ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

美笑  THE GRAND 美空/美笑Ⅰ

2016-04-04 20:35:06 | ジャパン・プログレ
 以前、プログレ系のCDレビューサイトを見ていたとき、ふとこのジャケットが目に留まりました。なんとも不思議で不気味で凄いインパクトを感じて。で、音楽性はというとアバンギャルド系らしきようで、その当時は敬遠してしまったんですね。でもジャケットのことはよく覚えていました。その後また別サイトのCDレビューを見たところ、確かにアバン系ながらも基本はPOPみたいなことが書かれていたもので、機会があれば聴いてみたいなって思っていました。で、先日、いつものように某CD店の中古コーナーを覗いていたら・・・偶然発見しました。お値段もお手頃なこともあって即購入です。
 <美笑>。1993年ころ、京都のジャズロックバンド<Masque>の<瀬戸敏雄さん>が中心となって結成されました。<Masque>から実験的に派生されたバンドで、基本はPOPで歌謡曲風ながらもアヴァンギャルドな面やプログレな面もある、不思議なサウンドのようで。
 今回紹介させていただくアルバムは、1996年に発表された1stアルバム「THE GRAND 美空 / 美笑Ⅰ」です。このジャケットはMAGRITTE Rene氏が1928年に描かれた「Les Amants」という作品のようで。
 アルバム1曲目は「Y.Sの喜劇」。ゆったりとのびやかにはじまって、リズミカルになって、ヴォーカルがリズミカルに歌って。そしてギターがメロディアスなリフを奏で、ヴォーカルが美しくドラマティックに歌い上げて。
 2曲目は「底なしの市場」。ミドルテンポのゆったりとほのぼのしたリフからはじまって、アップテンポの変拍子リズムになって、ヴォーカルがリズミカルに歌い、ギターがのびやかにエモーショナルに奏でて。
 3曲目は「宝の箱-秘密の扉」。レゲエ風のリズムでヴォーカルがゆったりと艶っぽくメロウに歌い、Saxがのびやかに奏でて。
 4曲目は「素直に従って曲がれ」。ミドルテンポのチャイナ風リフからはじまって、ギターがほのぼのメロディを奏で、ヴォーカルがハイキーでリズミカルに歌い、さらにのびやかに美しく。その後Saxのテクニカルかつドラマティックなソロ、終盤にはギターのエモーショナルなソロが。
 5曲目は「ムーンライト・セレナーデ」。JAZZの名曲をヴォーカルがのびやかに歌い上げて。43秒の小曲です。
 6曲目は「Sands Of Time」。ギターがのびやかにメロウに奏で、ヴォーカルが明るく楽しくリズミカルに、ゆったりとメロウに歌って。中盤ではギターのテクニカルなソロが。終盤では弾きまくり吹きまくりのカオス状態になるも、一旦止まって、手拍子からヴォーカルがリズミカルにスキャットを。
 7曲目は「空き地」。ギター・キーボードがのびやかに奏で、ヴォーカルがのびやかに寂しげに歌って。そしてエコーのかかったヴォーカルが幻想的にながれ、ゆったりと幽玄な感じに。ラストは様々な音が空間を飛び交って。
 8曲目は「イヌ犬」。静かにフェードインしてきて、ギターがのびやかに奏でて。そしてアップテンポになってSaxのパワフルでリズミカルなリフがはいって、ブレイクからミドルテンポになってヴォーカルがのびやかに、リズミカルに。終盤ではヴォーカルがのびやかに歌い上げ、アップテンポになってSaxがパワフルにリズミカルに激しくリフを。
 9曲目は「川の流れのように」。ひばりさんの名曲のアレンジバージョンです。ギターがゆったりとのびやかに幻想的に奏で、Saxがほのぼのメロディをのびやかに奏でて。そしてミドルテンポでヴォーカルがリズミカルにメロウに、サビはドラマティックに歌い上げて。その後ギターがのびやかにエモーショナルに奏で、オルガンものびやかにエモーショナルに奏でて。終盤のサビでヴォーカルが再び歌い上げて。
 10曲目は「3分間ファンタジー」。ミドルテンポのリズムからこれまでの楽曲の一部がラジオのチューニングのように現れては消えて。
 確かにアヴァンギャルドですが、メロディが良いですね。まさしくPOPで歌謡曲で楽しくドラマティック、かつしっとりとした場面もあって。さらに時折リズムのとれない変則拍子で惑わせてくれて。なによりもヴォーカルが素晴らしい!中高音のクリアな声質で表現力豊かで、艶っぽく、可愛く、美しく、聴いていて次の曲はどんな風に歌ってくれるんだろうとワクワクしてしまいます。機会があれば他のアルバムも聴いてみたいっす。

安西史孝さん Kyrie : Canto Cybernetico

2015-07-03 22:19:09 | ジャパン・プログレ
 1983年にテクノポップバンド<TPO>でデビューされ、その後、アニメ・映画音楽や、各種イベントのテーマソングなど、様々な分野で活躍されている<安西史孝さん>。
 先日、某通販CDのサイトを見ていたときに偶然にも安西さんのアルバムを見つけて、思わずジャケ買いしてしまいました。1999年に発表されたアルバム「Kyrie : Canto Cybernetico」。天使が遠くにある教会を見ているメルヘンチックなジャケットに惹かれました。海外盤のため、ライナーは全て英語なので、アルバムの詳しい内容はわかりませんが、参加メンバーは、シンセ・安西さん、ギター<タンバ・ヒロユキさん>、ヴァイオリン<サイトウ・ネコさん>、テノールヴォーカル<コミヤ・カズヒロさん>、ソプラノヴォーカル<ハガ・ミホさん>、その他コーラスなどで様々な方々が参加されているようです。
 アルバム1曲目は「Asperges Me」。ミドルテンポのテクノリズムからはじまって、シンセがゆったりと幻想的に奏で、ダイナミックなリフからソプラノヴォーカルがのびやかに荘厳に響いて。その後キーボードのパーカッシブなリズミカルリフが。
 2曲目は「Vidi Aquam」。シンセサウンドがゆったりと浮遊感たっぷりに幻想的に奏でられ、クリスタルサウンドが綺麗に響き、ソプラノヴォーカルがはいって、ゆったりと幽玄な感じに。その後オーボエ風の音色がのびやかにながれ、スペーシーなシンセサウンドがながれるなか、ソプラノヴォーカルがのびやかに。
 3曲目は「Kyrie Eleison」。シンセのスペーシーサウンドがゆったりとながれ、リズミカルなリフがアップテンポのテクノリズムにのってスリリングに。そしてソプラノヴォーカルがのびやかに力強くながれ、壮大なオケサウンドのリフがリズミカルに奏でられ、ヴォーカルが美しいハイトーンでのびやかに。中盤ではスペーシーサウンドがうねるなか、シンセのテクニカルなソロが。終盤ではリズミカルなリフからソプラノヴォーカルがハイトーンでのびやかに。そして壮大なオケサウンドリフがスリリングに。
 4曲目は「Gloria」。リズミカルなコーラスからはじまって、オルガンのリズミカルなリフがはいって、シンセのメルヘンチックなリフがリズミカルに明るく楽しくながれて。そしてリズミカルなコーラスからクラシカルなリフがリズミカルにドラマティックに。
 5曲目は「Credo」。スペーシーなシンセサウンドが暗く神秘的に響いて。そしてハイテンポのリズムがはいって、スペーシーサウンドがのびやかにながれ、リズミカルなテノールヴォーカルがはいって。その後オルガンのテクニカルなソロ、ピアノのテクニカルなソロが。終盤ではリズミカルなテノールヴォーカルからシンセのうねりまくるアヴァンギャルドな感じのソロが。
 6曲目は「Sanctus」。太鼓のミドルテンポのリズムからシンセのリズミカルなリフがはいって、透き通るようなソプラノヴォーカルがのびやかに美しくながれて。その後キーボードのコミカルな感じのリフがラップリズムにのって楽しくながれ、ソプラノヴォーカルがのびやかに。中盤では重厚なコーラスから鐘の音が響き、そこからアコギのエモーショナルなソロが。終盤では重厚なコーラスから鐘の音が響き、ソプラノヴォーカルが美しくのびやかに。
 7曲目は「Agnus Dei」。スペーシーサウンドが不気味にうねり、ゆったりと幻想的に響いて。そしてソプラノヴォーカルがのびやかにながれ、パイプオルガンサウンドがしっとりと幽玄に響いて。その後シンセが哀愁メロディをゆったりとのびやかに奏で、ピアノのしっとりとしたフィルがはいって、ストリングスサウンドがゆったりとしっとりと。中盤ではフルート風の音色が郷愁たっぷりにながれ、オーボエ風の音色がゆったりとのびやかにながれ、ストリングスサウンドがゆったりとしっとりと。終盤ではストリングスサウンドがしっとりと静かに響き、ソプラノヴォーカルがのびやかに美しくながれ、そしてドラマティックに盛り上がって。
 8曲目は「Ave Maria」。超有名メロディを、ソプラノヴォーカルがのびやかにゆったりとたおやかに。
 9曲目は「Offertorium」。ミドルテンポのテクノリズムからシンセサウンドがのびやかにながれ、男性のナレーションがはいって。そしてバグパイプ風サウンドのリズミカルなソロが。その後シンセのうねりまくるアヴァンギャルドな感じのソロが。終盤ではシンセサウンドはゆったりとのびやかにながれ、ミドルテンポのリズミカルなリフがはいって、再び男性のナレーションが。
 まさしく、テクノ+教会音楽+クラシックといった感じで、荘厳に響く曲もあれば、明るく楽しい曲もあって、アルバムを通して楽しめる、不思議な魅力たっぷりの素敵なアルバムですね。

