イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

小鳥たちに用意したバードカフェの人気商品;ホームメイドのファットケーキを食い荒らすリスのサイモン神出鬼没で頭もいい!

2020年07月30日 08時00分00秒 | 英国の動物
不要不急の外出は避けている現在、またもや話題は大して変わり映えのない毎日を彩る我が家のバードカフェ。

昨日私と夫が家の中で見ている前でおなじみリスのサイモンがリンゴの木のゆさゆさ揺れる枝の先端から物干しヅナに飛び移って....


ぶら下がりモノレールのように物干しヅナにぶら下がって逆さ状態でツナをたぐり超高速でファット・ケーキ fat cake にたどり着き....

ファットケーキと砕いたピーナッツが詰まったココナッツの殻にしがみつき、クルクル回りながら夢中でガツガツ食い荒らしていました。



お下劣、およびでないバードカフェの営業妨害リスのサイモン。

ちょっとしたアクロバット・ショーでした。
夫は手をたたいてサイモンの機敏さをたたえました。

しかも頭もいい!

リスは草食性だとずっと思っていましたが、調べてみたら、環境によってトカゲや虫や鳥のヒナなどを食べることもあるそうです。

ファットケーキを意地悪くリンゴの木からグッと離してみました。

ラード(ブタ脂100%)でファット・ケーキを作ってみた前回の記事です。☟
簡単、手作りケーキでおもてなし!獣脂100%、バードカフェの名物商品になりうるか?
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簡単、手作りケーキでおもてなし!獣脂100%、バードカフェの名物商品になりうるか?

2020年07月28日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日の続きです。



うちの庭のバードカフェの人気商品、ファット・ブロック fat block とかファット・ケーキ fat cake と呼ばれている「ココナツの殻に詰めた牛脂」(市販品;上の写真)が瞬く間に品切れに。

しばらく物干しヅナにつるしたままにしておいたカラッポの殻の内側に小鳥のお客様がちょこんととまって「もうないの」と苦情を言われていましたっけ。

カラッポのココナツの殻を使って自分で作ってみることにしました。

スーパーマーケットのバター売り場でみつけたラードを使いました。


実は精肉店にでも行って分けてもらわなければ「獣脂」なんて手に入らないと勝手に思っていたのです。
なんという無知!
「ラード」という食材があることを忘れていました。ウシではなくブタの脂ですがかまいません。
夫がベジタリアンの我が家では使ったことがないのですが、ケーキやビスケットつくりに、それにグレイビーのとろみをつけるのに使う人が今でもけっこういるのでしょう。(お年寄りが多いのではないでしょうか)

ミルク鍋で溶かして鳥のエサ用のピーナツの屑を混ぜ込んで....


カラッポになったココナツの殻に注ぎます。

ベジタリアンの夫が逃げ出すほどきつい獣臭が台所に充満しました。
私にはなぜか皮のハンドバッグ売り場、革工芸の工房を連想させるにおいでもありました。

3個のうち2個の殻にはヒビでも入っていたのか、溶けた脂が漏れ出てしまうのでアルミホイルで内側を覆いました。
ふちギリギリまで透明に溶けた熱いラードを注ぎ、2~3時間冷ましておくとかたまって雪のように白いツルツルの牛脂ケーキの出来上がり。

かたまれば臭いは全くしません。
昔は苛性ソーダをくわえて牛脂で石鹸を作ったなんていいますよね。

250g のブロック1個が30ペンス(41円)です。
3個の殻に詰めるのに1個半使いました。

園芸店で1個 3ポンド99ペンス(541円)もする市販品に比べると本当にお得です!

夕方、できたてのほやほやをつるしておくと、翌朝には右側のにはもう大きなえぐれができていました。


小鳥のお客様にご好評をいただいています。
自家製ケーキです!





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近頃の楽しみ!営業妨害のリス野郎との仁義なき戦い、愛らしい小鳥のお客様目当てのバードカフェ経営

2020年07月27日 08時00分00秒 | 英国の動物
これは、リスのサイモンです。




私が勝手につけた名前です。



(今回の写真はすべてガラス越しに、スマートフォンのカメラを使って望遠で撮ったため画質がかなり劣ります)

サイモンはこの10年のあいだ、うちの庭に出没し、私が庭を訪れる野鳥のお客様を相手に経営している、「バードカフェ」の飽くなき営業妨害を続けています。

もちろん代替わりをしているでしょう。
いっぺんに4匹まで同時に姿を現したこともあります。(すべてサイモンです)
メスももちろんいるようです。

とにかく、うちに来てバードカフェのお客様用の食べ物をガツガツ食いあさるリスはすべてサイモンなのです。


以上の写真は2か月以上前に撮りました。
サイモンのガツガツ写真は何年もストックポート日報に載せ続けています。


サイモン除けに、洗濯物を干す物干し綱にカフェの営業拠点を移してみました。




物干しヅナに営業の拠点を移してから、図らずもお客様には大好評!!!
台所の窓のすぐそばにつるしていた時は、日中私たちがいる間はあまり怖がりな小鳥のお客様のご来店は期待できなかったのですが、しかも庭中に枝を張っていた大木を半伐採してからは上空から庭の真ん中にうつった店舗がよく見えるらしくいつでも絶えず小鳥たちでにぎわっています。





ラー真っ白なラードと雑穀類が詰まったココナツの殻を園芸店で買ってきてつるしてみました。


大好評です。
中身が減ってきたら、殻のふちの内側にスズメやロビン、ブルーティットなど小型のお客様がチョンと止まってブランコのようにフワフワ揺れながらお食事をお楽しみいただけるようすが観察できます。

ヤマバトや、ジャックドー(小型のカラス)、やマグパイなど大き目のトリのお客様はフィーダーやココナツの殻にとまることができないらしく、地面に落ちたかけらをせっせとついばんで楽しまれています。

写真はいつもグループで来店されるブルーティットのおとくい様です。





そうそう、これならアクロバットを特技とするさすがのサイモンもたわんだツナの上を歩く綱渡りはできまい。
.....と思っていたら.......

!






