イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

みごとな紅葉はまだ少し先。木の葉が色づき始めたイギリスの住宅街とマンチェスターの町なか

2018年09月30日 08時00分00秒 | 英国の木々と草花
ブラモル・パークの記事の続きです。
...といっても、話題はイギリスの町なかで見る紅葉。

ブラモルパークの裏側入り口のある並木道、紅葉が始まっています。


近所の桜の木です。


明らかに日本の情緒のある桜とは種類が違う、濃い色の「八重桜」風。
赤黒い大きなサクランボがゴロゴロなり下がり、秋になれば濃い紫いろに葉が紅葉する何かにつけて情緒の足りないイギリスの桜。

夏にはピンクのてまりのように結集する花の咲く立ち木に赤い実がなりました。


赤い実はイギリスでも「クリスマスの季語」です。代表は柊。
(これはちょっと気が早い?)


そういえば、うちの近所の道路沿いの並木はすべて種類や樹齢の違う木で構成されているようです。





ところで、以前にもストックポート日報で書いたことがあるのですが、日本の大学の授業で「ヨーロッパの街路樹はすべて同じ種類の木が一度に植えられるので見た目に統一感がある」と習った覚えがあるのです。
たしかに欧米先進国は都市計画がしっかりしているので日本のごちゃごちゃした町の景観に比べて住宅街も見た目がすっきり統一されているのは事実でしょう。

でも、どこも同じと限ったわけではないみたいですね。
このあたり一帯は、1930年代と1951~3年と1971年の3時期に分けて一斉に開発された地域です。

イギリスの1930年代といえば、郊外の住宅開発が一斉に始まった時期です。これも日本で習った知識ですがこの時代の住宅地はわざわざ道路をリボン状にくねらせた「リボン状開発」が特徴なのです。

歩くごとに違う景色が目に入るよう計画的に景観に微妙な変化がつけてあるのだそうです。木の種類が違うのもそのコンセプトに沿って計画された上のことだった…と思うのですが。

前回載せた、放射状にのびた電線がその通りのすべての住宅に電気を配線している住宅街の電信柱(通りに一本のみ)の写真が珍しいとコメントしてくださった読者の方がいました。

補足です。あれも、数メートルおきにドカンドカンと打ち立てられた日本のコンクリートの電信柱に比べればかなりすっきりして見えますが実はかなり古いスタイルなのです。
地域開発が完成した1971年からずっと立っている電信柱だと思います。

ちなみに、1930年代に開発された近所のエリアにはもっと古そうな1930年代モノの電信柱が(たぶん)そのまま使われているみたいです。
大通りに出れば配線はすべて地中に設置されていて、電線をある程度の規模の都市、都市近郊で見ることは近頃あまりありません。
新興の開発地域も電柱なしの景観すっきり型が主流のようです。



土曜日にマンチェスターに行って撮った写真です。

はい、おなじみですね、ピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens 。


安藤忠雄デザインの打ちっぱなしの「壁」と、黄色く色づいた本物の木とアートオブジェクトの年中同じ色の金属のアートオブジェクト「祈念の木 The tree of Remembrance」

シティセンターから少し離れた、大学街にあるウィットワース・パーク Whitworth Park(隣はウィットワース美術館 Witworth Art Gallery です)。


キング・エドワード像がそこだけ紅葉した低い茂みに囲まれていました。


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どう見てもパグ!言われてみればなんとなくビーグル?あまり意味のないイギリスで人気のデザイナー犬、パグル

2018年09月29日 08時00分00秒 | 英国のイヌ
昨日、ストックポートのタウンセンターで見かけた犬です。


「パグ?」と飼い主に声をかけたら、「違う、パグルだ」と訂正されました。

パグル puggle は時々見かけるイギリスではけっこう人気の、パグとビーグルを掛け合わせて出来た「デザイナー犬」の一種です。

デザイナー犬というのは異なった種類の犬種どうしかけあわせて、よりかわいらしい見かけのイヌを創作するアメリカではじまった好みの犬種の注文制作のようなブリーディングです。

うーん、これどう見てもパグですが。
哀愁漂う表情といい巻き上がってお尻に張り付いたしっぽといい…ああ、色も。


口吻のつぶれ具合が足りないのとパグにしては大きめなのがビーグルっぽいといえなくもないですね。

名前はデクスター。
偏見か?どちらかというと労働者階級の人がイヌにつけたがる名前の典型です。

「お、マミーが出てきた」


デクスターと飼い主の男性は安売り衣料店の前でデクスターのマミーが買い物を終わるのを待っていたようです。
こちらに向かってくる水色のトラッキー(スエット上下)着用の女性がマミー。

去年ストックポート日報 に載せたパグルの記事です。☟リンクを貼りましたのでぜひ読んで下さい。

もっとずっとビーグルらしい端正な顔立ちのパグルの写真が載っています!

かわいい!パグとビーグルの合体犬、イギリスで大人気


デザイナー犬といっても所詮は雑種です。
よりパグに近いイヌ、あるいはビーグルに近いイヌ、生まれてくるまで見かけは予想がつかないものです。
子犬の時にビーグルっぽかったからといって成犬になってからもビーグルっぽい特徴を保っていられるかどうかも保証がありません。


デクスターは、どう見てもパグです!

純血種は犬種固有の病気を遺伝で持っていることが多いらしいので、悪い遺伝を回避する目的で犬種を掛け合わせることがあるそうです。
しかし、パグとビーグルの組み合わせはどっちの先天的疾患も併せ持つイヌが多く生まれることが報告されているとか?

ジャックラッセル・テリアとパグのかけ合わせも見ものです!名付けてジャッグ!

