イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ロックダウンの段階的な解除とホーリー・ウィークのはじまった天気がよくて花盛りの昨日のイギリス

2021年03月30日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢


昨日はとてもいい天気でした。
写真は出がけに目にした春らしい花の数々です。
まずはイースターの頃の花、ラッパスイセンが花盛りのおなじみ木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる空き地から...




コートを着ないで、近所の商店街に買い物にでかけたら.....

やれやれ、イギリス人の多くはさっそく半袖のティーシャツ、ショーツ(半ズボン!)、サンダルなどの季節を超越した思い切った軽装で出歩いています。
心地よい暖かさ、さわやかな涼しさが楽しめる3月の終わりらしい天候でした。(暑がりの私でもさすがに半そではちょっと...)



イギリス人はとにかく日光に照らされる皮膚の面積をがむしゃらに拡張したいのです。
前庭で日光浴していたお向かいの奥さんはビキニ・トップにショーツ姿でした。

それなのに、真冬のようなナイロンのキルティングコートを着ていた人もけっこういたのがイギリスの奇妙なところです。





昨日3月29日から、4段階にわたるロックダウン解除 Lockdown Lifting の第一段階が始まりました。

6人まで、あるいは人数の制限がなく2世帯までの人たちが屋外で会ってもいいことになりました。
.....とはいっても、学校が再開してから毎日、公園で放課後子供たちをいっしょに遊ばせる10人前後のお父さんお母さんたちの集まりを公園で見かけますが....



泊りがけの遠出をしないかぎりは外出もok。
....はっきり言って、もうみんなかなり出歩いているようです。
仕事や学校の送り迎えはもちろんのこと、あいている店もあるのですからのぞいたり公園や風光明媚な遊歩道などに足をのばしてみたり....



テニスやゴルフなどの屋外スポーツ、サッカーやラグビーなどの団体競技もしていいことになりました。
サッカーやラグビーがダメそうなのは納得できますが、昨日までテニスやゴルフをしてはいけなかったというのが意外です。
ちょっと離れた公園で、若者たちがワイワイ集まってバスケットボールの、デフェンスの練習をしているのを冬中よく見かけましたが、目くじら立てて糾弾する人もいませんでした。



結婚式の披露宴をしてもよいことになりました。6人まで招待できます。



理/美容院、ジム、生活必需品を売る店以外の店や飲食店(外の席のみ)の営業は4月12日以降まで待たなくてはなりません。
と言っても、オンラインで注文支払いを済ませて客が買ったものをとりに行くクリックor コレクトという方式の営業をずっとしている店はたくさんありますし、食べ物や衛生用品もおいているので営業を続けられるよろず屋形態の店がどこも繁盛しています。
飲食店の多くはテイカウェイ(持ち帰り)営業でずっと店を開けています。

そんなわけで、「やった~、ロックダウンがあけたぞ~!」という感慨と開放感はみじんもありません。

日曜日がパーム・サンデー Palm Sunday(キリストがエルサレムに入場したのを記念する日)でした。
そして今週末のイースター・サンデー Easter Sunday までホーリー・ウィーク Holly Week なのですが、教会に行くキリスト教の信者以外の人たちにとっては本当にどうでもよい暦です。




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イギリスに来て初めて所有した傘!...の話ではなく箱に詰まってやってきた大量の茶紙でエコなカゴ編み、再び

2021年03月29日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
2月に投稿した「手芸ブログのような記事」の続きです。(興味のない方、ごめんなさい)



緩衝材の茶紙を使ったカゴ編み、「アップサイクル up-cycle」(不用品の再利用)手芸です。



ブログを読んでくれた友達2人に「やってみたいけど、説明が今ひとつよくわからない」と言われました。

これがその記事です☟

エコなカゴ編み、ロックダウンにうってつけ環境にやさしいアップサイクル手芸(家族は迷惑)

自分の説明をもう一度読んでみて、何がよくわからなかったかよくわかったつもりです。

もうちょっとわかりやすい写真を撮るために、縦横6本ずつの短い(2本をつなぎ足していない)ストリップを使って、浅いカゴを作ってみました。



すっかり「手芸ブログ」気取りで写真にペイントする機能まで使ってみました。


【仮の】底の正方形の各辺の中央にしるしをして、それぞれ線で結びます。
【真実の】底になる小さめの正方形をかたいとんがった先でゴーリゴーリと強く押して折り線をつけます。
私はペーパーナイフを使いました。インクの出ないボールペンでもカッターナイフの刃の切れない側でも何を使ってもいいでしょう。

はい、前回の説明が分かりにくく不親切だったのはここですね。
折り線に沿って【仮の】底の角をきっちり折り上げます。



本当はきっちり折り上げずに底が丸くたわんだ方がかわいらしいのですが、わかりやすい写真を撮るためにきちっと90度に折り目をつけました。
このために、【仮の】底の6本X6本組のストリップは重なる部分に糊付けしてあります。(そうしないとバラバラほぐれて90度に折り上げられません)

こちらの辺の端のストリップと、となりの辺の端のストリップが45度の角度で重なるので互い違いに折り込んでいきます。



(だらしのない緑の破線の三角形は【仮の】底の角です)



こちらの辺の端から2番目と、隣の辺の端から2番目も同様に....(以下略)

上の方まで組み終わった後、ふちの高さを一番短いストリップの高さに合わせるとかなり浅いカゴになってしまいました。



余ったストリップの端はできるだけ切らず、に斜め45度に走るすでに織られたストリップに互い違いに押し込んでいくと何重にも重なってびっくりするほど固く頑丈に仕上がります。
(底に接している三角形は糊付けされているのですが、ペーパーナイフを突っ込んでくっついた2枚を引きはがしてストリップを押し込みました)

前回、たった一つだけ作った、縦横にストリップ10本ずつを正方形に組んではじめた「使いやすいサイズの中型」には、写真を撮るためにわざとらしく入れてみた毛糸の玉がいくつか、まだ入れっぱなしになっています。



その後、ひとサイズ大きい縦横12本ずつ、とひとサイズ小さい縦横8本ずつ、そして「使いやすいサイズの中型」をもう1個作りました。
ひとサイズ小さいカゴにはまたまたわざとらしくレモンを入れてみました。(絵になるでしょう?)

まだまだ緩衝材の茶紙はとてもとても、たくさんあります。

前回ガラスの小箱を買ったのと同じオンライン・ショップで、投げやりジャヌアリー・セール(クリスマス後のセール)を3月に入ってもやっていたので、また買い物をしました。

大きな、たぶん男持ちの傘をたったの4ポンド99ペンスで手に入れました。
クリスマス前の定価は17ポンドぐらいだったようです。

イギリスに来て30年、初めて手にする自分用の長傘です!
雨の降る回数はたしかに多いのですがザーザー降りがめったにないイギリスでは、傘をさす人はあまりいません。

最近は折りたたみ傘を持つ人が増えたように思いますが、長傘を持つ人に会ったことがありません。
そんなわけで私も10年ほど前に買った折りたたみの傘をもっぱら使っています。

出がけに雨が降っていればさして出かけますが、カバンに入れて外出したことは今だかつて、ただの一度もありません。
(日本に住んでいた頃は雨が降ることが分れば必ず折りたたみの傘を持って出たものですが)
出先で雨が止めばすぐにカバンに入れられるので忘れることがなくて好都合です。

「レジャー・アンブレラ」という海辺のパラソルぐらいの、夫がゴルフ用に買って20年来車の中におきっぱなしにしていたナイロン製の巨大な傘を家族で共有しています。
「レジャー・アンブレラ」は近所の小学校に息子を迎えに行くときに愛用しました。
さしたまま一度もたたまずに往復する学校の送り迎え用に「レジャー・アンブレラ」をさしてくる父兄はとても多かったように記憶しています。

とにかく、その待望の私用の新しい長い傘と、ついでに注文した陶器のお椀とガラスのコップふたつ(半額)が傘の長さに合わせた棺桶のような段ボール箱に入って届きました。



紙のカゴ編の材料になる細長い茶紙の緩衝材の量は全く半端な量ではありませんでした。
棺桶の中で傘とワレモノが微動だにしないよう、ぎっしりとすき間が埋められていたのです。

紙の量は、電話帳2冊分ぐらい?
買った商品はとても軽かったのに、段ボールの棺桶はとても重かったのです。

数年前までは通信販売で買ったコワレモノはプツプツと気泡が規則的に並ぶバブル・ラップ bubble wrap にグルグルと包まれて比較的小さめの箱に入って届いたものです。
土に還らないプラスチックが環境に与える影響を考慮して、どこも茶色い再生紙を使って梱包するようになったのは喜ばしいことです。

その再生紙をさらに再利用してカゴを編む!のはとてもエコなアクティビティではありませんか!?

