太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

うれしい知らせ2

2011-11-25 | 研究室
 大変光栄なことにうれしい知らせが届いた。A stepという科学技術振興機構の研究成果最適展開支援プログラムの医療技術部門に採択された。

 現在行っている膝屈曲アシスト装具から転倒予防用のサポータの開発を試みるものである。7月までに結果を出す必要があるため、早急に研究に取り掛からなければならない。

 さて本日、高校1年生3名の研究室訪問を受けた。彼女たちは、大変緊張していたようであった。しかし質問をしっかり事前に考えていたようで、質問もいくつかしてくれた。途中で私が説明した床反力と膝にかかるストレスの話にもとても良い視点で質問され驚いた。1時間ほどの訪問でしたが、私としても楽しい時間であった。

贈呈式と臨床バイオメカニクス学会

2011-11-21 | 研究室
 先月、講師をしたリウマチの治療とケア研修会の風景がwebsiteで紹介されていた。 

 さて、先週は私にしては移動が多かった。11/15(火)は、先日採択された三井住友海上福祉財団の研究助成贈呈式に参加した。六本木1丁目という駅に隣接した泉ガーデンにある住友会館で式は行われた。42階で式は行われたが、下から上がるエレベータの入り口は他の階と独立してあり、42階まで直通であった。42階は360度ガラスで囲まれた空間で国会議事堂を見下ろし、東京タワー、スカイツリーも良く見え、お台場もはっきり見えた。すごい風景であった。式典には内閣府の審議官、衆議院議員、いろいろな財団の理事の方々が参列された。私は、何人かの中の1名で名前を呼ばれお辞儀をした。その後は、パ-ティがあり立食で受賞者や来賓の方と雑談をした。私の研究に大変興味を持って頂いた来賓の方がいらっしゃり、話題が尽きなかった。



 その後は、首都大学東京の長谷先生と研究打ち合わせをした。長谷先生の院生さんも参加して先日行われた機会学会の内容とコラボレイトしている研究について話し合った。

 18日、19日は神戸市で行われた臨床バイオメカニクス学会に参加した。昨年始めて参加し、大変興味深い領域であったので会員になった。今年は、デイサービスで実施した研究の一部を発表した。また、共同演者の発表としては向山クリニックの鳥居先生と太田研OGの春田さんが昨年の卒研の内容を発表した。春田さんは厳しい質問にも落ち着いて適切に返答をしていた。大変立派であった。18日の宴会には、下記おじさんたちに加え、太田研OGの春田さんと昨年の卒業生の藤岡さんも参加した。








 20日は、午後から我が家に若いご夫婦の訪問があった。彼らは、将来留学希望があり、我々の留学の話などした。いつも思うが、実際に経験していると自分の言葉で人に伝えることが出来る。自分がそうしてもらったように、若い人たちの背中を押したい。


研究情報

2011-11-14 | 研究室
 久しぶりにm3.comというサイトを閲覧してみた。登録制であるが、興味深い内容の海外論文の結果が紹介されている。忙しい方にはとても便利。

 私としては、以下のような内容が興味深かった。

1.週90-150分の中等度の運動は、うつ病の重症度が低下。
2.週90分の運動で死亡率と平均寿命改善。
3.CVA後の体重免荷トレッドミルは、自宅運動と効果の有意差なし。
4.内側膝OAへの外側ウェッジは効果を示さず。
5.変形性関節症患者は死亡リスク↑
6.肥満と変形性膝関節症は生存率に影響
7.高齢者の歩行速度、生存率と正の相関
8.変形性関節症への電話支援、疼痛を中等度改善
9.急性前十字靱帯裂傷の早期再建、待機的再建と治療効果に差なし
10.脚長差と膝OAの有病・発症・進行と関連







ガイドライン

2011-11-09 | 大学
 PT協会からFaxでニュースが届いた。代表的な疾患のガイドラインがホームページに載っているとのことであった。会員ページに載っている。一見の価値あり。そしてまとめられた先生方に深謝する。

 私は早速、膝OAと講義の関係で地域理学療法を印刷した。今日、大学から帰宅する前に少し見ただけだが、充実している。

 時間がある時にゆっくり見ようと思うが、「調査・報告」「EBPTチュートリアル」も興味深い。

 近年の求人倍率の全国調査結果も載っていたが、2005年の10.2倍から2009年の3.08倍と激減している。国家試験合格者が2005年の4199名から9122名に増加したことも大きいが求人数が4万3千人から2万8千人に減っていることが大きい。回復期リハの関連などで365日稼動の病院が増えている印象で求人は増えているように思っていたが、異なるようだ。

 まったく別件であるが、2000年から始まった健康日本21「21世紀における国民健康づくり運動」の10年間の結果が先月報告されていた。全体では改善目標とした項目の6割が改善傾向以上であるようだ。ただ、一つ目に留まったものは一日の歩数の結果だ。H9年のベースラインが男性約8200歩、女性が7300歩であり、それぞれ目標値が9200歩、8300歩と設定されていたが、H21年の調査では約7200、6400歩と有意に減少していた。今後、重要課題となるようだ。身体不活発は世界全体の死亡者数に対する危険因子の第4位であり、WHOでも昨年その行動指針が採択されたということである。私としては、我々PTの貢献すべき分野と思う。

 またまた別件であるが、最近森博嗣さんの本を読み始めた。すべてがFになるから。

感謝状が届く

2011-11-02 | 大学
 本日、東日本大震災のリハビリテーション支援ボランティアに参加したことに対しての感謝状が届いた。



 ボランティアの時にお会いした皆さんは今はどうしているのだろうか。