ずいぶん古い記事ですが写真がありますので見てください。☟

かわいいけどなんかへん、しつけの悪いジャックラッセルテリアとパグの混血  ・
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青空に映える白い飛行機雲、水面を抹茶色に染める緑の水藻、木の葉が黄色く色づく紅葉が待たれるブラモル・パーク

2018年09月28日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
秋晴れの昨日の午後、うちの近所のブラモル・パーク Bramhall Park に行きました。


目的はふたつ。
1;凧揚げ


けっこう風がきついと思った私の強硬な希望でナイロンの安物凧を持参。凧はちっとも上がりません。たまに風がふわっとふくと頭上2メートルぐらいの位置でバタバタ
はためいて5分もしないうちにバサッと落下します。

2;秋の恒例、紅葉の撮影


残念、樫の葉が黄金色にかわるブラモルパークの紅葉にはまだ少し間があるようです。

ブラモル・ホール Bramall Hall わきの樹齢500年の樫の大木の紅葉が待たれます!




せっかく来たのでブラモル・ホールの裏側の写真を撮りました。


こちらは横側。


正面。


飛行機雲の季節がやって来ました!
快晴の空に真っ白な直線が何本も交差して、見る見るうちにぼやけて風に吹き消されていくストックポートの秋冬の風物詩。

さて、今日の話題です。


池の青藻
英語でアルギー algae と言います。
調べてみたら、わかめや昆布、水草も「アルギー」だそうです。「水藻類」のことらしいのです。定義がけっこうあいまいです。



夏中、イギリス中「アルギー」の話題で持ちきりでした。
有害で毒性があるらしいアルギー。生態系に悪影響のあるらしい「アルギー」。

庭園の池、お堀、貯水池や運河などイギリス北部の水たまりが次々と緑に染まって悪臭を放っているらしいのです。



先週、上の息子と一緒に行った時に撮った写真です。


上の息子が以前働いていた、公園内の丘の上にあるレストランからどっさりパンをもらってきて、カモのエサやりをしました。
カモの進行に沿って飛行機雲のように抹茶色の水面に軌跡が描かれる様子が興味深かったです。

アルギーについて調べたついでに有害で水に近づかないように警告の出ている水面の写真を見ると、どうもこの池と様子が違います。
抹茶色は同じですが、評判の悪い「アルギー」は日本でいう、「アオコ」と同類らしいのです。

カプチーノの泡立てたミルクを抹茶色に染めたようなモコモコが浮き、水がねっとりして見えるのが評判の悪い「アルギー」。

このブラモル・パークのはただの細かい水草がびっしりと浮いているだけのように見えます。(害はないのでは?)

奥の小高い丘の緑の芝生と全く同じに見える、手前右側の緑の水面、びっしりすき間なく「アルギー」が浮いています。


左側の細長い池は「アルギー」の繁殖を免れています。


どちらも人口の池なのですが、左側の細長い方は自然の小川と水を分け合っているせいでしょうか、見た目は澄んでいるとはいいがたいよどんだ色の水なのですが、動きがある水は「アルギー」には汚染されないようです。

....うーん。みどりの水面のほうの池も、ここ数年繁茂しはじめたとはいえ害のなさそうな(?)ただの水草みたいなので「アルギー」と呼ぶべきではない?


ブラモル・パークに行く途中で目にした木々の多くは赤や黄色にあるいは茶色に(英語では copper 銅色と表現されます) に紅葉していました。
写真は明日。

イギリスの電信柱の写真です。


一本の電信柱から放射状に出ている電線が通りに並ぶ20軒ほどある家すべてに電気を配信しています。

凧あげを道路でするのは危険です!




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載せ忘れたハチの写真を遅れて公開、中央図書館と市庁舎、マンチェスターの文化遺産の周辺

2018年09月27日 09時00分00秒 | マンチェスター
マンチェスター中央図書館 Manchester Central Library と市役所の新館 Manchester Town Hall Extention を結ぶアトリウム、内部。


ちょっと前に、Bee in the City の作品写真を掲載したときに使わなかった写真です。
天井の鏡面張りボコボコが面白いでしょう?

残念ながらマンチェスターのストリート・アート・イベントの Bee in the City は、23日(日曜日に)終了してしまいました。

のせそびれた写真です。The Birds and the the Bees。 鳥の羽毛をつけたハチです。


今日の写真は☟にリンクを貼った記事の続きとして載せる予定だったのですが....

しつこく続くハチのアートの市民イベント、マンチェスターミニ観光案内つき;その2



中央図書館と市庁舎新館の間のアトリウムを通り抜けて、湾曲した小道、ライブラリー・ウォークLibraly Walk を抜けたら、市庁舎(本館)の正面が面している、アルバート・スクエア Albert Square にでます。

このハチも、工事中の柵に囲い込まれています。ハチのイベント開催中なのに!


マンチェスター市庁舎本館は1877年に完成した、現存するイギリス国内最高のネオ・ゴシック建築の例との定評があります。


全ヨーロッパでもトップクラス!
一階のカフェには自由に出入りできました。全館案内してくれるツアーも毎日やっていました。

ごく最近、大規模な改修工事を開始しました。再オープンは2022年。それまで閉館です。

アルバート・スクエアも大部分が柵で囲われて入場禁止になっています。
なぜか入場禁止の柵の中でRAF(空軍)の歴史ある戦闘機の展示をやっていました。

柵の外から眺めるようになっているようです。(ちょっとへんですね、展示はもう終わって片付ける前に柵で囲われちゃったとか?)




