ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Cinderella Search  The Suite “Next World”

2014-05-18 07:19:13 | ジャパン・プログレ
 <シンデレラ・サーチ>は、ヴォーカリストの<仲村アキヒサさん>が中心となって、ベーシストの<加藤修さん>とともに1986年に結成したバンドで、ヴァイオリニストの美ノ辺さんを迎えてから、オリジナリティ溢れるプログレスタイルになり、翌91年に自主制作ながら初のミニアルバム「Cinderella Search」を発表され。93年にフルレンスアルバム「Cinderella Search」を発表されます。そして98年よりセカンドアルバムのレコーディングをはじめますが、途中でメンバーチェンジもあり、2001年にようやく2ndアルバム「Stories of LUMINOUS GARDEN」を発表されます。しかしその後ヴァイオリンの美ノ辺さんとギタリストが脱退してしまいます。バンドはあらたなヴァイオリニストは迎えずに、原点に帰り、新たなサウンドスタイルを模索します。メンバーはヴォーカル仲村さん、ベース加藤さんの他、ドラムス<石森茂さん>、キーボード<穐山義英さん>、ギター<井上竜夫さん>、そしてヴォーカル兼衣装デザイナーの<MITSUMOTO英知さん>の6人編成です。2003年冬に80分にも及ぶ組曲「NEXT WORLD」を作り上げ、プレライブも開催。2004年からはこの組曲のレコーディングに・・・とのお話でしたが、謎の空白期間が。
2014年4月、13年ぶりにアルバムが発表されました。「近未来に起こりうるようなSFストーリーを描いた壮大なコンセプトアルバムです。
 1曲目は「Circle Of Life」。鮮烈でダイナミックなリフから盛大にはじまって、ピアノの綺麗で力強いリズミカルなリフとシンセサウンドが響き、ドラムが叩きまくって。物語の華々しい幕開けです。そしてアップテンポでピアノのパワフルでリズミカルなリフにのってギターがのびやかに爽やかに奏で、さらに弾きまくって。その後ミドルテンポでピアノの綺麗なリフがながれるなか、しっとりとしたヴォーカルがはいって、綺麗なコーラスとゆったりとメロウに。そしてギターがのびやかに奏で、ヴォーカルとコーラスがゆったりとドラマティックに。終盤ではギターのエモーショナルなソロがドラマティックに。そして綺麗なピアノリフからヴォーカルとコーラスがゆったりと。ラストは風吹く音がながれて。
 2曲目は「Internet Killed Cinema Star」。唐突に猫の鳴き声が。そこからピアノの綺麗なリフにのってギターがメロウに奏で、フレットレスベースの味わい深い音色がしっとりとながれて。そしてミドルテンポでしっとりとしたヴォーカルがはいって、ギターがメロウにゆったりと奏で、サビではヴォーカルとコーラスが綺麗にしとりと。中盤ではギターがメロウにゆったりと奏で、シンセのオケサウンドがのびやかにドラマティックに。その後バンドリフとリズミカルなヴォーカルが交互にながれ、盛り上がっていって、サビではヴォーカルが綺麗なコーラスとともにドラマティックに歌い上げて。ラストはギターのエモーショナルなソロが。そしてピアノリフがしっとりと。
 3曲目は「Parasite X (i)The Possession (ii)The Revenge」。衝撃的なリフと叩きまくりドラムからはじまって、シンセのミステリアスなリフがながれ、ミドルテンポでギターのヘヴィダークリフがながれ、オルガンのテクニカルな弾きまくりソロが。続いてギターとシンセのヘヴィダークリフと叩きまくりドラムから、ギターのリズミカルなソロがはいって、シンセのリズミカルなリフとギターのヘヴィリフからダイナミックなリフがはいって盛り上がって、ブレイクもキメて。その後アップテンポのテクノリズムがはいってノリノリモードでシンセサウンドがのびやかにながれ、ギターのアルペリフからヴォーカルとコーラスがリズミカルに。中盤ではミドルテンポのレエゲモードになってヴォーカルがゆったりとリズミカルにほのぼのした感じのメロディを歌って。終盤ではシンセのスペーシーサウンドがゆったりとながれ、ギターのアルペリフとピアノリフがゆったりとながれて。そしてアップテンポに戻って叩きまくりドラムからヴォーカルがノリノリモードで爽やかに歌って、サビではコーラスもはいってゆったりと。ラストはギターのびやかにエモーショナルに奏でて、ドラマティックに盛り上がって。
 4曲目は「D.N.A.」。ゆったりとしたダイナミックなリフからピアノの綺麗なリフにのってギターがメロウにのびやかに奏で、ピアノリフからヴォーカルがしっとりと歌い、ギターがのびやかにエモーショナルに奏で、パワフルなドラムがはいって、ヴォーカルが綺麗なコーラスとともに歌い上げて。その後ギターのヘヴィリフからダイナミックなリフと叩きまくりドラムがはいって、ギターが弾きまくって。中盤ではピアノの綺麗なリフからヴォーカルとコーラスがしっとりと歌い、ダイナミックなリフからヴォーカルが歌い上げて盛り上がって、ヴォーカルとコーラスの掛け合いも。終盤ではシンセリフがのびやかにゆったりとながれ、ヴォーカルとコーラスがゆったりと歌って。そしてギターのエモーショナルなソロがのびやかにドラマティックに。ラストはピアノリフがゆったりと。
 5曲目は「Crazy Chiasman」。大歓声大拍手からアップテンポの楽しいリズミカルなリフがはいって、ノリノリモードでヴォーカルとコーラスがリズミカルに。サビではシンセの鮮烈なリフからコーラスがのびやかに、ヴォーカルがリズミカルに。その後ダイナミックなリフと叩きまくりドラムからギターのテクニカルな弾きまくりソロが。中盤ではアップテンポでギターのヘヴィリフにのってヴォーカルとコーラスがリズミカルに歌い、サビでは力強く歌って、ダイナミックなリフからパワフルにブレイクをキメて。終盤ではピアノのリズミカルなリフからギターがのびやかに奏で、ダイナミックなリフが。ラストはゆったりとしたピアノリフからヴォーカルがしっとりと。そして♪ダン!って衝撃的にFin。
 6曲目は「Mouse Cage」。ギターのヘヴィリフと叩きまくりドラムからミドルテンポでシンセがミステリアスなフレーズをのびやかに奏で、ギターとオルガンのパワフルなリフにのってヴォーカルがリズミカルに、ゆったりとメロウにロマンティックに歌い、盛り上がっていって、サビではパワフルにリズミカルに。その後、しっとりとしたピアノリフからヴォーカルがゆったりと。中盤ではギターのヘヴィリフからオルガンのテクニカルなソロが。続いて叩きまくりドラムとギターのテクニカルなソロが。終盤ではパワフルなコーラスからヴォーカルが歌い上げて。ラストはシンセのミステリアスなフレーズがのびやかにながれ、パワフルなコーラスがリズミカルに。
 7曲目は「The End Of The Ruin」。銃撃音や爆撃音からはじまって、シンセのミステリアスなリフがだんだん大きくなって、ダイナミックなリフが。そしてミドルテンポのギターのヘヴィリフとパワフルなドラムからシンセがミステリアスに奏で、ギターのヘヴィダークリフと叩きまくりドラムが。その後ギターがスイッチングリフからのびやかに奏で、そこからスリリングに弾きまくって。中盤ではアップテンポの疾走モードになってモーグのテクニカルなソロが。さらにギターのヘヴィダークリフにのってモーグがスリリングに弾きまくって、ブレイクをキメて。終盤ではギターとモーグがユニゾンでのびやかに奏で、ラストはダイナミックなリフから爆発音が響いて。超攻撃的でかっちょいいインストです。
 8曲目は「After The Rain」。雷鳴や雨音が響くも、すぐに雀のさえずりや水滴の落ちる雨上がりの音に。そしてアコギのゆったりとしたリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、歌い上げていって、サビではミドルテンポでシンセとともにヴォーカルとコーラスがのびやかに。その後シンセがほのぼのしたメロディをのびやかに奏で、アコギのテクニカルなソロへ。そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって、アコギリフと掛け合いも。終盤では爆発音が響き、一旦止まるもコーラスがゆったりとながれ、ギターのエモーショナルなソロへ。ラストはヴォーカルとコーラスがゆったりと。
 9曲目は「Brilliant Circle」。ゼンマイを巻く音からオルゴールのほのぼのしたメロディがゆったりとながれて。そしてダイナミックなリフと叩きまくりドラムからアップテンポでシンセの鮮烈なリフとベースのテクニカルなリフがはいって、ノリノリモードでピアノのリズミカルなリフからギターがのびやかに奏で、ヴォーカルがリズミカルに歌って、その後ヴォーカルとギターがのびやかに、そして爽やかなコーラスがはいってのびやかに。中盤ではダイナミックなリフと叩きまくりドラムからピアノのテクニカルなソロが。そしてギターのヘヴィリフにのってヴォーカルがリズミカルに歌い、コーラスがはいってのびやかに爽やかに。ラストはダイナミックなリフからベースのテクニカルなリフと叩きまくりドラムが。
 10曲目は「組曲Next World (i)The Pray (ii)Into The Labyrinth (iii)Confusion And Tangle (iv)Against The Wind (v)The Revelation (vi)The New Departure (vii)Awaken」。波の音が聴こえてきて、キーボードのほのほのしたメロディがゆったりとながれ、ヴォーカルがしっとりとメロウに歌い、ミドルテンポのリズムがはいって、ヴォーカルがのびやかに。そしてダイナミックなリフと叩きまくりドラムからヴォーカルとコーラスがゆったりと歌い、ベースのテクニカルなフィルからギターがエモーショナルに奏で、ヴォーカルとコーラスが爽やかにのびやかに歌い、キーボードのテクニカルなリフからシンセがのびやかに奏で、ドラムが叩きまくって盛り上がって。その後ダイナミックなリフがゆったりと壮大にながれ、ドラムが叩きまくり、シンセの鮮烈なリフが盛大にながれて。そしてギターがエモーショナルに奏で、アップテンポになってシンセのリズミカルなリフがはいって、ギターのヘヴィリフからのびやかに。そこからミドルテンポのダイナミックなリフがはいってギターが弾きまくってドラムが叩きまくって。中盤ではギターがのびやかに奏で、エフェクトをかけたヴォーカルがはいって、パワフルなドラムフィルからダイナミックなリフがはいってシンセがのびやかに壮大に奏で、テクニカルなソロも。続いてダイナミックなリフとブレイクからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後ギターとシンセがのびやかに奏で、ダイナミックなリフからのびやかに。終盤ではギターとシンセのユニゾンからドラムが叩きまくってブレイクをキメて、一旦止まってからミドルテンポでヴォーカルとコーラスがゆったりとほのぼのしたメロディを歌い、のびやかなギターとともにドラマティックに。そしてギターのテクニカルなソロが。その後、シンセサウンドがゆったりとながれるなか、力強いボレロリズムがはいって、ギターとシンセのオケサウンドがゆったりとながれ、シンセサウンドが壮大にながれ、鐘の音が響いて。
 とってもドラマティックなシンフォプログレの壮大な叙情詩、とっても素敵な作品ですね。コーラスサウンドがすっごい綺麗で、抑揚感が高まってより一層ドラマティックに感じますね。ちょっとValentineを思い出しました。それとPOPで爽やか、かつテクニカルな面はASIAを思い出しました。ここまで綺麗でドラマティックな作品は久々かも。たっぷりと堪能させていただきました。今度レコ発ライブがありますが、このクォリティをどう再現するのか、とても興味深いです。
 このアルバムは、ある特定のCDショップで購入するとおまけのCD-Rが。それが「Prelude to Next Stage」です。シンセサウンドにのせて、穐山さんが物語のあらすじを途中まで語っておられます。これがあると物語の内容が理解できて、アルバムをなお一層楽しめますね。

