary, Vocabularyとコメントをもらった。少し英語ができるようになると、その後たしかにVocabularyが重要であると実感する。

 まとめると、英語学習にはプレゼンと質疑応答。さらに伸ばすにはVocabulary。

 帰国して7年になろうとしている。Vocabularyは増えるどころが激減した。しかし昨年末に英検準1級を受けた。8月に受けることを決め10月に受けた。そこでも私にはVocabularyが最重要と感じた。2ヶ月で意外と覚えることができ、ぎりぎりでパスできた。しかし、また忘れてきている。維持は難しい。しかし初めてこのような英語検定を受けて勉強したことが良かった。継続には定期的に試験を受けることと感じた。


Surpriseと一大行事

2011-01-15 | つれづれ
 田舎育ちの私は親の影響で厄年は大変気にしていた。昨年(節分までと考えることもあるが)で、後厄が終わった。昨年の下顎骨骨折で厄が払われたか、あれが厄だったのかは、考え方次第。いずれにしても、今年は厄が明けたと思っている。

 さて、今年はじめてのゼミでサプライズがあった。時間前にゼミをする教室で少し学生と話をして、自分の部屋に戻り、再度ゼミをする教室に戻ると部屋が暗くなっており、ケーキに火のついたろうそくが4本立っていた。1月8日で42歳となったばかりである。学生たちにおめでとうございますと言われた。思いも寄らないサプライズに今年も春から縁起が良いと感じた。

 今年の私事で大きなことが進んでいる。とてもひょんな事(偶然の重なりと縁)から岡崎に引越しをすることとなった。中古の住宅を購入し、リホームに入った。2ヶ月でリホームし3月中旬に引越し予定だ。豊橋に住むとほぼ決めていたものの、自分の中ではどんでん返し。しかも厄が開けたこの1月から不動産廻りをして、本格的に住居を探そうと思っていた。結果的には、不動産屋を廻らずに決めたこととなってしまった。いずれにしても人生の一大行事と思うが、ほとんど時間を使わずに決めた事となった。縁があったということか。

 

New year resolutions 2011

2011-01-10 | 大学
 今年はじめてのブログを書くまでに10日も立ってしまった。ブログを書き始めてから、常に書かなくてはと気にかかっている。新年になってからも気になっていたが。

 さて、年末にも書いたように本年も年間計画を書いて自宅の机の前に貼った。家内安全、育児・家事遂行は昨年と同じ。本年も週1回程度はランニングをして少し先であるが、9月のナドヤドームリレーマラソンにでる予定。昨年は2kmの平均10分をわずかに切れなかったため、本年は何とか切りたいもの。仕事では、英語論文を書くことを優先していきたい。大学に赴任して4年になるが、毎年新しい講義や実習が増えてきた。その準備にかなり追われた。本年(来年度)は、増えないと思われる。その分、質の向上に力を注ぎたい。

 そろそろ、3年生の卒研テーマを絞らなければならない。私の中では少しまとまったきた。14日のゼミで、打ち合わせをするが、もちろん学生の意見も聞いて話し合う。

 本ブログは、自分の研究留学の回想録と位置づけていたがなかなか進んでいない。本年は、そのあたりをしっかり書いて完結したい。