マンチェスター中央図書館の斜め前のラーメンレストラン、ワーガマーマ wagamama


ワーガマーマはジャンル不明の、今ではアジアン・フュージョンとかパン・アジアン・キュイジーヌと公言する「正統派日本料理のつもりで始めたんだけど無理があったのがわかった、というよりむしろイギリス人の味のし好に合わせてのびのびと工夫しています」といったコンセプトのお値段高めのおしゃれなレストランです。
ラーメン、カレー、焼うどん、餃子などが高級っぽく供されます。

性的少数派の権利をたたえ、偏見の撤廃を訴えるマンチェスター・プライド Manchester Pride、8月24日から27日まで繰り広げられた大イベントです。
終了してから一か月近くたちますが、五色の虹のイメージの多くが今も残っています。多くの旗や横断幕は取り下ろされたようですが店やレストランのロゴやウィンドーのデコレーションはどうやらそのまま残すようですね。

以前の記事のリンクです☟

お祭り騒ぎの余韻が残るマンチェスターにかかる虹!マンチェスターが世界に誇る性的少数者支援都市の表明!


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季節の野菜ビートルート、買ってみたら顔発見

2018年09月25日 09時00分00秒 | さがせば何処にでも顔はある
ビートルート、血の色のカブ。


ブキミな顔面を持つカブ。
民芸品の木偶のように見えなくもない素朴な表情。
久しぶりに さがせば何処にでも顔はある カテゴリーです。

え、血の色?

皮をむいた真っ赤な果肉の写真があります。2年以上前に書いた記事を読んで下さい。リンクを下に貼りました☟。

ルビーのような妖しい赤、美しいカブ、ビート・ルート

上のマヌケな写真は、私が風邪気味で料理をさぼった日に、冷凍食品のチキン・キエフとべジ・キエフの夕食を用意してくれた夫によるその時の苦心のテーブル・デコレーションです。
「写真を撮れ」というので撮りました。
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クリスマス気分の高揚はクラフト材料店から!クリスマスまで3か月一人歩きのイギリスの商魂

2018年09月24日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
土曜日に、ストックポートの大型クラフト材料店、ホビークラフトHobbycraftに行きました。


町に最初にクリスマスムードをもたらすのは、おそらくクラフト材料店。

「手づくりクリスマスを実現するなら、はやめにとりかからなくては!」と思わせる心理作戦かもしれません。

一階のほぼ半分のスペースを割いてクリスマスものの販売を始めていました。

九月の初めのウィークエンドに始めたようです!!!


いくら何でも3か月先だってば!!


週末で、それなりの賑わいでしたが、クリスマス物品売り場で足を止めて商品を手に取ってじっくり見る人は見かけませんでした。
売れているとはとても思えません。



advantというのは、12月になったら「毎日クリスマスまであと何日」とワクワクしながら日付を塗りつぶしていくカレンダーのことです。
一般的で商業的なアドベントカレンダーは、大手の製菓会社が一斉に販売する、小さなチョコレートが25個入った平べったい大きな箱のことをいいます。
箱の表にはクリスマスっぽい絵柄をバックグランドに1から25まで日付がプリントされています。
子供たちは毎日その日の日付のところをあけて、(数字を囲うミシン目の中央をぽちっと押せば穴が開きます)中から小さなチョコレートをひとつづつ出して食べます。

近ごろは手作りのアドベントカレンダーがとてもはやっているらしいのです。
日付を書いた小引き出しやひもでつないで部屋中に巡らせるポケットなんかを売っていますね。

親はお菓子をいれるだけ。


さて、この厚紙製の郵便ポスト、12ポンド(1765円)は何に使うのかごぞんじでしょうか。


職場や学校に設置して同僚や友達あてのクリスマスカードを投函するのです!
もったいぶらずに本人に渡せば?と思うでしょう?
イギリスでは職場も学校も決まった机というか座席がないことも多いし、なんというか、もったいぶったことを季節の節目、として楽しむ人が多いのかもしれません。

毎年このマニラペーパー(茶紙)の郵便ポスト、売れているようですが、職場にも学校にも一つあればずっともつように思うのですが、毎年買い替えて色を塗ったり紙を貼ったりする人がいるのでしょう。
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雨の日のバス停、荷物のように抱えられてバスを待つ忠犬。

2018年09月23日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
平日の午後、雨がしとしと降る、ストックポートタウンセンターのバス停で、バスを待ちました。


傘をささなくてもいいぐらいのサラサラ雨がほとんど毎日降り続けるイギリスの秋冬の到来です。
日本の夏の通り雨のようにシャーっと降ってからっとあがる雨はめったになくて、一日中ダラダラ小雨が降ったりやんだり。



金髪の女性の小脇に抱えられ、じっとしているお利口な中型犬。



あまり静かにじっとしているので、イヌだということにしばらく気が付きませんでした。

話をせずこっそり写真を撮ったので、名前も犬種も不明です。

10分近くはこうして待っていたはずです。
片手で重いでしょうに、持ち替えることもおろすこともなく時々ゆすり上げて持つ態勢を多少調節していました。

ストックポート日報でもたびたび取り上げている、バスや電車に乗るイヌ。
ほかの乗客に迷惑をかけない限り、公共交通機関にイヌをのせるのは全く問題ありません。

私の乗るバスが来る前に別のバスにイヌを連れて乗り込んだこの女性、窓際の席に落ち着いたのが外から見えました。

犬は床におろしたようです。
窓の外からは見えませんでした。
膝に乗せると隣に座り合わせた人が嫌がるかもしれないという配慮でしょうか。

バスを待つ間ずっと抱えていたのはイヌの足が濡れるのを防ぐためではないか、と思うのですが。



さてこの女性、一日雨が降り続くこの日、濡らしたくないイヌを連れてタウンセンターのどこで何をしていたのか?

