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KENNEDY  Twinkling NASA

2013-10-24 06:52:46 | ジャパン・プログレ
 70年代には“手数王”<菅沼孝三さん>とともにプログレバンド<カリスマ>で活躍され、80年には<小西健司さん>とともに<DADA>を結成され、アルバムを2枚発表。そして85年に今回紹介させていただくソロユニット<KENNEDY>を立ち上げ、その後はかの“コナミ”に入社されて、ギタリストとしてだけでなく作曲家としても大活躍されている<泉陸奥彦さん>。
 2013年秋に突如KINGレコードから80年代の素晴らしいプログレアルバムが紙ジャケ高音質CDで再発され、これまで廃盤だった<DADA>のアルバムと、<KENNEDY>のこれまでずっとCD化されていなかった幻のアルバム「Twinkling NASA」がついにCD発売されました。
 <KENNEDY>は、泉さんが1985年に立ち上げた自身のソロユニットで、アルバム「Twinkling NASA」では、Sax<伊藤宏二さん>、Drums<宇佐美斉さん>、キーボード<深見誠一さん><仙波基さん><北岡敦さん>、ヴォイス<太田由美さん>が参加されています。まずなんといってもタイトルの通りに宇宙から地球を望むこの美しいジャケットに見とれてしまいます。ジャケットから音を想像するとスペーシーで壮大なシンセサウンドなのかなぁ~なんて思ってしまいますが。ライナーノーツには曲は81年から85年に書かれたもので、ほとんど泉さんの曲ですが、2曲目が仙波さんの曲で、9曲目が北岡さんの曲とのことで。
 アルバム1曲目は「TWINKLING NASA」。スリリングなキーボードリフからはじまって、パワフルなブレイクリフから爆発音が響いて。そしてダイナミックなシンセリフがスリリングにながれるなか、オルガンサウンドが力強くのびやかにながれて。その後ダイナミックなシンセリフから宇宙船の無線交信のような声がながれて。終盤ではダイナミックなリフからシンセのスリリングなリフがながれ、パワフルなブレイクリフから爆発音が響いて。
 2曲目は「燃える日々」。神秘的なシンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、チャイムのような透明感のある金属音やフルートのような音色もゆったりと。そしてホルンのような音色やトランペットのような音色も加わって、さらにストリングスサウンドのリフがゆったりと。
 3曲目は「飛行船 Part1」。アップテンポのスリリングなリフからダイナミックなリフがはいって、ギターのヘヴィリフとメロトロン風のリフが交互にスリリングに。中盤ではダイナミックなリフからギターのテクニカルなリフがはいって、そのままアグレッシブな弾きまくりのギターソロへ。その後ギターのテクニカルなリフがスリリングに展開し、ラストはギターのアルペジオリフがゆったりと。
 4曲目は「楕円軌道」。シンセのリズミカルなリフからギターのアヴァンギャルドな感じのソロが。
 5曲目は「EXPLORER 1958 ALFA」。アップテンポのダイナミックなリフからまるで戦闘シーンの音楽のように攻撃的にスリリングに展開して、さらにマシンガンのようなギターリフとシンセリフも。中盤ではシンセの明るく爽やかな感じのリフが壮大にながれ、リズミカルなリフからミドルテンポでテクニカルなソロが。その後アップテンポに戻ってSaxのヒステリックでアヴァンギャルドなソロが。続いてミドルテンポに戻ってシンセのアグレッシブなソロが。終盤ではアップテンポのダイナミックでスリリングなモードに戻って疾走してギターが弾きまくって。
 6曲目は「BOSTOK」。ミドルテンポのパワフルなズンズン響くリズムにのってオケサウンドのパワフルでスリリングなリフがながれて。中盤ではギターの弾きまくりのアグレッシブなソロが。その後再びオケサウンドのパワフルなリフとシンセののびやかな音色がながれて。
 7曲目は「PRELUDE」。ギターのアルペジオリフからゆったりとはじまって、ストリングス風サウンドが、スペーシーで浮遊感たっぷりななか、たおやかにゆったりとながれて。まるで無重力空間を漂うような感じです。その後ギターのエフェクトをかけたうねるサウンドでのアヴァンギャルドな感じのソロが。
 8曲目は「飛行船 Part2」。キーボードのテクニカルなリフ、ギターのヘヴィリフからアップテンポでスリリングにはじまって。そしてキーボードのテクニカルなリフからホーンセクションのようなサウンドがのびやかにながれて。その後シンセのパワフルなリフ、ギターのヘヴィリフからシンセとギターのアグレッシブな弾きまくりソロバトルがスリリングに展開して。さらにはSaxのヒステリックな感じのアグレッシブなソロも。
 9曲目は「FLORIDA」。グロッケン風の金属音の音色がゆったりとほのぼのした感じのメロディをゆったりと奏で、メロトロン風サウンドのゆったりとした音色も加わってメルヘンチックに。チャイムのようなクリスタルな金属音も響き、なんとなくクリスマス風な感じですね。
 まるでのちの泉さんの活躍を見るような、攻撃的なバトルものにピッタリの激しく疾走する曲や、スリリングな曲やミステリアスな曲など、ほとんどゲームのサントラのようなかっくいいアルバムですね。なんでもっと早くCD化されなかったのかが不思議でなりません。
 こののちKENNEDYは伊藤さん、北岡さんと新たにドラムス<安田隆さん>を迎えて4人編成でプログレというよりもインプロバトルの多いジャズロック色を高めたバンド活動を始めて、87年にはまるで格闘技のようにアツく激しいインプロバトルが繰り広げられたライブアルバム「Kennedy!」を発表されます。ところが、89年に北岡さんが不慮の事故により他界されたために、バンドは解散されたそうで。

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