MILLPLAT

2014-03-03 21:20:47 | ジャパン・プログレ
 昨年、2013年9月に突如再発された<泉陸奥彦さん>のユニット<KENNEDY>の幻のアルバム「Twinkling NASA」を紹介させていただきました。で、そのCDのライナーノーツに泉さんは、NOVELAのヴォーカリスト<五十嵐”Angie”久勝さん>とともに<MILLPLAT>というユニットを結成して、1994年にアルバムを発表した、と書いてあったんですね。それならばぜひとも聴いてみたいと、某通販や某オクなどを探してみたんですけど、どうもなさそうな感じであきらめていたんですね。ところが・・・
 先日、家にあるCDを整理していたところ、なんとこのCDが出てきてビックリ!買ったのをすっかり忘れていました。おそらくまだジャパンプログレにハマるずっと以前に中古で手にいれたような、泉さんのこともアンジーさんのことも知らずに買ったような気がします。サイン入りだからいつか価値があがるのでは?な~んてことを考えて買ったのかも。買ったときのことを全く思い出せないくらい昔に購入したのだと思います。なにはともあれ見つかって良かった!先見の明があったか?
 <MILLPLAT>、メンバーはギター&ベースが泉さんで、ヴォーカルがAngieさん。で、ドラムスが<細川博史さん>、キーボード&ヴォーカルが<林皇志さん>です。アルバムにはさらにフレットレスベースの<土屋天祥さん>、ベース<三觜智紀さん>、バッキングヴォーカル<外田直美さん>、Sax<堂地誠人さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「Ambassador」。ミドルテンポのパワフルなドラムとベースが鳴り響いて。そしてギターと逆回転サウンドのリフが気だるい感じでゆったりとながれて。
 2曲目は「Twinkling NASA」。KENNEDYのアルバムにも入っていた曲のMILLPLATのヴォーカル入りバージョンです。シンセのリズミカルなリフからアップテンポではじまって、ダイナミックなリフがスリリングに。そしてギターのヘヴィリフから力強くのびやかなヴォーカルがはいって、ダイナミックなブレイクリフとギターのテクニカルなフィルから、ヴォーカルが力強く歌い、叩きまくりドラムから、躍動感たっぷりのうねりまくるベースにのって、シンセがのびやかに奏で、ヴォーカルがハイトーンでパワフルに。間奏ではギターのテクニカルな弾きまくりソロ、そしてダイナミックなリフからドラムが叩きまくって。めちゃめちゃかっくいい曲です。
 3曲目は「Tsuioku/追憶」。シンセのしっとりとした哀愁ただよう音色が静かにながれて。そしてダイナミックなリフからギターのヘヴィリフがはいって、林さんのしっとりとしたヴォーカルと、フレットレスベースのしっとりとしたフィルが。さらにしっとりとしたヴォーカルからギターのパワフルなリフとSaxのムーディなフィルがはいって、ダイナミックなリフからサビではAngieさんのハイトーンのコーラスもはいってドラマティックに盛り上がって。間奏ではギターのエモーショナルなソロが。
 4曲目は「Prism (remake)」。スペーシーなシンセサウンドが幻想的にながれ、シンバルが打ち鳴らされてダイナミックなリフがはいって、アップテンポでギターとシンセのパワフルなリフが。そしてシンセのリズミカルなリフが爽やかにながれ、ギターのヘヴィリフがのびやかにながれ、ダイナミックなリフと叩きまくりドラムで盛り上がって。中盤ではアップテンポで透明感のある金属音が響き、ダイナミックなリフからSaxのアグレッシブなソロとギターのテクニカルなソロの激しい掛け合いバトルが。その後ダイナミックなリフからミドルテンポになってゆったりとしたシンセリフからギターのアグレッシブなソロ、シンセののびやかなソロ、さらにSaxのロングトーンからのテクニカルなソロ、そしてバンドリフと叩きまくりドラムソロの掛け合いが。終盤ではアップテンポのノリノリのドライブモードでシンセの爽やかなリフがながれ、ダイナミックなリフと叩きまくりドラムで盛り上がって。スリリングなソロバトル、超かっくいいっす。
 5曲目は「Do You Close Your Eyes」。シンセサウンドがゆったりとながれ、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、ギターとシンセがゆったりと雄大に奏でて。そしてミドルテンポのズンズンリフからシンセのミステリアスなリフがのびやかにながれ、スライドギターがのびやかに奏でられて。その後、力強くのびやかなヴォーカルがはいって、サビではドラマティックに歌い上げて。
 6曲目は「Down」。ヘヴィでダイナミックなリフがスリリングに展開し、ミドルテンポのヘヴィでダークなリフからドラムが叩きまくり、ギターが弾きまくって、そこにパワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって。その後アップテンポのノリノリモードになってダークリフからギターの弾きまくりのアグレッシブなソロが。終盤ではサビに戻ってダイナミックにダークに。ラストはダイナミックなリフがスリリングに。
 7曲目は「Remember」。「Do You Close Your Eyes」のサビが2分半ゆったりとながれて。
 タイトでパワフルで叩きまくりのドラムス、躍動感たっぷりにうねりまくるベース、テクニカルでアグレッシブに弾きまくるギターとキーボード、そして力強いハイトーンのヴォーカルによるダイナミックでパワフルなかっくいい曲と、しっとりと美しくドラマティックな曲が楽しめる素敵なアルバムですね。このアルバムもぜひとも再発してほしいものです。

中島優貴さん  インスパイア/INSPIRE

2014-01-09 21:03:39 | ジャパン・プログレ
 2013年秋、突如80年代から90年代にかけてのジャパンプログレ系の貴重なアルバムがCD化再発されました。そのなかにこれまでCD化されていなかった、80年代に<ヘヴィ・メタル・アーミー→イースタン・オービット>等で活躍されたキーボード奏者の<中島優貴さん>の84年に発表されたこの「インスパイア/INSPIRE」も再発されてビックリ!というか、以前紹介させていただいた82年発表の「大予言」はずっと以前にCD化されていましたけど、このアルバムの存在を自分は全く知りませんでした。お恥ずかしい限りです。しかもこのアルバム「インスパイア」にはあの「ジョニー・ルイス&チャー」のメンバーが全面協力されているとのことでさらにビックリ!それほどのメンバーによるアルバムなのにいままでCD化されていなかったとは、なんとも不思議です。アルバムにはさらにヴォーカリスト<佐藤真紀さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「プロローグ 新生」。シンセのリズミカルなリフからダイナミックなリフが。そしてアコギのパワフルなリフがゆったりとながれ、シンセがのびやかに奏で、パワフルなピアノリフがゆったりと。その後シンセの哀愁ただようメロディがしっとりとながれ、終盤では壮大に。
 2曲目は「Are You Darling」。ダイナミックなリフからアップテンポのパワフルなリズムがはいってギターがメロウなリフを奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって、サビではパワフルに歌い上げて。ポップなハードロックって感じですね。間奏ではギターのエモーショナルなソロが。終盤ではパワフルなヴォーカルからギターとベースがユニゾンリフをキメて。
 3曲目は「Sagittarius & Aquarius」。キーボードのアップテンポのリズミカルなリフからヴォーカルがはいって、サビではパワフルに。これもハードポップな感じですね。間奏ではグルーヴィなベースにのってギターのエモーショナルなソロ、続いてミドルテンポでキーボードのゆったりとしたエモーショナルなソロが。終盤ではアップテンポに戻ってパワフルなチョッパーベースリフにのってヴォーカルがパワフルに。
 4曲目は「Love Is Mystery」。キーボードのクリスタルサウンドがゆったりと幻想的にながれ、そしてダイナミックなリフからミドルテンポでモーグがのびやかにゆったりと奏でられ、そこからしっとりとしたヴォーカルがはいって、メロウに歌い上げて。間奏ではエモーショナルなギターメロにのってキーボードのテクニカルなソロが。
 5曲目は「Truck Me Down (Moon King)」。ミドルテンポのダイナミックなリフからグルーヴィなベースとファンキーなリズムにのってエモーショナルなギターソロが。
6曲目は「Rock On Target」。アップテンポのグルーヴィなリズムとヘヴィリフにのってモーグのテクニカルなソロが。ドライブ感たっぷりに疾走してめっちゃスリリングでかっくいいっす。中盤ではオールユニゾンでのクラシカルなリフがスリリングに。そしてグルーヴィなリズムにのってキーボードのテクニカルなソロが。さらにギターとユニゾンやハモりでのびやかに奏でて。終盤ではギターとベースのユニゾンでのスリリングなクラシカルリフからドライブ感たっぷりにキーボードの弾きまくりソロが。この曲だけでもこのアルバムは買いですね。凄すぎ!
 
