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Vermilion Sands Spirit Of The Air

2013-05-19 13:12:18 | ジャパン・プログレ
 <ヴァーミリオン・サンズ/Vermilion Sands>は、英国の老舗プログレバンド<Renaissance>等のカヴァーバンドで活躍されていた、女性ヴォーカルの<蝋山陽子さん>とキーボードの<山田雅弘さん>、そしてギターの<坂上真清さん>が中心となって、1986年に結成されました。そしてオリジナル曲を作り、ライブも重ね、翌87年にデビューアルバム「Water Blue」を発表します。
 その後、ライブ活動等も順調に続けるものの、90年の5月に活動を停止し、96年に、蝋山さんと山田さんはあらたに<θ-thate/シータ>というバンドを結成してアルバムを1枚発表するも、翌97年には再び活動停止してしまいます。そして・・・2004年8月に、蝋山さんが病のために天国へ旅立ってしまわれて・・・残念でなりません。
 それからネットが発達し、Youtube等でVermilion Sandsの貴重なライブ映像が見られるようになってめっちゃ感激して。こういう音源があるならCD化してくれたらなぁ~なんて思ってはいました。でもおそらく無理だろうなとも。
 そんな折になんと!2013年4月に突然このアルバムがフランスMUSEAレーベルから発表されました。「Spirit Of The Air」。これまでの未発表曲と96年にシルエレでライブレコーディングされたらしい3曲が収録されています。未発表曲は蝋山さんと山田さんのお2人のお名前しかクレジットされていません。そのなかでも8曲目はMikuさんという方がヴォーカルで、9曲目と10曲目は山田さんのお名前のみです。みしかするとこの3曲は最近の曲なのかな?レコーディングデータが書かれていないため、詳しいことはわかりません。ライブ3曲のメンバーは、蝋山さん・山田さんの他、ギター<吉宗晋さん>、ベース<広瀬泰行さん>、ヴァイオリン<壷井彰久さん>、ドラムス<工藤源太さん>です。
 1曲目は「Spirit Of The Air」。ハープとクラリネットの音色がゆったりとたおやかにながれ、ダイナミックなリフからギターの音色がのびやかに。その後一旦止まってからハープの音色をバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは綺麗なコーラスもはいって盛り上がって。間奏まずはチェロ風ベースサウンドの力強いソロと、キーボードソロが。終盤ではサビで綺麗に盛り上がって、ダイナミックなリフからキーボードの音色がのびやかにながれて。 
 2曲目は「Streets Of Derry」。ライブ音源です。シンセサウンドが響くなか、のびやかなヴォーカルがはいってダイナミックなリフが。そしてミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ギターのヘヴィリフからヴァイオリンのアグレッシブな弾きまくりソロ、続いてギターのエモーショナルなソロが。その後一旦止まって静かになってからのびやかな美しいヴォーカルがはいって徐々に力強くなって、パワフルなドラムとヘヴィギターリフとともに盛り上がって。ラストはしっとりとFin。
 3曲目は「Concentration」。シンセのきらびやかなリフからパワフルにはじまって、ドラムが叩きまくって、変拍子ながらもアップテンポのノリノリモードで綺麗なスキャットがのびやかに幻想的にながれ、モーグのテクニカルなソロへ。そしてオルガンのテクニカルなリフからシンセののびやかな音色が爽やかにながれ、そこからミドルテンポでほのぼのした感じの曲調に。その後ダイナミックなリフがはいってドラムが叩きまくって、アップテンポの変拍子ノリノリモードになって綺麗なスキャットが爽やかに雄大にながれ、ラストはダイナミックなリフが。
 4曲目は「Don’t Forget Your Love Mind」。ライブ音源です。シンセのしっとりとした音色がゆったりと静かにながれ、しっとりと美しいヴォーカルがはいって、澄んだハイトーンがのびやかに艶やかにながれ、パーカッションのアクセントが綺麗に響いて。間奏ではパワフルなリズムをバックにアコギ風サウンドのギターのエモーショナルなソロが。その後のびやかで力強いヴォーカルがはいって、ヴァイオリンがのびやかに奏で、そして美しいハイトーンスキャットが綺麗に響いて。
