イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ロックダウンで一年が終わるさえない2020年、

2020年12月31日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
ここ、ストックポートを含むグレーター・マンチェスターもついに、と言うか十分予想のついていたことですが、危険度最大指定のティア4に指定されました。

写真は年末年始もパンデミックも関係なく家でくつろぐうちのネコ2匹です。



2020年最後の日、大晦日のはじまる00時00分から事実上のロックダウン開始です。
不要不急の外出禁止ほか、とてもたくさんの、罰則を伴う行動規制が敷かれています。





イングランド全体の4分の3が該当します。
大晦日のカウントダウン・パーティも1月2日から始まる冬物 / クリスマス需要品を一掃するジャヌアリー・セール January Sale も中止です。

どうせなら全国一律バシッとロックダウンにした方がよいのでは?それを言うのなら、感染爆発第二波の予測がたっていた10月にやるべきだった?


昨日は、今年最後の週ごとの買い出しに、スーパーマーケット、セインズベリーに行きました。



年末年始の休暇をまとめてとった人が多かったためか、けっこう人でにぎわっていました。
人が多ければ多いで、それなりの秩序が保たれていました。

一時、イギリスで蔓延しているコロナウィルス変異種の感染経路を断つべくフランスが国境を閉ざしたため、物流に混乱があるのではないかと予想されていましたが、だいじょうぶ、目当ての食料品は全て買えました。

買い物客が多かったので、棚に品を補充するのが遅れ気味でしたが特に品薄な売り場は見当たりません。
春のロックダウン時にはあっという間に棚が空になったパスタやトイレットペーパーも充分ありました。

レモンとオレンジなど品薄になることが心配されていた柑橘類もたくさん売られていました。

ドーバー海峡で足止めされていたヨーロッパ大陸各国のトラック運転手もどうやら帰国できたようです。
フランス入国の条件のコロナ検査を受けた15、526人のうち陽性だったのは36人。
まだ帰国できないはずのその人たちがどうなったのか、追加の報道が見つかりません。
ホテルなどの宿泊施設で隔離されているのだと思います。




Happy New Year!は「新年、あけましておめでとう」の意味で年が明けてから言うべきだ、と思っている日本人は多いと思います。
実際は「(来年は / 今年は、あなたと私にとって)幸せな年(でありますよう!)」の意味を込めて、年の暮れから年明け一か月後ぐらいまでよく聞かれるフレーズなのです。

本当に来年こそは....と願ってやみません。

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美しい雪景色と、パンデミックのさなかにニュースで見聞きする人々の醜い行動と先行きの不安

2020年12月30日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日は寝坊しました。
寒かったので不精してなかなか暖かいベッドを抜け出せずにいたのです。

階下に降りてカーテンを開けてみて、びっくり...


窓の外は雪景色でした。
その時はもう降りやんだ後しばらくたっていましたが。

空までも、灰色ではなく真っ白でした。



裏庭です。


今日も明日も寒い天気が予想されています。
クリスマスの前後はイギリスで一番寒い季節です。


さてコロナウィルスによるパンデミックの話題です。
連合王国の昨日の新規感染者は53,135人、記録を更新中です。
日本は2、884人でした。


イギリスで最初に感染が確認された、感染力が非常に高い変異種が蔓延しているロンドンとその周辺の地域では病院のベッドがすでに足りなくなっているらしく、救急車の中や搬送用の担架の上で手当てを受けている患者もいるそうです。

こうなることは科学者や医療関係者によってずいぶん前に予測されていたのです。
それでも危険エリアを「ティア4」(危険度最高指定=事実上のロックダウン)に指定したのはクリスマスのたった1週間前、その1日前まではパブなど飲食店も制限付きで(店内飲食OKの!!)「ティア2」指定で、クリスマス前の買い物客で町中大賑わいだったのです。



クリスマス1週間前にクリスマスの集まりが禁止されたロンドンとその周辺で重症者激増のこのありさまなのですから、クリスマス当日だけとはいえ別世帯の家族や友人を招いて予定通りのクリスマス(Christmas gathering という言葉があります!)を敢行したここ、イギリス北部はこれからもっとひどいことになるのではないでしょうか。