前回のあまりの茶紙を使い切った後、今回の茶紙がまた大量に余りました。

もう、これ以上アップ・サイクルのカゴ編みを続ける気はありません。

これだけ茶色いカゴがあればもう十分。
はじめると病みつきになるのは絶対に確かですが!



ガサガサした茶色い紙の使い道は他にないでしょうか。
例えば.....
1;切って貼って、封筒を作る→皺が寄りすぎで見栄えがしないでしょう。
2;水に浸してパルプにして紙粘土を作る→紙粘土で作ってみたいもののイメージがわけば試してみてもいいかもしれません。
3;煮て濾して紙漉きする→ものすごくめんどくさそうで道具もいります。(YouTubeでやり方のビデオを見ました)
4;芋版やゴム版で模様を捺印してラッピング・ペーパーにする→やはりシワシワなのが困りものです。





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ワクチンの供給とEU諸国の事情:オリンピックはやめた方がぜったいによい!!

2021年03月27日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
前回の記事のつけ足しです。



写真は一昨日行った、ドイツ資本の一風変わった品ぞろえの格安スーパーマーケット、リドル Liddle の向かいの公園の春らしい光景と、昨日通ったうちの近所の児童公園のあるコモン(共有の空き地)です。

どちらも学校の下校時間でした。
イングランドでは子供たちの登校が3月8日に始まって2週間たったところです。



EU諸国がオックスフォード-アストラゼネカ・ワクチンの接種を再開することになってから、しばらくたちました。

多くの国で3月19日以降に接種を再開しているようです。
.....と言っても、接種を拒否する人も多いらしく、ヨーロッパでは接種計画があまり進んでいないらしいですね。

供給量も問題だそうです。

けっきょく、血栓などの重大な副作用が発生した率はめちゃくちゃ低く、しかも因果関係が医学的にぜんぜん証明されていないのに最大手ワクチン製造者のワクチン接種を国家ぐるみで拒否することになった理由は....「やっかみ」だといわれています。

供給量が予定していたより低く、各国の元首が公約した接種計画がほとんど破綻してしまった責任をイギリスの製薬会社と、ほぼ同時にブレクシット(イギリスのEU離脱)を完了したイギリスに押し付けたかった、ということらしいのです。

いえいえ、本当はそんなに単純なことではないのですが、イギリス人の多くはこんなふうに理解しています。

承認と契約をいち早く完了したイギリスにはじゅうぶんな量が早くから供給されています。

イギリスがまだEU加盟国であったら、そんな抜け駆けは許されていないはずです。
そんなこともEU諸国の指導者の癇に障る点でしょうね。
ブレクシットとワクチン接種計画を強行に推し進めてきたボリス・ジョンソン首相の手柄顔が目に浮かびます。

ジョンソン内閣もブレクシットも大っ嫌いですが!

たしかにイギリスではワクチン接種計画が異例の速度で進んでいます。

健康に問題がなく人の役に立つ仕事をしているわけでもない50代の私がこんなに早く接種を受けられて、医療崩壊が目前だったイギリスの重症者数を95%も減少させた「結果」を評価しなくてはいけないでしょう。

アストラゼネカ・ワクチンはイギリスの国家予算を使って開発されたのですから、イギリスが優先的に供給を受けたっていいんじゃないか....とこっそり思う私です。

ところが、ややこしいことにアストラゼネ・カワクチンの大部分はEU諸国で製造されているそうなのです。
製造しているイタリア、オランダなどがアストラゼネカ・ワクチンのイギリスへの「輸出」を阻止/制限する法律を作ってしまったそうです。



そういうわけで、4月以降のイギリスの接種計画に多少の遅れが予想されています。
仕方のないことなのでしょう。
接種を受けないことには命の危険が予想される人たちすべての接種が少なくとも一回はほぼ完了した今、遅れている国々での接種計画を支援する役割を担ってもいいはずのイギリスです。



ワクチンを接種する資格を取って近隣の町の接種会場で注射してまわっているお友達のいる、イングランド南部に住む友人が教えてくれた話です;
たいていの接種会場ではかなりの量のワクチンが毎日余るそうなのです。
接種計画が始まって間がない頃は当日使い切れなかった分を廃棄処分していたそうです。
オンラインニュースなどでも問題になっているという記事が載っていたらしく、多くの人が知る事実です。

そこで、できるだけ無駄を出さないために、接種の優先順位など全く無視で会場が閉鎖する午後10時近くになってあまりそうだとわかったらスタッフが手分けして10分、20分以内に来られそうな近隣に住む友人、知人に電話をかけまくって飛び入り接種を受けさせていたそうです。

この話を聞いたのは、まだ「70歳~75歳と重症化しやすい非常に重篤な基礎疾患のある人=第4プライオリティ・グループ」の接種が始まったころでした。

「非常に重篤な基礎疾患」である、人口透析を受けている30代の妻に会場まで付き添ってきた30代の健康な夫に、「余ったのでよかったらどうですか?」なんて言って接種を受けさせたそうです。



「ずるい、割り込み!!」なんて全然思いませんでした。
余った貴重なワクチンを捨ててしまうよりはよーっぽどいいですよ。



今では(もう一回目を受けた私にも)Facebookや、テキスト・メッセージやらに「55歳以上でまだ受けてない人はさっさと予約して受けちゃってください」なんて言う自動メッセージが入ってきます。

場所によっては55歳以下の人も受け始めているようです。

ワクチンの供給がままならない、とぼやいているフランスやベルギーではせっかく十分な量を用意して準備した立派な接種会場に接種希望者がぜんぜん集まらなくて大量に廃棄した、なんてニュースをやっていました。



子供のころから結核やら日本脳炎やらポリオやらの予防接種を受けてきた私たち日本人と違って、ヨーロッパにはもともと種痘をおっかながる文化的背景があるようなのです。
それに加えて、政府が「アストラゼネカワクチンは危険だから使用は見合わせる」なんて言うものだからっ!!!
ヨーロッパで接種計画が進まないのは(少しは)自業自得なところもあるのではないでしょうか!?

感染爆発第3波が来るっていうではありませんか。

この状況が7月までに大きく改善するとは思えません。

オリンピックは無謀です!

サクラも今、花盛りです。


おまけ。
うちのリヴィア。




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たくさんの死者が出たイギリスにとってワクチンとは.....?のんきにネコの写真を撮ってこの1年を振り返る....

2021年03月24日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
ネコ自慢の時間がやってきました。


昨日撮った、うちのネコ2匹の写真です。



グレーの濃淡トラ柄ブチが息子のティブ、黒の単色ブチが母のリヴィーです。



話題はおなじみコーヴィッド(コロナ・ウィルスによる感染症)。

昨日はイギリスにとって記念すべき「コーヴィッド一周年」だったのです。



はじめて感染者が確認された日なのか、それとも初めて国内で死亡者が出た日なのか?
違います。



2020年、3月23日にイギリス全土がイタリア、スペインに次いで最初のナショナル・ロックダウンに踏み切ってからちょうど1年たつのでした。
誰にとってもわかりやすい、コーヴィッドがらみの節目の日です。

女王の弔辞、正午の黙とうを捧げる各地の人々、教会での追悼礼拝、首相の空威張り誇示演説などがテレビのニュースで一日中報道されていました。
死者をいたみ、怒涛のようなこの1年を振り返る日でした。



一昨日の終わりまでにイギリス全土で126,284人の人がコーヴィッドでなくなっています。(日本は9、633人ですね)
昨日の新規感染者は5,379人で、コーヴィッドによる死亡者は112人。(日本はそれぞれ973人と26人)

驚異のスピードで進むワクチン接種計画が効果を上げ、パンデミックがゆっくりと収束に向かっているというイギリスで、まだ毎日5千人以上も感染しているのか!?
本当にワクチンが効果をあげているのか!?と思われた方もあるでしょう。

年明けの週には毎日5万人台の新規感染者が出ていたのですから....(1月8日には6万人を超えました)

ね、減っているでしょう?
昨日は、パンデミック以来初めてパンデミック以前の(コロナと無関係の)一日の平均死者数を下回った!のです。

接種後に血栓の症状が出る例が報告され、ヨーロッパの多くの国がアストラゼネカワクチンの使用を停止しているようです。
日本でも大きな話題になっているそうですね。
先週の時点で、ヨーロッパ全土で接種を受けた500万人以上のうち血栓の症状が出た人はたったの33人、医学的な因果関係は証明されていない(偶然かもしれない)のです。

.....接種を受けようかどうしようか、と日本で迷っている方の参考には全くならないかもしれませんが.....

