鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

お祭りは郷土史を学ぶ原点

2024年07月17日 | 議会活動
令和6年7月17日(水)

 本格的な夏が到来し、各地では様々な行事が開催されています。週末毎に行われる夏祭りなどでは、しばらくの間、新型コロナウイルス感染症で抑制気味だったものが、コロナ禍以前の賑やかさを取り戻しています。


(源頼朝に由来のある地名、鵜無ヶ淵のお観音さん祭典にて)

 私が政治の世界に入ったのは平成11年の市議会議員の初当選で、それ以来、約四半世紀にわたり各地の行事に参加させていただきました。その中で、各地の氏神様を中心とした祭典は、それぞれの地域の文化や歴史が刻まれており、特色のある内容になっています。お祭りはどこも同じではないかと思われるかも知れませんが、「似て非なるもの」です。

 最近、郷土史に興味を持つようになり、各地の行事に出かけて行くときには、その地域に関連する郷土史に目を通していくことが多くなりました。事前に得たその地域の情報は、これまで何回も訪れてきた地域の行事でも、何か新鮮に思えることがあります。
 私はこのことを来賓挨拶に盛り込み、その後、群衆の中に溶け込んでいくと、そこで交わす会話も地元の人のように扱っていただき、親密さが増したように感じます。
 挨拶の最後には、「この地域の素晴らしさを、先人たちが築いてきた郷土の歴史を、会場にいる子どもたちを始め地域の子どもたちに、是非、継承していただきたい。」で結ぶことにしています。郷土愛は、小さな時から育むもので、学校では教えることが難しいのではないかと考えています。

 さて、文部科学省の学習指導要領「生きる力」には、「社会生活についての理解を図り,我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て,国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。」という目標があります。さらに、小学3学年・4学年の目標の中には、「地域の地理的環境,人々の生活の変化や地域の発展に尽くした先人の働きについて理解できるようにし,地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにする。」と表現されています。

 私の理解は、郷土史を学ぶことで得られる効果は大きく、地域で子どもを育てる大きな責務のように感じます。また、私も会社勤めの頃経験した海外勤務においても、自分の原点である郷土について語ることで、現地の人たちとの相互理解が深まった経験があります。国際化する中、将来を担う子どもたちには、自分のオリジン(原点)をしっかり身につけてほしいと感じています。
コメント
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