 7曲目は「No Answer (Get Away Air Pocket!)」。アップテンポのテクノリズムにのってヘヴィギターリフがはいって、キーボードがのびやかにメロウに奏でて。その後パワフルなブレイクリフからキーボードのテクニカルなソロが。
 8曲目は「Forever」。シンセサウンドがゆったりとのびやかにながれ、ピアノのゆったりとしたリフからアコギがしっとりと奏でて。そしてアコギのテクニカルなソロが。
 9曲目は「エピローグ 転生」。ダイナミックなリフからピアノのリズミカルなリフと、ギターのヘヴィリフがながれて。
 パワフルなハードロックや、しっとりとしたメロウな曲や、ポップな曲、さらにめっちゃ弾きまくりの凄テク応酬のめっちゃかっくいい曲など、アルバム通して楽しめるかっちょいいアルバムですね。プログレとは言えないかもしれませんが、その要素はちりばめられているような。何といっても弾きまくりの中島さんのキーボードに、ジョニーさんのパワフルなドラム、うねりまくるぶっとくグルーヴィな加部さんのベース、そしてかっちょいいCharさんのギター、凄すぎです。こののち、中島さんは<サブリナ>というもう少しポップ寄りになったユニットで86年にアルバムを発表されます。


KENNEDY  Twinkling NASA

2013-10-24 06:52:46 | ジャパン・プログレ
 70年代には“手数王”<菅沼孝三さん>とともにプログレバンド<カリスマ>で活躍され、80年には<小西健司さん>とともに<DADA>を結成され、アルバムを2枚発表。そして85年に今回紹介させていただくソロユニット<KENNEDY>を立ち上げ、その後はかの“コナミ”に入社されて、ギタリストとしてだけでなく作曲家としても大活躍されている<泉陸奥彦さん>。
 2013年秋に突如KINGレコードから80年代の素晴らしいプログレアルバムが紙ジャケ高音質CDで再発され、これまで廃盤だった<DADA>のアルバムと、<KENNEDY>のこれまでずっとCD化されていなかった幻のアルバム「Twinkling NASA」がついにCD発売されました。
 <KENNEDY>は、泉さんが1985年に立ち上げた自身のソロユニットで、アルバム「Twinkling NASA」では、Sax<伊藤宏二さん>、Drums<宇佐美斉さん>、キーボード<深見誠一さん><仙波基さん><北岡敦さん>、ヴォイス<太田由美さん>が参加されています。まずなんといってもタイトルの通りに宇宙から地球を望むこの美しいジャケットに見とれてしまいます。ジャケットから音を想像するとスペーシーで壮大なシンセサウンドなのかなぁ~なんて思ってしまいますが。ライナーノーツには曲は81年から85年に書かれたもので、ほとんど泉さんの曲ですが、2曲目が仙波さんの曲で、9曲目が北岡さんの曲とのことで。
 アルバム1曲目は「TWINKLING NASA」。スリリングなキーボードリフからはじまって、パワフルなブレイクリフから爆発音が響いて。そしてダイナミックなシンセリフがスリリングにながれるなか、オルガンサウンドが力強くのびやかにながれて。その後ダイナミックなシンセリフから宇宙船の無線交信のような声がながれて。終盤ではダイナミックなリフからシンセのスリリングなリフがながれ、パワフルなブレイクリフから爆発音が響いて。
 2曲目は「燃える日々」。神秘的なシンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、チャイムのような透明感のある金属音やフルートのような音色もゆったりと。そしてホルンのような音色やトランペットのような音色も加わって、さらにストリングスサウンドのリフがゆったりと。
 3曲目は「飛行船 Part1」。アップテンポのスリリングなリフからダイナミックなリフがはいって、ギターのヘヴィリフとメロトロン風のリフが交互にスリリングに。中盤ではダイナミックなリフからギターのテクニカルなリフがはいって、そのままアグレッシブな弾きまくりのギターソロへ。その後ギターのテクニカルなリフがスリリングに展開し、ラストはギターのアルペジオリフがゆったりと。
 4曲目は「楕円軌道」。シンセのリズミカルなリフからギターのアヴァンギャルドな感じのソロが。
 5曲目は「EXPLORER 1958 ALFA」。アップテンポのダイナミックなリフからまるで戦闘シーンの音楽のように攻撃的にスリリングに展開して、さらにマシンガンのようなギターリフとシンセリフも。中盤ではシンセの明るく爽やかな感じのリフが壮大にながれ、リズミカルなリフからミドルテンポでテクニカルなソロが。その後アップテンポに戻ってSaxのヒステリックでアヴァンギャルドなソロが。続いてミドルテンポに戻ってシンセのアグレッシブなソロが。終盤ではアップテンポのダイナミックでスリリングなモードに戻って疾走してギターが弾きまくって。
 6曲目は「BOSTOK」。ミドルテンポのパワフルなズンズン響くリズムにのってオケサウンドのパワフルでスリリングなリフがながれて。中盤ではギターの弾きまくりのアグレッシブなソロが。その後再びオケサウンドのパワフルなリフとシンセののびやかな音色がながれて。
 7曲目は「PRELUDE」。ギターのアルペジオリフからゆったりとはじまって、ストリングス風サウンドが、スペーシーで浮遊感たっぷりななか、たおやかにゆったりとながれて。まるで無重力空間を漂うような感じです。その後ギターのエフェクトをかけたうねるサウンドでのアヴァンギャルドな感じのソロが。
 8曲目は「飛行船 Part2」。キーボードのテクニカルなリフ、ギターのヘヴィリフからアップテンポでスリリングにはじまって。そしてキーボードのテクニカルなリフからホーンセクションのようなサウンドがのびやかにながれて。その後シンセのパワフルなリフ、ギターのヘヴィリフからシンセとギターのアグレッシブな弾きまくりソロバトルがスリリングに展開して。さらにはSaxのヒステリックな感じのアグレッシブなソロも。
 9曲目は「FLORIDA」。グロッケン風の金属音の音色がゆったりとほのぼのした感じのメロディをゆったりと奏で、メロトロン風サウンドのゆったりとした音色も加わってメルヘンチックに。チャイムのようなクリスタルな金属音も響き、なんとなくクリスマス風な感じですね。
 まるでのちの泉さんの活躍を見るような、攻撃的なバトルものにピッタリの激しく疾走する曲や、スリリングな曲やミステリアスな曲など、ほとんどゲームのサントラのようなかっくいいアルバムですね。なんでもっと早くCD化されなかったのかが不思議でなりません。
 こののちKENNEDYは伊藤さん、北岡さんと新たにドラムス<安田隆さん>を迎えて4人編成でプログレというよりもインプロバトルの多いジャズロック色を高めたバンド活動を始めて、87年にはまるで格闘技のようにアツく激しいインプロバトルが繰り広げられたライブアルバム「Kennedy!」を発表されます。ところが、89年に北岡さんが不慮の事故により他界されたために、バンドは解散されたそうで。

