ひよりの音楽自己満足

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美笑  THE GRAND 美空/美笑Ⅰ

2016-04-04 20:35:06 | ジャパン・プログレ
 以前、プログレ系のCDレビューサイトを見ていたとき、ふとこのジャケットが目に留まりました。なんとも不思議で不気味で凄いインパクトを感じて。で、音楽性はというとアバンギャルド系らしきようで、その当時は敬遠してしまったんですね。でもジャケットのことはよく覚えていました。その後また別サイトのCDレビューを見たところ、確かにアバン系ながらも基本はPOPみたいなことが書かれていたもので、機会があれば聴いてみたいなって思っていました。で、先日、いつものように某CD店の中古コーナーを覗いていたら・・・偶然発見しました。お値段もお手頃なこともあって即購入です。
 <美笑>。1993年ころ、京都のジャズロックバンド<Masque>の<瀬戸敏雄さん>が中心となって結成されました。<Masque>から実験的に派生されたバンドで、基本はPOPで歌謡曲風ながらもアヴァンギャルドな面やプログレな面もある、不思議なサウンドのようで。
 今回紹介させていただくアルバムは、1996年に発表された1stアルバム「THE GRAND 美空 / 美笑Ⅰ」です。このジャケットはMAGRITTE Rene氏が1928年に描かれた「Les Amants」という作品のようで。
 アルバム1曲目は「Y.Sの喜劇」。ゆったりとのびやかにはじまって、リズミカルになって、ヴォーカルがリズミカルに歌って。そしてギターがメロディアスなリフを奏で、ヴォーカルが美しくドラマティックに歌い上げて。
 2曲目は「底なしの市場」。ミドルテンポのゆったりとほのぼのしたリフからはじまって、アップテンポの変拍子リズムになって、ヴォーカルがリズミカルに歌い、ギターがのびやかにエモーショナルに奏でて。
 3曲目は「宝の箱-秘密の扉」。レゲエ風のリズムでヴォーカルがゆったりと艶っぽくメロウに歌い、Saxがのびやかに奏でて。
 4曲目は「素直に従って曲がれ」。ミドルテンポのチャイナ風リフからはじまって、ギターがほのぼのメロディを奏で、ヴォーカルがハイキーでリズミカルに歌い、さらにのびやかに美しく。その後Saxのテクニカルかつドラマティックなソロ、終盤にはギターのエモーショナルなソロが。
 5曲目は「ムーンライト・セレナーデ」。JAZZの名曲をヴォーカルがのびやかに歌い上げて。43秒の小曲です。
 6曲目は「Sands Of Time」。ギターがのびやかにメロウに奏で、ヴォーカルが明るく楽しくリズミカルに、ゆったりとメロウに歌って。中盤ではギターのテクニカルなソロが。終盤では弾きまくり吹きまくりのカオス状態になるも、一旦止まって、手拍子からヴォーカルがリズミカルにスキャットを。
 7曲目は「空き地」。ギター・キーボードがのびやかに奏で、ヴォーカルがのびやかに寂しげに歌って。そしてエコーのかかったヴォーカルが幻想的にながれ、ゆったりと幽玄な感じに。ラストは様々な音が空間を飛び交って。
 8曲目は「イヌ犬」。静かにフェードインしてきて、ギターがのびやかに奏でて。そしてアップテンポになってSaxのパワフルでリズミカルなリフがはいって、ブレイクからミドルテンポになってヴォーカルがのびやかに、リズミカルに。終盤ではヴォーカルがのびやかに歌い上げ、アップテンポになってSaxがパワフルにリズミカルに激しくリフを。
 9曲目は「川の流れのように」。ひばりさんの名曲のアレンジバージョンです。ギターがゆったりとのびやかに幻想的に奏で、Saxがほのぼのメロディをのびやかに奏でて。そしてミドルテンポでヴォーカルがリズミカルにメロウに、サビはドラマティックに歌い上げて。その後ギターがのびやかにエモーショナルに奏で、オルガンものびやかにエモーショナルに奏でて。終盤のサビでヴォーカルが再び歌い上げて。
 10曲目は「3分間ファンタジー」。ミドルテンポのリズムからこれまでの楽曲の一部がラジオのチューニングのように現れては消えて。
 確かにアヴァンギャルドですが、メロディが良いですね。まさしくPOPで歌謡曲で楽しくドラマティック、かつしっとりとした場面もあって。さらに時折リズムのとれない変則拍子で惑わせてくれて。なによりもヴォーカルが素晴らしい!中高音のクリアな声質で表現力豊かで、艶っぽく、可愛く、美しく、聴いていて次の曲はどんな風に歌ってくれるんだろうとワクワクしてしまいます。機会があれば他のアルバムも聴いてみたいっす。

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