 5曲目は「The World In Your Hands」。ライブ音源です。カウントからシンセの鮮烈なリフが華やかにダイナミックにながれ、パワフルなドラムからミドルテンポでギターのヘヴィリフとシンセリフにのってリズミカルなヴォーカルがはいって、そしてのびやかな綺麗なスキャットも。間奏ではヴァイオリンのアグレッシブなソロが。その後ダイナミックなリフからドラムが叩きまくって、シンセの鮮烈なリフからアップテンポのノリノリモードで綺麗でリズミカルなヴォーカルがはいって。終盤では静かになってミドルテンポでヴァイオリンの艶やかで美しいソロが。ラストはウインドベルの音色が綺麗に響いてFin。
 6曲目は「Autumn」。クラリネットやオーボエなどの木管アンサンブル風サウンドがゆったりとながれ、ハープ風の音色がリズミカルに綺麗に響き、チェンバロ風サウンドのリフも加わって美しいアンサンブルがながれて。その後パワフルなドラムがはいってミドルテンポでギターののびやかな音色がゆったりと雄大に、ドラマティックにながれて。
 7曲目は「Panda Diary」。ダイナミックなリフからピアノのアップテンポのリフがはいって、跳ねるようなリズムで明るく爽やかなヴォーカルが。そして綺麗なハイトーンで歌い上げて。間奏ではモーグのテクニカルなソロが。その後ヴァースに戻ってリズミカルなヴォーカルが明るく爽やかに、そしてハイトーンでのびやかに歌い上げて。
 8曲目は「Innisfree」。チェンバロ風サウンドのしっとりとしたリフからミドルテンポではじまって、ヴォーカルがはいってアコーディオンとユニゾンでメロディを奏でて。そしてハープとグロッケン風サウンドがヴォーカルとユニゾンでゆったりとメルヘンチックなメロディを奏で、アコーディオンともユニゾンで。その後パワフルなドラムがはいってキーボードのエモーショナルなソロへ。終盤ではチェンバロ風サウンドのリフがしっとりとゆったりとながれて。
 9曲目は「Seven Clouds」。シンセのしっとりとした音色とベースの太く厚いサウンドがゆったりと幽玄にながれて。インスト小曲です。
 10曲目は「New Dawn」。オルゴール風の音色がリズミカルにながれ、アコーディオンとピアノのゆったりとしたリフがはいって、徐々に力強くなって、そして可愛らしい声のヴォーカルがのびやかに幻想的にながれ、綺麗なコーラスがはいってドラマティックに。中盤ではピアノの綺麗で力強いリフからコントラバス風のベースサウンドがのびやかに響き、ピアノのパワフルなソロへ。その後ダイナミックなリフから一旦止まって、カリンバ風の音色がながれ、ベースサウンドが響き、そしてダイナミックなオケサウンドがのびやかに。終盤ではアコーディオンの哀愁ただようメロディがのびやかにながれ、ピアノの綺麗なリフとシンセのリズミカルなリフがコーラスサウンドとともにドラマティックに展開し、ラストは劇的にFin。
 こうして蝋山さんの澄んだ美しい歌声とVermilion Sandsの美しくドラマティックな楽曲が正式なアルバムで聴けるのは本当に嬉しいっす。美しいジャケットにもみとれてしまいましたが、ライナーノーツをよく見ると“Front Picture drawn by Yoko Royama”って。この美しい絵は蝋山さんが描かれたと判ったら、ウルってしまいました。Forever・・・

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2 コメント

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8曲目 (zonk)
2013-05-19 16:47:21
これは声は明らかにボカロですな。「miku」とは初音ミクの事でしょう。ってかそれくらい分からないのかね?
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ありがとうございます (ひより)
2013-05-20 00:10:17
教えてくださってありがとうございます。
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