KBB Age of Pain

2013-09-11 06:20:02 | ジャパン・プログレ
 いまや世界でも活躍中の、凄腕ヴァイオリニスト<壷井彰久さん>率いる日本最高峰のヴァイオリンプログレバンド<KBB>。結成は1992年で、この頃まだ壺井さんは学生だったそうです。2000年に1stアルバム「Lost And Found」を発表。艶やかなヴァイオリンをメインにキーボードが絡んで美しい優雅なインスト曲を構成し、変拍子も多用するテクニカルなサウンドでファンを魅了しています。2003年に2ndアルバム「Four Coner’s Sky」を、2005年には3rdアルバムとして2004年に行われたコンサートを収録したライブアルバム「Live 2004」、そして2007年8月には4枚目となるアルバム「Proof of Concept」を発表されました。その後オフィシャルブートも1枚ライブ会場のみで発表されています。現メンバーは壺井さんの他、キーボード<高橋利光さん>、ベース<Daniさん>、ドラムス<菅野詩郎さん>の凄腕4人衆です。
 ライブでは新曲も多数演奏されていて、ずっとニューアルバムが待ち望まれていましたが、ようやく2013年8月に6年ぶりとなる5枚目のアルバム「Age of Pain」が発表されました。
 アルバム1曲目は「Larks in the air」。ミドルテンポのヴァイオリンのアイリッシュ風のゆったりとしたリフからパワフルなドラムがはいって、ピアノ・ベースも加わってほのぼのとした感じのメロディが美しく心地よくたおやかにながれて。中盤ではピアノのエモーショナルなソロがたおやかにながれて。そしてヴァイオリンがほのぼのした感じのメロディを奏でて。その後パワフルなドラムをバックにベースのヘヴィサウンドのテクニカルなソロ、続いてヴァイオリンの力強くエモーショナルなソロでヘヴィベースとともに盛り上がって。終盤ではヴァイオリンのリズミカルなリフからアップテンポのダンサブルな楽しい感じになって盛り上がってドラムも叩きまくってFin。
 2曲目は「Suspicious Forest」。ベースのリズミカルなリフとシンバルのリズムがはいって、ヴァイオリンとピアノがフリーインプロを展開。そしてキーボードのアップテンポのリズミカルなリフからヴァイオリンもはいってパワフルなリフに。さらにドラムも叩きまくって、キーボードとヴァイオリンのリズミカルなリフから、オールユニゾンでパワフルなリフを。中盤では一旦止まったあと、静かになって、シンバルのアップテンポのリズムにのってテクニカルなキーボードソロ、続いてベースが静かにリズムを刻むなか、ヴァイオリンソロへ。ミステリアスな感じではじまって、徐々に盛り上がってアグレッシブに弾きまくってめっちゃ盛り上がって。終盤ではベースのアップテンポのテクニカルなリフからダイナミックに盛り上がって、ラストはテクニカルなユニゾンリフをキメてドラムも叩きまくってFin。
 3曲目は「Age of pain」。ピアノのしっとりとした音色とヴァイオリンの音色が幻想的にながれ、ヴァイオリンがみずみずしく美しいメロディをたおやかに奏でて。そしてミドルテンポのリズムがはいって綺麗なピアノリフとともにベースが味わい深いラインを奏で、ヴァイオリンがしっとりと美しく奏で、ドラマティックに盛り上がっていって。中盤ではピアノリフからベースのしっとりとエモーショナルなソロが。そしてヴァイオリンのリフからしっとりとしたピアノソロへ。それが徐々にドラマティックに盛り上がって。終盤ではヴァイオリンが美しく伸びやかに奏でて盛り上がって、ドラムも叩きまくって。ラストはヴァイオリンとピアノがゆったりとしっとりと。
 4曲目は「Vertical Divided Alone Man」。まずはヴァイオリンのアグレッシブかつ幻想的なソロが。その後、アップテンポのオルガンのリズミカルなリフからミドルテンポのダイナミックでヘヴィなリフがながれ、オルガンとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフも。その後ヴァイオリンとオルガンのユニゾンのブレイクリフがスリリングに展開し、ドラムも叩きまくって。中盤ではヴァイオリンとオルガンのヘヴィサウンドの白熱のソロバトルが展開して盛り上がって。その後元のヘヴィリフに戻って叩きまくりのドラムソロへ。ラストはダイナミックなユニゾンリフをキメてFin。
 5曲目は「Termites Daydream」。ヴァイオリンのフィドル調のリズミカルなリフからはじまるも、一旦とまってゆったりと伸びやかなメロディを奏でて。そして再びアップテンポのパワフルでリズミカルなリフから4/4のロックンロール調のノリノリモードになり、そのままヴァイオリンのアグレッシブな弾きまくりソロへ。続いてはキーボードとのテクニカルなユニゾンリフからキーボードのテーマリフを挟んで、ノリノリのベースリフにのってめっちゃ楽しいキーボードソロへ。それが急にゆったりのSWINGモードになったり。そしてノリノリのソロから一転ゆったりとたおやかなヴァイオリンのメロディが雄大にながれて。
 6曲目は「Lythrum」。アコギのようなヴァイオリンのフィンガーリフからゆったりとはじまって、美しいピアノの音色が響き、幻想的なピアノソロが。途中からヴァイオリンがのびやかに悠久の流れのようにゆったりとしっとりと奏でて。そこにピアノが綺麗にハモって。その後リズムがはいってヴァイオリンのエモーショナルなソロがしっとりと。ラストはゆったりとFin。
 7曲目は「Kernel」。ヴァイオリンのリズミカルなリフから楽しくはじまって、キーボードリフが加わって、ドラムがはいってアップテンポのノリノリモードでモーグのテクニカルなソロへ。そしてダイナミックなリフがはいってドラムも叩きまくって。その後ノリノリのベースリフにのってヴァイオリンのテクニカルなソロへ。それが盛り上がってアグレッシブに弾きまくって、ドラムも叩きまくって。中盤ではリズミカルなテーマリフからアップテンポの叩きまくりドラムとグルーヴィなベースにのってオルガンのテクニカルなソロが。その後ヴァイオリンとキーボードがユニゾンでテクニカルなリフをキメて。終盤ではミドルテンポのヘヴィモードになって、ディストーションを効かせたベースのアグレッシブなソロが。まるでヘヴィメタルのギターソロみたいでめっちゃかっくいいっす。その後元のアップテンポのノリノリモードになってヴァイオリンリフとモーグのテクニカルなリフがながれ、ラストはダイナミックなリフでドラムも叩きまくって盛り上がって、テクニカルなユニゾンリフをキメてFin。
 8曲目は「My Restless Heart」。ヴァイオリンの爽やかでリズミカルなリフとピアノのパワフルなリフからはじまって、ミドルテンポのリズムがはいって、ヴァイオリンとピアノが爽やかなリフを弾いて、そこからファズを効かせたアグレッシブなヴァイオリンソロへ。続いてはキーボードのテクニカルなソロが。終盤ではベースリフをバックにヴァイオリンが美しく伸びやかに奏で、ピアノの躍動感のあるリズミカルなリフがはいって。その後一旦止まってからヴァイオリンがゆったりとのびやかに奏で、そこにリズミカルなピアノリフがはいって躍動感たっぷりに。そしてパワフルなドラムとともにダイナミックなリフがゆったりと雄大にながれ、盛り上がっていって。ラストはヴァイオリンがリズミカルなリフを爽やかに奏でて楽しくFin。
 ライブで聴きなれた曲が多いですけど、とっても新鮮な感じで楽しめましたね。テクニカルでパワフルでエネルギッシュでダイナミック、かつ、繊細で瑞々しく美しいサウンドで奏でられる素晴らしい楽曲群、素晴らしいアルバムですね。長いこと待ったかいがありました。これからはじまるレコ発ライブツアー、めっちゃ楽しみです。