美狂乱  狂暴な音楽

2015-04-16 20:51:24 | ジャパン・プログレ
 日本のKing Crimsonこと、老舗プログレバンド<美狂乱>。1974年ころ、ギター&ヴォイスの<須磨邦雄さん>が中心となって結成され、76年ころにバンド名を<まどろみ>とし、King Crimsonのカヴァーを中心に活動され、そして78年にバンド名を<美狂乱>に戻し、オリジナル曲中心の活動をはじめ、さらにドラマーに<佐藤正治さん>が加入されてバンドは数段グレードUPして人気も倍増されたそうで。その後、デビューアルバムの話がはじまったころに、なんとその佐藤さんが脱退してしまい、バンドは元ドラマーの<長沢正昭さん>が復帰され、ベースに<白鳥正英さん>が加入されて、1982年に1stアルバム「美狂乱」を発表。そしてその翌年83年に2ndアルバム「PARALLAX」を発表されます。しかし、レコ発ライブのあと、バンドはこの年に活動を休止してしまいます。
 その11年後の1994年にメンバーを一新して復活され、ギター須磨さん、ベース<三枝寿雅さん>、ドラムス<影島俊二さん>、キーボード&ヴォーカル<大塚琴美さん>、ギター<望月一矢さん>、パーカッション<鈴木章仁さん><田口正人さん>、ヴォーカル<田沢浩司さん>の8人編成となり、1995年に3rdアルバム「五蘊(ごうん)」が発表され、レコ発ライブを敢行されて。
 その後、96年にメンバー編成が再び元の3人トリオ編成になります。ギター須磨さん、ベース<三枝寿雅さん>、ドラムス・ヴォーカル<清水禎之さん>で、97年9月に今回紹介させていただく4thアルバム「狂暴な音楽」を発表されます。気味の悪い目のジャケット、ちょと怖いっす。
 アルバム1曲目は「狂暴な街」。ダイナミックなリフからアップテンポで激しくはじまって、ミドルテンポになって迫力あるパワフルなヴォーカルとミステリアスなギターリフが。中盤ではミステリアスなギターソロが。そしてメロトロンサウンドがのびやかにながれて。その後ダイナミックリフと叩きまくりドラムからうねるベースにのってパワフルでのびやかなヴォーカルと、ミステリアスなギターリフが。終盤ではシロホンのテクニカルなソロが。そしてヘヴィギターリフと叩きまくりドラムから盛り上がって。ラストはミステリアスなリフから盛り上がって、不気味な笑い声が響いて。
 2曲目は「地に足」。ダイナミックなリフから激しく弾きまくり叩きまくりで盛り上がって、アップテンポの激しいリフからパワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって、ミステリアスなリフと叩きまくりドラムからヴォーカルがのびやかに。中盤ではヘヴィリフと叩きまくりドラムフィルからうねるベースにのってギターの弾きまくりソロが。終盤ではミステリアスなヘヴィリフからリズミカルなヴォーカルがはいって。ラストはミステリアスなリフが。
 3曲目は「狂暴な宴」。リズミカルなリフからアップテンポのノリノリモードでキーボードがのびやかに奏で、シロホンとヴォーカルがリズミカルに。サビではのびやかなコーラスが。中盤ではブレイクからシロホンのフィルとギターのリズミカルなリフからティンパニ風サウンドが打ち鳴らされ、ブレイクから一旦とまったあと、メロトロンサウンドがゆったりとしっとりとながれ、パワフルなスネア連打からキーボードがのびやかに奏で、ギターとシロホンのユニゾンリフから、ベースがうねるなか、メロトロンサウンドがのびやかに。終盤ではギターのリズミカルなリフからキーボードがのびやかに奏で、ヴォーカルとシロホンがリズミカルに。そしてコーラスがのびやかに。ラストはパワフルなブレイクが。
 4曲目は「狂暴な砦」。ダイナミックなリフからシンセがのびやかに奏で、ギターのヘヴィリフと叩きまくりドラムフィルからウネルベースにのってヴォーカルがのびやかに。中盤ではリズミカルなリフからシロホンのリズミカルなソロ、続いてブレイクからうねるベースにのってギターのテクニカルな弾きまくりソロが。ドラムも叩きまくってギターも激しくアグレッシブに弾きまくって。終盤ではダイナミックなリフからブンブンうねるベースにのってシンセがのびやかに奏で、ヴォーカルがゆったりとのびやかに。ラストはヘヴィリフからシンセがのびやかに奏でて。
 5曲目は「ひぐらし野郎」。アップテンポのヘヴィギターリフからブラスサウンドがのびやかに、リズミカルに響き、うねるベースとヘヴィリフからエフェクトのかかったパワフルなヴォーカルがはいって、不気味なヘヴィリフとスリリングなブレイクからヴォーカルがのびやかに、そしてリズミカルに。中盤ではベースとメロトロンサウンドがのびやかに響き、パワフルなドラムフィルからギターとキーボードがユニゾンでリズミカルなリフやテクニカルなリフを。その後ブレイクからうねるベースにのってメロトロンとギターがのびやかにミステリアスに奏でて。終盤ではギターのリズミカルなリフからパワフルなドラムフィルがはいって、アップテンポでパワフルなヴォーカルとヘヴィギターリフが交互に。ラストはリズミカルなヘヴィリフが左右に振られて、フェードアウトしていって。
 6曲目は「Creep Funk」。ダイナミックなリフがうねるベースにのってゆったりとながれ、ギターのリズミカルなリフと、パワフルなドラムフィルからミドルテンポのリズムがはいって、テクニカルなベースリフとのびやかなギターリフからゆったりとしたヴォーカルがはいって。その後バスドラが♪ドンドンと響き、ギターのミステリアスなリフからミドルテンポでヴォーカルがのびやかに。中盤ではゆったりしたベースリフからタムドラムやチャイムが響き、シロホンのテクニカルなソロが。その後ダイナミックなリフからギターのヘヴィサウンドがのびやかに響き、そこからギターの弾きまくりソロが。続いてブレイクから叩きまくりのドラムソロへ。終盤ではヴォーカルがゆったりちのびやかに、力強く歌って。
 7曲目は「狂暴な悪夢」。ダイナミックなリフからギターとキーボードがのびやかにゆったりと奏で、うねるベースとギターとキーボードのリフからヴォーカルがのびやかに。その後シンセのリズミカルなソロ、続いてギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤では明るく楽しいリフにのってヴォーカルがのびやかに歌い、メロトロンサウンドがミステリアスに響き、パワフルなブレイクからコーラスがはいって。
 エネルギッシュにアグレッシブに弾きまくるギター、ぶんぶんうねりまくるベース、激しく叩きまくるドラムと、まさにタイトル通りに“狂暴な音楽”を聴かせてくれますね。パワフルでスリリングで手に汗握る、凄い迫力です。もちろんそれだけではなく、じっくり聴かせてくれる場面もあって、聴き応えのあるアルバムですね。