写真には撮れませんでしたが.....
「プロップ washing line prop 」というツナを持ち上げる棒を垂直に地面につきたてておくのを忘れたのです。
するするっとよじ登って、揺れるツナにさかさまにぶら下がって(!)ぶら下がり式モノレールのようにするするとファット・ボールが入った筒状のフィーダーまであっという間にたどり着き、しがみついてガツガツ。
一部始終を見てしまいました。

先端にツナの通る切れ込みの入った「C」の形の輪があるプロップ washing line prop(写真に写っている青い棒です)の日本語訳をご存知の方、教えてください。

これ以後は忘れずにプロップをできるだけ垂直に立てることにしています。
さすがにこれは効き目がありました。
垂直に立てたプロップをよじ登ることはさすがにできないようです。
プロップに脂でも塗ってやろうかとも思ったのですが、それは必要なかったようです。
(さすがに洗濯の時に使うのにそれは不都合ですのでやめました)

サイモンの努力はそれでも続きます。

そばに植えてあるリンゴの木の枝にのって、風に揺れる筒状フィーダーが手が届く距離に近づくのをねらって飛び移る瞬間を夫といっしょに目撃してしまいました!!(成功)
別の時はとなりとの境の生垣の枝から飛び移ろうとして失敗。枝がたわんで何回やっても届きません。

野鳥のエサやり(私は勝手にバードカフェと呼んでいます)はイギリスで近頃大ブームです。

ベランダや軒下などで営業するならともかく、庭にエサ台やつるすタイプのフィーダーを設置したバードカフェは、どこもリス野郎の営業妨害に手を焼いています。

「ネズミ返し」のような半球ドームが取り付けられたエサ台や、小鳥の細いくちばしの先でしかついばむことができないようになった特別のフィーダーも「リスよけ特許」として販売されています。

どれも効き目がありません。
どうやらリスは金庫破りのプロのような金属に穴をあけたり鉄棒を捻じ曲げたりする道具を持っているようです。
お茶碗一杯分のナッツ類、リスの体の半分ぐらいの大きさの重たいファット・ボール1個、リスの敷布団ぐらいの大きさの食パン1枚など大量の小鳥用のエサをその場であっという間に食べきり、リュックサックか唐草模様のドロボウ風呂敷まで持参しているらしく自宅にお持ち帰りまでしているようなのです。

いくら補充してもすぐなくなります。
リスが繰り返し意地汚く食い荒らすバードカフェには小鳥のお客様が来られなくなるという定説もあります。

あぁ、でもうちのカフェのお客様はあまり気にされないようです。
フィーダーにしがみついてガツガツやっていたサイモンからちょっと離れた別のフィーダーやココナツの殻で優雅にグループでお食事を楽しまれるブルーティットのグループのお客様を見たことがあります。

近所の庭園公園、ブラモル・パークで撮ったサイモンではない(うちの営業妨害リスではない)リスです。


実は私たちはうちに来るリスが大好きなのです。
やっぱりかわいいです....から。
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ついに、イギリス人もマスクをしだした!.マスクへの抵抗が減ってきている今だからこその着用義務化

2020年07月25日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日24日から、イングランドで店や屋内の公共施設に入る際、マスクを着用しなくてはならなくなりました。
最高100ポンドの罰金を伴う法的な義務化です。

ドイツ系の安売りスーパーマーケット、リドル Lidle に行ってまわりを見まわしてみました。




リドルの入り口にマスク着用に関する通告、係員によるチェックなどがあるのでは、と期待していたのですが何もありませんでした。

さすがに法令化されただけあり、大半の客はマスク着用です。

この日は黒の、日本では「布製」と呼ぶリユーザブル(洗って何回でも使えるタイプ)をつけている人がいちばん多かったです。
ヨーロッパ中で普及しているプリーツが入ったペパーミントグリーンのシングルユース(使い捨て)タイプも見ました。

していない人もいました!
30人ぐらいのうち4,5人はマスクなしで買い物をしていました。

お咎めなし。

夕方のニュースによるとテスコなどの大型スーパーではマスクを着用していない人は入り口で入場をとめられたそうです。
予想通り気分を害した客とのトラブルもごくわずかですが、あったようです。

もしもマスクなしで振り切って入場したりしたら → 警備員に取り押さえられ、身柄を拘束 → 警官に引き渡され → 調書をとられ → 釈放 → 裁判所からの出頭命令 → 罰金刑.....??
最高100ポンドの罰金はこうやって科せられるのかもしれません。

......さすがに強行突破する人はほとんどいないと思われます。

たまにマスクをしない人が入って来ても多くの個人商店では何も言わないようです。
シングルユースのマスクを無料で手渡すショッピングセンターや商店街も多かったそうです。
(個別包装されていない広げたマスクを手渡しているところがうつっていましたが....衛生上問題がありませんか)

店次第、しかも店には強制力はなく、入場を断ることも避けられているらしいので、あまり法令化された意味はなさそうです。

とりあえず、「マスクの着用が(たとえわずかでも)コロナウィルスの拡散をおさえる効果ありということがわかった今、やれるだけのことはやろう」という意識を広く国民に浸透させる効果はあったようです。

イギリスでは本当に本当にマスクをする習慣が根付かなかったのです。

立証された効果がない、マスクをすればより効果的なソーシャルディスタンシングの実行がおろそかになる、一般の人が着用すると医療従事者にいきわたらなくなる、マスク着用習慣はパニックや恐怖を引き起こす........
などの理由をあげて、3月頃にはイギリス政府はきっぱりと「マスクをしないように」と呼びかけていました。

4月頃には、ヨーロッパ中で普及しだしたマスクもソーシャルディスタンシングの実行のほうに重きをおいていたイギリスでは普及には至りませんでした。

ロックダウンが徐々に解除になっていくにつれ、通勤電車や職場などではソーシャルディスタンシングの実行が難しいことが判明し、バスや電車で6月15日にはマスクの着用が義務付けられました。

それでも、「バスや電車に乗るとき以外にもマスクを着用する」とその時点で答えた人はたったの19%だったそうです。

イギリス人の大半は表情を隠して他人と接することに大きな抵抗があったのです。
煩わしいし、手に入りにくいしというわかりやすい理由もありました。

その後、店や飲食店や美容院までもが営業を再開して以来、ソーシャルディスタンシングの実行をロックダウン開始の時のように厳密に実行し続けるのがどんどん難しくしくなってきています。

それでも感染の恐れが依然としてある今ではマスクへの抵抗がどんどん薄れてきています。
他人がしているのをよく見かけるようになれば自分もしてみようかと思うのは当然ですよね。

「もしイギリスで、日本や中国のように流行初期からマスクの着用が習慣化していたらこれほどたくさんの感染者は出ていなかったのではないか」と疑問を持つ日本人が多いのではないでしょうか。

その疑問を口にするイギリス人はあまりいないと思います。
経済活動や、通常通りの生活を取り戻すことに重きを置きだし、ソーシャルディスタンシングの実行がここまで難しくなった今だからこそ、妥協点としてマスクの着用を受け入れることができるようになったのだと思います。

イギリスではポケットやバッグにマスクを常備して、店に入る時だけ着用する習慣がこれから根付きそうです。



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イギリス中どこにでもある偉人の銅像、植民地主義者や人種差別者はそのうち何人?(イギリスの後ろ暗い過去)!