もしかして、職場で、仕事?

4時前です。早朝シフトの終業は3時だし、イギリスではすっかり一般化したオフィスのフレクシブルタイム制、ちょうど早めの退社時間です。

商店や理髪店に飼い主と出勤するイヌの話題もストックポート日報ではおなじみですが、イギリスではどういう事情かオフィスに飼いイヌを連れてくるのも決して珍しいことではないのです。

おそらく上司と同僚の同意は必要だとは思いますがおとなしくしている限り犬連れを禁止する理由は思いつきません。
規律の問題とか考えればあるでしょうけど。

介護の仕事をしていた時、夜勤にたびたびシェパード犬を連れてくる同僚がいました。
引き継ぎミーティングにイヌも参加して、後は一晩中スタッフルームで寝ていたようです。

夫が以前働いていたソフトウェア開発会社には夏休み中の小学生の息子と飼い犬のブルドッグを連れて出勤してくる男性がいました!
ブルドッグ見たさに訪ねたことがあります。

息子は空いた席で一日中コンピューターゲームをしていたようです。
ブルドッグも空いた席に陣取って机の上にあごをのせて寝ていました。




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突然、消費者啓もう運動に乗り出したストックポート日報!フェアトレード運動を通じて公正な世界について考える

2018年09月22日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
フェアトレード FAIRTRADEってご存知でしょうか。



簡単に言ってしまえば、発展途上国で生産された製品を正当な価格で販売し、生産者に労働に見合った対価を支払う、という公正な取引のことです。

フェアトレード協会に承認を受けた製品には世界共通で認識される「FAIRTRADEマーク」が付けられます。



日本語で詳しく説明したウェッブサイトがたくさんあります。興味のある方はそちらを検索してみてくださいね。

イギリスでは消費生活に完全に浸透しています。

フェアトレードについて知らない人はほぼいないはずです。
いるとすれば、ゴミの仕分けをしたがらないタイプのお年寄り…などが思いついちゃいます。
とにかく、社会貢献のみならず生産、流通などに関して習う際にもフェアトレードは避けて通れない必修のテーマなので、ある一定の年齢以下の人たちは学校の社会科の授業で習っているはずなのです。

スーパーで売られているバナナ。


バナナはコーヒー豆と並ぶフェアトレードの代表的な対象食品です。


さて、とつぜん消費者運動に目覚めた!ストックポート日報にたびたび登場する、チャリティ・ショップ、オックスファムOxfam。


あー、もうすでにクリスマス・カードの販売促進!


一般の人から寄付された古着や日用品、書籍、レコード、DVDなどや協賛企業から寄付された新品の主に衣類を販売する店舗に常に一定のスペースを割いているフェアトレード製品の数々。


フェアトレード製品はコーヒー、紅茶、砂糖、チョコレートなど暑い国で育つ植物を主原料にした食品が主流です。


オックスファムは1940年代に古着を売ってヨーロッパの戦災被害者に援助の手を差し伸べる活動を始めて以来、当時は認識度が非常に低かったフェアトレード活動(厳密にはアメリカではじまったそうですが)をイギリスに浸透させるのに多大な貢献をしてきました。

と言っても、実は店舗面積が狭く、どちらかというとあまり裕福ではない客層をターゲットにした、ストックポートタウンセンターの裏通りに位置するオックスファム・ストックポート店、フェアトレード商品の売りあげは今ひとつです。



フェアトレードに関するごく基本的な話に戻ります。

フェアトレード製品はやはり割高です。

価格を下げる競争には生産する国での賃金を極限まで抑えることが必須。
もともと物価や賃金が格段に低い発展途上国でさらに生産者を搾取してまで安い製品を求め続けることが正しいのか。正しくないというのがフェアトレード運動の答えです。

日本ではフェアトレードに関する知識は浸透しつつあるものの普及はまだまだ、という話をよく聞きます。

日本では百円均一店が人気だそうですね。
そこで売られている、品質もセンスもそれなりに良い大量の製品を生産している発展途上国の貧しい人たちの賃金がいくらなのか労働条件はどうなっているのか、大人の30%から50%の賃金で働かせることができる12歳以下の子供が生産に従事していないかと考えてみる人が日本に果たしてどれだけいるのでしょうか。

「100均」でモノを買うのをやめれば発展途上国の人々の生活水準が向上するという簡単な問題ではなさそうですし、「100均」は日本でも増えているという所得の低い人にとっては重宝な場所なはずですね。

でも「生活を彩る楽しい小物たち」などなくても困らないモノを100円だから、という理由だけで買い続ける人が後を絶たない日本では、企業に「原価があがっても正当な賃金を払っているところから買おう」と思わせる説得力がないと思うのです。



オックスファム・ストックポート店でもクリスマス(3か月も先だってば~!)のギフト需要を見越して、独自に開発発注した、途上国の工芸品を販売しています。


日常に消費する食品すべてをフェアトレード製品に切り替えるのはさすがに予算上のハードルが高いという人も、ギフトにはフェアトレード製品、あるいはオックスファムなどの発展途上国への支援グッズを選んで「意識の高さをアピールしたい」という人はけっこういるんだと思います。

オックスファムは長い時間をかけて、「フェアトレード製品(あるいは生産者を支援する製品)を買うのはカッコイイ」という認識をイギリスの消費者に植え付けるのに一役買ったいくつかの団体のひとつです。

特大ひざ掛け毛布、38ポンド(5,592円)。


「38ポンドは高い!」という人がけっこういます。IKEA なんかでは18ポンドぐらいで似たような製品が売られていそうです。
でも、日本で、日本の職人が手織りで生産した毛布が6,000円以下で買えますか!?


