ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

KENSO 4

2008-04-26 07:47:17 | KENSO
 87年より4枚目のアルバムのレコーディングを始めたそうですが、ちょうどこの頃はプログレが低迷していたこともあり、どのレーベルにもリリースを拒まれて発表のめどがたたなかったそうです。そして80年のバンド結成時からずっと清水さんを支えてきたドラマー山本さんが、他バンドの活動が忙しくなって<KENSO>での活動が困難な状況に・・・
 88年の冬、佐橋さんがドラマーの<村石雅行さん>を清水さんに紹介して、村石さんのバンド加入が決定します。そして89年にはその村石さんの紹介でベーシスト<三枝俊治さん>が加入。紆余曲折がありましたがこの年にやっと4枚目のアルバム「スパルタ」が発表されます。 1曲目は「Good Days Bad Days」。風の吹くような音のSEからゆったりとしたテンポのパワフルでメロディアスなオープニングにふさわしい曲調に。それがテンポアップして軽快なノリのいいロックを聴かせてくれます。そしてややテンポダウンしてピアノとギターでジャジーな雰囲気を醸し出して、それがふたたびテンポアップしてギターとキーボードの掛け合いソロに。爽やかなイメージの曲ですね。 2曲目は「美深」。アコースティックギターのリフからはじまってフルートのような音色が聴こえてきて。ゆったりとした雰囲気なんですけど、テクニカルでメロディアスでパワーバラードのような感もありますね。後半のヘヴィなギターソロもかっくいいし。ドラマティックな曲ですね。 3曲目は「金髪村の石」。なんとなくチャイナ風な曲調のドラム大活躍の変拍子のテクニカルな曲。パーカッション的なキーボードもいいですねぇ。 4曲目は「ミスカトニック」。ドラムからはじまる、パワフルだけど透明感のある幻想的なサウンドですね。小川のせせらぎのようなバックのシンセサウンドに心を洗われるようです。そしてアップテンポのノリに心躍らされて。 5曲目は「PM」。カリンバの神秘的なサウンドからはじまり、アップテンポのビートが入ってキャッチーで明るいメロディがながれます。中盤はミドルテンポでテクニカルなソロの応酬が。終盤はテクニカルで叩きまくりのドラムをバックにキーボードが踊ります。 6曲目は「月夜舟行」。お琴のような音色の“和”の雰囲気からはじまる叙情的な曲。ですが、ベースとドラムのリズム隊はノリのいいファンキーな感も。サウンドの奥行きを感じる深い曲ですね。 7曲目は「インスマウスの影」。変拍子のノレない超テクニカルな曲。でもでもとっても爽やかで心地よい感じの曲ですね。一部のベースラインがちょっとZEPの某曲に似てるような? 8曲目は「Neuro-Psycvhom」。テープの逆回転のお遊びかな?20秒しかないけど。 時間がかかったこと、そしてその間にメンバーが代わったこともあり、トータルのまとまり感は薄れているものの、1曲1曲の完成度は非常に高く、後のライブでも演奏される曲が多くふくまれています。
 この年、清水さんは学位論文も手がけていて、ろくに睡眠もとれないような超多忙な日々を送っていたそうです。でもそのかいあって翌年には見事“医学博士”に!素晴らしい!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。