2020年07月23日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

まだ閉まっているストックポート中央図書館に行く途中、実に4カ月ぶりにセント・ピータース・スクエア Saint Peter's Square を通りました。


(ロックダウン以来音沙汰なしだった図書館から本を返却するよう連絡がきたので4カ月間借りっぱなしになっている本を外の返却ポストに入れていきました)

おなじみ郷土の偉人、リチャード・コブデン Richard Cobden です。



6月の初めごろ、アメリカで発生してイギリスでも盛り上がった、人種差別への抗議運動「Black Lives Matter」の一環として、6月7日にエドワード・コルストン Edward Colston の銅像がおおぜいの活動家によってブリストル湾に投げ込まれた事件をご存知でしょうか。

台座から引き落ろされてブリストルの街なかを引き回され、顔に赤いペンキを塗られて海にドボン。
ニュースで繰り返し映像が流れました。
独裁政権が打倒されたようなシーンで、なかなかインパクトがありました。

コルストンは17世紀後半、学校、救貧院、孤児院、病院などを私財を投じて建設したブリストルの恩恵者です。
1680年以来もっぱら奴隷の取引でぼろもうけした、「貿易商」でした。

ブリストル、いくら何でも21世紀の今、奴隷商人の銅像を町の中心にたてておくってそれはないでしょう!?

それまで全く知らなかったのですが、イギリス中どこの町にもたいていある、ほとんどが白人男性の過去の「偉人、英雄」たちの銅像についての再検証をしようという動きが近年、静かにわき起こっていたそうです。

大英帝国発展の歴史は植民地支配、搾取の歴史でもあります。
植民地政策や外地でのビジネスにかかわった人たちは現代の基準で言えば何かしら人権侵害や人種差別に関して後ろ暗いことをしているはずです。
そんな人たちの銅像を公共の場所に「尊敬すべき立派な人」としてたてておくことに疑問の声があがっています。

コルストン像はその筆頭、奴隷商人ですから!
地元ブリストルの黒人団体はもちろん、各地の多くの有識者による「撤去しよう」請願運動が1990年代からあったのだそうです。

これをきっかけに撤去が決まったり、撤去要求運動が始まったりした有名な彫像、銅像がイギリス国内に多数あります。
オックスフォード大学の外壁に取り付けられた セシル・ローズ Cecil Rhodes 像は撤廃決定。(南アフリカの人種隔離政策の基礎を築いたそうです)

ロンドンのトラファルガー広場を見下ろす ホレイシオ・ネルソン Horatio Nelson 像(奴隷制度廃止論に反対意見を述べたそうです!うちのネコの名前は彼からとりました)
ウェストミンスターにある戦時中の名宰相、ウィンストン・チャーチル Winston Churchil 像(帝国主義者だったそうです。5ポンド札にも肖像が使われています).....

日本人にも知られている名前ばかり挙げてみました。
他にも「これ、だれ?」というような名前がいくつも挙がっています。
地方限定有名人も多そうです。

.....公共の場所に銅像が立っている「どうやらマズい」人物は100人を下らないそうです。
撤去の動きや呼びかけがある人物は60人ぐらい....

奴隷を所有したり、西インド諸島で奴隷労働を必要としたサトウキビ農園を所有したりしていた「偉人(地元に財政面で貢献したのでしょうか)」の銅像の多くはこの事件の前にすでに姿を消していたそうです。


イギリスの銀行や資産家や貴族の多くは奴隷取引に多額の投資をして莫大な資産を蓄積していますし、ブリストルに限らず古くからの港湾都市のほとんどは奴隷がらみの取引で繁栄の基礎を築いたそうなのです。
リバプールなど、アフリカから連れてきて西インド諸島やアメリカ南部に送る中継地として奴隷の積み下ろしまでしています!

イギリスにとって非常に根の深い問題なのです。

ブリストル湾から引き揚げられたコルストン像は現在博物館に保管されているそうです。
「ブリストルの奴隷貿易に関する展示」の一部としてそのうち公開されるということです。

私は、黒人団体の人も含めた一部少数の人たちが以前から主張していたという「広場にそのままおいておき、彼のした人道にもとる奴隷取引について書いた銘板を目立つように台座に取り付ける」案がよかったのに、と思います。建設的で教育的です。


8万2千人ものアフリカ人を人身売買して築いた巨万の富でブリストル市民の福利厚生に貢献した人、という歴史的事実を隠さずに伝えた方が市の誠実な態度をアピールできたと思うのです。

2週間前、コルストン像があったからっぽの台座に Black Lives Matter の女性活動家の銅像が1日だけ無許可でゲリラ的にたてられました。
制作者と活動家によるインスタレーション・アート活動です。
その銅像は当局によって撤去され、現在は市の美術館で保管されています。

ストックポートのセント・ピーターズ・スクエアを見下ろすリチャード・コブデンは穀物法の撤廃に尽力した、19世紀ストックポート選挙区の国会議員です。
政治家になる前は商人だったそうですが、この件に関しては後ろ暗いことはない.....ようですね.....。

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夫婦愛!?我が家に ことわりなく滞在するネズミ夫婦の夫の惨殺後、途方に暮れる未亡人のネズミ?

2020年07月21日 08時00分00秒 | 英国の動物
庭に出たすぐの場所に置いてあった、庭ゴミが詰まった袋の上に....


ネズミが1匹、うずくまっていました。
体長約10cm、丸くなっていましたが、長方形に長いラット rat です。
しずく型のかわいらしいマウス mouse より大きくてふてぶてしい感じです。

日本の濃いネズミ色の「ドブネズミ」もこのラット系です。
うちの庭に一族郎党が住み着いているのは前から知っています。
目がクリッとしていて、たとえ評判の悪いラットだとしてもかわいいことには変わりありません。

それにしてもこのメスらしいラット、じーっとして動きません。

「うちには血に飢えたネコがいるのよ。今、ベッドの上で丸くなって寝てるけど。見つからないうちにどっかに隠れた方がいいと思う」と話しかけてみたけど動きません。
「あ、そうだ、お写真を撮ってあげよう。ちょっと待っててね。」と家の中に入ってスマートフォンを取って戻ってきてもまだじーっとしています。
上の写真を撮った後、思い切ってそっとやわらかい毛がみっしりと生えた背中にさわってみました。
とたんに、はじかれたようにビュンっと跳ね上がってコンクリートの踏み段の下に駆け込みました。

何だ、元気じゃない?!何だったんだろう、ショック症状?