変異種蔓延地域の非常に多くの住人が移動禁止令が出る前にすでに全国に帰省しているはずですから。
南部の危険エリアでの厳しい行動規制を嫌って、親類や友人をたよってまだ比較的自由な北部に逃れてきた身勝手な人もいるようなのです。

クリスマス・ギャザリングだけではありません、クリスマス前の買い物(Christmas shopping という言葉があります)まで許していたのですから。
....さすがに、ここ、グレーターマンチェスターではロンドンなどイングランド南部で変異種の蔓延が確認されるまでは最高危険度指定だった「ティア3」指定なので、飲食店は営業停止でしたが。

そして12月26日(クリスマスの翌日)のボクシング・ディ Boxing Day 、例年クリスマス後の大セール開始で知られる日なのですが(Boxing Day sale という言葉があります)国民が節度を持って行動することを期待した無策政府は特に規制も設けなかったのですが.....
「ティア2」、「ティア3」エリアのショッピング街の多くは物欲に目がくらんだ人々であふれかえりました。

(地域にもよるでしょう。例年より人出の少ないショッピング街でボクシングディ・セールを楽しむのは問題ないと思います。明らかに危険だとわかっている混雑なのに買い物を続ける人がおおぜいいたらしいのです)

特にグレーターマンチェスター内のトラッフォードにある有名な大ショッピングセンターの大混雑と、入場制限や部分的な店舗の閉鎖を余儀なくされた大混乱は全国ニュースになりました。
欲しいものを安く手に入れるためにソーシャル・ディスタンシングなど完全に無視して混雑のなか前に前に進もうとする無軌道な人たちの中に感染率が従来のものよりも70%高いといわれる変異種に感染している人がいたとすれば....その場にいた人の多くに、もう感染が広まっちゃっていますね。

真夏のオーストラリアの海岸では暖かい時期を目当てにワーキングホリデーに来ている(多くは)英国籍の若者がソーシャルディスタンシング完全無視、マスクも着用せずに集結し、クリスマスを祝う大パーティを開いたそうです。
近隣住人の大逆鱗を買っています。

スイスのスキーリゾート地には今年も(!)4、000人近くのイギリス人のスキー客が詰め掛けたそうです。
この時期、感染激増国のイギリスから海外にスキーをしに行くというだけでじゅうぶん非常識ですが.....
昨日のニュースによると、12月14日以降到着したの英国からのスキー客は変異種の持ち込みを抑えるために10日間のホテルでの隔離が義務付けられたそうですが、該当する420人のうち、隔離を続けているのはたったの12人ほど。多くは隔離をするのを拒否して帰国、あるいはイタリアかフランスのスキーリゾート地へ移動したと言われています。
そして、隔離に同意した200人以上がホテルにチェックインしたのち、夜の間に脱走したというのです。

この時期のイギリス人の無軌道で自己中心的な行動には本当にウンザリしています。
ブレクジット決定以来、イギリス人やイギリスには失望することが多いのです。
パンデミックの状況に限らず、イギリスでの生活の先行きも不安です。

イギリスが好きな方、イギリスに行った時の楽しい思い出を大切にしている方の多くを読者に持つ「イギリスに関して否定的なことは極力書かない」方針のストックポート日報ですが、そろそろ限界です!



雪が積もったきれいな状態は2時間ともちませんでした。
アスファルトや敷石など硬い表面に積もった雪はすぐにドロドロ溶け始め、昼過ぎにはすっかり水浸しになってしまいました。
それでも夏以来手入れをせずに伸び放題のふわふわした裏庭の芝生には日暮れをすぎてもぼてぼてとシャーベット状の雪が残っていました。

信楽焼きのガマの置物です。


亡くなった夫の母の庭の池から形見にもらってきた、コンクリートのカエルです。(モヒカン刈り)


ティブが生まれて初めて見る雪景色です。


まだ一度も外に出たことのない子ネコのティブの目にはどう映っているのでしょうか。

暖房の効いた暖かい部屋で母親と一緒にぬくぬくと丸くなる至福のひと時です。









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クリスマスとボクシングデーをあいかわらず家族3人とネコ2匹で過ごした我が家のクリスマス

