ひよりの音楽自己満足

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KENSO 7

2008-05-09 06:58:55 | KENSO
 2000年には<KENSO>結成25周年を祝うアニバーサリー・ライブを行い、そしてついに世界進出!アメリカ・ロスで行われたプログレ・フェスに参加されたそうです。多忙な光田さんの代役としてT-スクウェア等で活躍されている<河野敬三さん>に急遽参加してもらい、アツい演奏を披露。ライブはスタンディングオベーションで喝采を浴び、“KENSOにオイシイところをもっていかれた”と、好評を得たそうです。 そして帰国後はニューアルバムの創作に・・・
2002年5月に、通算7枚目のスタジオアルバム「天鵞絨症綺譚(びろうどしょうきたん)」が発表されます。このタイトル、ふりがなふってないと読めないっす。“天鵞絨症とは、白昼夢・幻視体験を伴う顕著な性格偏向を示す疾患とのこと。”だそうです。これはググってもひっかからないほどのめったにない奇病とか。大脳生理学で医学博士号をとられた清水さんならではの発想でしょうね。その“天鵞絨症”を描いたコンセプトアルバム、前作ではメンバーそれぞれの原点を思い起こすようなヘヴィロックをも展開されていましたが、今回ではさらにその範囲を広げてクラシック・ジャズ・ロックのみならず、バリ島の“ガムラン”のリズムを用いたり、フラメンコ歌手<川島桂子さん>にゲスト参加してもらって“フラメンコカンテ”をもKENSOサウンドに融合させたりと、あくなき挑戦、新たな展開もみせつけてくれています。アルバム1曲目は「精武門」。ヘヴィなギターリフからはじまるミドルテンポのめっちゃパワフルなハードロック。中盤のキーボードのフレーズは爽やかなイメージも。後半からテンポアップしてキーボードが壮大なイメージのサウンドを響かせて。ラストは元のミドルテンポでアコースティックギターでのリフも。 2曲目は「禁油断者マドリガル」。ゆったりとメロディアスなキーボードとギターのユニゾンからはじまるミドルテンポの落ち着いた感じの曲。でも変拍子いっぱいでテクニカルです。中盤からはパワフルに。キーボードソロ・ギターソロと続き、そして元のゆったりメロディアスモードに。 3曲目は「韗晦序曲」。早いパッセージのリフからはじまるミドルテンポのヘヴィでテクニカルな曲。なんとなくミステリアスなイメージですね。途中にオリエンタルなリズムが入って民族音楽的に。 4曲目は「木馬哀感」。ミドルテンポのブルージーだけどちょっぴりコミカルな音も。いろいろな音が飛び出てくる遊び心いっぱいの楽しい曲ですね。サビメロはとってもメロディアス。後半のピアノソロもとっても綺麗。 5曲目は「Tjandi Bentar」。不思議な神秘的なパーカッション音からはじまるゆったりとしたオリエンタルムードたっぷりの曲。途中からアップテンポになって盛り上がっていきます。 6曲目は「謀反」。ギターからはじまるアコースティックギターのリフが印象的なアップテンポのロック。中盤はテンポダウンして幻想的なサウンドに。再び元のテンポに戻ってラストはゆったりと。 7曲目は「夢想用階段」。シタールのようなサウンドと奇妙な効果音からはじまる、ゆったりモードの不思議な曲。 8曲目は「Echi dal Foro Romano」。幻想的なゆったりとしたキーボードサウンドからはじまり、穏やかで優しいメロディが。中盤からはドラムが入ってアップテンポの軽快でとっても楽しい曲調に。後半はめっちゃテクニカルな展開もありますが楽しいイメージはそのままで。ラストは劇的に盛り上がってFin。 9曲目は「隠遁者の娘」。素朴なキーボードサウンドからはじまる、ゆったりとした叙情的な曲。でも時折コミカルな音が入って楽しませてくれます。 10曲目は「太郎という生き方」。アップテンポのとっても爽やかで心ウキウキしてくるような曲。途中ふたたびオリエンタルモードのパーカッションが。 11曲目は「夜のドッペルゲンガー」。歪ませた不気味なヘヴィなベース音からはじまる短い曲。 12曲目は「Isolated Jiro」。ミドルテンポの変拍子いっぱいのテクニカルな曲。でもでもフレーズはとてもメロディアスですね。ここでも途中で神秘的なパーカッション音が。そしてオーケストラサウンドも。ミステリアスでスリリングな面もありますね。 13曲目は「和解」。とっても穏やかで優しく美しいメロディの心温まるゆったりとした短い曲。 14曲目は「陰鬱な日記」。ドラムとベースからはじまるミドルテンポのミステリアスな曲。中盤のピアノソロも不安げなメロディで。なんとなく憂いを感じるような曲ですね。終盤では一旦アップテンポになったあと、パワフルなカンテが。 15曲目は「自他溶融」。揺れ動くキーボードサウンドからはじまり電子ノイズが。そしてふたたびゆったりとキーボードの音色が聴こえてくるも時折ノイズにかきけされて。 凄腕揃いのメンバーによるハイレベルな演奏、そして練りに練られたアレンジによる印象深い優れた楽曲、「セカンド」や「夢の丘」と並び称される傑作です。
6月に渋谷でレコ発ライブを行い、そのときの映像がのちに「ハレ紀」というタイトルでDVD発売されます。翌2003年に某楽器メーカー主催のイベントに参加されますが、三枝さんがアメリカに音楽留学してしまったために、急遽“スーパーベーシスト”<永井敏巳さん>を迎えて敢行したそうです。この年の秋にもライブを行いますが、村石さんが不在のために<野獣王国>等で活躍されているドラマー<小森啓資さん>に代役をお願いし、さらにアルバムでも素晴らしいカンテを披露された川島さんにも参加してもらってエネルギッシュなライブを繰り広げたそうです。さらに10月にはバンド名の元でもあり、清水さんの母校である県立相○原高等学校の創立40周年記念の式典に招かれて来賓の方々や後輩たちの前でアツい演奏をみせたそうです。

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