ここ、イギリスでは選択の余地がほぼありません。

特定の人種で形成されるコミュニティーには「人体実験説」や「陰謀説」が根強くあるようですし宗教がらみの禁忌や現代医学を信じない、種痘が怖いという人たちもまだまだいるようなのです。
アレルギーなどがあって医学的根拠のある不安を持つ人もいるそうです。

....そういった人たちを除けばほとんどの人が接種を受けることにためらいはありません。

高齢者やうちの夫のような既往症のある人たちは感染してしまえばかなりの確率で死んじゃうでしょう。(それは日本でもどこでも同じですね)

イギリスではうじゃうじゃいるといわれているケント・ヴァリアントの感染者がどこにひそんでいるのか全くもって見当がつかないのです。

怖いですよ。
ケント・ヴァリアント(日本でいう「英変異種」)に感染した人と接触を持てばほとんど確実に感染するのですから。

イギリスでは日本と違って高齢者のほとんどすべては家にこもっています。

そこのところが、感染者数が一日にたったの1000人以下の日本では理解されていないように思えるのです。
イギリスに「血栓が怖くてワクチンを受けない」人がそれほどいるとは思えない理由がわかっていただけたでしょうか。

イギリスでお年寄りや既往症のある人が接種を受けて血栓で死ぬ確率は限りなく低いのですが、接種を拒否してコーヴィッドで死ぬ確率はかなり高いのをみんな理解しています。

日本でもお年寄りや既往症のある人は感染すれば死亡する可能性は高いはずですが、(生活環境や場所にもよるでしょうけど)感染する可能性はイギリスや、アメリカの都市部にくらべればすごーく低そうですね。
血栓やそのほかの副作用が心配ならば、「ワクチン接種を受けない」選択も充分考えに入れてよいのかもしれません。

500万人に33人て、とても危険とは思えない確率の低さだと私には思えるのですが....






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レトロなレシピを使って作ってみた、むかしむかし(と言っても70年ぐらい前)のホット・クロス・バン

2021年03月23日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート

昨日の続きです。



ひさしぶりに引っ張り出してきた、レトロな小冊子。

老舗の製粉会社、ビーロー Be-ro が、自社のセルフ・レイジング・フラワーの販売促進のために発行した1950年発行のホームベーカリーのレシピ本です。

アンティーク屋で買ったこの小冊子のレシピ通りにいろいろ作ってみた体験談を ストックポート日報 に時々載せていました。(2017年のことです)

イースターの頃の季節の菓子パン、ホットクロス・バンの古いレシピが載っています。


Spiced Buns As HOT CROSS BUNS と書かれています。
別名、「スパイスト・バン」。
ホット・クロス・バンという名前にすると、「グッド・フライデー good Friday にしか食べられないんじゃないか」とこだわる人たちが当時はまだけっこういたのではないかと思います。

出版された当時はEU加盟(1973年)前でした。
材料の分量表示はすべて「インペリアル法」です。

EUに加盟後、ヨーロッパ大陸で大勢だったメートル法を採用したイギリスでしたが、普及するまで大変な時間がかかりました。

現在、イギリスのお料理レシピのほとんどすべてにメートル法(グラム、リットル)が使われています。
お裁縫や編み物などの手芸もメートル法が大勢になってきていますが、インターネットの普及で頑固にインペリアル法を固守するアメリカ人によって書かれたレシピや技法のウェッブサイトが簡単に読めるようになり、またまたインペリアルに逆戻り現象も始まっています。

計量カップ、ものさし、巻き尺、体重計、温度計などイギリスで使われている度量衡を計る器具はすべてメートル法とインペリアル法の「両刀使い」になっているので、レシピや手芸の作り方説明がインペリアル法で書かれていれば、インチやパウンドの目盛りのほうを使えばいいわけです。とりあえず臨機応変に対応できます。


うちにある秤と計量ジャグはメートル法とインペリアル法、両方の目盛りがありますから慣れないオンスでもパイントでも正確にはかれます。
日本で「作ってみたい」と思われた方もいるでしょうから、換算してみました。

「メートル法」に換算するのはグーグルで、一発!

セルフレイジング・フラワー 454g
ラード            57g
砂糖             85g
カラント           85g
ピール            57g
塩        ティースプーン1杯
ミックス・スパイス     
         ティースプーン1杯
卵               1個 
水            284ml 

ハンパな数字が並ぶのはオンス ozs. やパウンド lb.、パイントpint をgや ml に換算したためです。

セルフ・レイジング・フラワー self-raising flour というのは150gの普通の小麦粉に、ティースプーン2杯分の割合でベーキング・パウダーがすでに混ぜてあるベーキング用の小麦粉のことです。

ラードの代りにバターを使いました。

イギリスのミックスト・スパイスはたくさんのスパイスが混ざっています。手に入らなければシナモン1に対してナツメグ2だけでもじゅうぶんだと思います。

カラントというのは小さめのブドウです。日本ではフランス語で「カシス」というようです。レーズンで代用できます。

ピール(乾燥したレモンの皮)はなかったので、省きました。

セルフライジング・フラワーと塩、スパイスを混ぜて、ラードを練り込みます。
砂糖とカラント、ピールをくわえ、
水と溶いた卵をくわえて緩めのドウを作り...
12等分して丸くまとめて、油をひいたベーキングトレイに並べます。
ナイフで深く十文字の切込みを入れ、テーブルスプーン1杯分の溶いた砂糖を表面に塗って.....



218℃のオーブンで15分。

出来上がり。


実に簡単なレシピだったのですが、手にまとわりつくゆるゆるのドウを丸く、しかも12等分して丸めるのがやっかいでした。
台と麺棒に小麦粉をはたいて軽く均一に伸ばしてからナイフで半分に切ってさらにそれぞれ6等分....最初に12等分してから小麦粉をはたいた手でつかんで軽くまとめればよかったみたいです。

レシピにはそこまでていねいな指導がありません。

市販されているホットクロス・バンとは違う!


市販されているホットクロス・バン。


前回の記事のレシピです☟。

普通のものを買ってきた、ホットクロス・バン


口当たりがサクサクしています。


甘みも少なく、スパイスの香りとカラントの甘みが効いていて、大人っぽい味でした。
焼き立てをそのまま夫と2個ずつ食べました。

夫の評判は上々でした。
また作ってほしいと言ってくれたので、成功と言ってよいでしょう!

翌朝はトーストして、バターを塗って食べました。












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うっかり買ったチョコレート・バージョンの次は普通のものを買ってきた、季節のお菓子ホット・クロス・バン。

2021年03月22日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート

先週の記事の続きです。


春の訪れが待たれるイースター前のイギリスの、季節を彩る(日本風に言うと)菓子パン、ホットクロス・バン hot cross bun

今回はふつうのものをベーカリー(パン屋さん)で買ってきました。




やっぱりお店で買ったものは隣りどうしくっついてるんですよね。
大きなベーキングトレイで大量に焼くからでしょう。

袋に貼られたラベルの写真のホット・クロス・バンは家庭で焼かれたかのようにまんまるなのですが(一番最初の写真を見てください)。



先週うっかり買ってしまったチョコレートチップ入りのファンシー・バージョンのホットクロスバンの記事のリンクです☟

今年初、春の訪れを告げるイギリスの季節モノの菓子パン、ホット・クロス・バン、うっかりヘンなのを買っちゃった。

干したカラント(ブドウの一種)が入り、シナモンなどのスパイスの香りが効いている古典バージョンのホット・クロス・バンです。



トーストしてバターを塗って食べるのが一般的ですが、うちの夫は薄くそいだチェダー・チーズをのせて食べるのが好きです。

チョコチップ入りは甘いものが大好きな息子におおウケでした。

もともとはレント Lent (イースターまでの節制期間)があけるグッド・フライデー Good Friday (キリストが十字架にかけられた日ということになっているイースター・サンデーの前の金曜日)の正午以降にキリストの受難を思って食べる宗教行事がらみのお菓子だったのです。

表面の十字模様はもちろん、十字架にかかったキリストを忘れないためです。
スパイスの香りはキリストの遺体に塗った香油を表している....という記述を見つけました。
なんだか抹香くさい、辛気くさい話になってきました。


......「古典バージョン」、と書きましたがこの日本のアンパンのパンに近い、ふんわりやわらかいイーストで膨らました「いかにもパン」のようなホットクロス・バンはどうやら戦後作られ始めた新しいバージョンのようです。

1950年に発行された、小麦粉メーカー、Be-Ro の販売促進用レシピ本に古いバージョンのホットクロス・バンの作り方が載っています。


作ってみました!
以下、次号。

ホットクロス・バンは季節モノのジンジャーブレッドに異常に力を入れている、イギリス北部でベーカリーのチェーン展開をしているグリーンノール Greenhalgh's で買いました。

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ストックポートで有名だった高齢イヌの飼い主が新しく連れていたかわいいかわいい大型犬の子犬...え、介助犬?!