Vermilion Sands Spirit Of The Air

2013-05-19 13:12:18 | ジャパン・プログレ
 <ヴァーミリオン・サンズ/Vermilion Sands>は、英国の老舗プログレバンド<Renaissance>等のカヴァーバンドで活躍されていた、女性ヴォーカルの<蝋山陽子さん>とキーボードの<山田雅弘さん>、そしてギターの<坂上真清さん>が中心となって、1986年に結成されました。そしてオリジナル曲を作り、ライブも重ね、翌87年にデビューアルバム「Water Blue」を発表します。
 その後、ライブ活動等も順調に続けるものの、90年の5月に活動を停止し、96年に、蝋山さんと山田さんはあらたに<θ-thate/シータ>というバンドを結成してアルバムを1枚発表するも、翌97年には再び活動停止してしまいます。そして・・・2004年8月に、蝋山さんが病のために天国へ旅立ってしまわれて・・・残念でなりません。
 それからネットが発達し、Youtube等でVermilion Sandsの貴重なライブ映像が見られるようになってめっちゃ感激して。こういう音源があるならCD化してくれたらなぁ~なんて思ってはいました。でもおそらく無理だろうなとも。
 そんな折になんと!2013年4月に突然このアルバムがフランスMUSEAレーベルから発表されました。「Spirit Of The Air」。これまでの未発表曲と96年にシルエレでライブレコーディングされたらしい3曲が収録されています。未発表曲は蝋山さんと山田さんのお2人のお名前しかクレジットされていません。そのなかでも8曲目はMikuさんという方がヴォーカルで、9曲目と10曲目は山田さんのお名前のみです。みしかするとこの3曲は最近の曲なのかな?レコーディングデータが書かれていないため、詳しいことはわかりません。ライブ3曲のメンバーは、蝋山さん・山田さんの他、ギター<吉宗晋さん>、ベース<広瀬泰行さん>、ヴァイオリン<壷井彰久さん>、ドラムス<工藤源太さん>です。
 1曲目は「Spirit Of The Air」。ハープとクラリネットの音色がゆったりとたおやかにながれ、ダイナミックなリフからギターの音色がのびやかに。その後一旦止まってからハープの音色をバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは綺麗なコーラスもはいって盛り上がって。間奏まずはチェロ風ベースサウンドの力強いソロと、キーボードソロが。終盤ではサビで綺麗に盛り上がって、ダイナミックなリフからキーボードの音色がのびやかにながれて。 
 2曲目は「Streets Of Derry」。ライブ音源です。シンセサウンドが響くなか、のびやかなヴォーカルがはいってダイナミックなリフが。そしてミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ギターのヘヴィリフからヴァイオリンのアグレッシブな弾きまくりソロ、続いてギターのエモーショナルなソロが。その後一旦止まって静かになってからのびやかな美しいヴォーカルがはいって徐々に力強くなって、パワフルなドラムとヘヴィギターリフとともに盛り上がって。ラストはしっとりとFin。
 3曲目は「Concentration」。シンセのきらびやかなリフからパワフルにはじまって、ドラムが叩きまくって、変拍子ながらもアップテンポのノリノリモードで綺麗なスキャットがのびやかに幻想的にながれ、モーグのテクニカルなソロへ。そしてオルガンのテクニカルなリフからシンセののびやかな音色が爽やかにながれ、そこからミドルテンポでほのぼのした感じの曲調に。その後ダイナミックなリフがはいってドラムが叩きまくって、アップテンポの変拍子ノリノリモードになって綺麗なスキャットが爽やかに雄大にながれ、ラストはダイナミックなリフが。
 4曲目は「Don’t Forget Your Love Mind」。ライブ音源です。シンセのしっとりとした音色がゆったりと静かにながれ、しっとりと美しいヴォーカルがはいって、澄んだハイトーンがのびやかに艶やかにながれ、パーカッションのアクセントが綺麗に響いて。間奏ではパワフルなリズムをバックにアコギ風サウンドのギターのエモーショナルなソロが。その後のびやかで力強いヴォーカルがはいって、ヴァイオリンがのびやかに奏で、そして美しいハイトーンスキャットが綺麗に響いて。
 5曲目は「The World In Your Hands」。ライブ音源です。カウントからシンセの鮮烈なリフが華やかにダイナミックにながれ、パワフルなドラムからミドルテンポでギターのヘヴィリフとシンセリフにのってリズミカルなヴォーカルがはいって、そしてのびやかな綺麗なスキャットも。間奏ではヴァイオリンのアグレッシブなソロが。その後ダイナミックなリフからドラムが叩きまくって、シンセの鮮烈なリフからアップテンポのノリノリモードで綺麗でリズミカルなヴォーカルがはいって。終盤では静かになってミドルテンポでヴァイオリンの艶やかで美しいソロが。ラストはウインドベルの音色が綺麗に響いてFin。
 6曲目は「Autumn」。クラリネットやオーボエなどの木管アンサンブル風サウンドがゆったりとながれ、ハープ風の音色がリズミカルに綺麗に響き、チェンバロ風サウンドのリフも加わって美しいアンサンブルがながれて。その後パワフルなドラムがはいってミドルテンポでギターののびやかな音色がゆったりと雄大に、ドラマティックにながれて。
 7曲目は「Panda Diary」。ダイナミックなリフからピアノのアップテンポのリフがはいって、跳ねるようなリズムで明るく爽やかなヴォーカルが。そして綺麗なハイトーンで歌い上げて。間奏ではモーグのテクニカルなソロが。その後ヴァースに戻ってリズミカルなヴォーカルが明るく爽やかに、そしてハイトーンでのびやかに歌い上げて。
 8曲目は「Innisfree」。チェンバロ風サウンドのしっとりとしたリフからミドルテンポではじまって、ヴォーカルがはいってアコーディオンとユニゾンでメロディを奏でて。そしてハープとグロッケン風サウンドがヴォーカルとユニゾンでゆったりとメルヘンチックなメロディを奏で、アコーディオンともユニゾンで。その後パワフルなドラムがはいってキーボードのエモーショナルなソロへ。終盤ではチェンバロ風サウンドのリフがしっとりとゆったりとながれて。
 9曲目は「Seven Clouds」。シンセのしっとりとした音色とベースの太く厚いサウンドがゆったりと幽玄にながれて。インスト小曲です。
 10曲目は「New Dawn」。オルゴール風の音色がリズミカルにながれ、アコーディオンとピアノのゆったりとしたリフがはいって、徐々に力強くなって、そして可愛らしい声のヴォーカルがのびやかに幻想的にながれ、綺麗なコーラスがはいってドラマティックに。中盤ではピアノの綺麗で力強いリフからコントラバス風のベースサウンドがのびやかに響き、ピアノのパワフルなソロへ。その後ダイナミックなリフから一旦止まって、カリンバ風の音色がながれ、ベースサウンドが響き、そしてダイナミックなオケサウンドがのびやかに。終盤ではアコーディオンの哀愁ただようメロディがのびやかにながれ、ピアノの綺麗なリフとシンセのリズミカルなリフがコーラスサウンドとともにドラマティックに展開し、ラストは劇的にFin。
 こうして蝋山さんの澄んだ美しい歌声とVermilion Sandsの美しくドラマティックな楽曲が正式なアルバムで聴けるのは本当に嬉しいっす。美しいジャケットにもみとれてしまいましたが、ライナーノーツをよく見ると“Front Picture drawn by Yoko Royama”って。この美しい絵は蝋山さんが描かれたと判ったら、ウルってしまいました。Forever・・・