2020年12月27日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
2020年のクリスマス・ディ、翌日のボクシング・デイの2日連続の祝日が無事終わりました。



夫が、今年はベジタリアンの自分用に特に何も調理してくれなくていいと主張して、大好物、冷凍食品のチーズ & オニオン・パイを買ってきました。
調理したのはたくさんの種類の付け合わせの野菜と、メインのロースト・チキンだけです。

息子と私が二人で食べた(ターキーではなく)小さめのチキンはだいぶ余りました。


ベジタリアンの夫が下の息子にチキンの切り方を伝授しています。
去年までは上の息子の仕事だったのです。
上の息子は現在、スペインのバルセロナに住んでいて、今年の帰国はかないませんでした。


ボソボソした茶色い「クリスマスケーキ・モドキ」は大好評でした。


クリスマス・ディの午後には雪が降りました。


おそらくは、私のイギリスでの最初の「ホワイト・クリスマス」だったはずなのですが....
気がついて窓の外を見ている間にすぐ降りやみました。

ぬいぐるみが大好きな下の息子は、私にヤギのぬいぐるみをくれました。





私から息子へのプレゼントの5枚のティーシャツのひとつです。


もちろんオンライン・ショッピングで購入しました。
このショッピングサイトには目移りするほど日本語表記のプリントティーシャツがいっぱいでした。

意外なことに「着ておかしくない(笑いものになるほどの間違いはない)」日本語スローガンがほとんどでした。
もちろん、こんなことが日本語で書かれたティーシャツを日本で着たらやっぱりおかしいでしょうけど。

スペインに滞在中の上の息子が、イギリスにアカウントがあるアマゾンで注文して私あてに発送してくれた、特注「今は亡きうちのネコ2匹」の写真入りクッションカバーです。


うちの現住ネコ、ティブと、会ったことのないブーツおじさんの記念撮影です。

クッションの上の隅には、ティブが来る一か月前に17歳で死んだホレイシオが写っています。
最後にうちで死んだホレイシオのことは今でも時々思い出すのですが、ああ、ブーツそのほかの、ホレイシオと短い時間うちで過ごして早くに亡くなってしまった何匹かのネコのことは時とともにすっかり忘れていたのです。

遠く離れた息子からの気の利いたプレゼントに感慨無量です。

私は夫に自分で編んだ靴下を2足、セルロイドの櫛、変わったラベルのビール2本、チャリティショップで買ったセカンドハンドのスェーデン人作家の推理小説をあげました。
長いこと見かけませんが庭に間違いなく生息するイボイボガマは夫に証明書写真サイズの銀の写真たてをくれました。(ガマは買い物に行けないので私がかわりに、これもチャリティショップで中古品を買いました)

一番たくさんプレゼントをもらったのは息子です。
私も夫にもいろいろもらいましたし、ネコ2匹はそれぞれチョコレートと入浴剤をくれました。


2日間、編み物がはかどりました。


あいかわらず肥満体の母ネコ、リヴィーは私が編みかけの作品をおいて席を立つとすかさず膝を折りお腹を密着させる「一斤の食パンポーズ」で上にのります。
モヘアとウールの2本どりのふわふわ毛糸の感触はリヴィーをとりこにしてやみませんが、息子のティブは毛糸の感触には無関心です。
隙を見て、まいた毛糸をカゴから引っ張り出して長くほどきながら転がすアクティブな活動を好むようです。

余ったチキンは温かいうちに骨から外し、冷蔵庫に入れました。
大きな骨は中に詰めたスタッフィングやミカン、玉ねぎなどといっしょに6時間弱火で煮て、濃いストックを作りました。

昨日の昼食は濾したストックにお湯を注いで塩コショウをくわえただけのブロス(だしスープ)。
夕食はそいだ冷たいチキンを煮詰まったグレイビー、クランベリージェリーといっしょにパンにはさんだサンドイッチ。.....客を呼ばないボクシング・デーの典型的なクリスマスのあまりもの(手抜き)料理です。
ターキーでなくて残念ですが。