私が買ってもいいとおもうのは、古タイヤの再生品、フォト・フレーム。(タイヤくさい)


となりは自転車のチェーンを再生したカフス・ボタン。
自転車のチェーンの再生品はいろいろあります。大きな店舗のオックスファムやオンラインで購入できます。

オリジナル商品、水筒とお弁当箱はストックポート店では売れませんがずーっと棚の上の誰も手の届かないところに置いてあります。(さすがに値段が高いです)




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マンチェスター風景、建物を中心に使い道のなかった写真を一挙公開!(その1)

2018年09月20日 09時00分00秒 | マンチェスター
ストックポート日報 に載せるつもりで撮ったのに書くことがまとまらずに没になっていたマンチェスターの写真です。載せる機会を逸していたのですが、ここで公開。

1;High Street


ユーニコーンという20世紀初頭に建てられたパブとその隣の1920年代のビルの周りにおしゃれな高層住宅ビルが建ちつつある一角です。



2;Thomas Street。
てっぺんに釉薬の色が鮮やかなマジョリカ焼きのパイナップルがのったビル。


もともとの由来は不明ですが一階のテナントのカフェは歓迎のシンボルとしてビルの特色であるパイナップルをしっかりロゴに利用しています。
この建物についてちょっと書いた以前のストックポート日報の記事を読んで下さい。☟
発見!いわれが気になるパイナップルののったビル



3;Thomas Street
おしゃれな飲食街の並ぶ ノーザン・クオーターの一角。


バー、TOROFの奥に何十年もインド人の家族がやっているものすごく狭い格安のセルフサービスのインド料理やがあるのです。
以前に行った時はインド人の家族が手づかみでカレーを食べていた本格派レストランです。



4;Red Lion Street とTurner Streetの角。


Abel Haywood というパブ/バー、二階はホテルになっています。


5;High Street と Church Street の角。


Church Streetを入ればもうノーザン・クオータ―です。



6;Oldham Street。


Oldham Streetに古くからある、おしゃれなインディーショップの草分けポップ・ブティーク Pop Boutique。
ポップな60年代、70年代風の古着屋さんだったのですが、今ではオリジナルの既製品も作って売っています。
入り口わきにあるカフェの写真です。


7;最後にとってつけたように…おなじみピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens 。


ストックポート日報には数え切れないほどのピカディリー・ガーデンズの写真を載せましたが、そういえば、「壁 The Wall」が写っていないのは珍しいですね。

右手奥の1930年代のたてものは経営の危機にさらされているデパート、デべナムス Debenhams。
向かいの建物は20年以上前に倒産した古い格式あるデパート、リュイスィース。
現在は格安衣料チェーンのプライマーク Primark が入っています。

イギリスのデパートは軒並み全滅も遠くない現実に。

オンラインショッピングの普及が一番の原因なのですが、イギリスの人々は物質的消費に飽きてきている、と言われています。
商品を店で買うのはEU諸国と中国から来た観光客ばかり。
この話はまたいずれ。

写真の端切れはまだまだあります。
これから少しずつお目にかけますね。


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空っぽの謎のくぼみにまつわる郷土史と イギリスの学制にまつわるうんちくをちょっと

2018年09月19日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
うちから歩いて15分の場所にある、ストックポート・グラマー・スクール Stockport Grammer School の塀のくぼみです。


かつてここに生えていた大木を囲むくぼみだったみたいです。
空っぽで悲しいですね。

長ーい塀でしょう?



大きな正門はこの塀をずっと行った先にぶつかる国道A6ぞいにあります。


一番上の写真を撮っていたら厳しい顔をしたおじいさんに「あんた、市役所の人?」ととがめられました。
このくぼみが面白いから写真を撮っていたと説明したら、とつぜんニコニコ郷土史を若い世代に語り継ぎたい地元のお年寄りに変身。由来をいろいろ(聞いてもいないのに)教えてくれました。

おじいさんのお父さんが塀沿いにずらっと並ぶ新築の家(写真に写っているのは一部の現存です)のうちの一軒を買ったのは1938年。
当時、歩道沿いにずらっと残されていた樹齢数百年の大木のせいで陽がぜんぜんあたらなかったのだそうです。

住民の陳情で数年後、木はすべて伐採。

くぼみに生えていた大木もその時伐られたそうです。
歩道沿いもくぼみの大木も街路樹用のポプラに植え替えられました。(今も残っている一部が写真に写っています)


子供たちがぶら下がって折れたのでくぼみに植えられた木も2年前に伐採されたとのこと。
(二年前までこのくぼみに樹齢80年ぐらいの木が植わっていたのを見た記憶が実はないのですが…)


ストックポート・グラマー・スクールは1487年創業の歴史のあるグラマースクールです。

タウンセンターにあった校舎をこの場所に移転したのは1915年。

このおじいさんによれば、この塀はグラマー・スクールが移転してくる前、common (共有の緑地)だった頃からあったということです。

なんだかずさんなんですよね、コモンだった頃の門がここにあったのだそうです。


歩道が途切れて石だたみがいいかげんな配分で残っています。

グラマー・スクール grammer schoolというのは、中世の頃は教会付属のラテン語を教える学校だったそうです。グラマーという名前はラテン語の文法から。
戦前から1975年まではトップ20%の成績優秀者に無料で教育を授けるトップクラスの中等教育機関だったのですが、現在は多くが私立です。

