ホッグ・ロースト hog roast 。
仔ブタの丸焼きです。
専用のロースターが必要なので家庭でやるのはちょっとたいへんかもしれません。
パーティーや、フェスティバルなどで専門の業者が雇われたり、出店したりするのが普通でしょう。
9月のはじめ、ブラモル・パークのカフェ・レストランの屋外スペースに小さなテントを張ってホッグ・ローストのサンドウィッチを販売しました。
いかにも丸焼き、といった頭、脚4本つきの文字通りの直火であぶる方法を時代設定のあるテレビドラマなどでよく見ますが、実際、今イギリスで一般的なのはこの金属の棺おけのようなロースター全体を熱くしてゆっくりと火を通すプルド・ポーク pulled porkという調理法です。
注文をうけてから丸焼きブタの肉をはがしてパンにのせて出します。
パンはハンバーガー用の「バン」です。
お好みで、自家製のアップル・ソースをつけて食べます。
ドリッピング(脂)でつくったあまからいタレ(グレービー)を用意している店も多いのですが、今回は塩味が効いたポークそのものの味を楽しむ、アップルソースのみの味付けで出しました。
イングリッシュ・マスタードとトマトケチャップもいちおう用意していたのですが、欲しがるお客さんはほとんどいませんでした。
上に載っている茶色いパリパリのかけらは、クラックリング crackling といいます(後述)。
実は、午前中雨が降ったせいか、売り上げはさっぱりでした。
まだ営業中なのに、ホッグ・ロースト名人、トムがそそくさとブタの解体をはじめました。
まず、ぱりぱりの厚い皮をスルンとはずします。
ブタの脂でバリバリとこおばしくやけた皮はクラックリングといって、細かく砕いてビールのおつまみに、おやつにおススメです。
もちろんポーク・サンドウィッチや、ロースト・ポークの添えものにも使われます。
手で簡単にほぐせる柔らか~いポークはジューシーでものすごくおいしいですよ。
その日に売れそうなぶんだけ屋台の正面の保温器に移して残りの大量のほぐした肉は、キッチンに持っていって冷凍しました。
こんなにいいお天気だったのに売り上げが悪くてがっかりです。
私が立て看板を書いて表に出しておいといたのに・・・!
その、残りのロースト・ポークはどうしたのか、というと・・・
プルド・ポーク・サンドウィッチ pulled pork sandwich として、レストランで出しています。
好評です。
プルド・ポークは最近パブなど、伝統的なイギリス料理を食べさせる店でもよく出されるようになりました。
サンドウィッチ、ピザにもおなじみになりつつあります。
マクドナルドでも時期限定で販売されていました。
ところで、なぜ「プルド」ポークなのか?
どこをどう引っ張るの?と夫にも聞いてみたことがありますが知らないそうです。
レストランのシェフに聞いてはじめて納得する答えが見つかりました。
4時間から7時間低温でゆっくり加熱したポークは、柔らかく、ほろほろほぐれる(pulled apart)からプルド・ポークというのだそうです。
ヒッコリー風味の、ホームメードバーベキュー・ソースで玉ネギ、りんご、黄色いピーマンの千切りとあえてあります。
プルド・ポークはスーパーのデリ・コーナーで売られているので、このレシピ、自分で試してみるつもりです。
ヒッコリー風味のバーベキュー・ソースも粉末がスーパーで手に入ります。
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今回は、座り方のだらしない犬特集。
ボクサー・ドッグ
日本ではヤクザが連れているような印象があります。
しゃんとすれば、けっこう怖いイメージです。
名前は、マックスだったと思います。
ほんとにやる気がなさそうですね。
よだれのつららにもご注目。
全身のマーブル模様が美しい、イギリスの労働者階級の好む犬として知られる、スタッフォードシャー・ブルテリアと・・・なんだかええええっというような組み合わせの混血、コルギーだったかもしれません・・・
悲しげな顔つきはスタッフォードシャー・ブルテリアの特徴です。
これが、スタッフォードシャー・ブルテリア。通称スタッフィー。
名前はオーティス。
もともと、闘犬です。
やっぱり、しゃんとすればそれなりに凄みがあるはずなんですが、だらしない座り方がすべてぶち壊し。
悲しい顔の代表格、おなじみ、パグ。