美狂乱  五蘊

2015-04-13 23:14:39 | ジャパン・プログレ
 日本のKing Crimsonこと、老舗プログレバンド<美狂乱>。1974年ころ、ギター&ヴォイスの<須磨邦雄さん>が中心となって結成され、76年ころにバンド名を<まどろみ>とし、King Crimsonのカヴァーを中心に活動され、そして78年にバンド名を<美狂乱>に戻し、オリジナル曲中心の活動をはじめ、さらにドラマーに<佐藤正治さん>が加入されてバンドは数段グレードUPして人気も倍増されたそうで。その後、デビューアルバムの話がはじまったころに、なんとその佐藤さんが脱退してしまい、バンドは元ドラマーの<長沢正昭さん>が復帰され、ベースに<白鳥正英さん>が加入されて、1982年に1stアルバム「」を発表。そしてその翌年83年に2ndアルバム「PARALLAX」を発表されます。しかし、レコ発ライブのあと、バンドはこの年に活動を休止してしまいます。
 その11年後の1994年にメンバーを一新して復活されます。ギター須磨さん、ベース<三枝寿雅さん>、ドラムス<影島俊二さん>、キーボード&ヴォーカル<大塚琴美さん>、ギター<望月一矢さん>、パーカッション<鈴木章仁さん><田口正人さん>、ヴォーカル<田沢浩司さん>の8人編成です。そして1995年に3rdアルバム「五蘊(ごうん)」が発表されます。ゲストにはコーラス<三枝晴美さん><柏倉晴美さん><石川英子さん>、トランペット<禰宣田浩一さん><酒井達也さん>、Sax<鈴木真吾さん>が参加されています。ざらざらの和紙にうさぎが描かれた感じの情緒あるジャケット、古風な感じですね。重みも感じます。
 アルバム1曲目は「乱 part2」。ピアノの変則的なリズミカルリフからはじまって、軍隊の行進のような足音が響き、木琴のテクニカルなソロが。そして鈴他のパーカッションがはいって、シンセサウンドが神秘的にながれ、ギターのテクニカルなソロが。その後ギターのヘヴィサウンドがうねりながら響き、テクニカルなドラムフィルからミドルテンポのリズムがはいって、ダイナミックなリフからブラスサウンドのパワフルなリフが。終盤では木琴とギターとベースのリズミカルなリフがミステリアスにながれ、ブラスサウンドがのびやかに力強く響き、ラストはギターのリズミカルなリフが。
 2曲目は「旅の果て」。アコギとピアノと木製パーカッションがほのぼのした感じでリズミカルに奏で、女性ヴォーカルがはいって、浮遊感たっぷりにメルヘンチックな雰囲気になり、男性コーラスもはいってのびやかに。その後リコーダーのエモーショナルなソロが。途中に小鳥のさえずりも聞こえてきて。終盤ではスネアロールからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、太いベースリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後ウインドベルが綺麗に響き、ギターがのびやかに奏で、ピアノの綺麗なゆったりとしたリフからメルヘンチックな女性ヴォーカルがはいって、浮遊感たっぷりに。そして男性コーラスもはいってのびやかに。ラストは女コーラスのスキャットがゆったりとながれて。Angel voiceというか、天空の音楽のようですね。
 3曲目は「おもいいれ」。ブラスサウンドのリズミカルなリフからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、力強くのびやかな男性ヴォーカルと、リズミカルな女性コーラスが。ファンクな感じですね。その後ギターのアヴァンギャルドな感じののびやかなソロが。そしてブラスサウンドとギターのリズミカルなリフからヴォーカルとコーラスがはいって。中盤ではブラスサウンドの変拍子リフからダイナミックなリフがはいって、そこからギターソロへ。序盤はミステリアスにエモーショナルに、そしてテクニカルに弾きまくって。終盤ではブラスサウンドとギターのリズミカルなリフからヴォーカルとコーラスがはいって、ファンキーに、リズミカルに。
 4曲目は「狂 PartⅡ-2」。ダイナミックなブレイクリフからうねるベースリフにのって、ギターとキーボードがユニゾンでリズミカルでミステリアスなリフをスリリングに。そしてユニゾンでのブレイクとベースのテクニカルなフィルから、パワフルなチョッパーベースリフにのってギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。中盤ではパーカッションとハンドクラップのミドルテンポのリズムがはいって、パーカッションの叩きまくりソロが。そしてベースとギターのヘヴィなリズミカルリフからピアノのテクニカルでアヴァンギャルドなソロが。終盤ではダイナミックなリフからギターのヘヴィリフとピアノのテクニカルなフィルが。そしてうねるベースリフにのってギターのキーボードのミステリアスなユニゾンリフがスリリングに。ラストはダイナミックなリフからブレイクをキメて。
 5曲目は「21世紀のAfrica」。カリンバの音色がリズミカルに爽やかに浮遊感たっぷりにながれて、幻想的な感じに。そしてミドルテンポで木琴がリズミカルに奏で、パワフルなドラムやティンパニの音が響き、のびやかなベースサウンドがながれて。その後パワフルなブラスサウンドとギターのリズミカルなリフからヴォーカルが力強くのびやかに。ちょっと日本語の歌詞に違和感が。中盤ではミステリアスなブレイクと叩きまくりドラムからミドルテンポでギターソロへ。序盤はのびやかに爽やかに広大に。そしてテクニカルに弾きまくって。その後ヴォーカルが雄叫びから、リズミカルなスキャットを。そして力強くのびやかに歌い、コーラスもはいって盛り上がって。終盤ではダイナミックなブレイクからドラム&パーカッションのソロが。そしてベースのリズミカルなリフ、ブラスサウンドとギターのリズミカルなリフもはいってダイナミックに盛り上がって。ラストはベースとパーカッションのブレイクから、パーカッションのリズムがながれ、虫の鳴き声が響き、徐々に静かに。
 ファンクやアフリカンなどの民族音楽も取り入れ、さらに女性ヴォーカルのメルヘンチックな曲もと、幅広い音楽性を聴かせてくれるアルバムですね。ちなみに<五蘊>とは、仏教で人間存在を構成する要素で、色,受,想,行,識の五つをいうそうで。音楽性は広がっても須磨さんのギターは一貫して力強く聴かせてくれてます。