ベジタリアンの夫はチーズをからめた余った付け合わせの野菜でサンドイッチを作って食べました。

冷めて煮凝ったストックは小分けして冷凍しました。
残ったチキンは甘辛く炒めるか、カレーに入れるか、食べきる方法を考えるのが楽しみです。

クリスマスの集まりが政府によるコロナウィルス感染拡大阻止政策のためにとつぜん禁止になった後に(すでに注文、支払い済みの)届いてしまった大人数分のターキーを夫婦2人や一家3人でどう処理したのか興味津々です。
おそらくクリスマス当日、少人数で切り分けて食べ、大量のあまりは小分けにして冷凍したはずです。
この後3カ月間、異様だったクリスマスの思い出とともに冷凍庫から少しずつ出てきて夫婦2人、家族3人の食卓に上ることでしょう。

もううんざり!のコロナウィルスとブレクジットに関してはまた次回に。












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コロナで明けてコロナで閉じようとする2020年のクリスマスに思うこと、ブレクジットにドーバー海峡

2020年12月25日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
Merry Christmas!


(前日、クリスマス・イブにこの記事を書いています)

今年のクリスマスは、スペインに住む息子が帰国をあきらめ、一家3人で静かに過ごします。

クリスマス・ケーキを焼きました。


材料の3分の2がドライフルーツの硬いケーキです。
ドライフルーツはブランデ―の代りに濃い紅茶に一晩漬けました。
それに夫がきらいな白い砂糖のアイシングなしなので、クリスマス・ケーキとは呼べません....ただのフルーツ・ケーキですね。

せめて星のクッキー型と、(たぶん粉砂糖をふって模様を浮き出させるケーキつくり用のだと思うのですが)子ジカの「ステンシル」をのせて写真を撮ってみました。
どちらも去年のクリスマスクラッカーから出てきたプラスチック製です。

昨晩私の家で撮った静かなクリスマス・イブの夜の写真です。


今年もクリスマスカードを一枚も郵送していませんが、送ってくれる人はまだいるのです。
ありがたいことです。
送ってくれた人たちには昨晩、フェイスブックのメッセンジャーやテキストを使って返信クリスマス・グリーティングを送りました。






3日ほど前から、テレビでは映画ばかり放送しています。

珍しくニュースを見ずに古いつまらない映画をだらだら見ていたら、ブレーキング・ニュースが入ってきました。



ボリス・無能・ジョンソン首相のうれしそうな手柄顔。
EU (ヨーロッパ共同体)との長い交渉の結果、ブレクジットの移行期間終了直前(クリスマスで議会が閉鎖される前日)自由貿易協定締結の合意が得られたのです。

EU加盟国との貿易に課税なし。

そりゃあ自由貿易協定が承認されないよりされたほうがずっといいに決まっています。
でもEU離脱なんてしなかった方がずうっといいのに。

2、000ページ以上あるというEUとイギリスの合意書、とやらにはいったい何が書いてあるのでしょうか。
ボリス・無能・ジョンソン首相の手柄顔緊急記者会見では何がどう合意したのかよくわかりません。




土曜日に、フランスがコロナウィルスの変異種の蔓延が確認されたイギリスからの入国を無制限に一挙に阻止する措置を取ったための大混乱の件です。
ドーバー海峡の国境がフランス政府によって封鎖され、ドーバー海峡の近くで足止めされたEU国籍の物資輸送トラックは水曜日の時点で5,000台に上りました。

「無制限に一挙に阻止」は撤回して、コロナ検査で陰性と確認された運転手のみドーバー海峡を越えてフランスに渡ることを許可したのです。
水曜日には連合王国中の物流センターにヨーロッパ大陸からの物資を配達し終えたトラックがドーバーに集結して、検査を受けるべく大変な混乱を引き起こしていたわけです。

軍隊を出動させて連日の検査が続いているそうですが、クリスマスまでにEU各国の自宅に帰れる見込みのある人は皆無でした。

イギリスで足止めされ、トラックの中でクリスマスを過ごす羽目になったトラックの運転手さんたちがどうなったのかとてもとても気になるのですが、ニュースをつければ出てくるのはボリス無能ジョンソン首相の手柄顔インタビューばかりで顛末が全く分かりません。

スペインの恋人の実家でクリスマスを過ごす息子からの未確認情報によると、スペインに帰国する予定だった多くのトラックの大量の魚の積み荷が腐り始め大変なことになっているらしいのです。