正面ショットなしでも悲しい顔つきは想像していただけますね。
右にかしいだ後ろ姿からも憂愁がにじみ出ています。
以上、座り方のだらしない犬の共通の特徴ははみんな脚がガニガニしていること。
きちんと折り曲げて正座することが困難だと思われます。
メランコリックな憂い顔も共通しています。
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昨日の午後、ブラモル・パークのカフェにいた、ほえ犬。
何とかハウンドのヘイミッシュ。
何とかいうテリアと、ダックスフンドの混血。
要するに雑種ですが、2種の名前をくっつけて犬種名を作っちゃって平然としている飼い主が多いですねぇ。
プードルとの掛け合わせは人気で、新犬種名として通っていることがおおいです。
「ラブラプー(ラブラドールとプードル)」とか。
カフェに来る犬は、みんなしつけがよく、ほえません。
たまにいます。人にではなく、よその犬にほえる犬が。
飼い主は「いつもはこんなことはないんだけど・・・」とかいいつつも、肩身がせまいようで、そそくさと帰っちゃうことが多いです。
犬どうし、相性もあるんですよね。
ヘイミッシュの飼い主は、ほえるたびにしかりつけながらも、落ち着いてお友だちとの会話をつづけ、かなりの長居を決め込んでいました。
人にほえる犬は、イギリスではあまり社会に受け入れられていないようですよ。
レストランに連れてこられるなんてめったにないんですが。
それにしても、あまり見ない、異様な風体の犬。
ほえなかったら、ものすごくかわいかったんだけど・・・
そばを通るたびにほえられました。
写真を撮りたいといったら、喜ばれました。
平日の風の冷たいカフェ、すいていました。
飼い主も「このぐらい人が少なかったら、まあいいだろう」と判断してほえる犬をつれてきたのかもしれません。
外のエリアにすわって飲食するのをちょっとちゅうちょする、はだ寒い季節になりました。
かろうじて、犬の散歩の途中で寄る人が利用するぐらいです。
初秋のブラモル・パーク。
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それも、またブルドッグ。昨日、ブラモルパークのカフェにやってきました。
生後5ヶ月の、子犬!
メスです。
名前をきいたけどわすれました。
連呼したら、テーブルの下から出てきて、なでさせてもらいました。
かわいい。
イギリスの国家のマスコット、イングリッシュ・ブルドッグ English Bulldog。
イギリスを代表する犬種ですが、実はあまり見かけません。
ブラモル・パークのカフェに来たイングリッシュ・ブルドッグについて書いたちょっと前の日報記事のリンクを貼りました。
↓
これぞ、イギリスの犬!その名もイングリッシュ・ブルドッグ2016年9月23日ブログ
ついでです。関連のアメリカン・ブルドッグに関する記事も読んでください。
↓イングリッシュ・ブルドッグの原種!ブラモールにいたお行儀の悪いアメリカン・ブルドッグ2016年10月9日ブログ
マンガなどに出てくる典型的なこわもてイメージに反して、現代のペットとして繁殖されているブルドッグは温厚で人なつこい性格です。
あまり飼う人がいない理由の第一は、これまた見た目に反して、脆弱。病気になりやすいから。
呼吸困難、歩行困難、皮膚病、難産・・・
品種改良を繰り返した結果たどりついた究極の奇形とも言える、ユニークな姿体。
かわいいかわいい、この、あー名前忘れた・・・
皮膚が薄くて柔らかい、ベルベットのよう・・・つぶらな瞳・・・はい、この小さな女の子、生まれつき体の機能に障害を持って生まれたようなものです。
元気に長生きして欲しい。
大人気!
レストランのスタッフもお客も、携帯電話で写真を撮らせてもらっていました。
こちらもカワイイ!いっしょに飼われているお姉さんパグ...の影が薄かったです。
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イギリスには棒つきのアメの種類がものすごーくたくさんあります。
棒つきのアメは英語でロリ・ポップ lolli pop。
そのうちのひとつ、トラフィック・ライト traffic light。
交通信号。
勤め先のレストランでもらいました。
子供がいっぱい来るイベントを請け負って、余ったそうです。(好きなだけとり放題 !)
