太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

2月下旬 in 2014

2014-02-28 | 臨床
 2月15日には,私のmentorである,豊橋市民病院リウマチ科部長の大石先生の退官式典が開かれた.110名の参加者とのことで,大石先生のお人柄がうかがえる.20年以上前に一緒に多くの患者さんの治療を教えて頂いた往年の先生方に出会えた.またお互いに若い時に一緒に学ばせて頂いた研修医(現在はいろいろなところで活躍されている)の先生方ともお会いでき,それは楽しい会であった.大石先生は,ことあるごとに私に留学するようにと言い続けた先生で,大石先生がいらっしゃらなければ留学はしていない.大石先生の多くの語録は,今私が使う立場になってきている.留学の相談に来た若いPTの人たちには「留学は行って帰ってくるだけで成功だ」,「行けばいいのだ」と私が使っている.参加者が多すぎてゆっくりとお話ができなかったので,5月か6月ごろにまたゆっくりと食事会を開きたいと思う.

 さて,先週末は名古屋大学理学療法同窓会定期研究会があり,「やさしい住まいのつくり方」~高齢者・障がい者の住環境整備~と題して,住宅改修に大変詳しい理学療法士,車いす利用者の方,建築士の3名の方にご講演をして頂いた.20年以上前に患者さんの自宅に住宅改修の相談を受けいったものの何の役にも立たなかったことを思い出した.また,ある大学の調査で,介護保険が始まり住宅改修に補助が出たころ,補助を使い全く使い物にならない例が多いことの発表を聞いて驚いたことも思い出した.今後,地域包括ケアシステムが進むと益々自宅で生活をする高齢者や障がい者が増える.そのため,住宅改修のニーズは相当高まる.患者さんに相談された時にさて我々は本当にそれにこたえられるのだろうか.3名の方からのポイントは,PTによる評価によりその方の状態と必要な支援を明確にし,本人のニーズをその中に組み込み,建築士により構造上の問題を解決する.まさに専門職の連携が必要である.ただすぐに自分が何かできる能力が備わるわけではない.重要なのは相談できるリソースを知っていることだと思う.愛知県の医療職はこちらに,ボランティアの相談窓口があることを知っていて,支援ネットの方と一緒に訪問などをすると良いのではないか.リソースを知っていることが重要である.

2月上旬 in 2014

2014-02-15 | 研究室
 2/6(木).夕方,三重県にある病院に向かった.太田研のOB・OGが3名就職しており,病院自体も研究などactivityが高い.膝関節の屈曲と伸展のアシストができる膝装具Kneemoの紹介を目的にしていたが,せっかくということで,膝・肩を中心にした治療や私の研究の紹介もした.皆さんとても前向きに話を聞いてくださり話しやすくあっという間の時間であった.その後は,太田研OB・OGと食事をした.こちらも楽しい一時であった.あとから一人のOGから,今日は私の話を聞いてワクワクしたとメールでお礼が来た.ワクワクしたという言葉に私も強い刺激を受けた.

 翌日は,実習地訪問.ある施設では,私の研究でお世話になり,実習地訪問としての仕事の前に研究報告を院長とリハ室長に行った.時間を取って聞いて下さり,その応用方法などについてもディスカッションをした.THAの音に関する研究が近年出ているようである.私の膝関節音の研究も応用できるかもしれない.

 先週は,名大大学院工学系研究科の修士発表会を聴講し,また,名大大学院工学系研究科の先生と研究打ち合わせを行った.他部門の研究情報は非常に自分の研究アイデアの発想転換に役に立つ.また,今後ある工学部の研究室とコラボをしていくような話も出た.5から6月ごろに私が,その研究室のスタッフや院生に話をして,また先方の研究を始める前の研究デザインの話を伺いディスカッションをする予定である.

 先日は臨床.最近は限られた少ない機会で患者さんの治療にあたるため,ものすごく考えるようになった.今の方が指導的立場で病院で仕事をするため,返って時間に追われずしっかりと考え,若いPTたちとディスカッションできる.1日に2つぐらいの新しい気づきがある.ぼちぼちそれらをノートにまとめようと思う.すぐに忘れてしまうので.

 

Repair

2014-02-09 | つれづれ
 最近は,いろいろなものをrepairしてもらっている.

 年末に3足の革靴を修理に出した.クリーニングをしてもらうことを最初に考えていたが,踵も修理した方が良いと言われ,お願いした.1つ1つの靴は,そんなに高級でなく,いつも売り場で歩いて決めているが,お値打ちなものの方が私の足に合うようである.修理とクリーニング,1つは内側の布の修理も入れて,2万円ぐらい.履きやすくなっているシューズが新しく蘇ったので満足.もとの値段ともそんなに変わらないような気がする.その時に思ったのは,履きなれたシューズのかかとの部分の擦れを直すと歩行時のモーメントなどはどのくらい変わるのだろうか.wedgeを入れた研究は多くされているが,日ごろ履いているシューズで変化を見たものはない.研究費を取ってシューズ屋さんと行うとよいだろうか.

 また,10ぐらい年前に韓国で作ったラム革のジャケット.豊橋の業者(革研究所,なぜか名古屋東店)を見つけお願いした.豊橋の嵩山(すせ)にあり,こちらは,豊橋の山間部.韓国旅行の最初に採型して,革を選んで作ってもらい,宿泊先の韓国人の友人のところに送ってもらい,帰国に間に合い持ち帰ったもので思い入れがある.自分でスプレーをして再生させようかとも思ったが,自分は不器用なのでかなり高い確率で失敗すると思った.最初は,破棄しようかと考えていた.ところが,修理をお願いしてほぼ新品になり戻ってきた.こちらも2万円ちょっと.新品と考えるとこちらも満足.


業者からの写真

 さて,最後はrepairではなく,新しいものに生まれ変わった例.家内と娘は,同じ着物を七五三で着た.家内が小さい時に,家内のお母さんが選んで,家内が着たものである.義母の思い入れがある.家内が業者を見つけ頼んだのであるが,全部で8点の小物に生まれ変わった.私は印鑑入れてとちょっとした小物入れをもらった.みんなで分け,家内のお母さんもかなり喜んで頂けた.思い入れのあるものは,長く持っていたいものである.