当時、大学入学希望者は、私立の超エリート家庭の子弟が行く「パブリック・スクール public school」かグラマースクールのどちらかに通ったのです。

古い歴史を誇るストックポート・グラマーは名前こそ「グラマー・スクール」ですが、現在はイギリス全土に200近くあるトップクラスの私立中等教育機関パブリック・スクール(昔からあるイートン、ハーロ―、ウィンチェスターなど9校が有名です)のひとつなのです。

特権階級の子弟の行く全日制男女共学校です。


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目指すは香港、歌舞伎町?マンチェスターの小規模な歓楽街、おしゃれで個性的な屋号のネオンサイン

2018年09月17日 09時00分00秒 | マンチェスター
マンチェスターの屋外アートイベント、ビー・イン・ザ・シティについての続き記事を予定していたのですが、変更です。

マンチェスターのおしゃれなエリア、ノーザン・クオーター Northern Quarter の中心、スティーブンソンズ・スクエア Stevenson's Square のネオンサイン。

怪しい色彩で夜の闇に浮かぶ刺激的な店名のネオンサインの写真を夏前にいくつか撮っていたのです。

GUILTY


有罪の、やましい....。ナイトクラブです。

lOST IN TOKYO


東京で迷子(?)....。アジアン・フュージョン系(日本をイメージした無国籍東洋料理)のレストランだと思うのですが、スーシー sushi を売り物にした「日本料理」店の体裁のようです。

外から見た限り、落ち着いて日本料理を楽しむ場所には見えないのです。クラブやバーの行き返りにちょっと寄って何かつまむおしゃれなスポットなのではないでしょうか。


PLY


遊び/遊べ.....。これもナイトクラブかバーのようです。


上の怪しげな屋号の飲食店はすべてこの建物の中にあります。


正面角が GUILTY の入り口。
バス停のシェルター(屋根)の上にLOST IN TOKYO の白い文字が昼間にもかかわらず点灯しているのが小さく写っています。
PLYは 右手の細長い出入り口のとんがり破風に縦書きで。

そのすぐ向かいにあるのが.....。

MAD HOUSE


イギリスでも「精神病院」の意味として使われるのは禁止の言葉「キXXイ病院」.....。ナイトクラブだと思うのですが(電気がついていないのは平日だから?).....無秩序な場所とか非常識な人たちの集まり、という意味もあるようです。にぎやかで楽しそうな場所と解釈してよいのでしょうか。(あまり入りたくない)

昼間のビル。


一階は現在空きオフィスのようですが、長いことまじめなアパレル関係の卸業のビジネスがビル全体を使っていました。

MAD HOUSE と GUILTY の写真はそのうち紙にプリント、額装してある人にプレゼントするつもりだったのです。
悪趣味でしょうか。

イギリスではあまり見かけないネオンサイン、レトロでキッチュで使い方によればとてもおしゃれです。
小さなおしゃれなナイトスポットが集中し始めているこのスティーブンソン・スクエアではこれからも増える可能性があるかもしれません。

集まれば、ちょっとした夜の景観スポットです。
目指すは香港の夜景、東京新宿、歌舞伎町の猥雑な歓楽街?

ノーザン・クオーターのネオンサインの写真をいくつか。
いずれも「営業中」とか「深夜営業しています」とか...


Budwiser などビール会社提供の商標ネオンサインを店内の、外からも見える場所にかけていることが多いかもしれません。




昼だけ営業の床屋さん。


nの文字がクルクル回る床屋サインのてっぺんのビーコン(ぼんぼり)になっています。

日の長い夏が終わり、日照時間がどんどん短くなっています。
冬になれば日暮れは午後の3時過ぎにやって来ます。

真っ暗な冬の午後、明るい色の鮮やかなネオンサインがともると街が明るく温かく感じられるのは私だけでしょうか?


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しつこく続くハチのアートの市民イベント、マンチェスターミニ観光案内つき;その2

2018年09月16日 09時00分00秒 | マンチェスター
マンチェスターの大規模な屋外アート・イベント、ビー・イン・ザ・シティ Bee in the City
昨日の続きです。

丸い壮大なマンチェスター中央図書館 Manchester Central Library があるセント・ピーターズ・スクエア St. Peter's Square に行ってみました。


地元のアーティストが巨大なハチのフィギュアの表面にアート表現をほどこした、マンチェスターのシンボルでありマスコットでもある「はたらきバチ worker Bee 」がシティ中に展示されています。

セント・ピーターズ・スクエアには何匹か棲息しています。

向かって左から.....

Distitiller-Bee


マンチェスターのジン蒸留会社がスポンサーのこのハチ、繊細で華麗な表現です。
ディスティラビーというのは蒸留酒のことだそうです。シャレでテーマを選んだとしか言えない安易な命名。

反対側は超高級ホテル、ミッドランド・ホテル The Midland


私も一度も経験したことがない、伝統的な「アフタヌーン・ティー」が楽しめるというので有名なティールームがあるそうです。
日本人が訪ねてくることでもあれば、お付き合いしてみようと思っているのですが、なかなかその機会が訪れないままです。


Buzzy。あらハチは?


ただの土台のドームです。
どうやら...有料のアプリケーションを搭載して、書いてあるコードをタイプしてこのドームの写真を撮るとハチのアニメーションが写る!....らしいのです。
(携帯電話に?)

そういうことなのでしょうか?誰かやってみた方、結果を教えてください。


反対側は3年ほど前に建てられたモダンな高層ビルです。


全身広告で覆われた走る広告塔バージョンのトラム(路面電車)が通りかかりました。

派手ですね、初めて見ました!