もって帰ったら、うちの息子2人におおウケでした。
上の息子は、学校帰りに近所の店でしょっちゅう買って舐めながら帰宅していたことを思い出しました。
15年ぐらい前...
夫も子供の頃食べてたそうです。50数年前...
なぜ、信号というかというと...
舐めているうちに赤から黄色、ミドリに色が変わるからです。
舐めるとツヤツヤ、とってもきれい。
色がかわるわけじゃないですね。
一番上の層の赤がとけて、黄色があらわれ、そして中心の緑へ...下の色の比率がすこしずつ多くなるだけです。
味はずうっと同じ「赤い」味です。人工的なサクランボの味だと思います。
サクランボ味のリップ・クリームのような、自然界ではありえない味、でも広くサクランボの味として認識されている味。
体に悪い、強烈な着色料、歯にも悪そう。
でもおいしい。
ブラモル・パーク内のカフェの屋内席で見かけた大きな犬。
じっとして写真に写ってくれない、落ち着きのない犬でした。
やっと 静止してくれたと思ったら、このお行儀の悪いポーズです。
「これ、ボクサー・ドッグ?」と聞いたら、飼い主は得意そうに訂正してくれました。
アメリカン・ブルドッグ American Bulldog という犬種だそうです。
イギリスでは珍しいはずです。
私も見たのは初めてです。
以前に遇然同じレストランの同じ席にいた、イングリッシュ・ブルドッグです。
いわゆる「ブルドッグ」としておなじみのよく見る犬種です。(と言っても、本家であるはずのイギリスではあまり見かけないような・・・)
たびかさなる品種改良の行き着く先がこのガニマタ短躯で平べったくて、皮膚がたるんで顔のつぶれたおなじみのブルドッグのすがた。
産業革命以前のイギリスにいた、品種改良が始まる前のもともとのブルドッグは背が高くすらっとした、このアメリカン・ブルドッグのようながっしり体型だったそうです。
その、もともとのイングリッシュ・ブルドッグ(オールド・イングリッシュ・ブルドッグ Olde English Bulldog )は17世紀に清教徒といっしょにアメリカにわたりました。
アメリカで品種改良をまぬがれて、かなり原型をとどめる姿で残ったオールド・イングリッシュ・ブルドッグの子孫がこのアメリカン・ブルドッグだそうです。
本国イギリスでは絶滅した原型を奇跡的にアメリカ南部で保ち続けた奇跡の犬種!
戦前までは天然記念物並みの貴重さだったそうですが、今では数も増えて、アメリカでは人気の犬種ですって。
ブチの模様の配置がしゃれています。
おまけです。ずうっとテーブルの下から出てこない、臆病者の黒いパグ。
お行儀の悪いアメリカン・ブルドッグといっしょに飼われています。
飼い主はこの手の顔の犬が好きみたいですね。(私も好きです!)
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リバプールの続きです。
午後、川岸のエリアによって写真をたくさん撮りました。
同行の友人が、「北西部イングランドでいちばん眺望の素晴らしい窓」があるという、 リバプール博物館 Museum of Liverpool に行ってみたい、というので、期待して入りました。
実は、ちょっとすごい現代建築なんです。
私の好みではないんですが、無機質な打ちっぱなしとちがって、質感のある純白の外壁で・・・形容不能。全景写真を撮りませんでした。
これがその評判の窓、とその窓から見える眺望。
これが本当に北西部でいちばんの眺望・・・?どうってことないような気がするけど。
帰宅後ウェッブサイトで調べたら、間違いだとわかりました。
連合王国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4国)でいちばん眺望の素晴らしい窓でした。
新聞の読者投票で選出されたそうです。
河が、すぐ目の前に見えないんですよね。
ガラス窓に近寄って左を見れば見えますが、そうしたらこの、リバプールの三美神 The Three Graces of Liverpool と呼ばれている河に沿って横並びにたつ、
ポート・オブ・リバプール・ビルディング Port of Liverpool Building
ロイヤル・リーヴァー・ビルディング Royal Liver Building
カナード・ビルディング Canard Building
の白亜の3建築がみえなくなってしまいます。
いずれも、20世紀初頭に、当時は革新的だったコンクリートを素材に建設されています。
これはロイヤル・リーヴァー。
ちょこっとみえてるこれも。
リバプール博物館に話を戻します。
展示物は、リバプールの産業とか、生活史などなど、かなり偏った内容で・・・あ、あたりまえですね。リバプール博物館なんだから・・・
ちょっと見てあきました。
建物中央にあるグネグネ階段が興味深かったです。
マージー河、対岸はバークンヘッド。この河を下るとアイルランド海です。
恋人たちが鍵をかけて残していった愛の錠前がたくさん下がっています。
愛が永遠に続くようにかけた鍵は捨てるそうです。もうはずせません。
どこの都市もハトがいっぱいですが、リバプールではみなかったような・・・かわりにいるのが・・・
また、インチキ!
