太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

大晦日に思う

2011-12-31 | 研究室
 30日まで、家内が仕事であったので、保育園が休みである娘とずっと年末は一緒であった。朝、食器を洗い、洗濯を干し、掃除としていると昼が近づくという感覚は、毎年のことであるが日常にない感覚である。何とか、最終日までには本年中に提出されたレポートは、確認できた。

 さてそれ以外の空いた時間で、1冊の本を読んだ。太田研OBの相本君が貸してくれた「喜嶋先生の静かな世界」という森博嗣さんの本で、1人の大学生(大学院生)の目を通した大学・大学院の生活や研究を通して感じ学んだ科学についての考えが述べられている。特に科学を学ぶことがテーマになっている。文中には、科学は謙虚である、学問は平等であると書かれていて、付箋をつけている相本君と同じところで共感した。私は、研究をするものは、純粋に自分に厳しくあれというメッセージがあるように感じた。

 私は、留学までの臨床12年間(1991-2002)で、研究を行ってきたがやはり科学を意識したことはあまりなかった。本当の科学、研究を感じることになったのは留学中であるが、留学先での研究だけでなく、同じUSCに留学されていた現在国立感染症研究所で活躍されているA先生との会話からであった。A先生は私の留学時代に住んでいたアパートのすぐ近くのアパートに住んでいらっしゃった。そして、行き先がほぼ同じであったので(USC health science campusの別のビル)朝、私を迎えに来てくれた。帰りは家内に迎えに来てもらっていたので行きだけA先生と20分間ほど車内で会話をする時間があった。今思うとその時に伺った話が今も自分の中で研究者としての考え方の基本となっている。そして、その考え方が先ほど紹介した本の中から学んだことと共通している点が多い。なおA先生は、華やかなことには目もくれず、粛々と自分の研究を自分に厳しく進めている先生である。

 年末に辺り、科学を振り返る良い機会となった。年が明けたら、毎年恒例の年間計画を立てる。そこにも、今回感じたことを盛り込んで、自分に厳しく研究を科学的に進めて行く具体的な内容を盛り込みたい。

 あと数時間で今年も終わる。7月に、1週間陸前高田にボランティアに行った経験は大変貴重な経験であった。小さくとも社会貢献をするという自分の研究活動にこの経験を生かして行きたい。

Holiday season

2011-12-28 | つれづれ
 週末は、10年来の友人のイギリス人家族とクリスマスパーティ兼Farewell partyを豊橋の彼の家で行った。彼は、年が明けるとイギリスに戻る。彼の家族は、3月にイギリスに行く予定である。彼に何が最も寂しいかと聞くと「strong Yen」と言っていた。Windsorに彼らは住む予定とのこと。私も行ったことがあるが、大変良い町だ。寂しい思いもとてもあるが、またそちらに行くぞという気持ちも強い。メールでeasyにkeep in touchもできる。あまり距離を感じないのが正直なところ。

 今年の仕事もおおよそ片付いた。そう思っていると現在名古屋大学で進めている産学連携のプロジェクト、予防早期医療創成センターの1/31の講演を頼まれた。メンバーはそうそうたる方々なので、正直困った。年末年始で作戦を練る予定。

 今日、以前人間ドックで要精査(緑内障疑い)となった視野検査を行った。初めての経験である。片目に眼帯をかけ、もう一方の目で一点を見つめ、視線を動かさずに視野の範囲内で光が見えたらスイッチを押すというものであった。だいたいは聞いて知っていたが、瞬きをするとその後になんとなく凝視しなけらばならない点(光)の周辺で残像が見えたりとなかなか苦戦した。結果は問題なしであった。それよりも以前も同じ眼科で右目の眼瞼下垂を指摘された。長期にハードコンタクトレンズを使用しているとなるらしい。私は25年ほど毎日使用している。ソフトコンタクトの方が良いそうである。本日よりソフトコンタクトに変更した。また、私が右目は少し触るだけで二重になることを伝え、やってみたところアイプチを紹介された。困ってはいないが、こちらもちょっとやってみる予定。ちなみに目は細いが左目は二重であるのでバランスは良くなるかも。

 さて、自宅で今年から変更した生体情報分析学実習のレポートをチェックした。今までは、自分の身長体重から、下腿の重量と質量中心を求め、大腿四頭筋の筋力をシミュレーションして、EMGの積分値と比較するものであった。大腿四頭筋は、前額面の各大腿四頭筋の方向の角度から機能軸方向に力を換算もした。そのような実習であったが今年は、1名の1回の歩行の角度、モーメント、パワーの生データを学生に配布し、一緒にグラフを作成した。そして各歩行周期中の筋の求心性、遠心性収縮の強いところを私が指定し、その歩行周期の下肢を図示して、学生がその図に屈曲もしくは伸展のどちらの筋の求心性と遠心性のどちらの収縮かを記載してもらう課題を作成した。レポートはA4一枚であるが歩行の力学が入り、それを持って実習に行った時に(もちろん臨床に出ても)役に立つもとなるような課題とした。

師走中旬 2011(プライベイト編)

2011-12-22 | つれづれ
 今日は、太田研のメンバーで毎年恒例の大学前の歩道のゴミ拾い、研究室の掃除を行い、昼マックをした。先日、献血もして毎年恒例のプチ社会貢献で、すっきりとクリスマスを迎えられそうだ。