MIDAS Touch The Clear Air

2013-03-26 22:08:27 | ジャパン・プログレ
 1982年の7月にヴォーカル&ギターの<右遠英悟さん>が中心となって結成されたヴァイオリンプログレバンド<MIDAS>。元々はハードロックバンドでスタートしたそうですが、右遠さんがヴァイオリンを弾きはじめたことによってプログレバンドに変貌していったそうです。紆余曲折ありながらも88年11月に1stアルバム「風そよぐ心の丘へ/Beyond The Clear Air」を発表します。優雅でファンタジックな欧州系のプログレサウンドながら日本語の歌詞でハードさも併せ持つオリジナリティ溢れる傑作です。その後バンドは一時崩壊状態になるも、メンバーが右遠さんを説得して活動再開。95年1月の阪神大震災の影響もありましたが、96年11月、2ndアルバム「MIDASⅡ」が発表されます。前作のような10分を超える大作は1曲のみとなり、ややコンパクトに。サウンドもドラマティックさは少し抑えられてアコースティカルなタイプの曲もありますが、前作同様に非常に完成度の高い楽曲群のアルバムです。この後、メンバーチェンジがありながらも99年4月に3rdアルバム「第三の処置~Third Operation」が発表されます。キーボードの交代もあり、サウンドはこれまでのシンフォニックさは薄れて、シンプルなロックが主流に。歌詞もファンタジックな内容から現実的なものに変わりますが、これまでの2作よりも音楽の幅が広がり、音質も向上しており、この作品を<MIDAS>の代表作と称す方も多いようです。そして再びメンバーチェンジがあるも、2000年12月に4th「International Popular Album」が発表されます。このアルバムではコンセプトを“ポップス”として、コンパクトでキャチーな曲のなかにプログレッシブな要素を織り交ぜることに重点をおいた“歌物”を目標にされたそうで。ポップス主体となったアルバムは賛否両論の評価に分かれたものの、完成度の高い楽曲群であることには変わりなく、バンドの新たなカラーとして受け入れられたそうです。そして2002年11月に初のライブアルバム「IN CONCERT(Live!)」を発表されます。その後また幾度かのメンバーチェンジがあったものの活動を続けられ、2009年には、2008年に行われたデビュー20周年記念のライブから5曲と、1stアルバム発表以前の80年代のライブ音源4曲を収録したアルバム「25th Anniversary Concert & Early Rare Tracks」を発表されます。
 そして2013年初頭、MIDASのニューアルバムが発表されるという情報を見てビックリ!ここのところ全くメンバーの皆さんの動向をチェックしていなかったものでほんと驚きました。これはもう何が何でも聴かねば、と某通販に予約をして発売を楽しみにしていました。ところが寸前になってジャケットの不具合があったとかで突然予約キャンセルのメールが届いてビックリ!どうなってしまうのかと心配しておりましたが、その後すぐに予約受付が再開されてひと安心。ようやくアルバムが届いて万歳!です。通算7枚目となる「Touch The Clear Air」。1stアルバムを彷彿させるタイトル、これぞ美旋律プログレという感じの綺麗なジャケットに、聴く前からワクワクしてきちゃいます。そうそう、現在のメンバーは、ヴァイオリン&ヴォーカルの右遠さん、キーボード<林睿昌さん>、ドラムス<逸見勝さん>、ベース<武田泉さん>の4人です。
 アルバム1曲目は「Crimes In Confusion」。パワフルでリズミカルなチョッパーベースリフからアップテンポでノリノリで始まって、ヴァイオリンリフがはいって、ムーグのテクニカルなリフがダンサブルなリズムをバックにながれて。そして一転リズムが止まってゆったりと哀愁ただようメロディがながれ、ミドルテンポのリズムがはいって盛り上がっていって。その後パワフルなベースラインをバックにムーグの伸びやかで爽やかなリフがながれ、そこに力強いヴォーカルがはいって気持ちよく伸びやかに。時折入るスリリングなリフ、めっちゃかっくいいっす。そして静かになって太いベースが印象的なミドルテンポのジャジーな雰囲気になってキーボードとヴァイオリンのハモりのリフからキーボードの軽やかでテクニカルなソロ、ジャジーでテクニカルなヴァイオリンソロと続き、再びリフをハモって、ゆったりと爽やかなメロディが伸びやかにたおやかにながれて。中盤では一旦止まったあと、メロトロン風にしっとりとした音色がゆったりと響き、ピアノリフにのって綺麗なコーラスの入ったヴォーカルがゆったりとながれ、力強いベースラインにのってヴァイオリンの哀愁ただようメロディも加わって、そしてヴォーカルが歌い上げて。その後ミドルテンポのジャジーなSWINGリズムがはいってキーボードとヴァイオリンがリフをハモって、そしてヴァイオリンの力強いリフからダンサブルに盛り上がっていって。終盤ではベースのアップテンポのリズミカルなリフからヴァイオリンとキーボードのテクニカルなリフがながれ、ダイナミックなリフがはいって。12分弱の大作ながらも曲の長さを感じさせずにどんどん展開していき、聴き手を曲の世界に引き込んでいくような魅力たっぷりの曲ですね。
 2曲目は「静かな夜と無言の空」。2ndアルバム収録曲の再レコーディングニューバージョンです。ダークなベースサウンドからキラキラしたリズミカルなシンセリフがはいって、鮮烈でダイナミックなリフが力強くながれて。そして静かになってヴァイオリンの切なくも力強い音色がゆったりとながれ、そして哀愁ただようベースのメロウなソロがピアノをバックにながれて。中盤ではヴァイオリンの美しいエモーショナルなソロが。そしてピアノとヴァイオリンのユニゾンリフからダイナミックなリフがはいって、ヴァイオリンのリフをバックにテクニカルなモーグソロが。終盤ではアップテンポのノリノリモードになるも、すぐにミドルテンポになってヴァイオリンの哀愁ただよう音色がゆったりと力強くながれ、ラストは再びシンセのキラキラリフがながれて。うっとりと聴きほれてしまう美しさがありますね。
 3曲目は「2月7日」。ミドルテンポのファンキーっぽいベースリフにピアノがユニゾンで入って、キーボードとヴァイオリンがパワフルなリフを入れて盛り上がって。そして一転静かになってピアノリフと力強いベースラインをバックに伸びやかなヴォーカルがはいって、そこからヴァイオリンの力強いソロが。その後再びヴォーカルがはいって徐々に盛り上がって歌い上げて力強いコーラスがはいってドラマティックに。中盤では美しいピアノソロが。バックではお経がながれ、さらにはヴァイオリンのエモーショナルなソロが。そこからパワフルに盛り上がって。その後一旦止まって静かになって、ピアノをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって、それが徐々にドラマティックに盛り上がっていって。終盤では美しいピアノリフからヴァイオリンのゆったりと美しい音色が響き、それが徐々に静かになるも、再び盛り上がっていって、ラストはお寺の鐘の音が響いて。和洋折衷な感じですが、中間部のお経に違和感を感じなかったのが不思議です。
 4曲目は「MIDASAURUS」。恐竜の鳴き声のような音から始まって、ミドルテンポのベースリフからヴァイオリンのしっとりとしたリフがながれ、キーボードが加わってダイナミックなリフが。その後、明るく爽やかな感じのリフがゆったりとながれ、ダイナミックなリフが。中盤ではリズミカルになってキーボードの短いソロとバンドリフが交互に。そしてアップテンポになってノリノリモードでヴァイオリンのアグレッシブなソロがちょこっと。その後ヴァイオリンとキーボードのミドルテンポのハモりやユニゾンが。終盤ではアップテンポのノリノリモードでヴァイオリンとキーボードの明るく爽やかなリフが気持ちよく楽しくながれて。ラストは再び恐竜登場。これはぜひともライブで聴いてみたいですね。ソロも交えてとっても楽しそうです。
 5曲目は「兵どもが夢のあと」。シンセのストリングスサウンドがゆったりとながれ、そこにバンドがはいって、ヴァイオリンがゆったりと幽玄に奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって。時折はいる拍子木(クラベス?)の音が印象的ですね。その後ドラマティックに力強く歌い上げて盛り上がって。中盤ではパワフルなドラムフィルから壮大なオケサウンドのリフがはいって、一転アップテンポでキーボードの楽しい軽やかなリフが。それが繰り返されたあと、ベースのパワフルなチョッパーリフ、ピアノの爽やかなリフにのってヴァイオリンのアグレッシブなソロが。そしてリズミカルなヴォーカルがはいってノリノリモードで歌い上げて。その後キーボードリフをバックにオペラチックなスキャットがはいって、そして再びアップテンポの明るく楽しい感じになってモーグ&オルガンのテクニカルなソロが。終盤ではバンドリフとドラムの叩きまくりフィルの掛け合いから、アップテンポでキーボードとヴァイオリンが伸びやかに爽やかに奏で、ヴァイオリンのパワフルなリフから力強いヴォーカルがはいってリズミカルに歌って、ヴァイオリンも弾きまくって盛り上がって。ドラマティックな展開でハッピーエンドで終わる12分超えの大作です。
 ボーナストラックの6曲目は「Fountain (dedicated to Izumi & Akiko)」。神秘的なサウンドから静かにはじまって、ヴァイオリンのリズミカルで明るく爽やかなリフがはいって、そしてゆったりとしたヴォーカルがはいって、バラード調に歌い上げて盛り上がっていって。中盤ではモーグとヴァイオリンのエモーショナルなソロ、そして綺麗なハモりが。バックではドラムが叩きまくって。そしてサビに戻ってヴォーカルだドラマティックに歌い上げて。終盤ではヴァイオリンがゆったりと艶やかに奏でしっとりとFin。この曲は元々は2007年の武田泉・明子夫妻の結婚式の際に演奏されるためだけに創られた曲だそうですが、きちんと残そうと今回レコーディングに至ったそうです。
 全6曲、トータル約50分のアルバムですが、内容はめっちゃ濃くて何度でも聴きたくなるような聴きどころたっぷりのドラマティックな展開の素晴らしいアルバムですね。まずはパワフルでグルーヴィなベースと、タイトでテクニカルなドラムが特に印象に残っています。もちろんヴァイオリンもキーボードも素敵です。これからもっと聴きこんでいきます。東京では6月1日に吉祥寺シルエレでレコ発ライブが予定されているようなので、めっちゃ楽しみです。

SF process

2012-09-15 06:21:54 | ジャパン・プログレ
 70年代に<Farout>や<Far East Family Band>等で活躍され、現在はヒーリングミュージックの第一人者である<宮下富美夫さん>。<Far East Family Band>は77年にアルバム「天空人」を発表後に活動休止。その後、宮下さんは渡米されて、カリフォルニアで70年代後半から活動されているギター&ヴォーカルの<中島茂雄さん>と、ベース&ヴォーカルの<山下富美雄さん>と出会ったそうです。中島さんと山下さんは、宮下さんにアルバムのプロデュースを依頼され、宮下さんがシンセサイザー&ドラム&ヴォーカルで参加されて、お2方が作った曲を基に宮下さんがレコーディングを指揮して音を重ねていって、1981年に<SF>というユニット名で今回紹介させていただくこのアルバム「prosess/プロセス」が発表されました。といっても当時カセットテープで500本のみのリリースだったそうです。それが1998年にようやくCD化発売されました。
 このアルバムにはお3方の他に、ピアノ<島健さん>と、ストリングスアンサンブル<杉本圭さん>が参加されています。“SF”というユニット名は中島さんと山下さんのイニシャルの頭文字だそうです。
 アルバム1曲目は「Process」。彗星が通り過ぎるようなサウンドがながれ、そしてミドルテンポのゆったりとしたリズムがはいって、しっとりとしたギターリフとベースにのってゆったりと力強いヴォーカルがはいってほのぼのとした強調に。ゆったりとなだらかな浮遊感のある幻想的な曲ですね。間奏では水の滴るような電子音が神秘的にながれ、そのあとにエモーショナルなギターソロがドラマティックに展開して。
 2曲目は「These Days Of My Life」。スペーシーな電子音が神秘的にながれ、そしてダイナミックなリフがゆったりとながれ、力強いリズムにのってコーラスヴォーカルがゆったりと、力強く歌い上げて。間奏ではリズムが止まって伸びやかなシンセソロとギターソロが。
 3曲目は「Mind Ship」。かすかな音色から静かに静かにはじまってしっとりと叙情的に美しくシンセサウンドがながれ、そしてミドルテンポのリズムがはいって太い声のヴォイスがはいって徐々に盛り上がって。間奏ではしっとりと哀愁ただようシンセサウンドがゆったりとドラマティックに展開して。そして伸びやかなギターソロが哀しげな美しい調べを。思わず聴きほれてしまいます。
 4曲目は「Puberty」。浮遊感のあるメロウなギターリフからゆったりとはじまって、美しいピアノリフがしっとりと響き、伸びやかなシンセサウンドがほのぼのした感じでながれて。そして力強いヴォーカルがはいって爽やかに盛り上がっていって。間奏では力強くドラマティックなピアノソロ、メロウなギターソロが。男の匂いを感じるヴォーカル、聴いていると力がみなぎってくるようです。
 5曲目は「Dragon Riders」。強風吹きすさぶ音がながれ、時折雷鳴が轟くななか、叙情的なシンセサウンドがゆったりとながれて。そして力強いベースサウンドがはいって、そこからリズミカルなシーケンスサウンドが加わって。中盤からはギターサウンドと力強いドラムがはいって太い声のヴォイスが。終盤ではしっとりとしたギターリフが低く太いベースラインにのってながれ、そこからヴォイスがはいって力強く盛り上がっていって。
 6曲目は「Strom」。再び強風吹き荒れる音からはじまって、そこでドラが打ち鳴らされ、さらにピークケージのような電子サウンドがはいって、前衛的な展開に。中盤ではキーボードのどこか懐かしいほのぼのした感じの民謡風のメロディがゆったりとながれて。
 7曲目は「Home Town」。ゆったりとほのぼのした感じの美しいピアノリフとギターリフからすぐに爽やかで力強いコーラスがはいって、ミドルテンポで徐々に力強く盛り上がっていって。間奏では力強くリズミカルなピアノリフにのって、シンセのエモーショナルなソロが。その後、美しいピアノリフにのって伸びやかで力強いコーラスがはいって、盛り上がっていって。終盤ではリズミカルなピアノリフとギターリフにのってシンセの伸びやかな音色が響いて、時折電子音がアクセントにはいって。 
 前半はPINK FLOYD風なゆったりとしたサウンドにエコーの効いたヴォーカルがながれ、浮遊感のある幻想的な感じで、後半からはそこに“和”のエッセンスが加わって、味わい深い音世界が楽しめます。とっても素敵なアルバムですね。
<SF>は、81年に1回だけライブを行って、その後は自然消滅してしまったそうです。アルバムたった1枚とはなんとも惜しいっす。その後、宮下富美夫さんはヒーリングミュージックを確立し、大活躍されます。