先月その息子は(コロナではなく)持病の喘息の急激な発作を起こして現地の病院に搬送され、手厚い医療処置を受けて無事回復しました。
たいへんなこの時期に迅速で適切な処置を施してくれたスペインの医療機関には感謝の言葉もありません。

しかもEU加盟国に住むヨーロッパ市民の息子は集中治療まで受けた医療費を1銭も払わなくてもよかったのです。
国籍を問わず(EU加盟国の国民限定ですが)自国に滞在する誰もに自国民と同じ待遇で医療や福祉を享受させるヨーロッパ共同体の理念は本当に素晴らしいと言わざるを得ません。

ブレクジットに投票したイギリス人には言いたいことがいっぱいです。

クリスマスにはターキーではなく、下の息子と小型のチキンを焼いて食べます。
ドーバー海峡封鎖のためチキンに詰めるレモンが買えなかったのでミカンか玉ねぎを詰めます。

アイシングのかかっていない黒っぽいクリスマスケーキもどきも食べます。
プレゼントをあけるのも楽しみです。

女王陛下のクリスマスのお言葉を聞くのも楽しみです。























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ストレス絶頂、コロナウイルスの感染率がパンデミック最高を迎えたイギリスの混乱とプレッシャーをあおるマスコミ

2020年12月23日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
クリスマスらしい写真のつぎはぎをお届けします。
道行く人とクリスマスを迎える喜びを分かち合うための外の飾り(ドアにかけるリース wreath を中心に)の写真を撮って歩きました。



話題は気の滅入るコロナウィルスのパンデミックの状況悪化.....
連合王国内の昨日の感染者数は36,804人でした。
日本は2,135人ですね。


(ゴミ箱がジャマですね)

現在、欧州をはじめ40か国以上がコロナウィルスの変異種の感染拡大が確認されたイギリスからの入国を阻止する措置に踏み切っています。

フランスが国境を封鎖して二日間、食料品の供給が停止するおそれからまたまたスーパーマーケットの棚が空になるパニック現象がおこっています。

どのスーパーマーケットも、クリスマスが終わるまで充分な備蓄があると発表しているのですが、春先の第1回目のロックダウンの始まり前後と同じで不安が人々を買いあさり、買いだめに走らせるようですね。

ただしどこでも、というわけではないようです。
月曜日に夫が、気乗りしない息子を引き連れてクリスマス前最後の買い出しに行きました。

私のうちでは毎年ネコが私にプレゼントを何かくれることになっています。
買い物に行けないネコたちに代わって息子に選ばせようという例年通りの計画です。

(庭に住みついたイボイボガマが夫にプレゼントをあげる習慣もあります。その買い込みは私が請け負っています)

気をつければソーシャルディスタンシングがじゅうぶんにとれる程度の人出で、「棚が空」というほど切迫していなかったそうです。
目当ての品はほぼすべて買い込んできました。
ニュースで聞いた通り、クリスマスの必需品の柑橘類と、私のうちでは季節を問わず欠かさないブロッコリー、カリフラワー、トマトがぜんぜんなかったそうです。
前回あっという間に姿を消したパスタと小麦粉がまだ十分にあったので少し多めに買い込んできました。

生鮮食料品の多くはヨーロッパ大陸との交流が断たれれば混乱が収まるまでかなりの長きにわたって供給が止まる恐れもあるそうなのです。

買ってくるようにたのんだレモンがなかったそうです。
夫が「これなしには年が越せない」というイギリス国産のブルーチーズ、スティルトンも売り切れだったそうです。
(ヨーロッパからの物流停止とは無関係でしょう)

昨日からイギリス最大のスーパーマーケットチェーン、テスコは「1人、1品目につき3点まで」の制限を設けています。

ヨーロッパ大陸との流通とあまり関係のなさそうなトイレットペーパーとせっけんが、またもや!買い込みの対象になる恐れも出ているそうです。



感染力が高いコロナ変異種の拡大をおそれるフランスが国境(ドーバー海峡を渡るフェリーの検問所)を封鎖したため、ヨーロッパ各国からイギリスに物資を輸送してきたトラック2000台以上がドーバー海峡付近の道路で足止めされています。
トラックの運転手はクリスマス前最後の仕事を終えて、フェリーでフランスのカレーにわたり、そこからヨーロッパ各国に帰国し家族でクリスマスを過ごすはずだったのです。