 さて、師走中旬を振り返る。12/10(土)は、娘の始めてのピアノコンサート。私が最も緊張していたようであった。当の本人は緊張はしなかったとのこと。緊張の意味が分かっているかは不明。無事、ソロのピアノはノーミスで弾き、その後のカスタネット、鈴、合唱は、その他大勢の中の一人なので、安心してみることが出来た。娘と一緒に私もピアノの練習を始めたが、既に娘の方がうまい。発表会の日は、午前、午後と音楽を聴いたが、生演奏は良いものであった。Artの才能がまったくない私にとってははじめての経験であった。

 その後は、娘と同じ日に、同じ病院で生まれ、その後も親しい友達である娘の友達の家に泊めてもらい、クリスマス会をした。豊橋であったのでその翌日の豊橋で行ったスポーツ傷害予防研究会はその友人宅から出かけた。

 12/17(土)。2ヶ月に1回の娘のスイミングの進級試験。25級から始まり、現在21級。20級は脚の届かない深さのところでジャンプしながら息を吸い、水中で目を開けて鼻から息を吐くことが進級の条件であったが、鼻から息が吐けなかったようだ。さて、1年に2回ほど、自分の両親を旅行に連れて行っている。今年は、近くでおいしいものを食べて、我が家に泊まってもらった。布団も新しく購入した。娘はしきりに「イオンの3階で布団を買った」と両親に説明をしていた。娘はおじいちゃん、おばあちゃんの間で朝まで寝た。

 12/18(日)。午前は両親と過ごし、その後岡崎のイオンに出かけた。目的はプリキュアの映画を観るためであった。2週間前にイオンの映画館で確認したときは、14:30からの上映があったが、当日は朝の1本のみであった。最近は、いい子でないとプリキュアの映画を観ないを殺し文句にしていたので大変。しかし意外と聞き分けが良く、プリキュアのCDの購入で交換条件は成立した。また、こちらも予定のプリキュアの凧を、私の両親からのクリスマスプレゼントとして購入。近くの公園で凧揚げをしたが、ことのほか楽しかった。

 日頃から太田研究室のラボ訓としてゴミ拾いと親孝行といっているので、取りあえず私の本年度分は達成。今年の講義、実習も終わり、また昨日の保健学科の忘年会(理学療法学専攻が幹事)が終わり、一段落といった感じだ。

師走中旬 2011(仕事編)

2011-12-17 | 研究室
 11月末に学部4年生は無事に卒研発表を終え、卒論の作成に入った。当研究室も発表前に他に必要な解析などに気付き、それらの解析も論文作成と並行して行ってもらった。そのため、発表の時、同様に締め切り直前まで睡眠時間を削っての奮闘となった。卒論も昨日、提出しホッとしていることと思う。お疲れ様。2名とも来年の東海北陸学会に発表をする予定(未定)。

 さて、少し振り返ると12/9は林研、李研と合同の卒研お疲れ様忘年会をした。学生が次は何を飲みますかと気を使ってくれるので、ちょっとチャンポンで飲みすぎたようであったが楽しかった。

 12/11は、豊橋でスポーツ傷害予防研究会があった。腸脛靭帯炎の話をしたが、調べてみるとstudyは少ないことが分かった。私の私見としては、一流の長距離走ランナーは遊脚側の足部が正中線より外側にある、つまり股関節の内旋をしていることが多いと感じ自分で試した。インソールよりは、少し股関節の内旋の意識で痛みは出現しなかった。研究論文では腸脛靭帯炎の研究で2006年ASBのawardを取っているものがあり、それによると股関節の内転が影響しているとのことであった。一般に、教科書では膝関節の内反アライメントが発症と関連するとされているが、股関節内転は、その逆のアライメントと言える。しかし股関節内転でもITTは伸張される。大腿筋膜張筋も2関節筋なので、一概に一関節の動きだけでは、理解できないようである。

 ボールの真下投げ、足指の機能とウィンドラス機構で足部の剛性を高める話も興味深かったが、太田研OBの上田君の股関節回旋筋の大変ユニークなトレーニング方法は参考になった。昨日、臨床で早速、使わせてもらった。

 15日は夕方認知症の講演を聴いた。アルツハイマーとレビー小体型の話が中心であった。せん妄との鑑別も重要で、せん妄は発症様式が数時間から数日、意識障害を症状として有する点があり、せん妄をきたす可能性のある薬として泌尿器系の薬やH2ブロッカー(胃薬)、総合感冒薬があるとのことであった。

 15日は、日本臨床バイオメカニクス学会の発表の論文投稿期限であり(最終的には延期となった)、卒研の締め切り前日であった(太田研では締め切り)。前者が自分の論文を含め3本、後者の卒論2本と計5本を取りまとめる作業がここ数日続いた。最後はそれぞれ満足のいくものになったと思う。そして昨夜はゆっくり眠れたことと思う。

スポーツ傷害予防研究会2011年冬

2011-12-09 | 臨床
12/11(日)豊橋市カリオンビルにてスポーツ傷害予防研究会の定例会を10時から12時まで行う.内容は以下の通り.どなたでも参加は可能(無料).

1.足角の変化が膝関節に及ぼす影響(太田 進)
2.腸脛靱帯炎について(太田 進)        
3.スポーツ障害と足部の安定(大野 重雄)
4.股関節の回旋と深部筋(上田 誠)
5.筋肉について(堀田 智弘)
6.投球肘OCDについて(鳥居 善哉)
7.その他