Bee-Lieve in Manchester。


また出た be ⇒ bee ダジャレ命名。Believe、やれやれ。
市民文化をたたえるテーマなのだそうです。作者はプロのミューラル(壁絵)アーティスト。


図書館のフォイエー(入り口ホール)におそらくもっとも有名なハチ作品があるということを聞いてきたので、中に入ります。

ポーチから見たBuzzy。



The Original Worker Bee。


これがその有名な作品です。
一年以上前、このアートイベントの予告というか、作品公募のウェッブサイト等にこのつまらない普通のハチ創作イメージが使われていました。
ポスターにもなっていたはずです。

いえ、普通のハチなのですがとても美しく繊細に彩色されていて好感が持てます。

横にはまるで重要美術を警護するかのように立っている警備員。いつもこの図書館のフォイエーには警備員か市の職員が立っているんです。
カメラを向けても動こうとしないので一緒に写しました。
私の後にやってきた中国人カップルにもハチと一緒に写真に撮られていました。

Dazzle-Bee。


古代ドルイド教徒にとってハチは太陽と光のシンボルだったことからインスピレーションを得たと書いてあります。
なるほど、ぴかぴかキラキラした金属、鏡面タイルのモザイクばりです。

ダズル・ビーはマンチェスター市庁舎新館の入り口、アトリウムの中にあります。


アトリウムは、丸い中央図書館とその隣の湾曲した外壁を持つマンチェスター市庁舎 新館 Manchester Town Hall Extention の間の半月型通路、ライブラリー・ウォーク Library Walk の入り口に市庁舎新館と図書館をつなぐ形で設けられているのです。



アトリウムを抜けて、ライブラリー・ウォークに出ます。



4年前にアトリウムが完成する前からライブラリー・ウォークは私がマンチェスターの中で最も好きな場所のひとつなのです。
(図書館内部も数年かかって大改装されています)

湾曲した平行な壁に挟まれた湾曲した道から見上げる湾曲した空!



終わりにゲートを設けて夜間に通り抜けできないようにしてしまいました。

出てから振り返ってみたところです。


ライブラリー・ウォークを抜ければ、マンチェスター市庁舎正面のあるアルバート・スクエア Albert Square です。

つづく

おまけ。。。。金曜日に撮影;


パブに食事に行ったら、クリスマスツリーが出ていました!

ハロウィーンもガイフォークスナイトもリメンバランスディもすっ飛ばしてメリー・クリスマス!

(クリスマスパーティーの予約受付開始、の告知のようなディスプレイですが、クリスマスと新年が終わってエピフォニー(公現祭)の翌日まで4か月出しておくつもりだと思います)


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まだまだあるハチのアートがマンチェスターを占領!今回は背景の建物とともに、シティーセンターのミニ観光案内

2018年09月15日 09時00分00秒 | マンチェスター
ビー・イン・ザ・シティ Bee in the City というマンチェスターの屋外アート・イベントについての追記です。



地元のアーティストが表面にアート表現をほどこした巨大なハチのフィギュアが全部で101(!)、シティ中に展示されています。
「はたらきバチ worker Bee 」はマンチェスターのシンボルでありマスコットでもあります。

比較的高級な店がまわりに並ぶ、18世紀の古い教会に面した広場 セント・アンズ・スクエア Saint Ann's Square の2作品。

一番上の写真の作品は、Colouful Manchester Skyline Bee

(広場の名前の由来になった教会、セント・アンズ・チャーチ St. Ann's Church が後ろのほうにちょっと見えています)

カラフルなバックグラウンドにマンチェスターにある名の知れた建物がずらりと描かれています。




The Homing Bee。


「誰しもホームレスになりうる」というドキッとさせられる警句が土台のドームに書かれています。

ドームには路上で体を丸めて眠るホームレスの姿も暗い白黒タッチで描かれています。


脚の一本一本にはホームレスの人間性を訴える短文も書かれています。

ホームレス救済プロジェクト団体が発行している The Big Issue という雑誌を売り歩いているホームレス(黄色い安全ベスト着用)の姿を一緒にとらえることができました。




セント・アンズ・スクエアに続く、New Cathedral Street のこれは Super Bee。


セント・アンズ・スクエアが奥に見えています。

セント・アンズ・スクエアに面する立派な建物は、ロイヤル・エクスチェンジ The Royal Exchange
マンチェスターが世界の綿取引の中心だった時代には世界の綿の相場を決定する取引所だった重要な建物です。

中にはモダンなつくりの小さな劇場があります。

スーパー・ビーの反対側はモダンなつくりのショッピング街。


この辺りはIRA (アイルランド暫定共和国軍)による1996年のマンチェスター爆撃テロ事件 Manchester Bombing 1996 の爆心地近くです。

背後のコンクリート造りのビルは木っ端みじんに吹き飛んだのですが19世紀に建てられたコーナー・エクスチェンジの外観は奇跡的にほぼ無傷でした!

