ひよりの音楽自己満足

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KENSO 6

2008-05-08 06:59:36 | KENSO
 3年後の1995年、「夢の丘」のメンバーが再び集まって2日間ライブを行ったそうです。そのときの音源が「ZAIYA LIVE」として96年に発表されます。そして、96年・97年にもそれぞれに忙しいスケジュールの合間にライブを行い、その97年のときのライブの、たまたま記録用に録音してあった音源を収録したアルバム「IN THE WEST」がのちに発表されます。 翌98年、清水さんは私生活も落ち着きをとりもどし、そして自分のルーツを思い起こし、再び創作活動を再開。 99年に8年ぶりとなるアルバム「ESOPTORON」を発表します。「夢の丘」でそのスタイルを極めたこともあり、今回は清水さんが元々好きだった70年代のハードロックを目指した音作りとなっているようで、プログレ面は薄れて、ストレートにアツいロック魂をぶつけている面がだいぶ見受けられるようです。当初は清水さん・村石さん・三枝さんの3人でレコーディングを進めていたそうですが、当時<スターダスト・レビュー>で活躍していた光田さん、そして小口さんも合流して「夢の丘」メンバーでの発表となったようです。 アルバム1曲目はいきなり3部構成の組曲の「個人的希求」。a).泣き笑い b).少年の気球 c).祝祭。 やはりビックリ!いきなりのヘヴィロックです。ZEPの某曲のようなリフからはじまるミドルテンポのロックで、中盤からシャッフルっぽいヨコノリのリズムに。そして一旦スローテンポになったかと思いきやどんどんスピードアップして、再びスローテンポに。一旦Finしたあと、ギターソロ。そして再びイントロのヘヴィなギターリフでバンドイン。なんかまるで初期のZEPを聴いているかのような雰囲気も。それをキーボード入りでもっとテクニカルにしたような感じですね。いや、こりゃ凄いや!  2曲目は「願いかなえるこどもをつれてゆこう」。子供の話し声からはじまりギターとベースのナチュラルトーンでのクラシックギター協奏曲のようなイントロからバンドが入ってアップテンポの軽快で爽やかな曲調に。青空のもと、草原を走っているかのようなイメージが浮かんできます。 3曲目は「湖畔にて」。アコースティックギターとエレキとキーボードのフォークっぽいフュージョンの短い曲です。 4曲目は「在野からの帰還」。再びZEPのようなヘヴィなリフからはじまり、そこにキーボードがからんで。アップテンポの変拍子いっぱいのヘヴィロックです。中盤はゆったりモードでキーボードの幻想的なサウンドに。そしてそれがどんどんテクニカルな展開になり、再びヘヴィロックに。 5曲目は「知識を超えて」。神秘的なシンセサウンドとドラムのスペーシーな短い曲。 6曲目は「Gips」。ヘヴィなギターリフとキーボードサウンドが絡み合う重いテンポの曲。中盤はアコースティックギターがはいって爽やかな展開に。そしてアップテンポになって盛り上がって。ラストは元の曲調に。 7曲目は「The Egg of Joe」。重いドラムからはじまり、哀愁を感じるメロディアスなギターが。ゆったりとしたほのぼのするような曲調です。中盤でのマウスハープなんてフォークっぽくていいですねぇ。 8曲目は「クロノス・ウーラノス・エソプトロン」。中近東の笛のような音色から始まって民族音楽のようなリズムで様々な音色で、おもいっきりオリエンタルしてますね。終盤にはよくわからないナレーションも。遊び心たっぷりの曲かな。 9曲目は「躁の悲哀」。フォークっぽい雰囲気からはじまってインプロのめっちゃテクニカルな展開に。中盤からはリフとともにヘヴィな展開に。テンポもアップしてハードなバトルを。と思いきや再びゆったりモードに。全く先が読めない、めまぐるしく変る展開にどんどん引き込まれていきます。 10曲目は「Release Yourself」。ミドルテンポのオーソドックスなハードロックの曲調ですが、もちろん“ひねり”がありますねぇ。終盤には変拍子のミステリアスなギターリフが。そしてラストはアップテンポでヘヴィに。 11曲目は「気楽にいこうぜ」。ふわふわとした感覚の軽く爽やかな短いフュージョン曲です。最後の「ありがとうございました」ってナレーションもいいなぁ。 元々ハードロックが好きな自分には嬉しいサウンドですね。このアルバム「ESOPTORON」は清水さんが“作りたい音”であり、“作らなければいけない音”だったそうです。たとえ「夢の丘」の路線を期待していたファンが離れていってしまっても・・・ 
アルバム発表後に大阪・東京・相模原でライブを行ったそうですが、光田さんが多忙のため参加できなかったので、4人で演奏されたとか。でもでもとてもエネルギッシュなアツいライブだったそうです。

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