ひよりの音楽自己満足

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Yoshinobu Shirakawaさん 旅のラゴス

2012-05-30 06:22:06 | ジャパン・プログレ
 以前、<シラカワ・ヨシノブさん>の「MELLOW CLOUDS Ⅱ」というアルバムを紹介させていただきました。そのときにⅡがあるんだからⅠがあるはずと書いたところ、親切なお方がコメントでシラカワさんご自身が某オクに出品されていると教えてくださって、早速見てみると・・・ありました。ⅠではなくⅢを出品されてビックリ!しかも“おまけ”を付けてくださるとのことで即入札し、無事落札できてシラカワさんとやり取りをして手にいれることができました。
 「旅のラゴス MELLOW CLOUDS」。CD2枚組全12曲で、最後の曲は23分に及ぶ組曲になっています。ライナーノーツによると1995年1月にレコーディングされたそうで。古い洋画のワンシーンのようなモノクロのジャケット、なんか意味深ですね。中のブックレットには曲ごとにシラカワさんが描かれたイラストが。音楽の才能もあり、絵の才能もありって凄いっす。詳しいことは何も書かれていませんのでわからないのですが、コンセプトアルバムのようです。
 DISK ONE、1曲目は「集団転移(北方都市リゴンドラ~ムルダム族とラゴス~出会い~故郷への帰還)」。強風吹き荒れる音からはじまって、重厚なストリングスサウンドがゆったりと響き、ハープのような美しい音色とマンドリンのような音色がしっとりとながれ、そして重厚なストリングスサウンドからダイナミックに盛り上がって、力強いピアノのフレーズがながれ、ドラマティックに。中盤ではミドルテンポでストリングスとオルガンのリフがながれ、タンバリンのリズムがはいって、ドラムも入ってパワフルに盛り上がって。その後リズムが止まってゆったりとクリスタルサウンドの美しくたおやかなメロディがストリングスとともにながれ、ミドルテンポのリズムがはいってほのぼのした感じのメロディがゆったりとながれてドラマティックに盛り上がっていって。終盤ではリズミカルなリフからパワフルなドラムがはいってダイナミックにFin。
 2曲目は「解放された男(デーデ~シュミロッカ高原~別れ)」。雨の降る音から雨だれのような音色のリフとフルートのような音色のしっとりとしたメロディがゆったりとながれ、そしてストリングスサウンドが静かにはいって厚さを増して徐々に盛り上がっていってドラマティックに。中盤ではストリングスのアップテンポのリフかピアノやホーンが時折はいって、そしてファンファーレのようなホーンサウンドが鳴り響き、その後ストリングスサウンドから伸びやかなクラリネットのような音色がながれ、そしてティンパニロールからダイナミックなオケサウンドがはいって劇的にFin。
 3曲目は「顔」。重厚なストリングスサウンドが響くなか、キーボードサウンドが伸びやかにアラビアン調のフレーズを奏でて。そしてミドルテンポのピアノリフをバックにハープシコード風サウンドがしっとりとながれ、そこにストリングスサウンドが加わって厚みを増して。中盤ではパーカションサウンドが入って力強くダイナミックになり、重厚なストリングスサウンドとメロトロン風サウンドが響き渡って。終盤はゆったりとしっとりと。
 4曲目は「壁抜け芸人」。オリエンタル風サウンドをバックにリズミカルなサウンドが響き、パワフルなスネアリズムが入って盛り上がって。明るく楽しくにぎやかな感じのメロディながらも、どこか暗さを感じるような。
 5曲目は「たまご道(たそがれ~夜の籠)」。鈴虫の音が響き、ミステリアスなシンセサウンドがながれ、幻想的なホルンサウンドがゆったりと奥深く響いて。その後重厚でダークなストリングスサウンドが響き、そこに衝撃的なシンバルがはいって、そしてストリングスサウンドがしっとりとゆったりとながれて。中盤では再び衝撃的なシンバルや重厚なストリングスサウンドからホルンの奥深いサウンドが響き、それが徐々に盛り上がって。終盤では静かにしっとりと。
 6曲目は「銀鉱(予感~奴隷鉱山~ラウラとの生活~逃亡)」。大雨が降っているような音が聞こえてきて、そしてファゴットのような木管の深い音がしっとりと暗く響いて。そこに太鼓のリズムとストリングスサウンドが加わってミステリアスな感じで盛り上がって。その後太鼓とシンバルのリズムがミドルテンポで力強く鳴り響くなか、オルガンのボレロ風のフレーズがながれ、メロトロン風サウンドが響き、リズムが止まって、そしてピアノの美しくほのぼのした感じのメロディがゆったりとたおやかにながれて。そこにストリングスサウンドやオーボエ風サウンドが加わってドラマティックに展開して、テクニカルなキーボードソロも。終盤では再び力強い太鼓のリズムがはいって、オルガンのボレロ風メロディがながれパワフルに盛り上がって。終盤ではリズムが止まって美しいハープ風サウンドが響き、シンセサウンドとともに幻想的な感じに。
 7曲目は「着地点」。ピアノとフルート風サウンドがたおやかなメロディを流麗に奏で、ストリングスサウンドも加わってドラマティックに展開して。 
