太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

3月下旬 in 2014

2014-03-30 | 大学
 3月下旬は,卒業式,謝恩会,退任式,送別会と多くのイベントがあった.1つ1つ感慨深いものであった.

 研究では,3次元動作解析とMRを比較した論文をやっと昨日submitした.いつものように厳しいコメントを頂いて,1-2年がかりの採用を目指す.やっと4月にある2つの国際学会の準備に取り掛かかれる.予定では,もう1本英語論文を2-3月で書く予定であったが,1本で精一杯であった.英語論文としては,膝蓋骨可動性のデータを次に作成したい.200名のデータを星城助手の大古先生が計測してくれているので,共同でまとめていく.統計処理も済んでいるのですぐに執筆に取り掛かれるが,講義の準備が優先される.

 名大太田研OBが英語論文の草稿を完成させた.現在,修正中であるが,ある意味私の初めての英語論文指導となる.英語自体は私が直しても最終的には校正に出すのであまり意味がないように感じたが,それでも書かないと論文全体の展開の検討ができない.英語論文はここ3年ぐらいはずっと書いているので,少し指導ができそうな気がした.もちろんまだまだであるが,ある先生に自分で英語論文を書かないと指導はできないと言われたことが思い浮かぶ.

 さて,星城大学では来年度より大学院の講義も受け持つ.遠隔講義が可能で海外からもできる.Live onというシステムを使う.昨日,その使用方法の説明会があり私も参加した.データの送信や私のPC画面が院生のPCに映り,またお互いの表情も見ながらできるのなかなか興味深かった.私は,各分野のtop journalのその月の目次をみて現在のその分野で注目を集めている研究が何であるかを確認しながら説明をしていき,背景でまとめ上げられている既知を整理することを院生と一緒に読み取って行こうと考えている.遠隔講義でも充実してできると思う.

 また先日,Labviewのセミナーに参加した.思った以上に感覚でプログラムが組める.Matlabをと思っていたが,私にはLabviewの方が適している.違いはアイコンか,言語かというところだろうか.私の浅い理解ではそのような感じである.

 いよいよ4月.新しい理学療法学専攻の1年生の担任となる.ガイダンスの準備とともに,今までの自分の経験の中から最初のガイダンスで話したい内容をまとめている.

 さて,別件で4月から土日はかなり子供会のフットベースボールの練習に参加する.フットに多いケガを調べて,その対策を子供たちのウォーミングアップに入れる予定.
 

3月上旬 in 2014

2014-03-13 | 研究室
 前回のブログで,住宅改修のことを書いた.住宅改修の講義を聴いていて,住宅改修と装具が私の中で重なった.住宅改修は,建築士の知識が必要.装具は義肢装具士(PO)の知識が必要.しかし,患者さんの状態とその状態にあったニーズは,我々PT,OTが良く知っている.私は,以前から装具はPOと相談して作ってきた.出来合いのS,M,Lで済ませないことが多い.スポーツに復帰する患者さんに前合わせの膝装具を出しても,すぐにゆるくなる.その人の足の周径に合わせて作るとずり落ちない.軟性支柱付き装具でも支柱の関節部分を加工してもらうと伸展制限などを付けることができる.皮膚の弱そうな方にはパッチテストをしてその人が痒くならない素材に変えたりした.私自身は不器用なのでモノづくりを実際にするのは苦手だが,アイデアは出るようで,POと患者さんを交えて,患者さんにあったものを作っていくとその後,使用率も高く,やはり効果的であることを実感している.そのため,仮合わせも良くしていた.今でも,少ない臨床の時間としてクリニックで兼業しているが,すぐにPOを呼んで,患者さんの相談をしている.住宅改修の建築士との関連と似ている.また,住宅改修にPT,OTの役割は大きいことがPOとの関係から予想ができる.

 3月に入り,フットの監督業務が少しずつ出てきた.最初は,子供の父兄と顔合わせ.私はコーチとも初の顔合わせ.だいぶ力が入っている感じであった.先週末は,同級生から自分のチームのフットの練習を見に来いと言われ,行ってきた.一緒になって練習をして来た.練習内容はかなり参考になった.ただ自分のチームのコーチも今までの練習メニューがあると思うので要相談.さて,翌日から左殿部の強い筋肉痛.これは,ピッチャーをやってボールを転がしたからだと思う.高校生の時に体育でソフトのピッチャーをやると同じ症状が出た.つまり,左足を踏み出して,右手を後ろから前に振る動作は,かなり左殿部の筋活動が高いのだろう.治療に使ってみようと思う.

 6日は,ショルダー&エルボーミーティングに参加した.名大整形膝肩班トップの酒井先生が軟骨と腱の話-基礎から臨床へ-というタイトルで話をされた.軟骨の話は,PTの研修会などではなかなか聞く機会がない.軟骨の変性に摩擦とは別に生化学的な変化があり,それにより軟骨の水分量が保てなくなる.また,再生医療が進んでいる点も興味深いものであった.

 昨日は,星城大学リハ学部の送別会であった.開学から学部の発展にご尽力された植松先生,大川先生,梶原先生が退職される.ヒルトンの最上階で行われ,その後2次会に.私は,自宅のカギを家に忘れて来てしまった.帰ったら家内に玄関のかぎを開けてもらわなくてはならない.問題は,家内の眠りが深いことだ.遅く帰るとかなり心配.楽しい時間を過ごしているうちに遅くなり,自宅に電話をしたところ,電話に出てくれたがかなり危なそうであったので(帰宅には1時間以上はかかる),宿泊することに急きょ変更した.ホテルについて更に,問題が発覚.1dayのコンタクトレンズを使用していて替えがない.翌日は,0.02の視力で帰るのも転びそうで心配.コンタクトを濡らしたハンカチで包んだ.何とか翌朝使えて帰宅.帰宅後すぐに外した.災害などで帰宅難民になることを考えると眼鏡も必要と感じた.

 さて,英語論文の方は,姿勢の論文がなんと3回目のmajor revision.消耗戦に入った.査読者の言われる通りに素直に直しているがそのまま直すと考察が短くなる.増やすこともできるが,新たな内容を加えるため,とりあえず査読者に従った.一応,修正は完了.明日,投稿予定.3次元動作解析とMRIの研究もだいたい完成.2回目の英語の校正に本日出したので,もし明日戻って来れは,明日投稿したい.何とかこれですっきりしたい.明日の夜は,愛知県理学療法学術誌部の会議である.