その後 庭の芝生部分に出てみてびっくり!
もっと大きなオスのラットが白いおなかを空に向けて死んでいるではありませんか。
首の付け根に噛み跡があり、もうびっしりハエにたかられかなりイヤなことになっていました。
久しぶりの暖かい日でしたのでこれ以上うちの庭に置いておくわけにはいきません。

「ごめんね」と謝ってペーパータオルで包んで移動してもらうことに。
うちの通りを出た突き当りにある宅地造成計画が30年間うちどまりになっている林を切り開いた原っぱの草地にそっと置いておきました。
柵の間から手を突っ込んで外の道路から見えにくい場所を選びました。

キツネにでも食べてもらえれば、ネズミの死は無駄にならないでしょう。

袋の上でじっとしていたメスのネズミはパートナーを亡くして悲しみにくれる奥さんだったのかもしれません。

心が痛みます。
おそらくうちの老ネコ、ホレイシオのしわざでしょう。
殺したのがキツネであれば食べないで死体を放っておくわけはありませんから。

その前日、肌寒く小雨もようだった午後、珍しくホレイシオが庭に出て湿って居心地の悪い草の上でじっとしていました。


バードウォッチングをしていたんだと思ったのですが...

もの干しづなにつるした野鳥のためのエサ各種をついばみに来る小鳥たちを見るのがロックダウン以来、私の楽しみになっています。
家の中で寝ていることが多くなってたホレイシオはめったに庭に出て来ないのが幸いです。
「バードカフェ」の営業妨害.、ネコに居座られたのでは小鳥が寄り付きませんから。

オスのネズミの死体はちょうどこの時ホレイシオがいた場所にありました。
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大収穫!客が少なく品薄状態の日曜のスーパーマーケットで脚ニンジンがザクザクの宝箱を発見

2020年07月20日 08時00分00秒 | 英国の野菜、果物
昨日、日曜日スーパーマーケット、セインズベリーで.....


バラ売り(量り売り)のニンジン箱から数本選ぶつもりが.....



大興奮!!!!!!!!!!!

上の段も下の段も脚つき(枝分かれ)ニンジンの宝庫だったのです。
まず下の段からめぼしい脚ニンジンを数本とった後、一番上の写真を撮りました。
上の段のほうがより充実している!

スーパーマーケットのバラ売りニンジン箱はいつも謎めいています。
たいてい、長さや太さはまちまちで折れたのも混ざっていますがまっすぐなニンジンばかりが入った箱が置かれています。

でもワクワクするような脚つき、コブ付き、まれにねじれの入った豪華な「不揃い」ニンジンがかなりな割合で混入している宝箱がごくたまに現れます。

なぜいっぺんにドカッと現れるのかが謎なのです。

豪華な「不揃い」ニンジンばかり生産している農家があり、この日はその農家が出荷したものが一度に店頭に出る日だったのでしょうか。
それとも私のような不揃い野菜愛好家のための特別な箱をもうけて脚ニンジンばかり入れていき、忘れた頃(あるいは日曜日など定期的に)に人知れず店頭に出すなどの措置があるとか?

たくさん買ってしまいました。


コロナウィルスの感染拡大を防止するために、店では買うもの以外手に取らない、というエチケットが浸透しているのですが、夢中になってニンジン箱を掘り返し、できるだけややこしく複雑に脚が増殖しているものを厳選したつもりです。
(店員に言われて手と自分で押しているトロリーの持ち手をサニタイザーで殺菌してから店に入りましたが)

日用の午後は、たいていスーパーマーケットが意外にすいています。
生鮮食料品などは品薄状態です。







セインズベリーではバラ売り野菜を詰めるためのポリ袋を置くのをクリスマスの前ごろから完全にやめています。
有料の、薄いメッシュ地で作られた袋を持参して詰めてレジにもっていくのですが、この日は忘れました。

レジのコンベイヤーに直接のせた脚ニンジンが手元まで行ったのを見たキャッシャー(レジ係)が「ひゃっ」と声をあげました。

以下はその中年の(私と同年齢ぐらい)中国系の女性キャッシャーと私の会話です。
「これどうしたの、どこにあったの」
「野菜売り場の、ニンジン箱」
「これうちの店のよね?」
「もちろん」
「で、これ....あなたのですか?」....この異常に間が抜けていると思えるキャッシャーの質問は「こんなのを買ってもいいんですか?!」という意味にとれました。
私はヘンな形の野菜に執着があること、買って帰って写真を撮ったらちゃんと食べるつもりだということもきかれる前に言いました。

この女性の勤め先で売られているニンジンですよ、(どうやらこんなのが売られていることを知らなかったようなのですが)買って食べるのはそんなにおかしなことでしょうか??



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続報;投稿したその日に予期せぬ工事再開、無用ではなかった建築パート

2020年07月18日 08時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
一昨日の記事の続きです。
スーパーマーケット、アスダの駐車場に上がるコンクリートのランプ(斜面)に取り付けられた意味のない扉について書いたその記事のリンクです☟
ストックポートタウンセンターの隠れた不条理、無用の建築パート




上の記事に載せた写真を撮った翌日、またストックポートタウンセンターに行ったのです。
そうしたら、なんと!「意味のない扉」の写真を撮ったその翌日、ストックポート日報の記事が投稿されたその日に、「意味のない扉」に意味を与える工事が始まっていたのです。



ランプの下を囲うように長方形の緑の金属の格子板が取り付けられていました。

もちろん偶然でしょう。
工事責任者が朝、日本語で書かれたストックポート日報を読んであわてて工事再開にのりきったとは考えられません。

それにしても、2か月ぐらいの間も横から出入りし放題の状態で、立ち入りをはばむ「意味なし扉」を寂しく放置してあったのになぜ急に工事の完成を急ぐ?
(急いでないか?)



歩道の幅の半分ぐらいがコンクリートランプの下になっているのです。

ランプの下に人が入らないように、あえて言えば、ホームレスの人に居つかれては困るとか、よからぬことを企む若者たちのたまり場にされては困るとか、スーパーマーケットの思惑があったのだと推測します。

歩行者はあまり通らない道ですが(車の通行は多いのです)歩道幅が半分になって、しかもしょっぼい金網の壁に沿って歩かされるようになるのはなんだか虐待されているようです。

なんて心が狭い処置でしょう!?
本当の事情は分からないのですが。

たぶんランプの下もスーパー、アスダの管理下なのでしょうね。
歩道を(たぶん)管理する市の了承は得ているとは思うのですが、歩道の幅を事実上半分にしてまで所有権だか管理権だかを主張しているように見えてセコイです。

ベンチでも設置したら「気が利いている」とほめてあげるのに。

一階の駐車スペースが満杯だったらこの外にのびたランプを上がって上階の駐車スペースに上がれるようになっているのです。



一階駐車スペース(上の写真の右側)の床の高さは私の肩ぐらいでしょうか。
背の高い人でもランプの下にひざを抱えて座ることぐらいはできそうな高さです。

撮った写真を見ていて気がついたのですが,、もしかして 目の不自由な人とか酔っぱらってわけのわからくなった人とかがランプの下を高い方から低い方へと歩いて行ってさがっていく斜面にガツンと頭を打ったりしないような「配慮」もあるのでしょうか。
....それだったら高さ2mぐらいのところにこれ以上進めないように柵とかをもうけることだってできるでしょうに.....

