太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

卒業式と謝恩会と

2011-03-26 | 研究室
 今週は、水曜日に千種駅近くのトライデントに研究室の学生と出かけた。今年の2人の卒業研究の内1人は、こちらで3次元動作解析システムを使わせ頂く。PT専攻単独でViconのカメラ8台システムを設置したおり、素晴らしい研究環境が整っている。トライデントのPT専攻の先生のご好意で使用させてもらうこととなった。こちらでは、下肢の外傷や加齢に伴う代償動作の膝関節への影響を検討する。

 振り返ると、私が研究室を持った一番最初の研究でリハ工学センターで行った研究では3つのテーマで動作解析に加え、筋電図も実施した。今振り返るとその当時の相本君、上田君にはかなりの作業量であったことを再認識する。しかしその一つの相本君の研究は、既に理学療法学の研究論文として採択されているため本年中に掲載される。上田君の研究内容は、それを元に分類を変えて検討したものが昨年、私が発表しその後の論文で賞を取った。現在、また違う視点からの解析で英語論文作成中。これまた、予想以上の成果となりそうだ。

 今年も期待している。

 木曜日は、名大理学療法研究会の永年会費制についてとまた今後の方向性について話し合いを行った。今後、理事会などで報告して意見を聞いて来年8月の総会での決をとる方向で考えている。いづれにしても私個人としても、今後は同窓会色を強め、在校生との交流も増やしていきたいと考えている。また、症例検討会なども実施。学生は、現場の症例検討会を聞く機会があると大変勉強になるはずだ。臨床実習でお世話になる先生方がどのように症例を検討するかを学ぶことは、臨床の準備としての価値はかなり高いと考える。もちろん、学生が現場で活躍している先輩とコミュニケーションをとる機会にもなる。また、話し合いで出た他校で既に行われていることであるが、大変興味を持ち、ぜひ取り入れたいと思った。以前より卒業式や謝恩会のどちらかで、同窓会から学生を表彰したいと思っていた。それは、成績優秀者ではなく、影で仕事をしたりした功労者を表彰することだ。それをもらった学生が喜ぶかと思うと、また楽しい気分になる。

 金曜日は、卒業式。私が名古屋大学に赴任してから毎年、卒業式には桜が咲いていたが今年はまだ蕾。それはそれで、彼らが新しいスタートをする時は、満開の時期であろうと考えると良しと思う。卒業証書授与式では、女性は綺麗な袴姿で男性やスーツで厳粛に行われた。

 そして謝恩会。教員冥利に尽きる瞬間だ。太田研究室の学生が私への感謝のスライド作ってくれた。流れる前は一緒にいたが2人とも恥ずかしいといってスクリーンに映される時は、私から離れていった。2泊3日の研修旅行、ナゴヤドームリレーマラソン、昨年の中間発表とその後の自転車事故に触れられていた。彼らからの気持ちが十分に伝わってきた。

 謝恩会の最後には学生たちが歌を歌ってくれた。卒業する24名との4年間の時間を思い出したりした。

 2次会。現在は豊橋ではなく岡崎に住んでいるため、終電は随分遅くなった。最寄の男川駅のため、終電は金山11時5分。東岡崎までなら、12時頃。東岡崎まで戻りタクシーを使えば、遅くまで参加できたが、財布に1000円しかなく、それはあきらめた。ぎりぎり11時5分の金山駅に間に合い、電車の中で学生からもらった花束を隣の席に置いて私へのメッセージが書かれた色紙をゆっくり呼んだ。学生たちは私とのちょっとした話にいろいろと感じているようであった。感謝の言葉をたくさん頂いた。私の原動力となる。PTや教員としての書かれたものもあるが、それ以外の生き方や子供の父親としてのものも多くあった。何度も読み直して一人電車の中でニコニコして帰宅した。

 今日は、中部学生交流会が名古屋大学大幸キャンパスで開かれる。子連れでサポータとして参加予定である。

 さて、色紙の中にブログを楽しみにしていると書かれていた。サボりがちなブログで申し訳ない。

 最後に、お祝いの言葉をかけるはずが、逆に素敵な言葉をたくさん頂いた。ありがとう。



引越しと結婚式2次会

2011-03-21 | 研究室
 3/14(月)。2004年3月にアメリカから日本に帰国後、7年間住んだアパートから遂に引越しをした。家内の都合で、3月中旬しか引越しができず、そのため中古で購入した住宅のリホームは間に合わず、オール電化であるもエコキュートが付いていない、つまり暖房がなくお湯が出ない状態で引越しをした。今回お願いしたリホームの業者の方も大変努力をしてもらい、3/17から自宅でお風呂に入れるようになった。日々一つずつ家が完成していく。娘も家が少しずつ出来ていくことを大変楽しみにしている。

