ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Negasphere Disadvantage

2017-12-10 08:11:52 | ジャパン・プログレ
 <Negasphere/ネガスフィア>は、シンセサイザーを操る<川崎薫さん>が中心となって1977年に結成されたそうです。ですがメンバーの出入りが激しくなかなか安定しなかったそうで。そして83年後半に元グリーンのテクニカルドラマー<菅野詩朗さん>が加入。強力なリズムセクションが誕生したことでバンドの安定感が増して、翌84年には待望の1stアルバム「Castle In The Air/砂上の楼閣」が発表されます。
 85年になると新たにヴォーカリスト<平田士郎さん>が加入され、ライブも行われ、その1ケ月後に2ndアルバムのレコーディングが控えていたそうですが、なんと菅野さんと徳武さんと矢田さんが脱退してしまったそうです。しかしレコーディングには菅野さんと徳武さんは参加されたそうで。そしてこの年に2ndアルバム「Disadvantage/ディスアドヴァンデージ」が発表されます。ジャケットはオリジナルでブルー基調で怪鳥の飛ぶミステリアスながらも清々しい感じですね。
 アルバム1曲目は「FAMILY」。シンセのオケサウンドがミドルテンポでクラシカルに荘厳にながれて。宮廷の舞踏会の始まりのような、聴いていて気分が高揚してくる、期待膨らむ壮大な前奏曲ですね。2012.12の感動が蘇ります。
 2曲目は「CHANGE YOUR FATE」。お琴風のきらびやかなシンセのリズミカルなリフからダイナミックリフがはいって、アップテンポのパワフルなドラムとパーカッションが歯切れよくリズムを刻み、ミドルテンポになって力強いのびやかなヴォーカルがはいって。そしてシンセの明るく爽やかなリズミカルリフからギターのヘヴィリフがはいってヴォーカルがファルセットでのびやかに。その後ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではダイナミックリフからパワフルなヴォーカルがはいって。ラストはきらびやかなシンセリフからヴォーカルがファルセットでのびやかに浮遊感たっぷりに歌い、そこからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 3曲目は「CASTLE IN THE AIR」。シンセとギターのテクニカルなユニゾンリフカラミドルテンポではじまって、力強いベースとヴォーカルがはいって、ヴォーカルが歌い上げて。中盤ではシンセのパワフルなリフからギターのエモーショナルなソロが。ドラムも叩きまくって。終盤では一旦止まってからシンセサウンドが綺麗に響き、ヴォーカルがのびやかに歌い上げて。ラストはシンセのテクニカルなソロが。
 4曲目は「HOWEVER HARD MAY I TRY」。ダイナミックなダークリフから変拍子のリズミカルリフがはいって、力強いヴォーカルがゆったりと。そしてシンセのリズミカルなトリルリフからヴォーカルがのびやかに歌い上げて。中盤ではダイナミックリフと叩きまくりドラムからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックリフからシンセがのびやかに奏で、ブレイクからミドルテンポの変拍子リフがはいって、力強くのびやかなヴォーカルがはいって、そして歌い上げて。
 5曲目は「SON TO FATHER」。シンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、アコギの音色がしっとりと響き、ヴォーカルがはいって歌い上げて。叙情的なバラードですね。その後シンセが力強くのびやかに。
 6曲目は「THROUGH THE WHITE DARKNESS」。ダイナミックなテクニカルリフからはじまって、ミドルテンポでリズミカルリフが変拍子ながらも明るく楽しくながれ、ヴォーカルがはいって歌い上げて。中盤ではきらびやかなシンセのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポでリズミカルに。ラストはテクニカルなブレイクをキメて。
 7曲目から9曲目までの3曲は、3部作の大作です。
 7曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART1」。静寂のなか、シンセサウンドが幻想的に響き、アコギの音色がしっとりとながれて。そしてアップテンポのパワフルなドラムからギターのエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。その後一旦止まってからアップテンポでシンセのリズミカルなリフと力強いベースリフがはいって、そこからキーボードのテクニカルなソロが。さらにシンセのきらびやかな音色のリフ・クリスタルな音色のリフからエモーショナルなソロを。中盤ではパワフルなリズムからのびやかなヴォーカルがはいって、さらにリズミカルに歌って。その後シンセサウンドが壮大にながれ、パワフルな叩きまくりドラムとリズミカルなリフが。終盤ではシンセの木管・金管それぞれの音色のリフまわしがグラシカルにながれ、ブレイクからシンセとベースがのびやかに。ラストはシンセとギターがリズミカルリフを。
 8曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART2」。シンセサウンドが暗く神秘的にながれ、そしてダイナミックリフが。その後ミドルテンポのリズミカルリフからパワフルなヴォーカルがはいって、シンセとともにのびやかに。終盤ではシンセの口笛風サウンドがのびやかにながれて。
 9曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART3」。パワフルなドラムからアップテンポのノリノリモードではじまって、シンセのテクニカルなソロが。その後ブレイクからミドルテンポのリズミカルリフがはいってパワフルなヴォーカルがはいってリズミカルに明るく爽やかに。中盤では変拍子でギターのテクニカルなソロ、シンセのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポでリズミカルに明るく爽やかに。ラストはシンセサウンドがゆったりとながれ、静かに、幻想的に。
 オリジナルアルバムはここまでですが、10曲目に2曲目の「CHANGE YOUR FATE」別バージョンが収録されています。ベースがシンセになっているそうで。
 このアルバムでもシンセの音の華麗さ・美しさが際だっていますね。同じくベースのぶ厚く力強く存在感たっぷりの音も。今回は組曲の大作以外は3~5分とコンパクトにまとめられていますが、プログレエッセンスが凝縮されていて聴き応えありますね。
 2012年12月の再始動ライブのあと、2016年11月にバンド結成40周年とこの1st2ndアルバム再発を記念しての、バンド在籍メンバーが結集した祭典が吉祥寺シルエレで行われたそうで。自分は残念ながら観に行けませんでしたが、大盛況だったことでしょう。そして川崎さんを中心にアコースティックでのバンドも結成され、不定期ながらも順調に活動されているようで。今後の活躍も楽しみです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。