美狂乱 PARALLAX

2015-04-10 17:47:44 | ジャパン・プログレ
 日本のKing Crimsonこと、老舗プログレバンド<美狂乱>。1974年ころ、ギター&ヴォイスの<須磨邦雄さん>が中心となって結成され、76年ころにバンド名を<まどろみ>とし、King Crimsonのカヴァーを中心に活動され、そして78年にバンド名を<美狂乱>に戻し、オリジナル曲中心の活動をはじめ、さらにドラマーに<佐藤正治さん>が加入されてバンドは数段グレードUPして人気も倍増されたそうで。その後、デビューアルバムの話がはじまったころに、なんとその佐藤さんが脱退してしまい、バンドは元ドラマーの<長沢正昭さん>が復帰され、ベースに<白鳥正英さん>が加入されて、1982年に1stアルバム「美狂乱」を発表。そしてその翌年83年に今回紹介させていただく2ndアルバム「PARALLAX」を発表されます。可愛らしいお人形と、まるでガレキのような混沌とした写真の組み合わせのジャケット、この対比がアルバムのサウンドを表しているかのようですね。このアルバムにはゲストにヴァイオリン<中西俊博さん>、チェロ<溝口肇さん>、トランペット<岡野等さん>、キーボード<永川敏郎さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「Silent Running」。ダイナミックなリフからギターのリズミカルなリフとパワフルなドラムがスリリングに。そしてミドルテンポでゆったりとのびやかなヴォーカルがはいって、ギターのヘヴィサウンドがのびやかにながれ、リズミカルなリフからスリリングなブレイクが。その後アップテンポのギターのリズミカルなリフからドラムフィルがはいって、ミドルテンポに戻ってヴォーカルがのびやかに。中盤ではリズミカルなリフからブレイクを挟んでギターのテクニカルなソロ、ヴァイオリンのテクニカルでアヴァンギャルドなソロが。その後パワフルなブレイクからギターとヴァイオリンがユニゾンでブレイクをキメて。終盤ではギターのヘヴィリフからアップテンポのノリノリモードになるも、再びミドルテンポになってヴォーカルとギターがのびやかに。ラストはヘヴィリフからブレイクをキメて。
 2曲目は「予言/Prediction」。ギターのテクニカルなアルペジオリフからキーボードがのびやかにほのぼのメロディを奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって、リズミカルに、綺麗なコーラスもはいって。そしてキーボードのほのぼのしたエモーショナルなソロが。中盤ではパワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって、パワフルなコーラスとギターのヘヴィリフで盛り上がって。そしてギターのテクニカルなリフから、うねるベースラインにのってギターのエモーショナルなソロが。終盤ではギターのテクニカルなアルペリフからシンセサウンドがうねり、ギターのヘヴィリフがはいってスリリングに盛り上がって。そしてそれが静かになって、強風吹きすさぶ音がながれ、エコーのかかったコーラスがのびやかに幻想的に響き、メロトロンサウンドがゆったりとながれ、ラストはハーモニクスサウンドで締めて。
 3曲目は組曲「乱」。1).プロローグ・歪みすぎた空。 キーボードのリズミカルなリフ、グロッケンの美しい音色のリズミカルなリフがミドルテンポでミステリアスな感じでながれ、そこにギターが加わってユニゾンで奏でて。そして金属パーカッションサウンドが響き、ベースのリズミカルでスリリングなリフからギターのリズミカルなリフ、ディレイを効かせたテクニカルなリフがミステリアスにながれて。その後ブレイクからキーボードのリズミカルなリフが響き、ギターのヘヴィリフがはいってブレイクをキメて。
 2).ストレンジ・ラブ博士のクラクション。 ベースのテクニカルなリフからトランペットの不協和音的なパワフルなリフが響き、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、トランペットがパワフルに高らかにリフを。そしてギターのミステリアスなアルペジオリフからしっとりとしたベースラインがはいって、ヴァイオリンがのびやかに幽玄に奏でて。その後ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、トランペットがパワフルにミステリアスにリズミカルなリフを奏で、チェロがはいって、ゆったりとのびやかに幽玄に奏でて。ラストはトランペットがパワフルに高らかに。
 3).パララックス・カンパニー ~ 4).グレイト・パララックス。 鐘のような音が轟音のようにダークに響き、ミュートしたギターのリズミカルなリフがはいって、ベースとメロトロン風サウンドがゆったりと不気味に響いて。そしてミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、シャッフルモードでギターのヘヴィリフから盛り上がって、ブレイクからギターとベースのユニゾンリフとドラムの叩きまくりフィルがスリリングに。その後、神秘的に響くメロトロンサウンドと、ギターの激しいカッティングリフが交互にながれ、ブレイクからギターのリズミカルなリフにのってハンドクラップが。終盤ではギターのアヴァンギャルドでアグレッシブなうねりまくりのギターソロが。
 5).エピローグ・真紅の子供たち。 時計の秒針音からハウリング音や子供の笑い声が響き、ギターのアルペジオリフがゆったりと浮遊感たっぷりにほのぼのと温かくながれ、キーボードもゆったりとほのぼのメロディを奏で、ヴァイオリンがしっとりと切なく美しく奏で、チェロが裏メロをのびやかに奏でて。その後ギターのアルペリフが浮遊感たっぷりにゆったりとながれ、メロトロンサウンドがゆったりとほのぼのメロディを奏でて。ラストはギターのアルペリフがゆったりとゆっくりと。20分強の超大作です。
 破壊的ななかにも繊細で美しい場面があり、静と動が絶妙で、バンド名の通りに“美”と“狂”と“乱”が存分に楽しめる、全3曲40分強のとっても素敵なプログレアルバムですね。ライナーノーツによれば、このアルバムのレコーディングでは、メンバーの皆さんは前作のレコーディングの経験もあり、スタジオにも慣れてリラックスした状態で臨めたそうで。本領発揮の凄いアルバムを発表されたにも関わらず、バンドはレコ発ライブのあと、この年に活動を休止してしまいます。しかし、11年を経て1994年にメンバーを一新して復活されます。

美狂乱

2015-04-07 20:25:24 | ジャパン・プログレ
 日本のKing Crimsonこと、老舗プログレバンド<美狂乱>。1974年ころ、ギター&ヴォイスの<須磨邦雄さん>が中心となって結成され、当初は日本のFTB等のカヴァーをやっておられたそうですが、76年ころにバンド名を<まどろみ>とし、King Crimsonのカヴァーを中心に活動され、そのあまりの完璧なコピーぶりは、本物と区別がつかないくらいで、大人気を博したそうで。そして78年にバンド名を<美狂乱>に戻し、オリジナル曲中心の活動をはじめ、さらにドラマーに<佐藤正治さん>が加入されてバンドは数段グレードUPして人気も倍増されたそうで。その後、デビューアルバムの話がはじまったころに、なんとその佐藤さんが脱退してしまったとか。バンドは元ドラマーの<長沢正昭さん>が復帰され、ベースに<白鳥正英さん>が加入されてデビューアルバムのレコーディングを始めて、1982年に今回紹介させていただく1stアルバム「美狂乱」を発表されます。お狐様の妖しいジャケット、どことなく怖さも感じますね。このアルバムにはゲストにヴァイオリン<中西俊博さん>、キーボード<中島優貴さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「二重人格/Double」。アップテンポのリズミカルなリフからギターのヘヴィダークサウンドがのびやかにながれ、ダイナミックなリフからベースのリズミカルなリフにのってギターのヘヴィダークリフがはいって、テクニカルなブレイクからエコーのかかったハイトーンのパワフルなヴォーカルが。その後、一旦止まってからギターの綺麗なアルペジオリフが哀愁たっぷりにながれ、エコーのかかったヴォーカルが幻想的にながれ、リズミカルなグロッケンサウンドが綺麗に響き、ヴァイオリンが切なく美しくのびやかに奏でて。そしてギターのエモーショナルなソロが。中盤ではギターのヘヴィサウンドがのびやかにながれ、ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、盛り上がっていって、ダイナミックなリフと叩きまくりドラムからブレイクをキメ、そこから力強くのびやかなヴォーカルがはいって。その後ギターのヘヴィダークリフからギターソロへ。アヴァンギャルドな感じではじまって、のびやかにエモーショナルに、さらに叩きまくりドラムとともにテクニカルに弾きまくって。終盤ではギターとベースのユニゾンでのヘヴィダークリフがミドルテンポでながれ、ダイナミックなリフからパワフルなハイトーンヴォーカルが。ラストはヘヴィダークリフからブレイクをキメて。暗く重く、それでいて美しい場面もある14分の大作です。
 2曲目は「Cynthia」。教会音楽風のオルガンサウンドが哀愁たっぷりにのびやかにながれて。そしてアコギのリフがゆったりとしっとりとながれ、ヴァイオリンがのびやかに奏で、ギターも加わってユニゾンで美しく奏で、その後、メロトロンサウンドがゆったりとしっとりとながれて。中盤ではアコギとヴァイオリンのアップテンポのリズミカルなリフが爽やかにながれ、グロッケンサウンドが綺麗に響いて。その後、アコギリフとメロトロンサウンドがゆったりとしっとりとながれて。終盤ではアコギとリコーダー風サウンドのリフが掛け合いでながれ、アコギのリズミカルなリフからヴァイオリンがのびやかに美しく奏で、ラストはゆったりとしっとりと。
 3曲目は「Psycho 2~Monologue」。ギターのヘヴィダークリフからダイナミックなリフがはいって、ドラムが叩きまくり、ベースとギターのテクニカルなリフが。そしてアップテンポでベースのリズミカルなリフがはいって、ギターのテクニカルなリフがスリリングに。その後ブレイクと叩きまくりドラムフィルからギターのテクニカルなリフがスリリングに展開し、ダイナミックなリフと叩きまくりドラムが。2分弱の前奏曲です。
 4曲目は「Monologue」。ギターのヘヴィでミステリアスなリフが叩きまくりドラムとともにスリリングに。そしてミドルテンポでドライブ感のあるリズミカルなベースリフにのって、ギターのヘヴィリフとエフェクトのかかったリズミカルなヴォーカルがはいって、そして力強くのびやかにドラマティックに。終盤ではミステリアスなリフと叩きまくりドラムからギターソロへ。エモーショナルにのびやかに奏で、激しい高速カッティングから再びのびやかに奏でて。その後ヘヴィリフからヴォーカルがはいって、リズミカルなリフでFin。
 5曲目は「警告/Warning」。まずはヴァイオリンののびやかで美しいソロが。そしてギターのゆったりとしたアルペジオリフが浮遊感たっぷりに綺麗にながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって、綺麗なコーラスも。その後ゆったりとしたリズムがはいって、キーボードがのびやかに幻想的に奏で、ギターのアルペリフから、ギターがのびやかに奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって、綺麗なコーラスが。中盤ではギターのヘヴィリフからアップテンポでミステリアスなリフがはいって、叩きまくりドラムからミドルテンポになってギターがのびやかに奏で、テクニカルなリフがスリリングに。そしてギターのヘヴィなカッティングリフから力強いベースリフと金属パーカッションがはいって、ブレイクから一旦止まって、そこからパーカッションソロが。序盤は木質系の音が響き、口琴のような♪ビヨ~ンって音から金属系の音が。その後ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、ベースのテクニカルなリフからギターのエモーショナルかつテクニカルな弾きまくりソロ、さらにキーボードとの掛け合いソロバトルも。終盤ではギターがミステリアスにのびやかに奏で、パワフルなブレイクと叩きまくりドラムからテクニカルにブレイクをキメて。ラストはしばし無音のあと、キーボードリフがゆったりと響いて。14分の大作です。
 暗く重く激しいなかにも情緒あふれるしっとりと美しい場面もあって、テクニカルかつ繊細な、とても素敵なアルバムですね。ただ、ライナーノーツによれば、レコード発売時期の都合で、レコーディング前のリハが10日間しかなくて、必ずしも万全な状況ではなかったそうで。さらには初のレコーディングということで緊張されていたとか。そんな状況だったにも関わらず、これほどの作品を発表できるとは、恐ろしいくらいですね。絶賛されている2ndをまだ聴いていないので、とても楽しみです。