私が撮ったわけではない写真・・・リバプール博物館は、こんな建物です。
建築ウェッブサイトから勝手に借りちゃいました。
まだ写真があります。
続きはあした。
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ずうっと同じ記事が出ていたのにもかかわらず、びっくりするほど多くの方がアクセスしてくださったようです。
「ビートルズ」を見出しに入れたからでしょうか。ためしに今日は関係のない「ビートルズ」をはずしてみました。
定期的に読んでくださる方、がっかりさせてごめんなさい。
復刊です。
さて3回目。
リバプールの建築遺産の宝庫、世界遺産、ウィリアム・ブラウン・ストリート William Brown Street 。
リバプール中央図書館の一部、ピクトン・リーディングルーム・アンド・ホーンビー・ライブラリー
Picton Reading Room and Hornby Library。
円形のたてものはイギリスの新古典主義(ギリシャ復興様式)に多いようです。1879年建造、第二級保存指定建築、柱頭はやっぱり、コリント式。
ホーンビー・ライブラリーとして独立していた昔から、円筒形の大書庫に蔵書がぎーっしり詰まっているようです。
くっついてるのは、りバプール中央図書館 Liverpool Central Library、本館。
入り口
リバプール世界博物館 World Museum Liverpoolとくっついていて、どこからどこまでが図書館か、よくわかりません。
図書館に入ってみなかったのが大後悔です。
リバプール中央図書館とリバプール世界博物館は、ひとつの建物です。
建物の名前はあわせて、ウィリアム・ブラウン・ライブラリー・アンド・ミュージアム William Brown Library and Museum。
完成は1860年。第二級保存指定建築。柱頭はしつこくコリント式。
上の写真の左端、違う建物がくっついています。ギリシャ風ではありません。
博物館の建物の一部として、中でつながっているようです。colledge of Technology and Museum Extention。
1896年から1901年にかけての建造。第二級保存指定建築。
あまり珍しくもないので、独立した写真がありません。
なぜか、同行の友人と2人、心引かれるものがあって博物館に入ってみました。入場無料。
ジャーン!という感じで目の前に展開する、モダン空間。
古代ギリシャ風はファサード(前面)だけ。
イギリス中どこにでもある、自然史、人類学、民俗学、・・・など全部をカバーした博物館みたいです。
子供たちに人気の恐竜の模型と、古代エジプトのネコ頭の女神像(模造?)と観光客らしくいっしょに記念撮影をしました。
博物館の中に水族館があったのではいってみました。
無料だけあって、かなりしょぼい展示内容でした。
私がイギリスに来たばかりの頃の博物館はどこも薄暗い古い館内に延々と続く展示ケースにていねいに分類された剥製やら化石やらが整然と並ぶ展示が主だったんです。
今は明るいモダンな館内に入館者を楽しませる工夫がいっぱいの展示が主流です。
私は、どちらかというと、古いかび臭い「学術研究!!」というムードいっぱいの昔の博物館のほうがすきだったのですが・・・
再び登場、セント・ジョンズ・ガーデンズ Saint Jhon's Gardens。
大都会のオアシス。
イギリスの公的スペースではおなじみの戦没者慰霊碑。
すぐ後ろは、国宝級名建築、セント・ジョージス・ホール Saint Georges Hall。
18世紀からこの場所は精神病患者監禁収容施設、墓地などのあった、陰気な場所だったようですが、1904年には地中に埋まった遺体を完全にしょりしきって、、芝生と花壇が左右対称に配置された市民の憩いの場、公園として整地されたそうです。
で、通りの最後、こりゃなんだ?といいたくなる地味なクイーンズウェイ・トンネルの入り口 The Entrance of Queen's way Tunnel。
ちゃんと世界遺産の一部です。建築ガイドブックにも載ってます。
左端のかまぼこ穴。右側の箱型装飾門柱までつながっています。
