ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

KENSO 1

2008-04-23 06:59:42 | KENSO
 70-80年代にデビューして、現在も存続しているバンドっていくつもありますけど、なかには解散したあと長い空白期間を経て復活したバンドもありますね。ミュージックシーンに限らず“流行廃り”がありますから仕方のないことなんですけど・・・そんななか、不定期ながらもプログレ不況にも耐え、多少の空白期間はあるにせよ、アルバム発表もライブ活動も続けているプログレバンド<KENSO>を紹介させていただこうかと。(オフィシャルサイトのプロフィールを参考にさせていただいております。)
 医学博士(!)であり、現役歯科医師でもあるギタリスト<清水義央さん>率いる<KENSO
>。清水さんは中学のころから洋楽に目覚め、The Beatlesに衝撃を受け、DPやZEPなどのハードロックにも目覚めて、高校2年のときに同級生らとロックバンドを組んだそうです。バンド名の<KENSO>とは、清水さんの母校である神奈川県立相○原高等学校の略称である“県相(けんそう)”だそうです。これにはちょっとビックリしました。てっきりなにか深い意味があるものだと勝手に思っていたもので・・・意外でしたねぇ。で、そのバンドでラジオのアマバンコンテストにエントリーしたらなんと“グランプリ”に輝いたとか。このころからすでに才能が溢れていたのですね。高校卒業後はもちろん歯科大に入学し、そこの軽音楽部で活躍していたそうですが、大学5年生のときに記念すべき1stアルバムの自主制作レコードを作られたそうです。メンバーは清水さんの他、ドラムス<山本治彦さん>、ベース<田中政行さん>、フルート<矢島史郎さん>、キーボード<森下一幸さん>の5人を主軸に軽音楽部の他の部員の方々もお手伝いされたとか。レコーディングはというとスタジオを借りたわけでもなく、大学の部室で4chのテレコで録音されたそうです。しかも忙しい学業の合間を縫って部室に通い、ピアノを弾き、作曲し、と困難をきわめられたようで。で1980年の12月に1stアルバム「KENSO」が発表されます。 1曲目は「日本の麦唄」。パワフルなドラムときらびやかなキーボードから始まり、たおやかなフルートの調べが。タイトル通りののどかな雰囲気も感じられるミドルテンポの曲。和風でもありチャイナ風でもあるようなフレーズも。終盤にはメロディアスかつパワフルなギターソロも。 2曲目は「陰影の笛」。おごそかなピアノソロとどこか翳りを感じるフルートの音色からはじまるゆったりとした曲。フレーズは和音階かな。中盤はアップテンポでパワフルに。そしてラストは再びおごそかに。侘び寂びが感じられるような和風プログレですね。 3曲目は「ふりおろされた刃」。アップテンポのテクニカルなロック。ドラム叩きまくりです。歌メロはキャッチーでポップですね。中盤はスローテンポでヴァイオリントーンのギターやキーボードのソロが。 4曲目は「海」。変拍子のテクニカルでミステリアスなリフと、フルートやキーボードで和風・中華風のメロディをたおやかに奏でる場面が交互に。ラストは絢爛豪華なキーボードの音色と厳かなフルートの音色で劇的にFin。 5曲目は「かごめ」。不気味なコーラスから突然「後ろの正面ってなんだ!」って怒鳴り声が。ビックリです。そして奇声も。かなりオカルトしてますね。「かごめかごめ」のフレーズをモチーフにした前衛的な曲ですね。いや、曲とはいえないかな。夜中に部屋を真っ暗にしてこれを聴いたら・・・ちょっとヤバそう。15分もあります。 6曲目は「ブーちゃんの宙がえり」。わらべ歌みたいな曲をフログレ演奏したみたいな1分ちょいの短い曲。 オリジナルレコードはこの6曲までですが、1995年発売のこのCDにはこの他に6曲追加されています。 7曲目は「海」。83年7月のライブテイクです。やはり迫力が違いますね。凄いっす。 8曲目は「飛翔の時まで」。マーチっぽいサウンドでフェードインしてきます。ピッコロみたいな音色の多重音の楽しい曲ですが、いつのまにかフェードアウトしてしまいます。 9曲目は「四旬節の旅」。これもフェードインしてくるゆったりとした綺麗な曲ですが、中盤はアップテンポでテクニカルなキーボードとギターのユニゾンもあり、かっちょいいギターソロも。再びスローテンポになるとフェードアウト。もっと聴きたいっすね。 10曲目は「かすかなる始動」。いきなり始まるアップテンポのパワフルなロック。間奏はかなりテクニカルですね。曲展開はおもいっきりプログレしてます。 11曲目は「はるかなる時」。前半はカモメの鳴き声のような音を含めた幻想的なシンセサウンドとナチュラルトーンのギターサウンドで、後半はジャズっぽいリズムでスイングしてます。雰囲気はモロに“YES”ですね。 12曲目は「旅路」。ジャーン!とパワフルなイントロからはじまる、ミドルテンポのヘヴィロック。後半一旦フェードアウトしたあとにアップテンポでワウの効いたギターソロとキーボードソロを聴かせてくれます。ラストは元のヘヴィロックに。 部室録音ということもあって音質は良くないものの、和音階を用いた楽曲からは後の成功の一端が伺えます。なんでも、なじみのレコード店の方にデモを聴いてもらったところ、これはレコードにすべきと薦められたんだとか。で、レコード400枚のうち、250枚分をレコード店のほうでもってくださったそうです。ちなみに自分の地元である横○賀のヤ○マレコードという店にも矢島さんのつてで置いてもらってたとか。その頃自分はそのヤ○マレコードにしょっちゅう行ってたんだけど・・・覚えてないっす。その頃に<KENSO>に出会っていたら・・・?

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