Yoshinobu Shirakawaさん 旅のラゴス

2012-05-30 06:22:06 | ジャパン・プログレ
 以前、<シラカワ・ヨシノブさん>の「MELLOW CLOUDS Ⅱ」というアルバムを紹介させていただきました。そのときにⅡがあるんだからⅠがあるはずと書いたところ、親切なお方がコメントでシラカワさんご自身が某オクに出品されていると教えてくださって、早速見てみると・・・ありました。ⅠではなくⅢを出品されてビックリ!しかも“おまけ”を付けてくださるとのことで即入札し、無事落札できてシラカワさんとやり取りをして手にいれることができました。
 「旅のラゴス MELLOW CLOUDS」。CD2枚組全12曲で、最後の曲は23分に及ぶ組曲になっています。ライナーノーツによると1995年1月にレコーディングされたそうで。古い洋画のワンシーンのようなモノクロのジャケット、なんか意味深ですね。中のブックレットには曲ごとにシラカワさんが描かれたイラストが。音楽の才能もあり、絵の才能もありって凄いっす。詳しいことは何も書かれていませんのでわからないのですが、コンセプトアルバムのようです。
 DISK ONE、1曲目は「集団転移(北方都市リゴンドラ~ムルダム族とラゴス~出会い~故郷への帰還)」。強風吹き荒れる音からはじまって、重厚なストリングスサウンドがゆったりと響き、ハープのような美しい音色とマンドリンのような音色がしっとりとながれ、そして重厚なストリングスサウンドからダイナミックに盛り上がって、力強いピアノのフレーズがながれ、ドラマティックに。中盤ではミドルテンポでストリングスとオルガンのリフがながれ、タンバリンのリズムがはいって、ドラムも入ってパワフルに盛り上がって。その後リズムが止まってゆったりとクリスタルサウンドの美しくたおやかなメロディがストリングスとともにながれ、ミドルテンポのリズムがはいってほのぼのした感じのメロディがゆったりとながれてドラマティックに盛り上がっていって。終盤ではリズミカルなリフからパワフルなドラムがはいってダイナミックにFin。
 2曲目は「解放された男(デーデ~シュミロッカ高原~別れ)」。雨の降る音から雨だれのような音色のリフとフルートのような音色のしっとりとしたメロディがゆったりとながれ、そしてストリングスサウンドが静かにはいって厚さを増して徐々に盛り上がっていってドラマティックに。中盤ではストリングスのアップテンポのリフかピアノやホーンが時折はいって、そしてファンファーレのようなホーンサウンドが鳴り響き、その後ストリングスサウンドから伸びやかなクラリネットのような音色がながれ、そしてティンパニロールからダイナミックなオケサウンドがはいって劇的にFin。
 3曲目は「顔」。重厚なストリングスサウンドが響くなか、キーボードサウンドが伸びやかにアラビアン調のフレーズを奏でて。そしてミドルテンポのピアノリフをバックにハープシコード風サウンドがしっとりとながれ、そこにストリングスサウンドが加わって厚みを増して。中盤ではパーカションサウンドが入って力強くダイナミックになり、重厚なストリングスサウンドとメロトロン風サウンドが響き渡って。終盤はゆったりとしっとりと。
 4曲目は「壁抜け芸人」。オリエンタル風サウンドをバックにリズミカルなサウンドが響き、パワフルなスネアリズムが入って盛り上がって。明るく楽しくにぎやかな感じのメロディながらも、どこか暗さを感じるような。
 5曲目は「たまご道(たそがれ~夜の籠)」。鈴虫の音が響き、ミステリアスなシンセサウンドがながれ、幻想的なホルンサウンドがゆったりと奥深く響いて。その後重厚でダークなストリングスサウンドが響き、そこに衝撃的なシンバルがはいって、そしてストリングスサウンドがしっとりとゆったりとながれて。中盤では再び衝撃的なシンバルや重厚なストリングスサウンドからホルンの奥深いサウンドが響き、それが徐々に盛り上がって。終盤では静かにしっとりと。
 6曲目は「銀鉱(予感~奴隷鉱山~ラウラとの生活~逃亡)」。大雨が降っているような音が聞こえてきて、そしてファゴットのような木管の深い音がしっとりと暗く響いて。そこに太鼓のリズムとストリングスサウンドが加わってミステリアスな感じで盛り上がって。その後太鼓とシンバルのリズムがミドルテンポで力強く鳴り響くなか、オルガンのボレロ風のフレーズがながれ、メロトロン風サウンドが響き、リズムが止まって、そしてピアノの美しくほのぼのした感じのメロディがゆったりとたおやかにながれて。そこにストリングスサウンドやオーボエ風サウンドが加わってドラマティックに展開して、テクニカルなキーボードソロも。終盤では再び力強い太鼓のリズムがはいって、オルガンのボレロ風メロディがながれパワフルに盛り上がって。終盤ではリズムが止まって美しいハープ風サウンドが響き、シンセサウンドとともに幻想的な感じに。
 7曲目は「着地点」。ピアノとフルート風サウンドがたおやかなメロディを流麗に奏で、ストリングスサウンドも加わってドラマティックに展開して。 
 DISK TWO、1曲目は「王国への道(ポロの盆地~森の精カカラニ~心の精ニキタ~王国の繁栄)」。小鳥のさえずる声や小川のせせらぎが爽やかに聴こえてきて。そしてゆったりとたおやかなフルートのメロディやストリングスサウンドがながれ、そこにキーボードがはいって伸びやかなメロディを奏で、パーカッションがパワフルに打ち鳴らされて。その後キーボードのアップテンポのリフからラテンパーカッションのリズムがはいって明るく楽しくすがすがしい感じに。中盤ではリズムが止まって、ストリングスサウンドのリフからグロッケン風のクリスタルなサウンドがゆったりと響き、フルート風サウンドのたおやかなメロディが爽やかにながれ、そこにストリングスサウンドが加わって厚みを増して。どことなくヴィヴァルディの四季の“春”を思い起こさせるような感じです。終盤ではベースサウンドが響くなか、重厚なストリングスサウンドがゆったりとながれて、そしてシンバルが打ち鳴らされてダイナミックに盛り上がっていって、ワルツリズムでゆったりと優雅に楽しく展開していきます。中世の舞踏会の様子が目に浮かんできそうです。
 2曲目は「赤い蜂(郷愁~ムルダムの宴~蜂~決別)」。鈴虫の音やジージーと蝉の音がながれ、クラリネット風のサウンドのリズミカルなリフがストリングスサウンドのリフとともにアップテンポでながれ、軽やかで楽しい曲調に。その後ピアノがはいってゆったりとした感じになり、そしてクリスタルサウンドの哀愁ただようメロディがゆったりとしっとりと響き、フルートとストリングスサウンドがはいってしっとりとしたメロディを奏でて。その後ダイナミックなパーカッションやホーンセクションが響き、そこから伸びやかなストリングスサウンドがたおやかにながれ、盛り上がっていってダークな雰囲気に。終盤ではピアノやクリスタルサウンドのリフがゆったりと幻想的にながれ、そこにフルートサウンドがはいってゆったりとほのぼのした感じのメロディを奏でてたおやかに。
 3曲目は「顎(盗賊たちの追撃~スカシウマの飛翔)」。馬のいななきからはじまって、パワフルなブラスサウンドがゆったりと響き、ベースリフがはいってゆったりとファゴットのような音色がゆったりとながれ、そこにドラムやオケサウンドがはいって壮大に盛り上がっていって。その後静かになって、フルートやオーボエやSaxの音色が響き、そこにドラムがはいってパワフルに盛り上がっていって。時折ボレロ風のリフが聴こえてきますね。中盤ではゆったりとダークな感じになるもドラムが叩きまくって、そして重厚なストリングスサウンドがゆったりとながれ、ダイナミックに盛り上がって。終盤ではファンファーレのような清清しいブラス風サウンドが響き渡り、壮大なオケサウンドが加わって明るく爽やかに華々しく展開して。
 4曲目は「奴隷商人」。幻想的なシンセサウンドが浮遊感たっぷりにゆったりとながれ、ベースサウンドがはいって壮大なサウンドになり、シンバルが打ち鳴らされて盛り上がって。3分弱の小曲です。
 5曲目は「氷の女王(帰還~喧噪~燃ゆる思い~二度目の旅立ち~憧憬~氷の女王)」。強風吹き荒れ、大雨の降る嵐のような音からはじまって、ピアノのゆったりとたおやかな調べがながれて。そしてストリングスサウンドが加わって美しくゆったりと。そこからアップテンポの明るく爽やかなストリングスのリフがはいって、ミドルテンポのワルツリズムでオルガンリフが優雅にながれ、タンバリンのリズムがはいって、ハープのような綺麗な音色のリフがながれ、パワフルなドラムが入って盛り上がって。その後リズムが止まって重厚なストリングスサウンドとピアノリフがゆったりとながれ、フルートの音色が伸びやかにしっとりと。続いてオーボエ風の音色が伸びやかにたおやかにながれて。そしてピアノやグロッケンのアップテンポのリズミカルなリフが軽やかにながれ、パワフルなリズムもはいって盛り上がって。その後ファンファーレのような爽やかなサウンドが高らかに響き、シンバルが打ち鳴らされてダイナミックに。それが静かになるとファゴットのような音色がダークながらもリズミカルにながれ、ストリングスサウンドが加わって徐々に盛り上がっていって。そして重厚なストリングスサウンドをバックに軽やかな音色がリズミカルにながれて。その後静かになってハープシコードのような音色がゆったりと響き、フルートサウンドがほのぼのしたメロディを伸びやかに奏で、そこにストリングスサウンドやピアノが加わって徐々にドラマティックに盛り上がっていって。中盤では再び静かになってハープシコードリフがゆったりと響き、フルートサウンドがほのぼのしたメロディを奏で、そして幻想的なシンセサウンドをバックにピアノのしっとりとした音色がゆったりと響いて。その後オーボエサウンドやシンセサウンドの浮遊感溢れるサウンドが穏やかに心地よくながれ、伸びやかなオルガンサウンドも加わって。そこからミドルテンポの力強いリズムがはいるもすぐに止まって重厚なストリングスサウンドとフルートサウンドがゆったりとながれて。そして再び静かになって、重厚なストリングスサウンドとしっとりとしたピアノリフがゆったりとながれて。その後幻想的なシンセサウンドが響くなか、ストリングスサウンドがゆったりとスペーシーな感じでながれて。終盤では壮大なオケサウンドがゆったりとダイナミックにながれ、ドラマティックな感動のフィナーレを迎えます。ラストは再び嵐が吹き荒れて。23分強の超大作です。
 CD2枚でトータル105分のとってもクラシカルでシンフォニックでドラマティックな音世界を存分に堪能できる素敵なアルバムですね。前2作よりも構成豊かで変化に富んでいて、通して聴いても飽きないで楽しめます。