(現在持ち帰り営業のみで繁盛しているカフェです。1回に1人しか入れないので歩道に順番待ちの人がいます)



トイレや手や体を洗う設備もない路上にとめた、寒そうなトラックの運転席で寝泊まりする気の毒なトラック運転手がいつ帰国できるか誰にもわかりません。

コロナ検査後、陰性だった人に限ってフランスに入国できる措置を取るともいわれていますが、大変な時間がかかりますし検査結果が確実な保証はないとフランス政府は考えているみたいです。
遠くドイツや東欧から来てイギリスでクリスマス前に足止めをかけられたトラック運転手の「家で6歳の娘が僕の帰りを待っている」というような談話がニュースのたびに流れます。

クリスマスの家族との集まりをあきらめた、あるいは1人で過ごすことを余儀なくされた人たちの嘆きも連日テレビで放送されています。

ロックダウンが課せられた「ティア4(危険度最高段階)」地域のものすごい数の住人が、土曜日午後4時の発表から移動禁止令施行開始の深夜12時01分の間に、超絶過密列車に乗って連合国中各地(主に、コロナ変異種がまだ蔓延していないためロックダウンに至らず比較的自由な中、北部)に帰省しています。

すべり込みセーフの「合法移動」です。
その人たちの身勝手な行動によってもうすでにここ北西部にも変異種はしっかりと蔓延していることでしょう。

コロナ対策の必要性について話される際、必ず「クリスマスを家族と過ごせなくなるのがどれほどむごいことなのか十分理解できます。しかし!....」という常套句で始まります。
私など、「クリスマスだから家族と過ごさなければならない、クリスマスなのに家族と過ごすことができない」というヨーロッパ独自の価値観が多くの人のプレッシャーになって今回の混乱を引き起こしたように思うのですがいかがでしょうか。

この非常時以外にもなにか事情があってクリスマスを家族と過ごすことができない人が毎年とてもたくさんいるはずです。
そのプレッシャーがその人たちをより一層みじめにしていることもありうるでしょう?

実際は「クリスマスは誰にも遠慮せずとっておきのワインを飲んで1人で昼過ぎまで寝ていたい、起きたら今まで見られなかった映画を見る」などと1人で過ごすクリスマスを気楽に楽しんでいるのに「クリスマスに1人=気の毒」なレッテルをはられてイヤな思いをしている人もいるはずです。



なかなか親や孫などに会えない人たちを「クリスマスだから会えるはずだったのに、なんという悲しみ!」と絶望させるより、「どうせ普段から会っていないんだからクリスマスにも会えなくたって気にすることではない」と発想の転換をするか、むしろできるなら普段から会う努力をした方が建設的だと思うのです。



こんなことをイギリスで発言すれば「あなたはイギリス人ではないからわからないのだ」と決めつけられるだけでしょう。


(予約をすれば開けて店内を見せてくれる、いつも閉まっているアンティーク店のショーウィンドウです。クリスマスと全然関係のない陶器の子供たちのフィギュアリンを集めて、クリスマス・キャロル風に演出しています。さりげなくいっしょに飾った赤と緑のカットグラスも気が利いています)


「今回のクリスマスに親に1回会えなくたって、あなたが持ち込んだコロナウィルスで、親を含めたおおぜいの人を死なせるよりよっぽどいい。
生きていたらクリスマスじゃなくたってまた何度でも会えるんだから」という発想ができないのは、クリスマスだから会わなければというプレッシャーが異常に高まってきているためだと思います。
高めているのは「ほんと、悲しいですね。心からお察しします」調の、マスコミの思いやりです。

危険度を段階的に示す「ティア制度」も混乱のもとです。
自分たちがクリスマスの集まりもクリスマスショッピングも外食も禁止なのに、道路を1本またいだ向こう側では全部オッケー、って噴飯のタネではありませんか。

