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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

AI活用による特別支援教育の指導計画作成

2025年03月06日 | 議会活動
令和7年3月6日(木)

 静岡県議会2月定例会の代表質問において、「障がいのある児童生徒一人一人に応じた支援」について論戦が交わされました。興味深いテーマだったのでお伝えします。

 関連する取り組みについては、2月定例会開会日に知事の議案説明でも触れていました。その内容は、現在、特別支援学校では、重度の障害や複数の障害をもつ児童生徒への専門的かつ高度な対応が求められる一方で、教職経験の少ない教員が多く、個別の指導計画作成への心理的・事務的負担が増加している。
 このため、令和9 年度までに個人ごとの指導計画をAIに自動作成させることを目指し、来年度は、本県の教育データなどを集約してAIに補完させる仕組を開発する。国の実証研究事業への採択も視野に入れ、個に応じた指導の充実と業務の効率化を進めていくとしています。

 障がい児に対するきめ細やかな指導を実現するためには、それぞれの個人にあった指導内容が必要です。しかし、教員の経験が乏しいことに加え、現場の負担が大きいことなどから教員のなり手も不足気味です。
 どのような指導内容とするか、目的や方法などを事前に把握しておくことが重要です。経験を補うために過去の計画や実績データなどを活用することが有効であり、効率的に処理するためにはICTの活用が欠かせません。その事例が、指導計画をAIに自動作成させることです。正確には、指導計画のたたき台を作成します。この指導計画に基づき、チームで取り組むことを目指しています。
 効果について報道資料によると、特別支援教育課の試算では、教員は児童生徒1人当たり10時間を要する作業を数人分担うのが平均的で、数年内に2時間に抑えて、削減時間を現場に還元したいと考えているようです。

 答弁に立った県教育長は、「全国でも初めての取り組みであり、国も注目している。是非とも良い結果を得たい。」と意気込みを話していました。
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