2021年03月20日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
本当に久しぶりに、イギリスのイヌの話題です。


外に出るたびに必ずイヌを連れている人に出会います。

そのたびに「さわりたい!イヌを触った手の臭いをかぎたい!」という衝動に駆られるのですが、他人との無用な接触は極力避けなければいけないソーシャルディスタンシング重視のこの頃です。
飼い主に接近して声をかけたり自分の手を外出先で鼻先にもっていくことは、はばかられます。

しかし....、このスーパーマーケット、アスダで見かけたバカでかい子イヌには衝動を抑えられませんでした。


それに、この飼い主の男性には見覚えがあったのです。
パンデミック前のストックポートのタウンセンターで何回か会って話もしています。

ギネスブックにアメリカン・アキーター犬種の最高齢犬として登録されるはずだった18歳のヨボヨボイヌをよく連れ歩いていた人です!

ヨボヨボイヌの、リコリスベアーについて書いた2019年の記事です☟
ギネスブックに登録間近、ストックポートの名物長寿犬、「介助犬」資格でイヌの入店お断り店にご来店

2017年に記事に載せたリコリスベアーの写真を見つけました。


「リコリスベアーはどうしていますか」と声をかけてみました。
(もちろん、子犬のもっこりとした密な毛並みに手を突っ込んでなでなでも堪能させてもらいました)

予想した通りリコリスベアーは死んじゃっていました。
残念です。

私が最後に見かけた2019年に無事19歳の誕生日を迎え、ギネスブックの記録塗り替えを達成、去年の8月に眠るように老衰で息を引き取ったそうです。
20歳達成はかなわずでした。
亡くなった当日もよたよたと大好きな散歩にでかけたそうです。

そのちょっと後にうちではネコのホレイシオを17歳で亡くしています。
病気の悪化で安楽死を余儀なくされたホレイシオにくらべると、幸福なイヌの大往生と言えるのではないでしょうか。

後継者のこの生後七か月のアラスカン・マラミュート Alaskan malamute のガイアも、最後に見かけた時のヨボヨボだったリコリスベアーと同じ「介助犬」と書かれたハーネスをしています。
リコリスベアーの時にはあわただしく店番をしていてその介助犬の働きの性質を理解できなかったのでもう一度聞きました。

このガイアは「メディカル・デテクション・ドッグ 医療探知犬??」の訓練中で、故リコリスベアーの跡継ぎだそうです。

medical detection dog 、前回「クスリ medication をかぎ分ける」と全くとんちんかんな聞き違いをしてしまいました。
糖尿病やてんかんなど重篤な持病のある人の症状の悪化を予知して知らせる医療介助犬の一種だそうです。

納得です。

スーパーマーケットに堂々と入って来てゴロンと寝そべるのを許されているのはズバリ、「介助犬」だからなのです。



介助犬でなければ、たとえ子犬でも店にも飲食店にも入れない決まりがあります。
(イギリスではバスや電車にはイヌ連れで乗車できるのに、です。店の方針にもよるようですが)


家に帰ってみてから、検索してみました。
ききなれない種類のこの介助犬もおなじみの盲導犬や聴導犬、最近メディアなどで紹介される機会も増えている生活介助犬などといっしょで、介助犬連盟の Assistance Dogs UK(ADUK) に名を連ねていました

飼い主の男性も難病を抱えているそうです。
病名はききませんでしたが兆候を見逃して昏睡状態になったことがあると言っていました。

....ただ、リコリスベアーの時と同じで、ADDUK のウェッブサイトで見かけた介助犬認定のバッジやオフィシャルのハーネスをしていないので「あれれ、本当に認定介助犬??」と疑いたくなるのです。

それに訓練中....子犬だし....いっしょにスーパーマーケットに入って来て何の役にたっているんだろう....前任のリコリスベアーだって高齢すぎて全く任務を果たしているようには見えませんでしたし....わかりません。

いえ、目がくらくらするほどかわいいし、おとなしいし、仕事中の店員さんたちも飛んできてなでなでしていたし、何の迷惑もこうむっていない他の買い物客の心も充分慰めてくれていたので細かいことを糾弾するつもりはぜんぜんありません。

普通、子犬を連れて町を散歩していたら、店の中になんか入れませんよね。
イギリスだけではないはずですが、外につないでちょっとのあいだ店で買い物をしている間にイヌが盗まれる事件が相次いでいます。

アラスカン・マラムートはアラスカのそりイヌで、ハスキーよりも大きく育つそうです。
温和で賢く、これから人気の出るはずの犬種だとか、ブリーダーから買えば高そうです。
子犬を外で放置していたら盗まれる可能性も大あり....どこにでも連れて入れて都合がいいですね。






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不景気!シャッター街のストックポートを歩く!店が閉まっているのはただ単にロックダウンの行動規制のためだけではなさそうな

2021年03月19日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
おなじみのスーパーマーケット、アスダにクルマをとめて、ストックポート・タウンセンターにある郵便局に行きました。


運転免許証の更新のためです。

ひさしぶりに「ちゃんと」端から端ま歩いてみた、ほとんどの店が閉まっているロックダウン下のストックポートのショッピングセンターレポートです。

不景気...


空までも、どんよりしていました。


営業を許可されている「生活必需品」を扱う店がぽつりぽつりと点在しているため、それなりの数の人たちがロックダウン下でもショッピングを楽しんでいるようでした。

道行く人々のほとんどすべてが黒っぽいナイロン製のコートを着ていたのでどんより感がいや増してしました。

けっこう繁盛していた、「1ポンド均一店」のうれしそうな表示には....


「地域を支える一端を担うことができて誇らしく思います(意訳)」と書かれています。
コロナウィルスのパンデミックとともにセットで記憶されることになるであろう、「虹」と「ハート」のイメージは連帯、希望、(特に医療従事者への)感謝の象徴です。

1ポンド均一店はスーパーマーケットと同じで、生活必需品である医薬品と食品を扱っているために営業が許可されているようです。


だからと言って、感染拡大を避けるために家にいるべき人たちをショッピングに駆り立てる営業がはたして正当化されるのか....?という微妙な立場の営業です。

あらあら、同じチェーン展開の1ポンド均一店が、ショッピングセンターの真ん中あたりでは閉店セールをやっています。




「最終日! FINAL DAY!」なんて書かれていますが、この文句は売り切るまで何日でも何週間でも表示され続けるのが普通です。
「90%OFF!」なんてムチャクチャなことをしているので、おそるおそる入ってみました。

大量のDVDが、出入り口近くの床やワゴンの上や段ボール箱の中や、とにかく売り場の棚ではない場所に散乱していました。
全部が90%引き対象の商品みたいでした。(聞いたことのないタイトルの映画のDVDばかり)
他のものはすべて売り切ったようです。

DVDは絶対に生活必需品ではありません!

床面積の80%を占める立ち入り禁止の奥には事件現場のようなテープがはりめぐらされていました。
すべての棚がとり下ろされて床に無秩序に積まれた店内は災害現場のような様相でした。
ここまで荒んだ状態の営業中の店をいまだかつて目にしたことがありません。

となりの美しいアール・デコ建築の店舗は閉店して2年以上たつマークス&スペンサーという老舗デパートでした。


荒れ果てて寂莫感ひとしお.....

シャッター街くさいのはロックダウンの営業規制のせいだけではなさそうです。
どうやら、ロックダウンがあけた後も店を開けることなく店じまいに追い込まれた事業主も多そうです。



撤退したあとの店では改装工事がすすんでいました。
ロックダウンあけに新しい店が開店するらしいのはとりあえず喜ばしいですね。



セールの表示はクリスマスの後のギフト用品と冬物を一掃する節目の大セールの準備のためだったはずです。
クリスマスの終わりとともに今回のロックダウンが始まりました。

ここ北西部はたしかクリスマスの翌日はギリギリ、ロックダウン前だったので1日か2日ぐらいはセールのための営業をしていたと記憶しています。

☝いちばん最初の写真☝を見てください。
繁盛している庶民派スーパーマーケット、アスダの向かいは、比較的高級目の品ぞろえのスーパーマーケット、セインズベリーだったのです。

いつの間にか閉店して現代アートのような無機質なコンクリートの塊と化した空き店舗になっていました。


スーパーマーケットはパンデミックの影響を受けていないと思うのですが、このエリアはスーパーマーケットの激戦区です。
1ブロック先にはイギリス最大規模のスーパーマーケット、テスコが数年前に大規模店を開店して繁盛しています。

キリのいいところで撤退したのかもしれません。(私の勝手な推測です)

今回のロックダウンではカフェは持ち帰り営業で店を開け続けています。


ファーストフードレストランも然り。


「二階にもお席があります MORE SEATING UPSTAIRS」の白いネオンサインが点灯していますが、二階どころか店内の飲食は全国一律に禁止です。
店内の電灯をつけたらいっしょに点灯しちゃうしくみなのか、それとも客寄せ効果を狙ってわざとつけておいてあるのか....?

生活必需品販売とは関係なさそうな老舗の文具店が営業中でした。


「店内一掃セール当店で開催中 CREALANCE OUTLET IN THIS STORE 」の目立つ表示がありますが、もしかしてここも閉店準備中?

旅行代理店が開いていました。


おそらく、予約した人だけが店内でスタッフと面談する段取りになっていたはずです。

パンデミック収束が目前に見えてきたイギリスです。

夏には南欧やトルコ、北アフリカなど暑い国での海辺のホリデーに行く気満々の人たちが予約に殺到しそうな気配です。

「コービッド保証付き INCLUDING COVID COVER 」と書かれています。
コロナで旅行を中止せざるを得なくなったり、旅行中に発症したりなどのコロナがらみの不可抗力事態への対応が保証されているということでしょう。
コロナ検査で陽性判定して入国できなかった場合などにも旅行代金が戻ってくるのではないでしょうか。(詳細は調べていないのでわかりません)

ワクチン接種が異例の急ピッチで進んでいるイギリスでは夏の休暇シーズンまでに多くの人が接種を完了することが予想されているのですが、受け入れる国々ではまだまだなはずです。
接種を受けていても感染はするのですから、すべての海外からの入国者がじゅうぶん感染持ち込み源になり得ます。
入国の際の検査で陰性とされても、潜伏期間を経て滞在中に(すでに多くの現地の人と接触しちゃってから)陽性になる人もいるそうです。
イギリス人観光客を受け入れないことには経済が立ち行かない、せっぱつまった観光立国がヨーロッパ周辺の暑い貧しい地域にたくさんありそうです。
感染しても発症することがない接種完了者が、よその国で接種を受けていない人に感染させて死亡させちゃったりしたら.....本当にどうするんでしょうか。
それは、とにかく受け入れる国次第ですよね。

「オンラインでのご利用案内」の表示が貼ってある大規模チェーン店が多かったのです。


となりの眼鏡店チェーンは撤退していました。
オンライン営業だけで充分やっていける認知度の高いチェーン店は家賃や人件費を払って、各地のハイストリートに店を構え続ける是非を考え直す時期に来ているのかもしれませんね。

イーシグ e-cig (電子タバコ)屋のナサケナーイ表示です。


「ドアをノックしてください。店の者がドアをあけにまいります KNOCK ON THE DOOR SOMEONE WILL COME TO ASSIST YOU 」
というはり紙のASSIST のスペルが間違っていたので余分な 「E」がボールペンでぐちゃぐちゃッと塗りつぶされています。

そのまま貼っちゃってないでもう一度タイプして貼りなおしたらどうでしょうかっ?!

ドアに鍵がかかっていました。
写真を撮ろうとしたら、ターバンを巻いたシーク教徒の青年が内側から愛想よくドアをあけてくれました。
「ごめんなさい、予約してないんです」と言ってQRコードの写真を撮るふりをして、上の表示を撮りました。

オンラインで注文支払いを済ませて、来店の予約をした人のみが商品を受け取りに来ることができるクリック&コレクト営業 click & collect をしているようです。

ロックダウンがあけてもシャッターが下りたままの店がいっぱい残りそうなストックポートのショッピングエリアです。

運転免許証の更新は無事すみました。
郵便局で係の人に証明書用の写真を撮られたのですが、撮った写真を見せてくれない!のです。
(カメラはガラス張りのカウンターの外にあり、撮る人はカウンター内で遠隔操作をするハイテクなシステムでした)

後日、撮った写真が焼き付けられたプラスチック製の免許証が郵送されてくるそうですが、とんでもなくヘンな顔にうつっていたらどうしようと不安です。


コービッドというのはコロナウィルスによる感染症の正式名「コーヴィッド・ナインティーン COVID19 」のイギリスでのもっとも一般的な呼び方です。
日本でもっぱら使われる「コロナ」はウィルスの通称としてしか使われることはありません。











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今年初、春の訪れを告げるイギリスの季節モノの菓子パン、ホット・クロス・バン、うっかりヘンなのを買っちゃった。

2021年03月18日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート

昨日の記事にちょこっと出てた、ホット・クロス・バン hot cross bun です。



スーパーマーケットで買ってきました。

4個つながってセロファンの袋に入っていたのをふたつずつに割ったところの写真です。

1個を水平に切り分けて.....


軽くトーストして食べてみて気がつきました!

砕いたホワイトチョコレートが入っているファンシー・バージョンでした!
ちゃんと袋に貼られたラベルにそう書いてあったのに読まずに買ってしまいました。

....まあ、これはこれでおいしかったので良しとしよう。
夫はいらない、と言いましたが。

もともとはイースター前のレント Lent (節制期間)が終わるグッド・フライデー Good Friday (イースター・サンデー前の金曜日)の昼以降、表面の十文字に十字架にかかったキリストを思って食べるお菓子だったそうです。

イギリスで生まれ育って宗教教育を一切受けていないうちの夫と息子は「そんなこと知らない、第一、気にしない」とただ楽しみに食べています。

ここ20年ぐらいかな、スーパーマーケットではたいてい新年早々売り始めます。
売れるんでしょうね。

私の家では一応は季節モノだということを念頭に3月の半ばごろに解禁にしています。
ホット・クロス・バンを食べたらいよいよ春だ、という気分が盛り上がるのです。

また今度、シナモンの香りがきいたドライフルーツ入りのちゃんとしたのを買ってきます。



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ワクチン接種の副作用からほぼ回復、イースターまで2週間、コンビニエンスストアの直立ウサギのちょっと怖い笑顔

2021年03月17日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
アストラゼネカワクチンの副作用....

写真はちょっと歩いた場所の商店街にあるコンビニエンスストアのイースター・ディスプレイです。


熱は月曜日にはすっかり下がりましたが、今度は腕が重くなったのです。
接種の際、利き腕はどちらか聞かれ右と言ったので左上腕に注射されました。
そう言えば、腕が硬くなることもあるともいわれていましたっけ....

昨日の夜にはほぼ回復しました。

このコンビニエンスストアの独自のセンスの季節感と手作り感満載の飾りつけに注目し始めたのはごく最近です。
イースター、クリスマス、ヴァレンタインズ・デイ、そして母の日 Mothering Sunday(3月14日)。


(母の日プロモーション用の春色風船のクラスター飾りは1週間前に撮りました)

店のスタッフが工夫を凝らして独自に飾り付けているらしいところに好感が持てます。

母の日用に売られていたのはカードぐらいですが。


女の子と男の子のシルエットが相手に向かってとばすハートの形のシャボン玉が形作る虹....はヴァレンタインズ・デイプロモーション用の飾りつけです。

このスティッカーはこの店独自の手作り飾りではなくフランチャイズ・チェーンの親会社から指示された飾りつけかもしれません。

「虹」はパンデミック以来イギリスではすっかり定着した連帯、希望、(特に医療従事者への)感謝を表すビジュアルなシンボルです。
このままパンデミックが終わるまで残しておくつもりかもしれません。

入り口の右側です。


入り口の左側の、上着を着て直立した笑うウサギの素朴な表現....


ちょっと怖い。
ガラスに絵を描いた店のスタッフのオリジナルではなく.....



ピーターラビットのつもりらしいですね。
イースターと言えば、イースター・ラビット。

イースターの花である黄色いラッパ水仙がトレードマークのチャリティ団体、マリィ・キュリー Marie Curie を支援するためのキャンペーンをこの店で独自に展開しています。
20ペンスで賞品の「イースター・ムービー・ハンパー」が当たるくじを売っています。

たくさんの種類のイースター・エッグ(チョコレート)、ホットチョコレート、ホットクロス・バン hot cross buns(イースタ―の頃に食べる十字の刻まれた丸い甘いパン)の甘ったるしい詰め合わせに映画「ピーター・ラビット」のDVDがハンパーのなかみらしいです。

ハンパー( hamper カゴ)ではなく黄色いリボンがかかったセロファン袋のようですが。

くじの売り上げはすべて末期がんの患者の自宅でのケアをサポートするチャリティ団体、マリー・キュリーに寄付されるそうです。

Stockport Togeher という別のチャリティの支援もしているようです。


恵まれない子供たちのためにイースター・エッグを寄付する箱が設けられています。
ここにも登場、ピーターラビット。

たぶん映画会社に断りなくコピーしたイメージを使っているのでしょうが、チャリティーです、誰もかたいことは言わないでしょう。

ヨーロッパ各国がアストラゼネカ製ワクチンを使用停止にする正当な理由はないように思います。
この話はまたいずれ....。
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ワクチン接種の副作用、熱が出て一日ベッドでネコと過ごした母の日

2021年03月15日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
私は昨日一日、発熱で寝ていました。



あきらかに土曜日に受けたコロナウィルスのワクチン接種の副作用です。
よくある症例のようです。
夫も同じ目にあいました。

接種の時に受けた説明によると「軽いインフルエンザの症状が出ることがある」そうです。
たぶん、この症状がそうだったのでしょう。

私はインフルエンザに罹ったことはないと思います。
たびたび経験している風邪による発熱と同じでした。



体温計がないので体温は計れませんでしたが、早朝目が覚めたら体が熱でほてり、唇がカサカサに乾いていました。
「熱が出たな」と思いながらそのまま寝てしまい、昼近くまで枕から頭があがらずうとうとしました。

体は熱いのに寒気がしました。
熱があるのに汗は出ません。
熱があるといくらでも気持ちよく寝られます。
熱さましに、万能鎮痛剤でもあるパラセータモルを4時間おきに服用、夕方には熱は下がりパンとスープの夕食を食べました。

ぐんなりと1日ベッドで過ごした昨日、母の日 Mothering Sunday のなぐさめはネコのティブがほとんどの時間を私のベッドで一緒に過ごしてくれたことです。



と言っても、ネコたちお気に入りのソファーのあるキッチンへのネコの入室は禁止。
夫がパンを焼くために暖かくしたキッチンでパンだねを発酵させていたため、ドアが閉め切ってありました。
もう一つの大きなソファーのあるリビングルームも毛糸玉が出しっぱなしになっていたのでドアを閉めてネコどめにしてありました。
夫の書斎と息子の部屋もコンピュータゲームのジャマになるため、ネコ禁になっていました。
.....そういうわけで私のベッドぐらいしかゆったりぬくぬくネコ寝ができる場所がなかったからだということは明らかですが。

スペインに住む息子が、イギリスのカード会社に発注したカスタマイズされた母の日カードを送ってくれました(オンラインで発注して、イギリスのカード会社が直接私に発送してくれる仕組みです)。
下の息子はチョコレートをひと箱、近所のコンビニエンスストアで買ってきてくれました。



息子ネコのティブは母の日に母ネコのリヴィーといつも通りの言い争いをしていました。
落ち着いて静かに過ごしたいリヴィーにかまってもらいたいティブはたびたびちょっかいを出して、シャー、フーッと怒られていました。

レント Lent (イースターに先立つ節制期間)の4週間目の日曜日がイギリスの母の日です。

一日遅れの.....
Happy Mother's Day!
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ついに私も受けた、コロナウィルスのワクチン接種!予約のバカバカしい不手際は別にして、いよいよ進む国民皆接種計画

2021年03月14日 06時37分05秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日の夕方、コロナウィルスのワクチンの一回目の接種を受けました。






「接種認定カード」にはハートに王冠 のかわいらしいロゴが印刷されています。
「コロナ」ってスペイン語やイタリア語などのラテン語系の言語で「王冠」という意味があったはずです。
憎いウィルス、まじめな接種計画にこんなかわいい表現を使っていいのでしょうか?

ちなみにイギリスでは「コロナウィルスによる感染症」のことはもっぱら 「コーヴィッド」とよんでいます。
日本でおなじみの呼び方、「コロナ」は単なるウィルスの通称としてしか認識されていません。

そうそう、私のワクチン接種。



夕方6時に予約した接種会場、マンチェスター・ラグビークラブにつきました。



1か月前に、夫が同じ場所で接種を受けました。

その時のことについて詳しく書いた記事のリンクです☟
むやみに寒い週末の午後、体調が心配だったうちの夫が待ちに待ったワクチン接種、これで少し安心できる(か?)


その日も土曜日だったのですが、静かでした。
今回の人の多さとは雲泥の差です。
午後6時から6時半までというおおざっぱな予約をした人たちが、接種会場のクラブハウスに向けて、駐車場を通って、ラグビー場に沿って、ラグビー場の終わりで折れ曲がって、グネグネと長蛇の列を作る様子を写真に撮りました。



日の長くなってきた、黄昏時の空に冬木立のシルエットに囲まれたラグビー場の景色はなかなか美しかったのです。
ソーシャルディスタンシング対応の間隔をとった長い長い列でしたが意外に早く進みました。



スマートフォンをながめながらつかつかと歩いて列のあいだが詰まると、係の人に注意を受けます。



2月に接種のはじまった、私の属する「健康に特に問題はなく、医療介護関係の仕事についているわけではない55歳以上~60歳=第8プライオリティ・グループ」は、夫の属する「70歳~75歳と重症化しやすい非常に重篤な基礎疾患のある人=第4プライオリティ・グループ」にくらべるとめちゃくちゃ数が多そうです。





この近くて便利なラグビー・クラブで接種を受けることになった経緯が込み入っています;
先週の火曜日に NHS(国家保健サービス)から私に手紙が来ました。
「NHS のウェッブサイトにアクセスして、接種会場を選んで予約の手続きをするように」と書かれていました。
そのウェッブサイトで予約ページに進むには医療関係ではおなじみの、本人であることを確認するための生年月日の他に手紙に記載された予約登録番号まで入力しなくてはなりません。

私の郵便番号からリストアップされた最寄りの会場のリストはびっくりするほど遠方で、不都合なことこの上なしな場所ばかりだったのです。
夫の時にいっしょに行った、車で15分足らずのこのラグビー・クラブはリストに入っていないのです。

「リストに上がっている場所が不都合ならば、一度閉じてまたあとで戻ってください、新しい会場が次々にオープンしていますから」というようなことが書かれていたので、1日数回開けてみることを繰り返したのですが、車で片道40分近くかかるマンチェスターのはずれにあるらしいクリケット場が最短距離なのは変わりません。
朝にはリストにあったそのクリケット場が夕方にはリストから消えていたりしました。(予約が埋まっちゃったんですね)

その翌朝、木曜日にまたリストに現れたそのクリケット場に4月3日の予約を入れました。

予約の確認とともに、会場で接種を受ける際に必要らしい「予約確認証明番号」がイーメールで送られてきました。

夫が予約した時とはシステムがぜーんぜん違うような.....。
夫の時は手紙などよこさずに、NHS からのテクスト(電話回線のメール)が送信されてきたって言っていましたっけ。
たしかラグビー・クラブ以外、会場の選択肢がなかったとも言っていたはずです。

その翌日(金曜日)、私のスマートフォンにNHSからテクストが入りました。
文面は「下記の会場(マンチェスター・ラグビー・クラブ)で接種を受けに来てください。希望の日付→時間帯を選んでください」という簡単なもので、クリック2回と本人確認のための生年月日の入力のみで予約完了です。

簡単!

翌日の土曜日の6時~6時半に空きがあったので即予約しました。
予約登録番号なんて不要ですし、予約確認証明番号も送られてきません。

そう、二重予約してしまったのです。
最初のめんどくさい予約を取り消そうと思ったのですが、スマートフォンのタブに残してあったウェッブサイトには何を入力しても「予約が完了しました」という予約確認ページに飛ぶばかりで、キャンセルの機能にぜんぜんたどり着かないのです。

あきらめて、ラグビー・クラブでの接種の際に事情を話してめんどくさかった方をキャンセルしてもらうことにしました。

....グネグネ長い列はすいすいと進み、10分もかからないうちに屋内に入れました。

入り口で額にかざす新兵器で体温を計られ、手のひらにドロっとしたサニタイザー(消毒剤)をたっぷり落とされ会場に入りました。
広い宴会場のようなフロアが接種会場です。
会議室に並べてあるような細長いテーブルと積み重ねられるプラスチックの椅子が間に広い空間をあけて壁際に一列ずつ並んでいました。

入り口でとめられ、待っているとすぐあいた接種担当者が手をヒラヒラ振って合図してくれました。
係の人に「5番にどうぞ」と促され、「5」と大きく書かれたコピー用紙がセロテープで貼られた椅子に座って......

名前と生年月日を言えばラップトップで予約の確認はすぐに完了。
注意事項や接種の目的などの短いレクチャーのあと接種を受けました。

予防接種は....日本で小学校の時に受けて以来....ではないでしょうか。

注射した後のカラッポのアストラゼネカワクチンの小瓶の(一番最初の)写真は接種担当者と事務担当者に断って撮りました。
2人が組になって細長いテーブルについています。
「記念に撮りたい」と言ったらおおウケでした。

お礼を言って立ち上がる際に撮った写真を確認するふりをしてとっさに撮った、たった1枚の会場写真。


入り口あたりが写っています。
左側が出口です。
バーを通って建物の反対側に出ました。
接種後30分は車の運転を控えなければならないということです。
運転してきた人が時間をつぶすためらしい、座るスペースがしきり付きで用意されていました。




夫の時は、このバーから入って、メインの入り口から駐車場に出てきたのでした。

めんどくさかったほうの予約のキャンセルの件です。
接種テーブルで事情を説明してキャンセルしてくれるよう頼んでみましたが、事務担当の女性のラップトップにはそんな予約の情報は入っていないそうなのです。
「無視してよい」と言われました。
ええ?でも.....、いいんですね。無視することにします。

予約確認のページはどちらもスクリーンショットを撮ってあります。
どちらもNHS の公式予約ページですよ!(どうなってるの、二重予約が可能、片方の担当者はもう片方の存在を知らない...)


イギリスの国家医療制度は国家が国民すべての医療健康情報を管理しています。
医療行為はすべて無料、基本的には病院や医師も選べませんし、セカンドピニオンもありません。
国民からの信頼度が高いNHSの情報管理のいいかげんさにちょっとびっくりしてしまいました。

接種の際に改めて質問しました。
やはり接種の最大の目的はコービッド(コロナ)にかかるのを防ぐことではなく、かかった場合の症状が出ないようにすることだそうです。
出たとしても最小限度に抑えることが期待されています。
感染を防ぐ効果ももちろん期待されてはいるのですが、完全に防ぐ立証は今のところなされていないそうです。
「じゃあ、2回の接種が完了した後も感染する可能性があるわけですね、私が感染しちゃったとしたら接種完了後でも他の人に感染させる可能性もあるんですね?」
「あなたが感染しちゃったら、確実に他の人にも広がりますよ。自主隔離しないかぎりはね」という明解な答えをもらいました。

「東京オリンピックに出場する選手や、関係者などは接種が必須なので心配ない」とオリンピック関係者は言っているということですが、接種完了者でもやっぱり感染する可能性はあるんですってよ。
感染していたら確実に他の人にもうつします。

多くのイギリス人は接種を受け次第夏の海外旅行を予約するつもりらしいのですが、接種が全く進んでいない国外にイギリス変異種「ケント・ヴァリアント」をばらまくことにならないでしょうか?
対応は受け入れる国次第ですね。

クルマのヘッドライトが係の人たちのハイビズ・ジャケット(安全ベスト)に反射する夕方です。



私たちが帰宅する時刻にはまだ次々と7時台の予約をしていた人たちが車で入ってきていました。

クルマの中から撮ったこの場所もまだラグビー・クラブの内部です。


二回目は11週間後。
こちらから何もしなくても間際になるとまた簡潔予約のテクストが来るそうです。
(ちなみに、めんどくさい方は2回目もいっしょに予約させられました!7月末です。ほんとに無視していいのか?)
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たった1日で家人も本人もたぶん母親も思うところが大ありの、うちのネコ、ティブの行方不明事件

2021年03月13日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ


生後8か月のティブが水曜日の午後11時ごろ(推定)から木曜日の午後8時頃まで行方不明になり.....見つかりました。

水曜日、翌朝がゴミの収集日だったことに深夜になってから気づき、夫がゴミ箱を通りに出しに行きました。
家に戻ったらドアが大きく開いていたとか、母ネコ、リヴィーが開いたドアから暗くて寒いおもてをうかがうように戸口に立っていたそうです。
夫はそのまま家に入ってドアを閉めて寝てしまいました。(すべて後になって聞きました)

翌朝、朝ご飯を要求しに私たちの寝室に入ってこないティブのことが心懸かりで早めに起きてリヴィーにエサをやりました。
ティブが食べに来ません。

心配して起きだした夫に前の晩のことを聞き出しました。
どうやら表のドアから外に出るのが大好きなティブが夫の見ていないうちにこっそり抜け出したのがたしかだとわかりました。

家に入ろうと思ったら無情にもドアは固く閉ざされていたはずです。

木曜日はいつティブが帰って来てもいいように一日中ドアを開けっぱなしにしておきました。



締め出した晩は風が強く夜通しヒューヒュー音がしていました。
その日は朝から3月とは思えない冷え込みで、雨が降ったりやんだりです。

いつもはいたずら盛りでかまってほしがる息子を煩わしく思って避けがちのリヴィーの落ち着きがありません。
何回も暖かい上階から下りてきて、風の吹き込む寒い戸口で息子の帰りを待つ素振りを見せます。



息子と私が別々に名前を呼びながら探し回りましたが出てきません。
夫は近所の人たちに聞き込みにまわりました。

その日は地域のゴミの収集日です。
前夜の強風で倒れた車輪付きの大きなゴミ箱をいくつも起こしながら、ティブが隠れていないかどうか確認してまわりました。
ゴミの収集がすっかり終わったころに、ゴミ箱に入ったまま回収車に落とし込まれていたらどうしよう、と改めて悪寒が走りました。手おくれです。

昼過ぎにヒョウかアラレが降りだして、夫がめそめそ泣き出しました。

近所の人にも手分けして気をつけていてくれるよう頼みました。
まだ、1日たっていないのに、大げさだと思われたかもしれません。

おもてのドアからは私と一緒にしか出たことがない、まだイヌも走っているクルマも見たことがない子ネコです。
通りの終わりには一日に2往復だけ貨物車が通過する線路があり、恐ろしいキツネやアナグマが住んでいます。
寒い深夜に1人で締め出され、強風、雨、アラレ、それにゴミの収集.....心配する理由は充分ありました。

夕食後、息子と「ネコ探し協力お願いポスター」を作ろうと相談している時にティブがすました顔で帰ってきました。

水とキャットフードをやると一心不乱に食べだしました。


キャットフードのカラカラいう音にひかれて下りてきたダイエット中のリヴィーにもお相伴で余分の夜食をふるまいました。
心配していた息子の帰宅より余分にもらえる夜食のほうが嬉しかったようです。

まだ食べ足りないそぶりを見せるティブには小分けにしてもう一食分やりました。

最初にティブを見つけて「ティーブ」と大声をあげた夫は安堵してインターネットゲームをやりに上に上がってしまいました。
ポスターを作りかけていた息子もおりてきて「もうポスターいらないね」と念を押した後同じくゲームをしに上に消えました。



ケガはありません。
雨にも全く濡れていません。
顔がうっすらとすすけた色になっていました。
胸に泥がついていました。

いつもは雪のように純白の足のうらの肉球のあいだが茶色く汚れているのをはじめてみました。

怖い目にあったはずです。
何があったか聞いてみたのですが何も話してくれません。

その夜は少しビクビクしていましたが自分で体をきれいになめあげて落ち着いたところを撮ったのが一番最初の写真です。
「次に行方不明になったら捜索ご協力お願いポスターに使えるな」と思って撮りました。