KENNEDY TRIANGLE MOTION

2015-02-16 22:02:26 | ジャパン・プログレ
 70年代にはプログレバンド<カリスマ>で活躍され、80年には<小西健司さん>とともに<DADA>を結成され、アルバムを2枚発表。そして85年にソロユニット<KENNEDY>を立ち上げ、その後はかの“コナミ”に入社されて、ギタリストとしてだけでなく作曲家としても大活躍されている<泉陸奥彦さん>。
<KENNEDY>は、泉さんが1985年に立ち上げた自身のソロユニットでSax<伊藤宏二さん>、Drums<宇佐美斉さん>、キーボード<深見誠一さん><仙波基さん><北岡敦さん>、ヴォイス<太田由美さん>が参加され、86年に1stアルバム「Twinkling NASA」を発表。
 こののちKENNEDYは伊藤さん、北岡さんと新たにドラムス<安田隆さん>を迎えて4人編成で、プログレというよりもインプロバトルの多いジャズロック色を高めたバンド活動を始めて、87年にはまるで格闘技のようにアツく激しいインプロバトルが繰り広げられたライブアルバム「Kennedy!」を発表。しかし89年に北岡さんが不慮の事故により他界されたために、解散されたそうで。
 その後、2013年秋に突如KINGレコードからこれまで廃盤だった<DADA>のアルバムと、<KENNEDY>のこれまでずっとCD化されていなかった1stアルバム「Twinkling NASA」がついにCD発売されました。
 これが発端なのかはわかりませんが、昨年2014年暮れにこのblogや他のプログレサイトなどににメンバーの安田さんが“KENNEDYが2015年にニューアルバムを発表”との情報を書き込まれて超ビックリ!おもわずバンザイ!しちゃいました。失礼ながらまさか復活されるなんて夢にも思わなかったもので。ましてや自分がやっと中古で2ndアルバムを手に入れて日が浅い時でしたからもう感激!あとはサウンドが1stのようなシンフォ系なのか、2ndのようなハードJAZZなのか、どちらでも嬉しいですけど期待しちゃいます。
ニューアルバムのメンバーは、メンバーはギター&プログラミングで泉さん、ドラムス、安田さん、そしてキーボードは<Wolliさん>のお3方です。
 2015年2月に発表されたニューアルバム「TRIANGLE MOTION」。宇宙船のジャケットからして、1stのサウンドが想像できますね。
アルバム1曲目は「Red Stone」。シンセの鮮烈でリズミカルなリフから壮大なオケサウンドがのびやかにながれ、ハープ風の音色も綺麗に響き、アップテンポのパワフルなドラムがはいって、ノリノリモードでギターとシンセのリズミカルなリフがながれ、シンセが奥深い音色で響かせたり、ギターとユニゾンで奏でたり。そしてギターのヘヴィリフからテクニカルなリフがスリリングに展開し、そこからギターソロへ。アームでうねらせ、テクニカルにアグレッシブに弾きまくって。その後シンセがゆったりとのびやかに奏で、そこからキーボードのテクニカルなソロが。終盤ではシンセサウンドが壮大に響き、叩きまくりのドラムフィルからアップテンポでギターとシンセのリズミカルなリフがスリリングに。ラストはダイナミックなリフが。
 2曲目は「Blues」。シンセサウンドが雄大に響き、ミドルテンポのパワフルなドラムからギターのヘヴィリフがけだるい感じでゆったりと。まさしくヘヴィブルーズですね。ギターとシンセがのびやかに奏で、ドラムが叩きまくり、そこからギターソロへ。序盤はブルージーにゆったりと。そしてテクニカルに弾きまくって盛り上がって。続いてキーボードのクリスタルサウンドのゆったりとしたソロ、シンセのエモーショナルなソロが。その後ギターのヘヴィリフと叩きまくりドラムフィルからオケサウンドが壮大に響き、ドラムが叩きまくって盛り上がって。
 3曲目は「Afgan Field」。シンセのアップテンポのスリリングなリフがはいって、ヘヴィギターリフとユニゾンで。そしてパワフルなドラムがはいって、ダイナミックなリフからドラムがマシンガンのように激しく叩きまくって。超攻撃的なバトルモードですね。中盤では弾きまくりのスリリングなギターソロ、続いてテクニカルなシンセソロが。その後シンセサウンドが壮大に響き、ドラムが叩きまくって。終盤ではダイナミックなリフがゆったりとながれるも、再びリズミカルなリフからドラムが激しく叩きまくって盛り上がって。
 4曲目は「Kremlin Dream」。アップテンポのストリングスサウンドのリズミカルなリフから、ギターのリズミカルなリフ、シンセの綺麗で華やかなリフがはいって、壮大なオケサウンドが響くなか、シンセの綺麗でリズミカルなリフとギターのヘヴィリフが。中盤では一旦静かになるも、シンセのリズミカルなリフからダイナミックなブレイクのあと、壮大なオケサウンドがゆったりと響き、ダイナミックなブラスサウンドが力強く響いて。終盤ではリズミカルなリフからオケサウンドが壮大にながれて。タイトル通り、ロシアの強大さや不気味さが伝わってくるような感じがしました。
 5曲目は「America」。アップテンポのシーケンスのリズムからダイナミックなリフがスリリングに。そしてシンセのテクニカルなリフ、ギターとのユニゾンリフがスリリングに。その後ダイナミックなリフからシンセサウンドが壮大に響き、ドラムが迫力たっぷりに叩きまくって。終盤ではモーグのテクニカルなソロが。これもめっちゃスリリングな曲ですね。
 6曲目は「Twinking Nasa」。アップテンポのシンセのスリリングなリフからダイナミックなリフと無線の交信の音がながれ、ダイナミックなリフと叩きまくりのドラムフィルが交互に。その後ギターがのびやかに奏で、シンセサウンドが壮大に響き、ダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードでシンセがのびやかに奏で、ドラムが叩きまくって。
 7曲目は「Le Soleil D’aries」。シンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、オケサウンドが壮大に響いて。そしてシンセのほのぼのしたメロディが浮遊感たっぷりにながれ、ブラスサウンドが力強くゆったりと響いて。その後ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、シンセサウンドが壮大にドラマティックに響いて。中盤ではギターソロが。序盤はエモーショナルにゆったりと奏で、そこからテクニカルにアグレッシブに弾きまくって。終盤ではギターとシンセがユニゾンでゆったりとドラマティックに奏で、オケサウンドが壮大にながれ、シンバルロールが響いて、ラストはゆったりとしっとりと。ドラマティックなシンフォニーですね。
 8曲目は「Triangle Motion」。シーケンスのリズムからアップテンポのパワフルなドラムがはいって、ギターとシンセのダイナミックなリフからギターがのびやかに奏でて。そしてリズミカルなリフからギターのアグレッシブなソロとシンセのテクニカルなソロの掛け合いソロバトルが。その後ギターとシンセがのびやかに奏でて。終盤ではシーケンスのリズムから叩きまくりドラムフィルがはいって、ギターとシンセがリズミカルなリフを。ラストはドラムが叩きまくってブレイク。
 9曲目は「Speed King」。シンセのリズミカルなリフ、ギターのヘヴィリフからアップテンポの疾走モードになって、リズミカルなリフがドライブ感たっぷりにスリリングに。そしてユニゾンでのリズミカルなリフから一旦ミドルテンポになるも、再びアップテンポの疾走モードに。中盤ではリズミカルなリフと叩きまくりドラムからピアノのテクニカルなソロ、続いてギターのアグレッシブなソロが。その後スリリングなユニゾンリフも。終盤ではミドルテンポになってギターとシンセのユニゾンリフがのびやかにながれるも、再びアップテンポの疾走ヘドバンモードになってスリリングに。超攻撃的な曲、めっちゃかっくいいっす。
 10曲目は「Ransel Galaxy」。シーケンスのミドルテンポのリズムからお琴のようなきらびやかで綺麗な音色が響き、シンセサウンドがゆったりとしっとりとながれ、スネアのリズムがはいって。これはまさしく“ボレロ”ですね。同じフレーズが同じスネアのリズムで繰り返されて、徐々に盛り上がっていき、ラストはオケサウンドが壮大にドラマティックに。
 11曲目は「Twilight Nasa」。ピアノのリズミカルなリフから、ホルンのような音色がのびやかに響き、しっとりとしたピアノリフからシンセサウンドがゆったりとのびやかにながれ、同じフレーズが繰り返されて。ミステリアスな曲ですね。ラストがピアノがしっとりと。
 アルバムは全11曲ですが、某CD店の初回限定特典では「America」と「Le Soleil D’aries」の87年の未発表ライブ音源が収録されたCD-Rが付いています。
 壮大なシンフォニックサウンドが宇宙規模の大きなスケールで展開され、さらに破壊力たっぷりの激しく叩きまくるドラムと、テクニカルでアグレッシブなギターとキーボードがスリリングに弾きまくり、さらにゆったりとじっくりと聴かせる曲や、ヘヴィブルーズもあって、聴き応えたっぷりの素晴らしいアルバムですね。できることならライブもぜひお願いしたいところです。