Yoshinobu Shirakawaさん MELLOW CLOUDS

2012-05-27 07:04:07 | ジャパン・プログレ
 以前、<シラカワ・ヨシノブさん>の「MELLOW CLOUDS Ⅱ」というアルバムを紹介させていただきました。そのときにⅡがあるんだからⅠがあるはずと書いたところ、親切なお方がコメントでシラカワさんご自身が某オクに出品されていると教えてくださって、早速見てみると・・・ありました。ⅠではなくⅢを出品されてビックリ!しかも“おまけ”を付けてくださるとのことで即入札し、無事落札できてシラカワさんとやり取りをして手にいれることができました。
 ということでまずは“おまけ”の「MELLOW CLOUDS」を紹介させていただきます。このアルバムはジャケット裏のノーツによると1988年8月にレコーディングされたそうです。しかもよくノーツを読むと、写真にあるこの幻想的なシンフォプログレの王道ともいうべき美しいジャケットの原画はシラカワさんご自身がデザインされた作品と知ってさらにビックリ!
 アルバムside-Aの1曲目は「The Battlement In Mongol」。きらびやかな音色が響きわたり、そしてパワフルなドラムがはいってダイナミックに。そしてシャッフルリズムでオケサウンドがゆったりと壮大にながれ、明るく爽やかな曲調に。その後パワフルなリズムにのってリズミカルなキーボードソロが。そしてダイナミックなリフからエレドラの叩きまくりソロが。打ち込みながらも迫力ありますね。終盤では再びきらびやかな音色が明るく楽しく爽やかに響き、パワフルにダイナミックに。力がみなぎってくるかのような気持ちが高揚してくる曲ですね。
 2曲目は「Trapize」。ブラス風サウンドがゆったりとながれ、メルヘンチックな可愛らしいオケサウンドがワルツリズムでながれてほのぼのした感じの曲調に。ディズニーで使われてもいいような素敵な曲ですね。しかも中世の優雅さもあって華やかな舞踏会の様子が目に浮かぶようです。
 3曲目は「Silent Midnight」。ホルンのようなサウンドが奥深くながれ、そしてフルート風サウンドときらびやかなサウンドがゆったりとながれ、そしてハープシコードのような音色がゆったりとしっとりとながれて。どこかスペーシーな感もありますね。ゆったりとした3拍子でメヌエットのようにメロウにしっとりと。終盤ではテクニカルなリフがまるで一瞬で過ぎ去る流れ星のようにながれて。
 4曲目は「The Fountain Of Life」。アップテンポのパワフルなラテンパーカッションから激しくスリリングにはじまって、ハイテンポでトロピカルで明るく爽やかなリフがながれて。でもちょっと早すぎ。とてもサンバ踊れないかも。メッチャにぎやかで楽しい2分弱の小曲です。
 5曲目は「East Wind」。ピアノのしっとりとしたメロディがながれ、それがパワフルに盛り上がっていって、リズミカルな躍動感のあるピアノリフをバックに雄大なシンセサウンドがながれ、そしてミドルテンポになってピッコロやフルート風サウンドがメルヘンチックに軽やかにながれて。その後ダイナミックなリフからピアノの流麗で爽やかな音色がたおやかに綺麗にながれて。同じフレーズが繰り返されてオケサウンドやドラムや様々な音色がはいって徐々に盛り上がっていって。 

 アルバムside-Bの1曲目は「Nighthawks」。ベースのシーケンスリズムからアップテンポのノリノリビートではじまって、キーボードの伸びやかなフレーズがながれ、そして綺麗なコーラスサウンドときらびやかなシンセサウンドが響いて。中盤では静かになるも再びパワフルでノリノリのビートにのってキーボードサウンドがリズミカルに、そしてテクニカルにながれて、徐々にドラムが激しく叩きまくって盛り上がっていって。ラストはドラムが止まってキーボードのテクニカルなリフと綺麗なコーラスがながれて。
 2曲目は「Chrismas Evening」。ピアノのしっとりとしたリフがゆったりとながれ、そして哀愁漂うメロディが奏でられ、それが流麗にドラマティックに展開していって。中盤からピアノリフをバックにオルガンサウンドが伸びやかな音色を響かせ、そしてストリングスサウンドがはいって盛り上がっていって。ほのぼのとした感じの優しいメロディ、心癒されますね。
 3曲目は「Chinese Marshmallow Clouds」。シンセのリズミカルなリフからオーボエ風サウンドが伸びやかに響き、そしてコーラス風サウンドが荘厳にながれて。その後ストリングスサウンドもはいって、同じフレーズが繰り返されるたびに様々な音色が加わって静かになったり盛り上がったり。
 4曲目は「Down Over The Mississippi」。妖しい音色が響きわたり、ピアノの哀愁漂うリフがながれて。そしてアップテンポのパワフルなリズムがはいって、リズミカルなリフがながれ、そして明るく爽やかなシンセサウンドが広大に広がってダイナミックに。中盤ではテクニカルなベースラインにのってピッコロ風サウンドのテクニカルなソロが。そしてリズミカルなリフがはいって、明るく爽やかで楽しい曲調に。終盤では同じリフがパワフルなドラムと共に何度も繰り返されて。 5曲目は「Last Meeting」。アップテンポのリズミカルなリフからはじまって、力強いベースラインがながれ、そこにピアノが入ってフィルを入れ、さらにシンセサウンドがソロのように自由に跳ねて。

 本来のアルバムはここで終わりなのですが、このあとにシークレットトラックが3曲入っていました。曲名はわかりません。1曲目、ピアノの力強いリフからはじまって、ミドルテンポで哀愁ただようメロディがながれ、その後、オーボエ風サウンドがゆったりと伸びやかにながれ、ほのぼのしたメロディを奏でて。中盤ではテクニカルなリフも。そしてピアノの力強いリフが哀愁ただようメロディを奏で、オーボエ風サウンドが伸びやかに、ドラマティックに展開して。終盤では力強いピアノリフからマンドリン風サウンドのリフがながれて。
 2曲目、ピアノの美しいリフからしっとりとはじまって、シンセの伸びやかなサウンドがゆったりとながれて。その後アッポテンポのシーケンスリズムがはいってノリノリモードで軽快なピアノリフとシンセがメロディをリズミカルに奏でて。中盤では同じフレーズが繰り返されたあと、パワフルなピアノリフから弾きまくりのシンセソロへ。終盤ではパワフルなパーカッションソロが。打ち込みとはいえ躍動感ありますね。その後シンセリフがはいって元のフレーズがながれて。ラストはリズムが止まってピアノとシンセのフレーズがしっとりと。
 3曲目、ゆったりと力強いファンファーレ的なサウンドが響き、ダイナミックなオケサウンドが。そして静かになってハープのような美しいサウンドのリフがゆったりとながれ、そこにシンセサウンドがはいってたおやかなメロディを奏でて。中盤ではメロトロンサウンドがしっとりと響き、そしてストリングス風サウンドがしっとりとながれて。幻想的なサウンドですね。心癒される曲です。
 Ⅱの印象と同じく、クラシカルでドラマティックで、明るく爽やかでほのぼのした感じの曲調で、同じフレーズが繰り返されて徐々に盛り上がっていく展開のミニマル系の構成が多いですね。シンセサウンドのなかでも打楽器系サウンドが力強く打ち鳴らされたり、ノリのいいビートを刻んだり、と曲を盛り上げてますね。Ⅰもとっても素敵なアルバムです。