いよいよ2002年6月からUSC(南カリフォルニア大学)のバイオメカニクスラボで研究生活スタート。緊張の初出勤。Bossと話をして(理解は半分以下)、その後再度学内を案内してもらった。そして昼のFaculty meeting(USCのDepartmento of Biokinesiology and Physical therapyのスタッフ会議)で、紹介をしてもらった。その後、挨拶をするように言われ、1分ほどの挨拶をした。皆さん"welcome"と握手をしてくれた。とてもしゃべれませんでした。
さて、何からしたらよいのか。日本では臨床経験しかなくバイオメカの研究には強い興味は持っていたものの、経験なし。のち研究留学紹介で使用したスライドにも記載した”4つのない”。研究経験、学位(多くの人は博士を取った後に留学)、英語能力、お金(自腹での家族留学)。
まず、パートナーとしてPhDの学生であるアメリカ人のSamとSusanを紹介してもらい、特にSusanは私の世話係と任命されたようだ。歩行の3次元動作解析の再現性に関する論文から読むように言われた。その後は、Bossの論文を研究室内で読むことをした。そこで、研究室内に来た人には、片っぱしから挨拶をして自己紹介をした。もちろん相手の名前を聞いた。予想通り相手の名前がリピートできず、手帳にスペルを書いてもらった。後にこの行為が、早くLabやその周辺の方々とコミュニケーションを取れた一助となったことを自覚した。しかし、たまたまlabに顔を出した人にも名前を聞いていたので、その人には迷惑であったと思う。
SusanにViconという3次元動作解析システムを初めて紹介してもらった。2002年当時はまだそんなに日本にはなかったと思う。私が知らなかっただけかもしれないが。現在は理学療法士の養成校の施設基準になっているので多くの施設で何らかの3次元解析装置はある。はじめて、Viconの説明を受け、関節の角度や関節にかかる力がグラフで出され、また動きがビジュアルでしかも骨格モデルとして表され、まさにクールと感動した。これからこの操作を覚え、使用していく楽しさと理解できるかの不安が入り交じった。
Susanは、ACL(膝関節前十字靱帯)損傷の予防に関する研究をしていた。今では日本でも多くの予防プログラムが研究されているが、やはりアメリカの方が進んでいた。カリフォルニアは女子サッカーが盛んで、ACL損傷も日本では、女子バスケットが受傷率の高いスポーツとして挙げられるがあちらではサッカーであった。たしかに、NikeのCMなどでも女子サッカー選手が出ていた。女子サッカーはとてもメジャーなスポーツであった。今後はSusanの研究に便乗する形でACL損傷予防に関する研究をすることとなった。そこに日本での臨床経験から思っていた自分のアイデアを入れて行えた。とてもラッキーであった。
さて、Viconの使用方法をもちろん英語で受けた。Susanは、少し説明すると"Make sense?"と聞いてくる。30%ぐらいしかわからない。Noというといつまでも進まないし、Yesというと次に行ってします。とにかく、Yes or Noでは返答せず、今言ったことはこう言うことか?と聞き、このように理解したと自分がわかったことを口にして進めて言った。Susanも私の英語能力を十分理解し効果的であった。しかし、”Make sense"は、その後も続き(もちろん優しく教えてもらい感謝しているが)、自分の中では怖い響きとなっている。
さて、何からしたらよいのか。日本では臨床経験しかなくバイオメカの研究には強い興味は持っていたものの、経験なし。のち研究留学紹介で使用したスライドにも記載した”4つのない”。研究経験、学位(多くの人は博士を取った後に留学)、英語能力、お金(自腹での家族留学)。
まず、パートナーとしてPhDの学生であるアメリカ人のSamとSusanを紹介してもらい、特にSusanは私の世話係と任命されたようだ。歩行の3次元動作解析の再現性に関する論文から読むように言われた。その後は、Bossの論文を研究室内で読むことをした。そこで、研究室内に来た人には、片っぱしから挨拶をして自己紹介をした。もちろん相手の名前を聞いた。予想通り相手の名前がリピートできず、手帳にスペルを書いてもらった。後にこの行為が、早くLabやその周辺の方々とコミュニケーションを取れた一助となったことを自覚した。しかし、たまたまlabに顔を出した人にも名前を聞いていたので、その人には迷惑であったと思う。
SusanにViconという3次元動作解析システムを初めて紹介してもらった。2002年当時はまだそんなに日本にはなかったと思う。私が知らなかっただけかもしれないが。現在は理学療法士の養成校の施設基準になっているので多くの施設で何らかの3次元解析装置はある。はじめて、Viconの説明を受け、関節の角度や関節にかかる力がグラフで出され、また動きがビジュアルでしかも骨格モデルとして表され、まさにクールと感動した。これからこの操作を覚え、使用していく楽しさと理解できるかの不安が入り交じった。
Susanは、ACL(膝関節前十字靱帯)損傷の予防に関する研究をしていた。今では日本でも多くの予防プログラムが研究されているが、やはりアメリカの方が進んでいた。カリフォルニアは女子サッカーが盛んで、ACL損傷も日本では、女子バスケットが受傷率の高いスポーツとして挙げられるがあちらではサッカーであった。たしかに、NikeのCMなどでも女子サッカー選手が出ていた。女子サッカーはとてもメジャーなスポーツであった。今後はSusanの研究に便乗する形でACL損傷予防に関する研究をすることとなった。そこに日本での臨床経験から思っていた自分のアイデアを入れて行えた。とてもラッキーであった。
さて、Viconの使用方法をもちろん英語で受けた。Susanは、少し説明すると"Make sense?"と聞いてくる。30%ぐらいしかわからない。Noというといつまでも進まないし、Yesというと次に行ってします。とにかく、Yes or Noでは返答せず、今言ったことはこう言うことか?と聞き、このように理解したと自分がわかったことを口にして進めて言った。Susanも私の英語能力を十分理解し効果的であった。しかし、”Make sense"は、その後も続き(もちろん優しく教えてもらい感謝しているが)、自分の中では怖い響きとなっている。