1925年から1935年まで10年かかった大工事、マージー河の下を通って、対岸のバークンヘッドまで開通した当時は世界一長いトンネルでした。
14年後、スペインのヴェルハ・トンネルにその記録を破られます。
トンネルは2012年に再構築されました。
入り口は貴重なアールデコ、第二級保存指定。
さて、ウィリアム・ブラウン・ストリートではないのですが、世界遺産の一部、かまぼこ型のリバプール・ライム・ストリート駅 Liverpool Lime Street Station。
駅の右側にくっついたグレート・ノースウェスタン・ホテル Great North Western Hotel
1871年完成、第二級保存指定建築。
(ライム・ストリートをはさんで向かいにたつのがおなじみ、セント・ジョージス・ホール)
一番上の、去年の春にとった写真を見てください。
昔の大きな駅にはたいていあった、鉄道会社の経営するホテルです。かつては駅舎の一部でした。
全景写真がありませんが、立派です。
ルネッサンス・リバイバル様式で、フランスのシャトーをイメージして建てられたそうですが、折衷式で、古代ギリシャのドーリア式柱頭が見られます。
内部、パブになっています。駅のコンコースから入れます。
最近改装されたような明るい内装です。モダンにおしゃれに走り過ぎないなかなかいい趣味だと思います。
最後におまけ・・・
円形のピクトンリーディングルームの内部
中央図書館の内部。
どっちも関連ウェッブサイトから勝手に借りちゃいました。私は時間がなくて入ってみなかったんです。
インチキですね。
今度機会があったら中をみてきますね。
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昨日の続きです。
リバプールのウィリアム・ブラウンストリート William Brown Street、
世界遺産。
18世紀から、19世紀にかけて建設された、ギリシャっぽい重厚な建物が完璧にいくつも残る、奇跡のような短い通りです。
昨日の日報で特集した、セント・ジョージス・ホール Saint Georges Hall
国宝級の名建築です。
この写真は、リバプール・ライム・ストリート駅 Liverpool Lime Street Station の前から撮りました。
この通りが、リバプール・ライム・ストリート Liverpool Lime Street。
セント・ジョージス・ホールの反対側にあるウィリアム・ブラウン・ストリートに出るために、ライム・ストリートをほんのちょっと北にむかって歩きます。
ウィリアム・ブラウン・ストリートとの角のところに立っている、ウェリントン公の像 Wellington Memorial。
ウェリントン将軍は、ワーテルローの戦いを勝利に導きました。
同じく、トラファルガーの海戦でナポレオン軍を大破してナポレオン戦争を勝利に導いたネルソン提督の像はロンドンのトラファルガー・スクエアにあって観光名所になっているのに、こっちは誰も気にかけません。
ワーテルローの戦いの様子が浮き彫りになって、柱の台座の4面を飾ってるのですが、ひとつひとつていねいに見ようという気はちょっとおこりません。
はい、ウィリアム・ブラウン・ストリートのさいしょのたてもの、カウンティー・セッションズ・ハウス County Sessions House。
もともと、役所の建物だったそうですが、今は何に使われているのか、調べられませんでした。
ウェリントン像の向かいです。
1882年から1884年にかけて建てられました。第二級保存指定建築。
破風とギリシャ風(コリント式)の柱が、周りの新古典派(ギリシャ復興様式)の建物群に溶け込んで、ギリシャっぽいと思ったのですが実は、ルネッサンス・ベネチア様式なんだそうです。
おっと、横は私道のようですね。立ち入り禁止です。
ずらっとならぶ街灯の下の部分は、ギリシャ風モチーフのイルカ。
私道を挟んで、すぐ隣は、ウォーカー美術館 Walker Art Gallery。
「北のナショナル・ギャラリー」とも呼ばれます。
、ロンドンのナショナル・ギャラリーに次ぐ規模の、イングランド第二のコレクションを誇る大美術館です。
