平成28年5月8日(日)
晴天に恵まれた連休最後の日曜日。富士市大淵にある市総合運動公園内の屋外相撲場にて、富士青年会議所(通称JC)が主催する「第27回わんぱく相撲富士場所」が開催され、開会式と試合の一部観戦に出かけてきました。
(相撲施設は、県営富士水泳場の南側に位置する)
全国の青年会議所が各地で開催する「わんぱく相撲」は、勝ち進むと市町代表、県代表、そして国技館で開催される全国大会に出場することができます。
元横綱の若・貴乃花兄弟もこの「わんぱく相撲」に出場してきたと聞いたことがあります。
開催の趣旨は、「日本の国技である相撲を通して、子どもたちの『心身の鍛練』および『健康の増進を図ること』、さらに『目標の大切さ』を学ぶことを目的とする」としています。さらに、「地元の子どもたちに国技館の土俵で相撲を取るという夢と目標を与えるとともに、『礼儀作法』、『勝負の厳しさ』、『他人に対する思いやりの心』なども学んでほしい。」と訴えています。
私も20年前まで、青年会議所に所属していたこともあり、入会した頃に始まったと記憶しています。当時は国技とはいえ、大人ではテレビ観戦などで盛り上がっていましたが、子どもたちはさほど関心が高いわけではなく、ましてや、相撲を取る環境(指導者や施設など)がほとんど整っていませんでしたから、相撲大会を開催しても選手が集まらず、JC会員の子どもたちに「にわか選手」として参加していただき、何とか実施したこともありました。
しかし、毎年このイベントを繰り返すことにより、JC会員関係者以外からも「子どもを出場させたい」という声が高まり、ここ数年はしっかりと指導され育成されてきた本物の選手が増え、それも全市域に広がっています。
中には、3人兄弟がそろって出場し、連覇を続けているケースもあります。その父親とは、数年前からこの会場でお会いし話す機会が増え、本当に熱心に指導されています。わんぱく相撲は小学生までですが、中学に行ってもわんぱく相撲OBを集めて、さらに練習に励んでいるそうです。
今日の試合の前には、そのOB達が土俵の整備や、ルール説明の際の模擬取り組みなどを披露するなど、確実に地元子どもたちの相撲人口が増えています。
また、全市に広がっていることを示すように、例年以上に、多くの小学校校長先生達が、自校生徒の応援に駆けつけていました。
立ち上げ当初から審判をお願いしている地元相撲関係者の多くも、ほとんど顔ぶれは変わらず、大変ありがたく思っています。彼らも、高校などの相撲部で活躍した元選手達で、次の世代に相撲を引き継いでいく大きな力となっています。
(開会式前に整列する選手達)
(主催者である富士青年会議所の理事長が開会の挨拶)
(選手宣誓を行う代表者)
(ルール説明のために模擬立ち会いを行うわんぱく相撲OB)
(はっけよい!)
今年はリオデジャネイロオリンピックが開催され、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。これらを契機にスポーツへの関心は高まっており、特に「選手の育成」には様々な支援策が検討されています。若い頃からスポーツに親しみ、その中から大きな大会に出場する選手が現れる機会を増やす。また、メジャーなスポーツにこだわることなく、マイナーなスポーツも奨励し、将来のメダル獲得に向けた取り組みもあると聞きます。
今後、相撲がオリンピック種目となるかは見当がつきませんが、これまで種目でなかったものが、2020年東京五輪では5種目が盛り込まれているように、世界から注目されている相撲も可能性がないとは言えないでしょう。
オリンピック種目になるか否かは別として、私たち日本の国技である相撲を、もっと若い世代にも関心を持っていただき、日本人の横綱が甦るよう、応援していきたいと思います。
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