この網板の長さは 短、中、長の3種類しかないみたいですね。


ランプの角度に合わせて長さを微調節するとかできないのか!?
セコいだけじゃなくみっともない。


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交通掲示板にふと目をとめたら例によって情報なし、かわりに出ていた交通安全標語、定型詩ふう

2020年07月17日 07時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日、(2日続けてまた!)ストックポートのタウンセンターに行った時に撮りました。



おなじみの、グレーター・マンチェスターの交通局が道路交通情報に関する告示をする電光掲示板です。
いつも、あまり気をとめてみたりしないのですが、ふと見たらまたまた気の利いたメッセージが出ていました。


LEAVE SOONER 早めに出て、
DRIVE SLOWER  余裕を持って運転し、
ARRIVE SAFER 無事に到着しよう
TAKE CARE MCR 気を付けて マンチェスター(より)


英語の部分を読み上げてみると詩のようです。
各行の最後がER で終わり、最初の単語がすべてSではじまり VE で終わる韻を踏んでいます。
これが交通局のオリジナルだったらスゴい!
マンチェスター MANCHESTER (=MCR) まで!

特にTAKE CARE(気を付けて、お大事に) はコロナウィルスのパンデミックが始まって以来、メッセージや会話の最後に言い添えるのが当たり前になった決まり文句なのです。

この黒い大きい掲示板、場所をとって見苦しくてジャマです。
道路工事や通行止め、渋滞情報などを告示する実用的な掲示板なのですが、私が目にとめた時(しかも必ず徒歩で行きすぎた時)はいつも大して重要なお知らせもないらしいのです。

とりあえず何か書いて載せておくのは黒い大きい邪魔な掲示板に何も表示せずに目立つところに突っ立てておくことに居心地の悪さを感じる交通局の担当者の一存なのか...?

以前の交通局の掲示板に関する記事です☟

国民の不安がつのるロックダウンの解除、皮肉だと思いたいマンチェスター交通局の交通安全標語
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ストックポートタウンセンターの隠れた不条理、無用の建築パート

2020年07月15日 08時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
昨日、ストックポートのタウンセンターにあるスーパーマーケット、アスダ Asda に行きました。
買い物のあと、アスダの駐車場に車を置いてタウンセンターでも買い物をしました。

アスダの立体駐車の上階に続くコンクリートのランプ ramp(斜面)の下に緑の柱が取り付けられています。


それはいいのですが....
一番はしに取り付けられた意味のない扉は何のため...?

駐車場1階の、ランプの一番高くなったところの下にある普段は閉まっている非常ドアが開いていたのでそこから出入りしました。
(屋内の密を防ぐ換気のためだと思われます)

出てすぐの場所にこの物件はあります。

これ、へんですよ!
.....へんですよね?!

実は、ロックダウンが始まって間もなくの2か月ほど前にも車でこの横を通り過ぎた時にさいしょに見つけました。
これと同じ状態でした。

ランプの下を徒歩で通ったら、いっそう「へん」感がいや増します。



ちなみに、歩道に立ちならぶ黒い四角い金属の柱はボラード bollard といいます。
地域によって実にさまざまなデザインがあるのですが、日本の「ガードレール」のかわりに車の侵入をとめるのため歩道のはしなどに林立しています。
黒く塗ったコンクリート製が多いかもしれません。

ここのボラードはランプの下に車を乗り入れるのをふさぐため、ずいぶん前からここにありました。

その後、ランプの下でホームレスに寝られたり、若者にスケートボードや雨宿りついでのドラッグパーティーでもされては困るからでしょうか、囲い込んでランプの下に立ち入ることができないようにする計画でも持ち上がったのではないかと思います。
ついでに扉をつけて関係者が立ち入れるようにしたら、収納などデッドスペースの有効活用にもなるし!

まずボラードにくっつけるように柱をたてて、そのあと金網でも張り巡らすつもりだったのが突然のロックダウンで計画が中断....?
以上、勝手な推測ですが。

役に立たない扉にはこれまた意味のない錠がかかっていました。

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買い物中に発見、ブルブル体をゆすりながらよたよた歩く高齢のイングリッシュ・ブルドッグ、これぞイギリスのイヌ!

2020年07月14日 08時00分00秒 | 英国のイヌ
正真正銘のイギリスのイヌ、イングリッシュ・ブルドッグ English bulldog!



2日連続イヌの話題です。

平べったく安定した胴体と短くてガニガニした脚、だぶだぶ余り気味のぶ厚い皮膚、そしてふてぶてしくエラそうな顔!
大好きです!

イギリスを代表する犬種です。

イギリスのマスコットとして長く愛され続けているイヌでもあるのですが....
イングリッシュ・ブルドッグは人間の手によって自然の摂理に反した不自然な体形に改良されつづけた不幸な犬種の代表ともいわれています。

興味深く、魅力的な見かけを手に入れた代償として持病が多く、暑さ寒さに敏感で動きも鈍く飼いにくい犬種として知られているらしいこともあって、めったに見かけません。

見かけたら、見つけもの!
走り寄ってさわらせてもらうのが私の浅はかなところです。

魅力的な見かけを楽しむのはもっぱら人間のほうで、当のイングリッシュ・ブルドッグたちは困難で不自由な生活を強いられている、というのが何とも不正だということは........わかってはいるのですが。


数カ月に一回ほど運がよければ見ることができたヘクターという名のイングリッシュ・ブルドッグもここ3年ほど見かけなくなっています。

ひさしぶりの外出です。
薬局で買い物を楽しんでいた私に、飽きて外に出ちゃっていた夫が店の中に駆け込んで「外に出て、ちょっと見てみろ!」と言うので買い物をほったらかして走り出てみるといた、このアルフィー!

かわいい!


はい、昨日のストックポート日報に登場の、おとなりの子イヌと同名です。

通り過ぎたアルフィーと飼い主に後ろから声をかけて止まってもらい、さわらせてもらう許可を得てしゃがみ込むと....
なんとも落ち着きのないアルフィーは興奮してボタボタと脱糞しました!