 ちなみに近日中に泉さんが参加された<カリスマ>のアルバムも発表されるようで。こちらも楽しみです。

SAGITTARIAN

2015-02-06 06:30:12 | ジャパン・プログレ
 先日、中古も扱っている某通販サイトのジャパンプログレコーナーを覗いていたところ、見慣れないバンドのCDが。でもシンフォ系とのことで、お値段もお手頃だったので即購入。
 <SAGITTARIAN>というバンドのアルバムで、1984年に自主制作でLPレコードで100枚ほど発表されたものを、日本プログレ界の重鎮で夢幻の<林克彦氏>が再編集されて、1992年にイタリアのMELLOWレコードよりCD発売されたそうです。
 <SAGITTARIAN>、当時のメンバーは、キーボード&ヴォーカル<黒沢龍幸さん>、キーボード・アコギ・ヴォーカル<早坂元博さん>、ギター・シンセ・ヴォーカル<和田良二さん>、ギター・ドラムス・ヴォーカル<五木田龍臣さん>、ベース<三宅淳一さん>、ドラムス<本田豊彦さん>です。
 アルバム1曲目は「SAGITTARIAN」。シンセサウンドがゆったりと静かにながれて。そしてアップテンポのリズムがはいって、シンセの明るく爽やかなリフがリズミカルにながれて。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。その後、うねるベースリフにのって、シンセのリズミカルなリフが爽やかにながれて。
 2曲目は「RAIN-CARNATION」。アップテンポのパワフルなリフからシンセのリズミカルなリフがはいって、テクニカルなリフと叩きまくりドラムが。そしてギターがのびやかに奏で、シンセがリズミカルにメロウに奏で、盛り上がって、ドラムが叩きまくって。その後ミドルテンポでギターのヘヴィリフがゆったりとながれるも、再びアップテンポになってリズミカルに。中盤ではミドルテンポでシンセがゆったりとたおやかに美しく奏でて。そしてアップテンポでリズミカルになって盛り上がって、テクニカルなリフと叩きまくりドラムが。その後ギターのエモーショナルなソロへ。終盤ではミドルテンポでシンセがゆったりとほのぼのメロディを奏で、ギターがエモーショナルにのびやかに奏でて。ラストはピアノがしっとりと美しく奏でて。
 3曲目は「WHITE CASTLE」。アコギの音色がゆったりとしっとりとながれ、シンセのクリスタルサウンドが綺麗にゆったりと響き、そこにしっとりとしたヴォーカルがはいって。そしてミドルテンポのリズムがはいってシンセがのびやかに哀愁たっぷりに奏でて。終盤ではギターのエモーショナルなソロが。
 4曲目は「REVERIE」。ミドルテンポのミステリアスな感じのリズミカルなリフからしっとりとしたヴォーカルが。テクノ調の曲です。
 5曲目は「ISOLATION」。シンセがのびやかにほのぼのメロディをゆったりと奏でて。そしてミドルテンポのリズムがはいって、シンセの哀愁ただようリフからしっとりとしたヴォーカルが。そしてギターのヘヴィサウンドがのびやかにながれ、ダイナミックなリフが。その後ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではしっとりとしたヴォーカルがはいって、シンセがのびやかに哀愁メロディを奏でて、そのままエモーショナルなソロを。ラストにはギターのエモーショナルなソロが。
 6曲目は「COSMO-CHILD」。ミドルテンポのシンセのリズミカルなリフからはじまって、アップテンポの跳ねるようなシャッフルモードになってリズミカルに。その後ミドルテンポになって、うねるベースにのってシンセが浮遊感たっぷりにゆったりと幻想的に奏で、そこからギターののびやかでエモーショナルなソロが。終盤ではダイナミックなリフからアップテンポのシャッフルモードでリズミカルなリフが。そしてマーチングスネアロールにのってシンセがのびやかに爽やかに奏で、ラストがギターがのびやかに奏でて。
 7曲目は「WALKING ALONE」。アコギのしっとりとしたリフからゆったりとはじまって、シンセのフルート風の音色がしっとりと響き、アコギのパワフルなリフから盛り上がって、シンセがのびやかに奏でて。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。その後シンセがのびやかに哀愁たっぷりに奏で、ブレイクからアコギのパワフルなリフとともに盛り上がって。終盤ではシンセのエモーショナルなソロ、続いてギターののびやかでエモーショナルなソロが。
 8曲目は「TWILIGHT LAMENT」。シンセがのびやかにミステリアスに奏で、ギターのリズミカルなリフからピアノのアップテンポのリフがはいって、ノリノリモードでシンセのリズミカルなリフが。その後シンセがゆったりと奏で、ピアノがゆったりとしっとりと奏でて。中盤ではギターがのびやかに奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって。そしてギターのヘヴィリフからシンセがのびやかに奏で、ヴォーカルが歌い上げて。終盤ではギターがのびやかに奏で、シンセがハモって、そこからギターのエモーショナルなソロが。
 9曲目は「EIREEVER」。シンセのディレイを効かせた浮遊感たっぷりの幻想的なサウンドが静かに入ってきて、ラジオの音声のような音がながれ、シンセがリズミカルなリフを。その後、再びシンセの浮遊感たっぷりのサウンドが幻想的にながれ、ミドルテンポのドラムのリズムが静かにながれて。
 ウエノ氏の本“Jap’s Progressive Rock”にも書かれていましたが、確かにアマチュアレベルで、音のバランスもあまりよくなく、ドラムの音も軽いのですが、シンセの音が自分的にはすごく気に入ってます。テクノポップ調の曲もありますが、全体的にシンセのドラマティックなサウンドは聴き応えありますね。バンドはレコードは発表されたものの、1度もライブをすることはなく解散されたとか。ちなみに黒沢さんは現在お寺のご住職だそうで。