スーパー・ビーというのはマンチェスターを救う正義の味方なんだそうですが絵柄(マンチェスターの有名な建物のシルエットやら紋章やら)とコンセプトがどうつながるのか抽象的すぎてよくわかりませんね。


ディ―ンズ・ゲイト Deansgate というショッピング/オフィス街にあるモダンな店舗/オフィスビル前の広場にも2匹。


上の写真の右側、切れて写っちゃっているのはこれ、The Rocket,the Steam (punk) Bee。


18世紀から20世紀の半ばまで工業の中心地だったマンチェスターの歴史を意識した、はたらきバチとの関連もばっちりなテーマ!
Bee(Be) inventive (独創的であれ)
Bee(Be) industoriuous (勤勉であれ)

マンチェスターは産業革命 (Industorial Revolution)をリードした工業関係の発明(invention)の中心地です。

「うまいこと言うなぁ」と言いたいところですが、be と bee のダジャレにけっこううんざりしてきたところです。

背景に写っているのは入場無料で一般公開されている古文書蔵書館、ジョン・ライランズ図書館 The John Rylands Library, The Univercity of Manchesterです。


19世紀末に建てられた、中世風のネオ・ゴシック建築の傑作です。

ハリーポッタ―の映画に出てくるホグワーツの大講堂のような内部が圧巻です。(と日本の読者の方々にウケそうな表現をひねり出してみました。事実です)

もう一つのハチ、Bee-Vina McCall。


モデルになったダヴィーナ・マッコールというのはテレビの司会者でたしかフィットネスインストラクターとしても有名だったはずです。(50すぎでものすごくスタイルが良い)
説明によるとヘルシーライフのお手本として選んだとか?アーティストが単なるファンなだけ?

上の写真の、ビヴィーナバチとノリノリポーズで記念写真を撮りまくっているヨーロッパからの男女混成観光客のグループに集合写真の撮影を頼まれて、快く応じてあげました。

つづきます。

以前のBee in the City に関する記事のリンクです。クリックして読んで下さい。☟

はたらきバチをみつけるマンチェスターのアート・イベント、追加でいくつか

3年前に書いた、マンチェスターとハチのマスコットについての記事のリンクです☟。
  
マンチェスターのマスコット、ハチ(ユルキャラは断固として不要)




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秋晴れのイワシ雲の下あいかわらず汚い壁、紅葉の始まったマンチェスターのピカディリー・ガーデンズ

2018年09月14日 09時00分00秒 | マンチェスター
火曜日、11日にマンチェスターに行きました。

おなじみの汚名の壁(命名;私)のあるピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens を通りかかって、写真を撮りました。



バスキングのミュージシャンがスティ―ビー・ワンダーを演奏していました。
聞きほれるハトの群れ。



秋晴れ、イワシ雲、鳩の集会所として重宝がられている安藤忠雄デザインのばばっちい「壁」そしていつの間にか始まった鮮やかな紅葉。




ちょうど二週間の火曜日に撮った「壁」写真を載せた、前回の記事のリンクを一番下に貼りました。
紅葉の進み具合を比較してみてください。

例の殴り書きの落書きはあいかわらず消されずに残っています。



しつこく追い続ける、マンチェスターの汚名の壁!取り壊しのめどはまだ立たず


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ピークディストリクトの奇観!一見澄んだ小川の水はやはり怪しい高アルカリ濃度?雄大な自然の中の環境破壊現象か

2018年09月13日 09時00分00秒 | ピーク・ディストリクト
今日で3回目(最終回)奇妙な景観、アルカリ・ラグーン(命名;私)


学術文献には Highly Alkaline Lagoon (高濃度アルカリだまり)と紹介されています。

ピークディストリクトの美しい丘陵地のなかにある産業/工業地帯 ハーパー・ヒル Harpur Hillにあります。
19世紀の初めから20世紀の半ばまで石灰石の精製過程で出た産業廃棄物を廃棄し続けた古い廃棄場です。

昨日の記事のリンクです。一昨日の記事のリンクが記事中に添付されています。☟
ピークディストリクトの奇観!雄大な自然に溶け込む産業廃棄物だまり、高アルカリ性のモクモク硬めのメレンゲ!

丘の上から振り返ってもう一度見てみます。


川とつながっている全容は胃袋のような形ですね。

1830年ごろに投棄が始まった時は丘の下を源泉とする谷川だったこの川は今は完全に広く広がって蓄積する白い廃棄物と同化しています。


アルカリ・ラグーンに飲み込まれてしまった川がまだ流れているのです。

トラクタ―がつけた丘の上の道を外れて、行きに通った川沿いの道に下りることにします。


(振り返ったところです)川幅が一定しない素朴な小川のような流れだったり…


片側が石灰岩の岸壁だったり…




普通の川ではないようです。


鍾乳洞の中で見られるような「石灰華」のミニ版現象ですよね、これ?

何せ数百メートル離れた上流は高アルカリだまりです。

前回も書きましたが、この丘陵地一帯は、黒いウシの放牧場なのです。
この時歩いた、草がすっかり食べつくされていたこの区域にはウシの姿は見えませんでした。(乾いたウシの糞があちこちに見られましたが)

澄んで美しいこの小川の水はどう考えても濃度の高いアルカリ性なはずです。

悪評高い漂白剤並みのアルカリ度の水をたたえたブルー・ラグーン・オブ・バクストン Blue lagoon of Buxton のすぐそばです。
のどが渇いたウシがこの水を飲んでもはたしてだいじょうぶなのか気になるところです。

心惹かれたのですが手を水に入れる気はちょっと起こりませんでした。

この川がムーアを流れる下流の写真と、今とは違う、水をたたえたアルカリ・ラグーンの写真が載っている3年前の懐かしい記事を読んでみてください。リンクを下に貼りました☟

ピーク・ディストリクトを歩く・・・ 石灰質がたっぷり溶け出す神秘の河!・



道路をまっすぐ上がって右に折れるとハーパー・ヒル産業工業地域に入ります。
すぐはじまる坂を上り切るとアルカリ・ラグーンを見下ろす丘の上に出ます。


黒いウシの群れは、車を停めた道路そばのかなり高い平らな牧草地でのんびり休憩中でした。


アルカリ・ラグーンの話は、これでおしまい。


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