今回、入りませんでした。残念です。
すでに3回入っていますが、そのたびに新しい発見がある、興味深い美術館です。
ちゃんと見るのに、半日かかります。
10年前に行った時は、20世紀初頭、リバプールにすんでいた買い物依存症の一人の女性の所有した既製服がすべて展示された、おかしな特別展をやっていました。
おもしろかったですよ~。
左側の半円筒形のたてものは、昨日お見せしたセント・ジョージス・ホールです。
コリント式柱頭の、やっぱりギリシア神殿風。
1877年完成第二級保存指定建築。
このすぐ前のギリシャ風の噴水、ステーブル・ファウンテン Stables Fauntainの写真を撮るのを忘れました。
ぜひぜひ、もう一度行って今度はゆっくり美術館見学をしたいです。
マンチェスターから電車で1時間足らず、補足の写真も撮ってくるつもりです。
外の木にたくさんの巣箱。
古代ギリシャへの憧れ、よくわかります。
通り全部をギリシャ風にしてしまいたい意図もわかります。
だけど、こんなに「神殿」風が一箇所に集中して、いいんでしょうか。
古代ギリシャではありえませんよね。よくわかりませんが・・・
ウィリアム・ブラウン・ストリート、明日に続きます。
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リバプール・ライムストリート駅 Liverpool Lime Street Station のすぐ目の前の、古代ギリシャ神殿風の立派な建物・・・
セント・ジョージス・ホール Saint George's Hall
コンサートホールや、法廷、官庁施設を擁する、ヴィクトリア時代の市庁舎です。
第一級保存指定建築。
1841年から1854年にかけて建設された、イギリスに現存する新古典主義(ギリシャ復興様式)建築の最高傑作といわれている建物です。
世界でも有数の建築遺産です。
ぐるっとまわると、横が丸い!
雨が降ってきました。
この横の、石畳の短い通りの名前はウィリアム・ブラウン・ストリート Willam Brown Street。
なんと、道の両側に隙間なく!第一級、二級の保存指定建築が13も!ずらりとならぶ(庭園やモニュメントもふくむ)世界遺産指定地域なのです。
ビートルズ遺物で名高いリバプール、あまり日本の観光客には知られていない、知る人ぞ知る、文化遺産の宝庫です。
セントジェームス・ホールにもどって・・・裏にまわります。
裏側は、セント・ジョンズ・ガーデンズ St. Jhon's Gardens。都会のオアシス、緑の公園です。
公園は高くなったところにあります。
縁に沿って下の歩道を歩くと、
上の写真の左端、塀にある、縦長長方形のいりぐち、みえますか?(正面のかまぼこ断面は、リバプール・ライムストリート駅です)
セント・ジョージス・ホールの横側の入り口です。
「ヘリテージセンター」の横断幕、中に入れるって実は知りませんでした。
さあ、はいろう。
私たちが入った入り口は、駅に向かう広い道路のたかさにあるけど、入った中は丘の上のホールの地階にあたるのでした。
横に伸びるアーチ作りの廊下に並んだカフェの椅子。
振り返って、入り口。
階段があるからあがってみよう。
あ~残念。
一階のホール入り口までは入れましたがこの日は公開してなかったんです、大広間。
セント・ジョージス・ホールのウェッブサイトの写真を勝手に借りちゃいました。
中は、こんなに豪華、絢爛、くどいですね・・・・
フランスで発達した新古典主義建築ってそもそも、くねくね、うねうね、ちゃらちゃらしたロココ様式に嫌気が差して反動でシンプルで簡素な古代ギリシャの力強さをお手本にした、って習ったんだけど、やっぱり、こてこてしてます。
階段をのぼったてっぺんにあった、市役所のオフィス階。
もしかしたら一般の人がうろうろしてはいけない場所かもしれませんが、「入るな」ともなんとも書いてなかったので、入ってみました。
人が働く場所です。簡素です。
世界遺産、ウィリアム・ブラウンストリート、明日に続きます。
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