太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

12月中旬から下旬 in 2016

2016-12-31 | 研究室
 今年最後のブログ.

 研究では,年末にナンバ歩行に関する英語論文を完成させたので英語校正へ.ただ,クリスマス前で,内容のやり取りを先方のアメリカの会社と
したものの,現在は音沙汰無し.クリスマス直前の依頼でちゃんと進んでいるかやや不安.3か月以上,待っている投稿中の2英語論文は,まだ戻ってこない.
一昨年は,12/31の夕方にrevisionで戻った来た.12/31は,メールを見ないことにする.

 リウマチ科の先生との論文が数日前に戻ってきた.初回の校正は,やや抽象的な指摘であったが今回は細部の指摘.筆頭著者のO先生は
この正月に修正をするとのこと.私は全面協力をさせて頂いているが,年始早々に打ち合わせをする.今回の修正が,勝負となりそう.

 12/26には,東京で関節音研究の打ち合わせを行った.着実に進んでいる.問題点は多いが,現在,最初のゴールをどのあたりにするかと
その後のロードマップを作成した.まだまだ関連研究が必要.

 年末年始は,たぶんもう論文執筆は進みそうにない.そのため,本年は筆を置いた.年が明けたら,足関節背屈制限の性差別影響の
論文を作成し,JOSKASの抄録を作成する.
 
 現3年生の卒業研究は3グループにうまく分けることができたと学生から連絡があった.3D動作解析を用いたgait modificationの研究,
布センサを用いた姿勢フィードバックの研究,関節音の研究と3本立ててである.年明けの最初のゼミで実際にいくつかの研究の練習を行う.

 プライベートでは,早めに大そうじをしたが,結局汚れてきたので昨日今日と行った.あとは,ゆっくりと新年を迎える予定.

 来年も自分なりに目標を立て,学生やOB,OGに背中を見てもらえるように,努力の継続をしたい.年男である.

12月上旬 in 2016(太田キャンプ2016)

2016-12-18 | 研究室
 今年の太田キャンプは,宿泊なしの1日(12/3)で行った.

 太田研OB,OGとその仲間たちという感じで30人が集まった.タイトルは,以下.

 1)膝関節屈伸アシスト装具が自力歩行可能な急性期脳卒中患者の歩行に与える効果
 2)急性期病院退院時における脳卒中患者の排泄障害に関する実態調査
 3)安静時臥床中の運動(離床)
 4)同種造血幹細胞腫の合併により活動量低下を認めた症例
  ―入院中の活動量と入院前後の運動機能の変化 ー
 5)悪性腫瘍の浸潤や傍腫瘍性神経症候群により一時ADL全介助となるも、屋内歩行可能となり自宅退院した悪性リンパ腫の1症例
 6)ACSIVEを使用してT-cane歩行の獲得を図っている右片麻痺患者について
 7)片松葉杖歩行の開始判断に三次元歩行解析を用いた人工股関節再置換術後の一症例
 8)オイラー角について
 9)青年期の下肢・姿勢アライメントが変形性膝関節症の発症に関連するか

 今年も,膝を突き合わせたフランクな意見の飛び交う有意義な会であった.

 さて,数日後に参加した本学学生に感想を聞いたところ,「皆がその患者さんのために,一生懸命に意見を出し合っている感じがしてとても良かった」,「皆が自由に意見を言っていた」とうれしい感想を言ってくれた.確かに,学会発表では1題に質問が長くて5-7分ぐらい.なかなかディカッションも深くできないことが多く,動画などをもう1回,もう1回と見ながら検討することも通常はない.学会発表は研究の発表のため,研究テーマや結果や方法論や結果の解釈についての検討となることが多い.そのため,治療の細かいことなどの意見の出し合いにはなりにくい.この辺りをすることが,本会の醍醐味で,学生がそれを感じたことがうれしかった.

 その後は,親睦会.






 さて,今日はスポーツ傷害予防研究会を豊橋で行った.17年続いている.私は,上肢のCKCについていろいろな国内外の報告と実際に私が臨床で行っている治療について実技を踏まえディスカッションした.また,肩の挙上に関して上腕三頭筋を優位に使う方法や,臨床での私メッセージの使い方(コミュニケーションの取り方)など多岐にわたり臨床ベースの検討を行った.