盃勝浮 PAIKAPPU

2015-01-31 06:54:42 | ジャパン・プログレ
 先日、中古も扱っている某通販サイトのジャパンプログレコーナーを覗いていたところ、見慣れないバンドのCDが。でもシンフォ系とのことで、お値段もお手頃だったので即購入。
 <盃勝浮/PAIKAPPU>というバンド。ウエノ氏の本“Jap’s Progressive Rock”によれば、元々は1972年にギタリスト<筒井崇志さん>と、ドラマー<筒井徹志さん>の筒井兄弟が参加されていた<エアーズ>というバンドからはじまって、76年にバンド名を<ジュノー>として活動され、79年に<盃勝浮>とされたそうです。当初はCAMEL等のユーロ系のインストを演奏されていたそうですが、83年に筒井兄弟以外のメンバーを一新されて、琴・琵琶・太鼓・笛などの和楽器を取り入れ、和旋律を強調したバンドになり、同年にアルバム「盃勝浮/PAIKAPPU」を発売されたそうで。今回紹介させていただくアルバムは、94年にイタリアのMellowレコードよりジャケットを変更されてCD発売されたものです。メンバーは、筒井兄弟の他、ギター<浅野正紀さん>、ベース<三木健さん>、琵琶<岩佐透さん>の5人編成で、お琴は崇志さんで、太鼓と笛は徹志さんです。
 アルバム1曲目は「A GLIMPSE OF TIME」。ギターのアルペジオのリズミカルなリフから笛の音がのびやかにながれ、ウインドベルの音が綺麗に響き、ミドルテンポのリズムがはいって、お琴のリズミカルなリフからギターがのびやかにメロウに奏でて。そしてブレイクからミドルテンポのリフにのってシンセがのびやかにドラマティックに奏でて。中盤ではシンセサウンドがゆったりとながれるなか、お琴の音が響き、モーグの音がのびやかにたおやかにながれ、ミドルテンポのリフからギターがのびやかに奏でて。そしてパワフルなブレイクからウインドベルが綺麗に響き、シンセがゆったりと幽玄に奏で、そこからギターのエモーショナルなソロが。終盤ではミドルテンポのリフからギターがのびやかに奏で、シンセが爽やかに奏で、お琴の綺麗なリフがしっとりと響き、ギターがドラマティックに奏でて。ラストな太鼓の音が響くなか、ギターのアルペリフがゆったりと。
 2曲目は「THE WORLD WITH NO RULE」。まずはギターとお琴の音色がしっとりとながれて。そしてミドルテンポの太鼓の“阿波踊り”のようなリズムがはいって、シンセサウンドがうねり、ギターがのびやかに奏で、シンセのほのぼのメロディがながれて。中盤ではギターとモーグがのびやかに奏で、ダイナミックなリフからシンセサウンドが幻想的にながれ、お琴の音色が美しく響いて。終盤ではミドルテンポの太鼓のリズムにのって、シンセがうねり、モーグがのびやかに奏で、そこからギターのエモーショナルなソロが。その後シンセのスペーシーでアヴァンギャルドなソロが。
 3曲目は「PREVIOUS LIFE」。ミドルテンポの鐘・太鼓のリズムからシンセサウンドが浮遊感たっぷりにゆったりとほのぼのと心地よくながれて。琉球音階のような明るく優しい感じですね。そして力強いベースのユニゾンからダイナミックなリフがはいって、モーグがゆったりとのびやかに爽やかに奏で、ベースが加わって力強く盛り上がって。中盤ではモーグのゆらゆらした音色のエモーショナルなソロが。そしてギターとユニゾンでのびやかに奏で、ドラマティックに盛り上がって、そこからギターのテクニカルなソロが。途中からシンセとのびやかにハモって、エモーショナルに奏でて。終盤ではシンセがゆったりとのびやかに爽やかに奏でて、ユニゾンでのブレイクからスリスタルサウンドが綺麗に響き、鐘と太鼓の音がゆっくりと響いて、琵琶の音が鳴って。
 4曲目は「DANCE ON ICE IN THE NIGHT」。ギターのアルペリフとシンセのクリスタルサウンドがゆったりと幻想的に響き、ミドルテンポの静かなリズムから太鼓のリズムがはいって、ダイナミックなリフからミドルテンポのリズムと力強いベースラインにのってギターがのびやかに哀愁メロディを奏でて。その後シンセがゆったりと哀愁メロディを奏で、ギターのアルペリフと太鼓のリズムから美しい女性コーラスサウンドがゆったりとながれて。終盤ではシンセサウンドがうねり、お琴のリズミカルなリフがながれ、パワフルなドラムからミドルテンポでギターのエモーショナルなソロが。その後シンセの哀愁メロディがのびやかにながれて。
 5曲目は「IN THE SUBCONSCIOUSNESS」。ギターのミステリアスなリフからミドルテンポでシンセのリズミカルなリフがはいって、ベースがリズミカルにうねり、シンセがのびやかに幽玄に奏でて。そしてお琴の音色がゆったりとながれ、奥深いシンセサウンドがゆったりと響き、ギターがのびやかに奏でて。中盤ではうねるベースリフにのってシンセがのびやかに幽玄に奏で、シンセとお琴の音色がゆったりと美しく響き、奥深いシンセサウンドがゆったりとのびやかに。終盤ではダイナミックなリフからシンセが明るく爽やかに、ドラマティックに奏で、ギターがのびやかにエモーショナルなソロを。そしてミドルテンポでギターのパワフルなリフからリズミカルにスリリングに展開し、ベースがうねるアップテンポのノリノリモードでギターとシンセがのびやかにハモって、そこからギターのテクニカルなソロが。ラストはギターとシンセがのびやかに幽玄に奏でて。
 6曲目は「DARK NIGHT」。ギターのディレイを効かせた幻想的な音色がゆったりと浮遊感たっぷりにながれて。そしてうねるベースからお琴のリズミカルなリフがはいって、ギターがのびやかに幽玄に奏で、シンセの奥深い音色がゆったりと響いて。中盤ではギターがミステリアスなリフからゆったりと幽玄に奏で、ウネルシンセサウンドがのびやかにながれて。終盤ではギターと笛がユニゾンでしっとりと寂しげに奏で、ギターがのびやかに幽玄に奏で、徐々に盛り上がっていって。
 7曲目は「BULK MISCHIEF FROM THE BEGINNING OF MAN」。シンセのベースサウンドがうねり、ガムランのような金属音が響き、太鼓のミドルテンポのリズムからシンセとギターがユニゾンで幽玄に奏で、ズンズン力強く響くリフにのってシンセとギターがユニゾンでリズミカルなリフを。その後シンセのディレイを効かせた浮遊感たっぷりのサウンドがながれるなか、ギターが幽玄にのびやかに奏で、シンセの揺れるサウンドがミステリアスに響き、ミドルテンポの太鼓のリズムからギターの弾きまくりのテクニカルなソロが。中盤では笛の音色が郷愁たっぷりにゆったりとながれ、太鼓のミドルテンポのリズムとギターのアルペリフからシンセがゆったりと爽やかに奏で、ギターとユニゾンでのびやかに幽玄に奏でて。その後ズンズンリズムにのってシンセとギターが爽やかに奏でて盛り上がって。終盤ではギターのアルペリフとシンセサウンドがゆったりとながれ、パワフルなリズムがはいってギターのエモーショナルなソロが。そしてシンセとギターがユニゾンでのびやかにミステリアスに奏で、パワフルなブレイクからズンズンリズムがはいってギターがのびやかに哀愁メロディを奏でて。その後ガムラン風の音が響くなか、太鼓の叩きまくりソロ、続いてギターとシンセのミステリアスなリフがながれるなか、笛の力強いソロが。
 和の情緒たっぷりの美しい調べ、綺麗でしとやかで上品な音色、じっくりと聴き入ってしまいますね。このアルバム1枚だけというのがなんとも惜しいです。

