イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

まだまだあるハチのアートがマンチェスターを占領!今回は背景の建物とともに、シティーセンターのミニ観光案内

2018年09月15日 09時00分00秒 | マンチェスター
ビー・イン・ザ・シティ Bee in the City というマンチェスターの屋外アート・イベントについての追記です。



地元のアーティストが表面にアート表現をほどこした巨大なハチのフィギュアが全部で101(!)、シティ中に展示されています。
「はたらきバチ worker Bee 」はマンチェスターのシンボルでありマスコットでもあります。

比較的高級な店がまわりに並ぶ、18世紀の古い教会に面した広場 セント・アンズ・スクエア Saint Ann's Square の2作品。

一番上の写真の作品は、Colouful Manchester Skyline Bee

(広場の名前の由来になった教会、セント・アンズ・チャーチ St. Ann's Church が後ろのほうにちょっと見えています)

カラフルなバックグラウンドにマンチェスターにある名の知れた建物がずらりと描かれています。




The Homing Bee。


「誰しもホームレスになりうる」というドキッとさせられる警句が土台のドームに書かれています。

ドームには路上で体を丸めて眠るホームレスの姿も暗い白黒タッチで描かれています。


脚の一本一本にはホームレスの人間性を訴える短文も書かれています。

ホームレス救済プロジェクト団体が発行している The Big Issue という雑誌を売り歩いているホームレス(黄色い安全ベスト着用)の姿を一緒にとらえることができました。




セント・アンズ・スクエアに続く、New Cathedral Street のこれは Super Bee。


セント・アンズ・スクエアが奥に見えています。

セント・アンズ・スクエアに面する立派な建物は、ロイヤル・エクスチェンジ The Royal Exchange
マンチェスターが世界の綿取引の中心だった時代には世界の綿の相場を決定する取引所だった重要な建物です。

中にはモダンなつくりの小さな劇場があります。

スーパー・ビーの反対側はモダンなつくりのショッピング街。


この辺りはIRA (アイルランド暫定共和国軍)による1996年のマンチェスター爆撃テロ事件 Manchester Bombing 1996 の爆心地近くです。

背後のコンクリート造りのビルは木っ端みじんに吹き飛んだのですが19世紀に建てられたコーナー・エクスチェンジの外観は奇跡的にほぼ無傷でした!

スーパー・ビーというのはマンチェスターを救う正義の味方なんだそうですが絵柄(マンチェスターの有名な建物のシルエットやら紋章やら)とコンセプトがどうつながるのか抽象的すぎてよくわかりませんね。


ディ―ンズ・ゲイト Deansgate というショッピング/オフィス街にあるモダンな店舗/オフィスビル前の広場にも2匹。


上の写真の右側、切れて写っちゃっているのはこれ、The Rocket,the Steam (punk) Bee。


18世紀から20世紀の半ばまで工業の中心地だったマンチェスターの歴史を意識した、はたらきバチとの関連もばっちりなテーマ!
Bee(Be) inventive (独創的であれ)
Bee(Be) industoriuous (勤勉であれ)

マンチェスターは産業革命 (Industorial Revolution)をリードした工業関係の発明(invention)の中心地です。

「うまいこと言うなぁ」と言いたいところですが、be と bee のダジャレにけっこううんざりしてきたところです。

背景に写っているのは入場無料で一般公開されている古文書蔵書館、ジョン・ライランズ図書館 The John Rylands Library, The Univercity of Manchesterです。


19世紀末に建てられた、中世風のネオ・ゴシック建築の傑作です。

ハリーポッタ―の映画に出てくるホグワーツの大講堂のような内部が圧巻です。(と日本の読者の方々にウケそうな表現をひねり出してみました。事実です)

もう一つのハチ、Bee-Vina McCall。


モデルになったダヴィーナ・マッコールというのはテレビの司会者でたしかフィットネスインストラクターとしても有名だったはずです。(50すぎでものすごくスタイルが良い)
説明によるとヘルシーライフのお手本として選んだとか?アーティストが単なるファンなだけ?

上の写真の、ビヴィーナバチとノリノリポーズで記念写真を撮りまくっているヨーロッパからの男女混成観光客のグループに集合写真の撮影を頼まれて、快く応じてあげました。

つづきます。

以前のBee in the City に関する記事のリンクです。クリックして読んで下さい。☟

はたらきバチをみつけるマンチェスターのアート・イベント、追加でいくつか

3年前に書いた、マンチェスターとハチのマスコットについての記事のリンクです☟。
  
マンチェスターのマスコット、ハチ(ユルキャラは断固として不要)




コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする