土曜日の続きです。
(記事はあったのですが、事情があって投稿できませんでした)
切り口がキャンディ・ストライプ、驚きのカブ、ビートルート↑
を買ったのは、オートリンカム Altringham のファーマーズ・マーケット。
オートリンカムはストックポートの東、約10キロの郊外の街です。
月に一度、第一金曜日の早朝8時から、近在の農家が野菜、卵、肉などを売る、ごくごく小規模の、「産地直送」市場です。
町の観光ウェッブサイトに載っているわりには、規模が小さくてちょっと、がっかりです。
ここのマーケットは新鮮な野菜、果物、肉、卵を目当てに地元の人が買いに来る、ほんものの産地直送市場でした。
イギリスの「ファーマーズ・マーケット」というのは普通、各地で、特に夏にほとんど「町おこし」のような目的でやっているおしゃれな催しのようなイメージがあります。
農作物や、肉、卵のほかにむしろチーズやハム、ジャムやピクルスといった、手作りファームハウス・ブランドの質の高い加工食品をおもに売っているとことが多いんです。
手作り石鹸や、ろうそく、バスケットなどなど、伝統工芸の日用品を売っている「ファーマーズ・マーケット」もテレビで見たことがあります。
野菜の生産者。
この美しいスイス・チャード Swiss chard は、このおじさんの農場で生産されたそうです。
この、ただのチャードと、お花のついたブロッコリーの茎も。
ただのチャードというのは、ずっとほうれん草の仲間だと思ってました。
違うらしいんです。
ビートルートの仲間で、日本語で、チシャ。
日本でチシャって聞いたことはあったけど実は、どういうものかは知りませんでした。
スーパーでは売られていない鮮やかスイス・チャード・・・色のバラエティー。
若い葉は生で食べられるそうです。
炒めたオレンジ色の茎と葉が、付け合せにだされたのをおしゃれなパブで食べたことがあります。色の美しさは印象に残っていますが味は思い出せません。
調べました。スイスとまったく関係のない、地中海沿岸地方原産の、地中海料理によく使われる、スイスやイギリスなどヨーロッパ北西部ではあまり栽培されていない野菜だそうです。
なぜスイス?・・・・・スイス人の植物学者が紹介したからだと言う説があります。
カラフルなスイス・チャードの下の深緑のちりちりした葉は、キャベツの一種で、ケール kale。
スーパーでも売られている、おなじみ健康にいいらしい人気野菜です。
ニンジンの上に載っているのは、サヴォィ・キャベッジSavoy cabbage。
硬い、くせのある味のキャベツ。うちではよく使います。
「めずらしいんじゃない、写真に撮れば?」といわれて撮ったこれは・・・
ジェルーサレム・アーティチョーク Jerusalem artichoke 。
聞いたことはあったけど見たのははじめて・・・日本語で「キクイモ」、初耳です。
エルサレム(ジェルーサレム)とも アーティチョークともまったく関係のない、黄色いデイジーのような花の咲くキク科の植物の根っこだそうです。
アメリカ原産で、イタリア人入植者がひまわりを意味する「ジラージュル」と呼んだのがジェルーサレムに転訛したという説があるって書いてあるけど・・・ほんとかなあ。
ジャガイモのように料理するんだそうです。甘くてホクホクしているんだそうです。
買わなかったのが悔やまれる。
リンゴはたったの3種類。
スーパーに売っているリンゴの種類の多さに圧倒されるここイギリスで、おどろくほど地味な品揃え。
お尻のような形のを見つけたゴールデン・ビートルートの箱。(2月5日土曜日の日報を読んでください)
キャンディー・ビートルートの山に混ざったゴールデン・ビートルート。
このおじさん、正真正銘の生産者、だそうです。ただし、自分の農園で生産したのは、ケール、チャード、ブロッコリーそれにサヴォィ・キャベッジといった、葉っぱ類のみ。
近所の農家の直売の請負をやっているそうです。
一月のうち、20日は直売市場で販売をしていて、スーパーで見つからないようなかわった野菜に力を入れて販売しているんだとか・・・
以前はスーパーに、スーパーではおなじみの野菜を卸していたんだそうですが、こっちのほうがもうかる、とか。
いかにも新鮮な産地直送、見た目がきれい・・・ただ、オーガニックじゃないそうです。農薬も合成肥料も使って普通に栽培した野菜だそうです。
で、写真を見てお気づきでしょうか。
値段が書いてないんですよね・・・
いろいろ質問に答えてもらって、私の好奇心を満足させてくれて、写真まで撮らせてもらって・・・
何か買うつもりではいたのですが、値段がわからないのが本当に不安です。
実は、計っていわれた、ビートルートの値段、
びっくりするほど高かったんです。
スーパーにはただのビートルート(ルビ-のような妖しい赤の)しか売られていないので、値段の比較の意味がないのですが、ざっと2・5倍の値段を払いました。
私だけ吹っかけられたんじゃなかろうか、と他のお客とのやり取りを聞いていたら・・・
常連らしいどちらかというと経済的に余裕のありそうな年配の地元の人達が次々に訪れて、ぼったくりと見まがう値段に納得して、買い物袋持参で買い物をしていきます。
それと、もうひとつ。
ルバーブ rhubarb。かつて見たことないほど色が鮮やかで美しかったのでつい、買っちゃいました。
・・・一本だけ。
日本でなじみがないでしょう?
私はあまり好きではないのですが、甘くやわらかーく煮て、パイやクランブルにして食べられる、イギリスでは非常に人気のある茎野菜です。
普通は3本ぐらい買うものですが、あまりにも高かった!!ので一本だけ。
スーパーで売られているのとは種類が違うんだそうな。たしかに色が違います。しかし、4倍の値段を正当化できるのか・・・・・?
夫と下の息子が大好きなので、明日にでもルバーブ・クランブルにして食べます。
ルバーブ特集、お楽しみに。
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