 DISK TWO、1曲目は「王国への道(ポロの盆地~森の精カカラニ~心の精ニキタ~王国の繁栄)」。小鳥のさえずる声や小川のせせらぎが爽やかに聴こえてきて。そしてゆったりとたおやかなフルートのメロディやストリングスサウンドがながれ、そこにキーボードがはいって伸びやかなメロディを奏で、パーカッションがパワフルに打ち鳴らされて。その後キーボードのアップテンポのリフからラテンパーカッションのリズムがはいって明るく楽しくすがすがしい感じに。中盤ではリズムが止まって、ストリングスサウンドのリフからグロッケン風のクリスタルなサウンドがゆったりと響き、フルート風サウンドのたおやかなメロディが爽やかにながれ、そこにストリングスサウンドが加わって厚みを増して。どことなくヴィヴァルディの四季の“春”を思い起こさせるような感じです。終盤ではベースサウンドが響くなか、重厚なストリングスサウンドがゆったりとながれて、そしてシンバルが打ち鳴らされてダイナミックに盛り上がっていって、ワルツリズムでゆったりと優雅に楽しく展開していきます。中世の舞踏会の様子が目に浮かんできそうです。
 2曲目は「赤い蜂(郷愁~ムルダムの宴~蜂~決別)」。鈴虫の音やジージーと蝉の音がながれ、クラリネット風のサウンドのリズミカルなリフがストリングスサウンドのリフとともにアップテンポでながれ、軽やかで楽しい曲調に。その後ピアノがはいってゆったりとした感じになり、そしてクリスタルサウンドの哀愁ただようメロディがゆったりとしっとりと響き、フルートとストリングスサウンドがはいってしっとりとしたメロディを奏でて。その後ダイナミックなパーカッションやホーンセクションが響き、そこから伸びやかなストリングスサウンドがたおやかにながれ、盛り上がっていってダークな雰囲気に。終盤ではピアノやクリスタルサウンドのリフがゆったりと幻想的にながれ、そこにフルートサウンドがはいってゆったりとほのぼのした感じのメロディを奏でてたおやかに。
 3曲目は「顎(盗賊たちの追撃~スカシウマの飛翔)」。馬のいななきからはじまって、パワフルなブラスサウンドがゆったりと響き、ベースリフがはいってゆったりとファゴットのような音色がゆったりとながれ、そこにドラムやオケサウンドがはいって壮大に盛り上がっていって。その後静かになって、フルートやオーボエやSaxの音色が響き、そこにドラムがはいってパワフルに盛り上がっていって。時折ボレロ風のリフが聴こえてきますね。中盤ではゆったりとダークな感じになるもドラムが叩きまくって、そして重厚なストリングスサウンドがゆったりとながれ、ダイナミックに盛り上がって。終盤ではファンファーレのような清清しいブラス風サウンドが響き渡り、壮大なオケサウンドが加わって明るく爽やかに華々しく展開して。
 4曲目は「奴隷商人」。幻想的なシンセサウンドが浮遊感たっぷりにゆったりとながれ、ベースサウンドがはいって壮大なサウンドになり、シンバルが打ち鳴らされて盛り上がって。3分弱の小曲です。
 5曲目は「氷の女王(帰還~喧噪~燃ゆる思い~二度目の旅立ち~憧憬~氷の女王)」。強風吹き荒れ、大雨の降る嵐のような音からはじまって、ピアノのゆったりとたおやかな調べがながれて。そしてストリングスサウンドが加わって美しくゆったりと。そこからアップテンポの明るく爽やかなストリングスのリフがはいって、ミドルテンポのワルツリズムでオルガンリフが優雅にながれ、タンバリンのリズムがはいって、ハープのような綺麗な音色のリフがながれ、パワフルなドラムが入って盛り上がって。その後リズムが止まって重厚なストリングスサウンドとピアノリフがゆったりとながれ、フルートの音色が伸びやかにしっとりと。続いてオーボエ風の音色が伸びやかにたおやかにながれて。そしてピアノやグロッケンのアップテンポのリズミカルなリフが軽やかにながれ、パワフルなリズムもはいって盛り上がって。その後ファンファーレのような爽やかなサウンドが高らかに響き、シンバルが打ち鳴らされてダイナミックに。それが静かになるとファゴットのような音色がダークながらもリズミカルにながれ、ストリングスサウンドが加わって徐々に盛り上がっていって。そして重厚なストリングスサウンドをバックに軽やかな音色がリズミカルにながれて。その後静かになってハープシコードのような音色がゆったりと響き、フルートサウンドがほのぼのしたメロディを伸びやかに奏で、そこにストリングスサウンドやピアノが加わって徐々にドラマティックに盛り上がっていって。中盤では再び静かになってハープシコードリフがゆったりと響き、フルートサウンドがほのぼのしたメロディを奏で、そして幻想的なシンセサウンドをバックにピアノのしっとりとした音色がゆったりと響いて。その後オーボエサウンドやシンセサウンドの浮遊感溢れるサウンドが穏やかに心地よくながれ、伸びやかなオルガンサウンドも加わって。そこからミドルテンポの力強いリズムがはいるもすぐに止まって重厚なストリングスサウンドとフルートサウンドがゆったりとながれて。そして再び静かになって、重厚なストリングスサウンドとしっとりとしたピアノリフがゆったりとながれて。その後幻想的なシンセサウンドが響くなか、ストリングスサウンドがゆったりとスペーシーな感じでながれて。終盤では壮大なオケサウンドがゆったりとダイナミックにながれ、ドラマティックな感動のフィナーレを迎えます。ラストは再び嵐が吹き荒れて。23分強の超大作です。
 CD2枚でトータル105分のとってもクラシカルでシンフォニックでドラマティックな音世界を存分に堪能できる素敵なアルバムですね。前2作よりも構成豊かで変化に富んでいて、通して聴いても飽きないで楽しめます。

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