飼い主は落ち着いて歩道にまき散らかされたウンコを手持ちの袋に回収し「人にかまわれるのがうれしいんだ」と説明してくれました。
私の関心がそれほどうれしかったなんて、と私のほうこそ感激で思わず涙ぐむほどでした。

写真が撮りたいといった私のために、興奮して体をゆすり続けるアルフィーを飼い主は脚の間にがっしりと挟んで静止させてくれました。



アルフィーは10歳、飼い主は「まだまだ若い、たったの10歳」と言っていましたが、ブルドックの10歳はかなり高齢なはずです。

....夫は、人間の都合で奇態な体形にさせられたイングリッシュ・ブルドッグがあまり好きではないらしいのです。
イングリッシュ・ブルドッグ本人たちのせいではないのに。

そういう人は実はイギリスにけっこうたくさんいるようです。
動物愛護の精神にもとる一部の繁殖家たちの純血種の特徴を保たせることへのこだわりが最近 非難されるようになってきています。
雑種や、うちのとなりの家のアルフィーのような、人気の犬種同士の混血が人気を得ているらしいのもそのためです。

お尻の穴がいつも丸出しなところも夫はイヤなのだそうです。



イングリッシュブルドッグのみならず、フレンチ・ブルドッグ、パグ、日本犬、そのほか毛の短い闘犬系のイヌもなぜかみんなしっぽが短く、あるいは背中の上で丸く巻かれているためにお尻が丸見えですね。
....夫は全部イヤだと言っています。

ネコがシッポをピンとたてた時、お尻の穴が丸見えになるのは気にならないそうです。
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かわいい!かわいい!憂い顔の長髪パグ、子イヌがとなりの家にやってきた

2020年07月13日 08時00分00秒 | 英国のイヌ
雨が降ったりやんだりの肌寒い2週間ほどを経て、昨日は久々に一日中晴天の暑い日でした。

夕方7時をすぎてもまだ子供たちは外で遊んでいます。


週が明けても学校は休校なのです。

花壇の写真を撮ろうとスマートフォンを持って出たら...

いたいた!!


となりの家の子イヌ、アルフィー!
パグとシーツー(日本ではシーズーというはずです)のハーフ、生後4か月、だったかな?

予防接種を終え、この日初めて家の外に出されたそうです。



ロックダウン緩和がはじまって、遠出が許された週にブリーダーのもとまで行って譲り受けてきたそうです。

となりの家にやって来て3週間ぐらいにはなるのかな?ぐうぜんスマートフォンを持っていたのでやっと写真が撮れました!

天気のいい日は庭に出されて、「アルフィー、アルフィー」と子供たちが熱狂的にかわいがるようすが聞こえてくると私も庭に出て垣根越しにさわらせてもらったり(奥さんがだっこして、ですが)顔をなめてもらったり....もう友達になったはずです。

ぎゅっと板でも押し付けられたようなつぶれたパグ顔です!


毛が長いところがシーツー。

じっとしていてくれなくてなかなか顔の写真が撮れません。
正面写真が撮れたとしても黒い長い毛におおわれた黒い目、黒い顔面、顔の判別がつきません。

かわいい、かわいい!

小さくてかわいいし、ちょこまかした動作もかわいい、固く巻いたドーナツシッポも引っ張って離すとまた固く巻き戻るのもかわいい。


おなかのあたりに毛が生えてなくてツルツルしているのもかわいい。
まだやわらかいプリプリの肉球もかわいい!



パグの人気はイギリスでもまだまだ続いています。
困ったような憂い顔がたまらなく魅力的なのですが、大きな眼球が傷つきやすかったり、生まれつきの硬く癖のついたしわの内側が皮膚炎になりやすかったり、と特徴的な見かけが引き起こす健康上の弊害がつきものの犬種だそうですね。
固有の病気の遺伝が代々続く、という純血種の問題も抱えています。

その点、人気犬種の混血はそれぞれの犬種の遺伝的な弱点を純血性が薄まることによって緩和できると期待されているので、健康上の問題は少ないはずなのです。

と言ってももちろん混血ですから、パグの特徴である困ったような憂い顔を期待してももう一方の親の特徴を受け継いでぜーんぜん違う顔になっちゃうこともありそうです。
幸い、アルフィーは生まれつきバッチリ、パグ顔!



成長すると、シーツーぐらいの大きさになるそうです。
もしかしたらもうちょっと大きくなるかもしれませんがパグよりも大きくなることはあり得ないとか?

成長した姿が予測できないところが混血犬を子イヌの時から飼うスリルですね!

アルフィーといっしょに飼われている、ラブラドゥードゥルのトミーです。


(2年も前のストックポート日報に載せた写真の転載です)

おじさん顔ですがこの時は一歳になったばかりでした。
ラブラドゥードゥルは、1950年ごろからすでに犬種として認識されている由緒ある「混血種」です。
オーストラリアでは盲導犬として活躍しているそうです。

ラブラドールレトリーバーとミニチュア・プードルの混血で、ブリーダーから譲り受けた時は「膝にのる愛玩犬(lap dog)サイズ」だといわれたそうです!!

上の写真を撮った時よりも少し大きくなっていて、現在は肩の高さが私の腰の上までありますっ!
ミニチュア・プードルのサイズだったらだいじょうぶ!とマンションで飼い始めたりしていたら困ったことになっていたかもしれません。

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パンデミックのさなか、それでも日常が戻りつつあるロックダウン緩和の最終段階、久しぶりに友人と会った、カフェ再開の近所の公園

2020年07月11日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
木曜日、ロンドンに住んでいる長いつき合いの友人とほんの短時間ですが、近所のブラモル・パーク Bramhal Park で会いました。



オートリンカム郊外の実家を日帰りであわただしく訪ねたこの日、時間があるので私の住むブラモールにちょっと寄りたいということなのでした。
まだまだパンデミックのさなかですが、感染数の峠は越えています。
距離を問わず移動してもよいことになったロックダウン緩和の第二段階は1か月ほど前、今はもう最終段階にはいっています。

飲食店やパブ、美容院なども一部が営業を再開しています。

ブラモルパークでの待ち合わせは、彼女の希望によります。
「木が見たかった」のだそうです。

ずっと肌寒い曇り日が続いています。
それでもこの日はけっこうな人出でした。



チューダー様式の邸宅、ブラモル・ホール Bramoll Hall はまだ休館中です。




イングランド全土の美術館、博物館などと 同様7月4日からの再開が許された「屋内の文化施設」のひとつです。
一般公開を再開するかどうかは事業種の判断にまかされています。