 今までは、贅沢にも豊橋から新幹線で通勤していたため、立って電車にのることがすっかり憂鬱になってしまった。そのため、今度は名鉄を利用するが、座席指定を利用することにした。さて、新しい自宅からの出勤は大変新鮮で、通勤時間も朝は15分ほど早くなり、楽になった気がする。これで、やっと住処が落ち着いた気がする。良く考えると就職して約20年で6回目の引越しとなる。もう引越しは避けたい。

 今週は、自宅に居る時はとにかくダンボールとの格闘の日々であった。

 3/20。午後から豊橋市内の社会福祉法人の研修会で講演を行った。その後、後輩の結婚式の2次会に出席した。最近は、そのような会で流される新郎新婦の子供の頃から回想するビデオを見ることが良くあり、つい自分の娘とダブらせてしまう。そのため、以前よりなぜか、感傷的になってしまう。ちなみに今回は新郎側の友人(先輩)として出席したが。

2011.3月初旬から中旬

2011-03-13 | 大学
 3月は、追いコン、卒業の季節であるがその前に、3年生の中間発表という私にも学生にも大きなイベントがある。中間発表は、11日にあり無事に終了した。その前の1週間は、その準備に追われた。3/8にゼミで発表してもらい、学部4年生や他の参加者からの意見をたくさんもらった。翌日(3/9)は、林研との合同読み合わせであった。一晩で彼女たちは、内容をかなり改善させ分かりやすいものになっていた。学生ももう一度、もう一度と言って来るので1週間で6度ほどの私との読みあわせをした。

 今年のテーマは、歩行の一般的な代償動作の膝関節への影響と膝屈曲サポート装具の脳卒中片麻痺患者さんへの応用を試みる内容である。どちらも臨床的であり、装具に関しては正に患者さんを対象とした介入研究となる。発表では、建設的な意見を頂いているため、再度デザインを検討して今度は倫理委員会への申請をする。毎年のことであるが、4年目にしてやっと自分が落ち着いてきた。学生の発表は、良い出来であった。レーザーポインターを利用してしっかり説明をするように言ってあり、彼女たちも練習したが、手が緊張で震えているのが良くわかった。それはそれで初々しく感じた。

 3/11は、修士1年の中間発表があった。午後からは弁天島で整形外科医のクローズドなセミナーがあり、そこに昨年同様参加予定であったが、地震の影響で中止となった。

 さて、3/13本日は、引越し前日で、最後の荷造り。リホームは、まだ終わっておらず、荷物を搬送後は家内と私の実家を移り渡る生活となる。留学前のことを思い出す。

 

イントロ、shoulder and elbow、追いコン、愛知PT学会

2011-03-06 | 研究室
 先週から本日、日曜日までも業務や行事が多くあった。

 3/3は、老人保健施設ちよだへの学部1年生の実習、理学療法イントロダクションの帯同をした。先日、我々の研究にも協力をして頂いており、2回目の訪問となった。午後からは、リクリエーションに学生が参加し、私も参加し、その後利用者の方々と雑談をした。以前のデイサービスで実施した研究を思い出した。ただ、研究時は時間がなく、なるべく話がそれないように苦労したが、当日はゆっくり雑談ができた。最初、戸惑っていた学生も積極的に話をして楽しそうであった。私も臨床で高齢者の方と話をするのは大好きである。

 さて、夜はshoulder and elbow meetingに参加した。少し遅れたのが残念であった。最近は臨床でゆっくりと経時的に患者さんを診させて頂くことが少なく、この研究会に出るといつも臨床をもっとしたくなる。肩は治療のバリエーションが多く、治療する関節として大変興味深い。いつもであるが、参加している医師もリハの重要性を語って頂け、モチベーションが高まる。

 土曜日は、追いコンであった。一日子守をしながら引越しの準備をし、夕方に家内の職場まで娘を連れていき、そこから最も近い駅から追いコンに向かった。間に合うと思ったが少し遅れてしまった。追いコンは学生同士の横のつながりはもちろん、上下のつながりが密であることをいつも感じる。今年の4年生は、私が大学に来た時に入ってきた学生で初めて1年から4年生まで見てきた学生である。楽しい時間であったが、しんみり時間もあり毎年感慨深い。

 本日、愛知PT学会があり、特別講演として「理学療法の意義を考える」というタイトルで講演をした。難しいタイトルで、自分の不安な気持ちからスライドをつい多く用意してしまった。案の定、盛り沢山すぎた感じであった。そのようなご意見も頂いた。ただ、最初に依頼を受けた時から数ヶ月内容を悩んでいたので、ホッとしている。