ひよりの音楽自己満足

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ERA 4th

2010-04-22 21:23:47 | 鬼怒無月さん
 凄腕ギタリスト<鬼怒無月さん>と、凄腕ヴァイオリニスト<壷井彰久さん>の超絶テクを誇るお二方のアコースティックDUO<ERA>。2000年頃からはじまったお二人のこのユニットは、ライブ活動中心ながらこれまでにアルバム3枚を発表されています。大自然の雄大さや力強さ、そして爽快さが伝わってくるようなステキなサウンドにすっかりハマってしまいました。
 そして2010年3月5日に4年ぶりとなるニューアルバム「忘れられた舟」が発表されます。風情のある芸術性の高い素敵なジャケット、思わず見入ってしまいました。素晴らしい作品ですね。この写真は壷井さんの御友人のスズキ・マイさんという方が撮影されたそうです。
 今回の曲作りはこのジャケット写真を見て着想され、2009年1月くらいからつぎつぎコンセプトのように曲を作っていって、12月からレコーディングを始めて3月5日にアルバム発売と決めて作業を進めていかれたそうで。
 アルバム1曲目は「Trade Wind」。パワフルなリフからはじまって、雄大でスケールの大きなフレーズがながれ、力強いリフと伸びやかなフレーズが。まずはギターのアルペジオ風の美しいソロ、続いてヴァイオリンのしっとりとしたフレーズがながれて。中盤ではヴァイオリンのリフをバックに力強いギターソロがあり、その後パワフルなリフ、伸びやかでエモーショナルなヴァイオリンソロと続いてテーマメロに戻ってFin。
 2曲目は「プロペラ」。アップテンポのバンジョー調のギターリフからはじまって、フィドル調のヴァイオリンが。跳ねるようなリズムでとっても楽しい曲です。アメリカ西部、グランドキャニオンを馬に乗って駆け抜けているかのような感じがします。中盤まずはワウを効かせたアヴァンギャルドかつアグレッシブなヴァイオリンソロが。テクニカルなユニゾンリフのあとは激しいアグレッシブなギターソロ、そして激しいリフを。終盤はヴァイオリンが伸びやかなフレーズを奏でて、テーマリフに戻ってFin。
 3曲目は「Sailing Stone」。ギターのアルペジオ風の綺麗なリフからはじまって、ヴァイオリンのゆったりと爽やかなフレーズがやさしくたおやかにながれて。まるで春の息吹のようです。その音色が徐々に力強くなってヴァイオリンの艶やかなソロへ。それが徐々にエネルギッシュに。その後ギターのパワフルなリフのあとそのままギターソロへ。とってもドラマティックです。終盤はパワフルなリフのあと、ユニゾンもぴったりキマってテーマメロへ。
 4曲目はアルバムタイトル曲の「忘れられた舟」。ヴァイオリンのフィンガリングからゆったりとはじまり、ギターのおだやかで哀愁ただようフレーズがながれ、そしてヴァイオリンの叙情的なメロディがゆったりと。その後ギターのアップテンポのリフがはいって、ヴァイオリンの伸びやかな音色が響き、そして情感たっぷりなギターソロが。終盤ではパワフルなリフから力強いフレーズがながれ、ヴァイオリンのドラマティックなソロへ。ラストはゆったりとしたテーマメロに戻ってFin。
 5曲目は「金環食」。ヴァイオリンリフとギターリフがおっかけやユニゾンで奏でられ、そしてダイナミックで情熱的なリフとなりスリリングに展開します。パワフルなリフのあとはテクニカルなスパニッシュ調のギターソロが。そしてヴァイオリンとギターのリフからヴァイオリンソロへ。最初は伸びやかに、そして徐々にエネルギッシュに。終盤、一旦ブレイクをキメたあとダイナミックなテーマリフに戻って、テクニカルなユニゾンでFin。
 6曲目は「Ee-Wah-Kee」。ヴァイオリンのフィンガリングのリズミカルなリフからはじまって、ギターの幻想的な音色が遠くで響いて。それが一転ミドルテンポのブギー調のようなリフがはじまります。ユニゾンのテクニカルなリフからブルージーでエモーショナルなギターソロが。続いてちょっとけだるい感じのヴァイオリンソロ。終盤では元のギターとヴァイオリンのしずかなリフがながれますが、再びパワフルなミドルテンポのリフからテクニカルなユニゾンリフでFin。
 7曲目は「水車」。ギターのゆったりしっとりとしたフレーズからはじまります。郷愁ただよう、懐かしい感じの曲調ですね。ヴァイオリンのフィンガリングリフ、そしてしっとりとたおやかなメロディを奏でて。中盤、ギターのエモーショナルなソロがながれ、その後ヴァイオリンがゆったりと悠久の調べを奏でて。
 8曲目は「鳥達の秘密」。パワフルなユニゾンリフ、そしてアップテンポのギターリフから疾走感たっぷりにはじまります。まるで大空を凄いスピードで飛んでいるかのような爽快感がありますね。ユニゾンリフのあと、ギターのメロウなリフをバックに、ヴァイオリンの艶やかな音色が響き、そして力強いギターソロへ。ギターリフのあとヴァイオリンのゆったりとしたハーモニーのような音色が綺麗にながれ、アルペジオ風のユニゾンも。その後ギターのリズミカルなソロ、そしてヴァイオリンのソロへ。最初はさわやかで伸びやかな音色が響き、徐々にアグレッシブになり、バックではパワフルなギターリフが。ラストはユニゾンのテクニカルなリフのあと、テーマメロに戻ってFin。
 9曲目は「Pica」。アップテンポのギターのミュートカッティングリフからはじまるパワフルな曲。ヴァイオリンのアラビアンなメロディがギターリフをバックに妖しくながれます。中盤まずはヴァイオリンソロ。激しくアグレッシブにめっちゃ弾きまくって。ユニゾンリフに続いてはギターのテクニカルでエネルギッシュなソロが。ラストは情熱的に盛り上がってFin。
 10曲目は「追憶とFrost Flower」。ギターのゆったりとほのぼのした感じのリフからはじまって、ヴァイオリンのやさしくたおやかなフレーズがながれて。心休まる曲調ですね。心地よい室内楽のような感じです。中盤まずはメロディアスなギターソロが。その後徐々に力強い曲調になり、そのままヴァイオリンソロへ。終盤テーマメロに戻ってしっとりとFin。
 自然の広大さ・強さ、そして風情・瑞々しさ・美しさが今まで以上に強く伝わってくるアルバムですね。繊細かつエネルギッシュな鬼怒さんのギター、艶やかでしかもアグレッシブな壷井さんのヴァイオリン、それらの超素敵なアンサンブルによって奏でられる素晴らしい楽曲の数々。至福のひと時を過ごせそうです。

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