邸宅前の広いスペースにほんの2年ほど前にノット・ガーデン knot garden が配置されました。


エリザベス朝庭園のイメージです。
ボクサスの木がやっと密に生えそろい、刈り込み造形が思いのまま、というサイズになった時期のロックダウンの開始です。

3カ月間、剪定する人もなく伸び放題でボサボサ。

丘の上の邸宅周りは庭木の手入れが必須のランドスケープ・ガーデン landscape garden がいくつも配置されていて、訪れる人の目を楽しませてくれるのですが、ロックダウンの間、だーれも手入れする人が入らずに むさくるしくほっておかれた部分がいっぱいでした。


ビクトリア時代の厩舎を改装したカフェ、レストラン、ザ・ステーブルス The Stables は営業を開始していました。


と言っても、中にはまだ入れません。

建物内にあるトイレは解放されているようです。門が開いているのはそのためです。

開いているのはレンガ塀に囲まれた果樹園だった庭園に設けられた屋外飲食スペースだけです。



2016年の夏、私がこのカフェ/レストランが最初にオープンした時にしばらくの間働いていたことをおぼえていてくださったストックポート日報の長年の読者の方がいらっしゃるかもしれませんね。

この庭園席で実にたくさんの犬連れの客に犬の写真を撮らせてもらって何回も記事にしたのでした!

私が飲んだカプチーノは友人のおごりです。


彼女が飲んだティーバッグの紅茶とフラップジャック1枚と合わせて8ポンド近くもしました。(1、000円ちょっとぐらいですね)
ロンドンでは平均的な値段かもしれませんが私はぎょっとしました。

ぼったくり。
いえ、4カ月近くも休業していた埋め合わせ、何とか再開にこぎつける費用をカバーしなくてはならないのでしょう。

公園に集う地元の人たちも久々に公園で飲むコーヒーに感無量、快くぼったくり値段を払って地元のビジネスをサポートする意思を示したのかもしれません。
私たち2人にとっても実に4カ月近くぶりぐらいの「外食」です。


雨天用にマーキー(天蓋)が設置されていました。


ホット・ドリンクはお金を払った場所で出してもらえますが、ケーキや冷たいドリンクはこの別の「屋台」でレシートを見せて受け取ることになっています。


一か所に人が集中して「密」が発生するのを防ぐ工夫だと思います。



丘の上のベンチに並んでぼったくりコーヒーを飲みながら8か月ぶりに会った友人とおしゃべりしたのはほんの1時間ちょっと。

そうだ、家族以外の人と実際に誰かと会って話したのは(お店の人や近所の人との距離をとった立ち話は別として)4カ月ぶりです。



実家で借りた車を車検に出してその日の午後の電車でロンドンに帰らなければならなかった彼女とは名残を惜しんで別れました。

2mの間隔をあけるソーシャルディスタンシングの実行はさすがにしませんでした。
それでもベンチの両端に座って、2人とも横並びでできるだけ正面を向いて話をしましたし、お互いの体には一切触れませんでした。

私たち2人とも、自分が万が一にも保菌していて、相手に感染させでもしたら取り返しのつかないことになりかねないことを理解していました。
彼女のお母さんは高齢ですし、私の夫には既往症があります。

今、遠く(感染爆発地だったロンドン!)から来た友達にわざわざ会ったり、カフェでぼったくりのコーヒーを飲んだりしたのはもしかしたら今の時期、無謀な事だったのかもしれません。

いや、でももう誰にも会わずに家の中でじっとしているのに本当に飽きちゃったのです。
それに私たち、本当に慎重に行動しましたよ。

彼女は4カ月ぶりに会った高齢のお母さんとも家の中で2mの距離をとって話をしたのだそうです。






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久しぶりのイギリスのビスケット、おなじみのモーモービスケットにひと工夫、カロリーが高そうなチョコかけバージョン

2020年07月09日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
スーパーマーケット、アスダ Asda で見つけた「自社ブランド」のミルクチョコレートでコーティングされたモルテッド・ミルク・ビスケット malted milk biscuit です。


製品名は Milk Chocolate Malted Milks 。

調べてみたら、アスダのオリジナルではなく、スーパーマーケット各社が製造販売しているようです。
テスコやセインズベリーでは見かけなかったのは、コロナウィルスのパンデミックによる流通の不備で商品の供給にムラがあるせいかもしれません。

モルテッド・ミルクが子供のころ大好きだった息子は今、チョコレートがけのダイジェスティブ・ビスケットを切らさない大の甘党です。
数週間前にアスダで見つけて買ってきたこのチョコレートがけモルテッド・ミルクは成長してから発見した「新しい理想のおやつ」だったらしく、また見かけたら買ってきてほしいと切望していました。

ストックポート日報にイギリスの定番ビスケットに関する記事を情熱的に載せ続けたことがありました。
ずいぶん前のことです。
伝統的とも定番とも思えないこのファンシー・バージョンも番外編としてご紹介します。



ね、表側には草をはむ母牛と寝そべる子ウシの稚拙な図柄が浮き出るおなじみの伝統意匠です。

6年前の懐かしいモルテッド・ミルク特集の記事2本のリンクです☟

ビスケットに焼きこまれたイギリスの田園風景、モーモー牛のモルテッド・ミルク

モルテッドミルク・ビスケット続篇、くだらなくて脱力、駄洒落版


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パブがあいた!今まで閉まっていた店もいくつか開いたその週末の翌日、意外と静かだったストックポートの街レポート

2020年07月08日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
月曜日に久しぶりにストックポートのタウンセンターに行き、おなじみ庶民派スーパーマーケット、アスダ Asda の駐車場に車をとめました。


当初からの計画通り、イングランドでは7月4日(土曜日)にパブなどの飲食店、映画館やテーマパークなどの娯楽施設、美術館などの文化施設、美容院などが3カ月半ぶりに再オープンを許されました。
(イングランド以外の連合王国構成国であるスコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは微妙に決定が違ったようです)

ロックダウン解除の最終段階です。


土曜日から再オープンしている大型手芸材料店で買いたいものがあったのです。


入場者数制限があり店の外に並ぶ場所が指定されているにもかかわらず、待たずに入れました。
店内ガラガラ....。

品数が少なく、目当てのものは売り切れで、手ぶらで店を出ました。

「マスクの手作りキット」でも売れば日本のように大当たりすると思うのですが。

一か月前に買った、プリーツの入った不織布のおそらく日本では使い捨てに分類されるマスク(99ペンスで購入)を人の集まる屋内で着用することにしています。
使ったのはこれで4回目です。

パンデミックが終わるまでこの1枚を使いまわすつもりなのですが、たたんでバッグに出し入れしたためか表面が毛羽立ちぼろっちくなってきました。
日本では使い捨てマスクが手に入りにくかった時、手持ちのマスクを洗濯して長く使ったという話を聞いていますが、私の持っている使い捨ては4回(1回30分前後)使用しただけでみすぼらしくなったのに、洗濯なんてできるのでしょうか?