私の膝に載って頭や鼻先を私のからだ中に押し付けて甘えるしぐさが戻ってきました。
甘えだしたのはほんの2,3週間前なのです。

ティブが帰って来て本当に良かった、と心から思ったとともに、実は帰ってくるのは何となくわかっていたはずだ、とはっきりと気がつきました。

寝る前に夫が「今日は本当に怖ろしい日だった」と心底げんなりした声で言いました。
私はハッとした思いでそれを聞きました。
私は、「いなくなったティブが帰ってくるなんて本当に素晴らしい一日だった」と思っていたところだったのですから。

終わり良ければ総て良し。

昨日の写真です。





前日の深夜の締め出されに続く災難などなかったことのように落ち着いています。

無事でいて、それでも1日帰れない何か困った状況が起こったはずです。

忘れないうちに私に打ち明けてもらいたいのですが、よっぽど話したくない怖ろしい体験だったのかもしれません。
深夜、あいたドアからスルリと抜けでる楽しいスリルの代償が大きかったことを肝に銘じて賢いネコになって帰ってきたことを期待します。

それにしてもネコの帰巣本能、捨てたものではありません。

「おかげさまで帰ってきました」報告をしに行った、心配してくれた向かいの家の女性は、「たぶんどこにも行っていないと思う。パニックでこの通りのどこか雨に濡れない隅っこにでもずうっと隠れていたはずだ」と主張します。
.....それはどうでしょうか?

リヴィーの後ろでサボテン2本の花がもう満開です。



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晴天の駐車場からの眺めと、パンデミックの収束までには補修工事を完了するつもりか、ストックポートの景観保存エリア、

2021年03月10日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
スーパーマーケット、アスダ Asda に週ごとの買い出しに出かけました。



ウィークデイでしたのであいかわらず駐車場も店内も空いていました。



先週、息子とアスダに行った時の記事のリンクです☟
今回のロックダウン以来初めての庶民派スーパーマーケット、アスダ再訪;新機軸の感染対策、果たして効果は?(徹底ならず)

投稿後、最初のロックダウンの時(去年の初夏)の記事のリンクの貼り方が不備で開けなかったことに気がつきました。
貼りなおしましたのでもう1度読み直して、中に貼ったリンクをあけてみてください。

今回は見晴らしの良い階上のパーキングスペースに駐車しました。



広い店舗が立体駐車場のてっぺんにあるのです。


クルマで来ててっぺんのパーキングスペースに駐車した人のための入り口があります。


丘の上のマーケット・プレイス Market Place にある中世の内陣が残る古い教会、セント・メアリーズ・チャーチ Saint Mary's Church が同じ高さに見えます。


マーケット・プレイスの古い街並みもちょっぴり見ることができます。


せっかく出てきたストックポートのタウンセンターです、しかも今回は1人で出てきたものですからスーパーマーケットでの買い物を終えて、車をパーキングスペースに残したまま、ほんのちょっとだけ、町の中を歩いてみました。

2時間までならクルマをとめておけるのです。

ロックダウンの静けさを利用してだと思われる景観保存エリアの修復工事が年末から集中して行われていたはずです。
その進み具合がずっと気になっていたのです。

リトル・アンダーバンク Little Underbank の昔風の石だたみを再現した道路の舗装工事がほぼ終わっていました。




保存指定建築の、もとパブに買い手がついたらしく内装、外観工事がすすんでいました。
新装開店が待たれます。(写真には写っていません)

クリスマス前からのロックダウンで営業停止になっているグレート・アンダーバンク Great Underbank にある美容院です。


窓ガラスにクリスマスツリーのイラストが描かれたまま店が閉まっている悲しい光景です。

歴史的景観エリアは軒並みゴーストタウンのようなありさまでしたが、メインのショッピングエリアにほんのちょっと出てみたら(アスダから景観保存エリアに出るまで数十メートル通っただけですが)食品を扱っているために「生活必需品販売店」とみなされた大きなパウンド・ショップ Pound shop (1ポンド均一店)が堂々と営業していました。
ちょっと入り口からのぞいてみたら、レジに数人の列ができているほどの盛況ぶりでした。
その店と、テイカウェイ営業のサンドウィッチショップ目当てか、声高に話しながら歩いてくる買い物客もちらほら見かけました。
ロックダウンなんてなかったかのような緩み方でした。

....なんて人のことを厳しく言える立場ではない、用もないのにフラフラとロックダウンの街なかを出歩いていた私ですが。

マーケット・ホール Market Hall とセイント・メアリーズ・チャーチのあるマーケット・プレイスにも足をのばしてみました。






いつもなら搬送用トラックやら屋外の仮店舗用の台など、景観のジャマになるようなものがごちゃごちゃおいてあることが多い、実際に機能している「市場」エリアなのですが、人の気配すらもなく見た目が観光ポスターのようにスッキリしていました。

古い建物には欠かせない定期的な補修改装工事もロックダウン中に手際よく完成し、ロックダウンあけを待つ準備完了....のようです。

坂を下りて、クルマがとめてあるアスダの駐車場に戻ります。


月曜日から、学校が再開、生徒、児童たちが登校をはじめました。

ワクチン接種が効果をあげてイギリスのパンデミックは収束に向かい始めている....?

いやいや、まだまだ気は許せないと医療関係者が警告を発しています。

私にもワクチン接種の番が回ってきました。
先週の金曜日に通知の手紙を受け取ったのですが、時間と場所の予約にはまだ至りません。
詳細はまた次回に....。






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懐かしいスナック菓子を見つけた!ロボット宇宙戦士がスポーツカーに変身する奇想天外、誇大表示のぼったくり菓子

2021年03月08日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
近所のコンビニエンスストアで、半額になっていた懐かしいスナック菓子。


トランスフォーム‐ア‐スナック Transform-a- Snack 。

今24歳の上の息子が2歳か3歳ぐらいだった時によく買ってやったお菓子です。
7歳下の息子も食べたことがある、と言っていますが定期的に買っていたのは上の息子が5歳になるぐらいまでで、その後の記憶がありません。
まだ売られていたとは!

車輪にとなるわっかと漢字の「土」という字のような形のコーンスナックが入っています。
「土」の横にのびた軸にわっかをはめて「スポーツカー」を作って食べることになっています。

「土」の字の人型=ロボット宇宙戦士(?)がスポーツカーに変換、変身するなんて、なんという独創的なアイデアでしょう!(.....どこが?....)

なかみです(たったのこれだけ)。


39ペンス(定価)はぼったくりです。

上の息子が3歳だったころすでに私は1人でなかみのショボさに打ちのめされていたのですが、息子は律義に手足に車輪をはめて机の上に並べてから食べていましたっけ。
それが昨日買った半額の袋には完全な形が残った「土」がたったの一個しか入っていませんでした。
スポーツカーに変換できたのはたったのひとつ。
ガッカリ。

誇大表示。


以前はもうちょっと素朴なイラストだったような気がします。
今のようなフォイル製のメタリックな質感ではなく赤一色の安っぽいプラスチックの袋でした。
レーシングカーのような絵も描かれていた記憶があります。

昔のグラフィックが見られないかと検索してみたけど見つかりませんでした。
30代、40代の男性が子供の頃を懐かしむ1980年代、90年代の代表的なスナックらしいことが分りました。
一時廃れたもののレトロ復興で再び注目されている存在のようです!



半額の理由は賞味期限切れ(2月27日)です。
昨日(3月7日)買いました。
私がひとりで食べました。
サクッと噛むと口の中でとろける儚くて軽い歯ごたえのコーンスナックです。

決して子供向けではない、酢漬けのタマネギの味....ビールのおつまみに向きそうな....。
昔食べた時は、「カール」のチーズ味のような子供っぽい味だったようにおぼえています。

なぜか袋の裏側(保護者向け?)に書かれた能書きの意訳です;
「全人類が経験でき得る最高の味をお届けする使命を敢行中。
素晴らしい味覚への探訪と油で揚げずに焼くことによってもたらされたこの世のものとも思われないカリッとした歯ごたえを経験する前に素晴らしいクルマがつくれます」
夫が音読して眉をしかめました。
(宇宙関係の単語を使った慣用句がいくつか使われています)

写真をスペインに住む息子に送ると喜ばれました。
コメント (2)
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