Kennedy!

2014-09-07 10:17:30 | ジャパン・プログレ
 70年代にはプログレバンド<カリスマ>で活躍され、80年には<小西健司さん>とともに<DADA>を結成され、アルバムを2枚発表。そして85年にソロユニット<KENNEDY>を立ち上げ、その後はかの“コナミ”に入社されて、ギタリストとしてだけでなく作曲家としても大活躍されている<泉陸奥彦さん>。
 2013年秋に突如KINGレコードからこれまで廃盤だった<DADA>のアルバムと、<KENNEDY>のこれまでずっとCD化されていなかった幻のアルバム「Twinkling NASA」がついにCD発売されました。<KENNEDY>は、泉さんが1985年に立ち上げた自身のソロユニットで、アルバム「Twinkling NASA」では、Sax<伊藤宏二さん>、Drums<宇佐美斉さん>、キーボード<深見誠一さん><仙波基さん><北岡敦さん>、ヴォイス<太田由美さん>が参加されていました。
 こののちKENNEDYは伊藤さん、北岡さんと新たにドラムス<安田隆さん>を迎えて4人編成でプログレというよりもインプロバトルの多いジャズロック色を高めたバンド活動を始めて、87年にはまるで格闘技のようにアツく激しいインプロバトルが繰り広げられたライブアルバム「Kennedy!」を発表されます。このライブアルバムがMUSEA盤ながらもやっと中古で手に入ったもので紹介させていただこうかと。
 アルバム1曲目は「Twinkling Nasa」。アップテンポのシーケンスリズムからダイナミックなリフとパワフルなブレイクが。そしてシンセがのびやかにハーモニーを響かせ、リズミカルなリフからアップテンポのノリノリモードでのびやかに奏でて。ラストはダイナミックなリフとパワフルなブレイクが。
 2曲目は「Flying Ship Part1」。シンセのスリリングなリフからはじまって、シンセとギターがミステリアスでダークなリフを奏で、ドラムが叩きまくって、そこからシンセとSaxがテクニカルなリフをリズミカルにスリリングに。その後キーボードがのびやかにミステリアスなリフを奏で、ギターとSaxもダークリフをのびやかに。中盤ではギターの弾きまくりソロ、Saxの吹きまくりソロと続いて、さらに掛け合いソロバトルが。終盤はミステリアスなダークリフがアップテンポで展開して。
 3曲目は「Tasmanian Devil」。アップテンポのノリノリモードでパワフルなチョッパーベースリフがドライブ感たっぷりに。そしてシンセのリズミカルなリフからSaxの吹きまくりのパワフルなソロ、さらにギターの弾きまくりソロが。チョッパーベース、かっくいいっす。
 4曲目は「Kremlin Dream」。ミドルテンポのシンセとギターのリズミカルなリフからはじまるも、一旦止まって、シーケンスリズムがはいって、ダイナミックなリフからシンセがのびやかに奏でて。その後、ギターのテクニカルでリズミカルなリフからダイナミックなリフがはいって、ドラムも叩きまくって。
 5曲目は「Birds of Fire」。アップテンポのパワフルでスリリングなリフがフェードインしてきて、エネルギッシュに激しく。そしてホーンのダイナミックなリフからドラムが叩きまくり、ギターも弾きまくってスリリングに。その後ダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードでブレイクをキメてからモーグのテクニカルなソロが。ドラムも叩きまくって盛り上げて。続いてはダイナミックなリフからSaxのヒステリックでアヴァンギャルドなソロがド迫力で。ラストは強烈な叫びからドラムが叩きまくり、さらに恐竜の咆哮とSaxフィルの掛け合いが。
 6曲目は「Birth of Fire」。エネルギッシュに叩きまくるドラムソロです。緩急が絶妙ですね。
 7曲目は「Birds of Higher」。ハイハットのアップテンポのリズムからギターリフがはいって、弾きまくりギターと叩きまくりドラムの激しいバトルが繰り広げられて。ラストはパワフルにブレイクをキメて。
 8曲目は「Explorer 1958 Alpha」。ダイナミックなリフから叩きまくりドラムとともにアップテンポでスリリングにはじまって、ノリノリモードでギターとベースのリズミカルなリフにのってシンセがのびやかにパワフルに奏でて。そしてミドルテンポになってオルガンのリズミカルなリフからシンセののびやかなソロが。中盤ではシーケンスリズムからシンセが爽やかに壮大に奏で、リズミカルなリフからシャッフルモードでギターが弾きまくり、シンセも弾きまくり、さらにSaxも吹きまくってアグレッシブな掛け合いソロバトルを展開して。終盤ではダイナミックなリフとパワフルなブレイクからアップテンポでノリノリモードで。超攻撃的なめっちゃかっくいい曲ですね。
 9曲目は「Flying Ship Part3」。ホーンセクションのリズミカルなリフと叩きまくりドラムからアップテンポのノリノリモードではじまって、Saxがのびやかに爽やかに奏で、ギターのリズミカルなリフとドコドコドラムがはいって盛り上がって。そしてアップテンポのSWINGリズムでリズミカルなリフからシンセがのびやかに奏で、ドラムが叩きまくって。中盤ではアップテンポのスリリングなリズミカルリフからギターの弾きまくりソロ、シンセの弾きまくりソロ、さらにSaxの吹きまくりソロと続いて、スリリングなリフ廻しも。もちろんドラムも叩きまくって盛り上げて。その後もアップテンポのノリノリモードでギターとシンセがテクニカルに弾きまくって。終盤ではアップテンポでシンセがのびやかに爽やかに奏で、ドラムが叩きまくり、そこから再びギターが弾きまくってアグレッシブな弾きまくりソロを。その後シンセがアップテンポでクラシックのファランドール風のリフを奏で、Saxがのびやかに奏で、ダイナミックなリフへ。ラストはアップテンポのノリノリモードから弾きまくり叩きまくりで盛大にFin。
 噂通りの物凄いエネルギッシュでパワフルでスリリングな白熱バトルの応酬のとんでもないアルバムですね。まさしく“格闘技”というか、ヘヴィメタルJAZZという感じで、その迫力と音圧に圧倒されちゃいます。
バンドはその後、89年に北岡さんが不慮の事故により他界されたために、解散されたそうで。このアルバムもぜひ再発お願いしたいっす。