スーパーのレジや新聞店、靴の修理屋にまで10枚セットで3ポンド前後で同じタイプのマスクが売られるようになりました。

最近まで徹底していたソーシャルディスタンシングの実行がたくさんの人たちが集まりだしてどんどん難しくなる今、イギリスでもマスク着用が確実に増えているようです。
この日見たマスクをしている人はそれでも10人に1人ぐらいだったでしょうか?

日本では「ロンドンタクシー」と呼ばれている、予約なしで乗れる黒いタクシーです。


「命を守ろう」という政府の標語に「殺菌済み」「仕切りつき」「コンタクトレス・カード支払い可」と車体に書かれたコロナ対策仕様です。
客と運転手の座った(長い)脚のシルエットまで描かれています。

調理パン、菓子パンが店内で食べられるカフェ併設のベーカリー(パン屋)グレッグス Greggs も土曜日から開店しているようですが...


表に貼られたお知らせには、販売品目が少なくなっていること、人との間隔を2mあけるソーシャルディスタンシングの実行を要請していること、カードでしか支払いできないことが明記されています。

奥のガラスケースを外からのぞいてみたら品薄状態でした。
椅子はすべてテーブルの上にひっくり返しておいてあり、店内の飲食を許していないのは明らかです。

ショッピングセンター内のマクドナルドが開いていました。


店内で飲食できるようです。

そう言えば大きな道路沿いのマクドナルド店舗では厳格なロックダウン下でもドライブスルー営業は続けていましたっけ。


パブが開いています。


「景気の悪い通り」プリンセス・ストリートの、内装が1930年代から変わっていない名物パブ、Swan with Two Necks 。


タウンセンターに位置する上のパブ2軒はいずれもタウンセンターに本社、醸造所のあるロビンソンズ Robinson's の直営です。
ストックポートにたくさんあるロビンソンズの直営パブはこの2つ以外もすべて閉鎖中もメインテナンスにしっかり心配りをしていました。
特にウィンドウボックスやバスケットの花はいつもよく手入れされた状態でした。

Porters という、エール会社の直営ではない自前のビールを売る知る人ぞ知る名物パブです。


建物は外観は薄汚れていて内装は中途半端にレトロ!
左側の塀に囲まれた狭いビアガーデンではたった一人だけおじいさんが座ってビールを飲んでいました。
その周りは空のアルミのビア樽やつぶした段ボール箱や木の廃材がごっちゃごちゃまき散らかしてあり「7月4日に営業開始が許可されることは前からわかっていただろうに、片付けようという気がなぜ起こらない!?」と大疑問です。
...もしかしたらロックダウン前からこんな状態だったかもしれません(おぼえていません)

「景気の悪い」シャッター街、プリンセス・ストリートの裏側の無機質でおしゃれっぽい再開発通りには人通りが全くありません。


2018年に、連合王国で一番見苦しい建築物に冠されるカーバンクル杯を授与された栄えある総合レジャー施設レッドロック Redrock がまだ閉まっているせいです。

中に入っている映画館 The Light Cinema はまだ無期準備中だそうです。
一階のスポーツジムも閉まっていました。


さて、土曜日の「ロックダウン解除最終段階の決行」です。
まだソーシャルディスタンシングの実行が強く要求されているパンデミックのさなかです。

イギリスでは1日の新感染者が毎日500人を超え、学校の全面再開は9月以降の新学年開始まで延長され、局地的な感染大爆発(レスターで4000人弱)も起こっているというのに....

本当に、だいじょうぶなのか?
たしかに店が閉まったままでは経済壊滅....しかしながら感染爆発第二波がやってきたら元も子もありません。

「さあ、お金を使って楽しんでください!経済活動に貢献しましょう!でも慎重に行動してくださいね」という非常にあいまいな政府のメッセージは国民を混乱させました。
.....あ、いえ、混乱させていないか?
かなりの割合の人たちは全精力をかたむけて楽しむことのみに集中したようです。

テレビのニュースで見る、国中の興奮ぶりはちょっとしたみものでした。

当日の土曜日、昼過ぎから開店するための準備をする各地のパブの様子が早朝から次々とうつりました。

透明バイザーを装着したスタッフ、通常の半分以下の座席数、メニューはコピーした使い捨て、各所に殺菌スプレー/ジェルを配置、店によってはテーブルとテーブルの間を透明アクリル板で仕切ったり一方通行の矢印を床に貼ったり、話す声の音量を極力下げてもらうためどこも音楽をかけず、時間決めで入れ替え制にしたり.....
すべての店では入る際、氏名と連絡先を書かされます。
食事はどこも完全予約制。

この日開店した飲食店は全体の30パーセントに満たなかったそうです。
小規模経営の事業者には以上のようなソーシャルディスタンシング対応の準備を整えるのが難しそうです。

明け方、早朝から営業開始した美容院も多かったそうです。
一回に入店できる客の数を3分の1ほどに絞ったため、早朝から深夜までスタッフが交代で対応。

そんな物々しい状況でビールを飲んで楽しいのか。
今まで3カ月もほっておいたのに開店したらすぐカットや毛染めに駆け付けなければならないほど髪が緊急事態だったのか!?

翌日のニュースには、再開初日にパブに繰り込んだ「幸せ」「楽しい」「こんな日が来ようとは!」と歓喜する多数の人たちが、当日の早朝には、美容院で髪を洗ってもらいながら「ロックダウン開始と同時に予約をいれた甲斐があった!」と夢見心地の表情の客がうつっていました。


土曜日、ロンドンのソーホー地区ではパブから繰り出しソーシャルディスタンシングの習慣を完全にどぶに捨てたものすごい数の人たちが狭い通りを超過密状態の団子状になってそぞろ歩き、警官に引き分けられているシーンもうつりました。

国中どこも似たようなものだったようです。
とにかく楽しそうな人、人、人!
マスクをしている人なんてただの1人もうつっていませんでした。

ほ、本当に落ち着いてほしい!

こんなことでは日本の政治家に民度が低いと決めつけられてしまうではありませんか。

「当店では安全にショッピングをお楽しみいただけます」と書かれたダサいティーシャツを着せられたマネキン。


ストックポートで開いていた唯一のチャリティショップです。
外から見た限り、けっこう繁盛していました。

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