ロックダウン地域から、危険度が低いとなりの地域にこっそり足をのばしてクリスマスショッピングをする人たちは必ずいると思います。
前回、ウェールズが独自の厳しい「ショートブレーク・ロックダウン」をした時は国境を越えてイングランドのパブに飲みに来ていたウェールズ人が一定数いたらしいですし。


(持ち帰り専門のインド料理屋です トレードマークがターバンを巻いたシーク教徒のコックさんですがちゃんとクリスマスの飾りで雰囲気を盛り上げています。イギリスのクリスマス熱は現在キリスト教とはほぼ無関係です)

パンデミック始まって以来最高の感染率、危機感、混乱です。
私のうんざり度も最高潮です。










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地域の公共のクリスマスツリーに飾りをこっそり下げて心和み、憤怒!クリスマス前の大混乱;無能首相の政策破綻!

2020年12月21日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
きのう、運動のための散歩に出ました。


おなじみの、空き地に生えている「生きたクリスマスツリー」です。





毎年、11月の半ばにフェアリーライトの電飾が灯されマツの一種のボサボサした立木が地域共有のクリスマスツリーに早変わりします。

今年はなぜか地域の人々が勝手に持ち寄ったらしい心づくしの飾りが下げられはじめ、控えめですが少しずつ華やかさが増してきています。
ほんの少し下がっていた飾りが一時消え失せ、別のもっとたくさんの飾りに取って代わられたという経緯もありましたがそれ以後、確実に増え続けています。





家を出る前に、玄関ホールの床に落ちているのを偶然見つけた、ソルト・ドウで手作りした星形飾りをポケットに入れてきました。

クリスマスツリーがある二階の居間からけっこう離れた玄関ホールにソルト・ドウの星飾りが移動していたわけは....もちろんうちの子ネコ、ティブの「クリスマスツリーの飾り狩り」です。
狩りの獲物は床の上を転がし、つつきまわって遊んだあと家具の後ろに隠しておくのが通常のパターンなのですがこの時は面倒くさかったのでしょう。

私の星も仲間入りです。


小麦粉でできています。
雨露にさらされてあと半月もつのか実はちょっと心配です。



あら、これは私営の保育所の宣伝ですね、あざとい....!?


「私たちが付け加えた飾りのいくつかを楽しんでもらえたらうれしいです(意訳)」というようなことが書かれています。
そばにいくつかさがっている同じ銀色のボーブル(飾り玉)はこの Nina's nursery の提供かもしれません。
(よそでもやっていそうです)


こちらは一般家庭用に生木のクリスマスツリーを販売している地元の花屋です。


値引きセールが始まったようです。
そう言えば、今年は毎年おなじみのスーパーマーケットでの生木のクリスマスツリー販売を見かけなかったような.....



写真とは関係なく!コロナウィルスの変異種の蔓延とイングランド南部を中心にロックダウンが緊急適応された一大事(昨日のストックポート日報参照)、続報です。
日本でもニュースになっているはずです。

一晩明けた昨日からヨーロッパ各国政府がぞくぞくと自国の空港へのイギリスを出発した飛行機の受け入れを禁止する措置に出ています。

ロックダウン(都市機能封鎖)を意味する「ティア4」(新たに設置された危険度最高段階)指定地域がロンドンを中心に土曜日の発表時よりも拡大されています。



土曜日の夕方4時にロックダウン開始を含む政府の重大発表があってから施行開始(=ティア4地域からの移動禁止の開始)の深夜12時01分までにものすごい数の人たちがロンドンから全国各地の親戚や親元などへ大移動しました。

狭い高層フラットに住む女性が、ひょっとしてこれから数カ月も自宅軟禁になるかもしれないのが耐えられないとので帰省する、とBBC(国営放送)の取材に答えています。

住宅事情の悪いロンドンに地方から出てきて働く多くの人たちは狭い集合住宅に住んでいます。
住宅事情にゆとりのある地方住まいの親や親せきの家なら庭もあるし、第一まだロックダウンにはなっていないので滞在中は出歩くこともできるのです。
クリスマス休暇が終わったら子供だけロックダウンになっていない地域の親元に預けて帰宅するつもりの人もいるらしいのです。

移動禁止令が施行される直前のすべり込みですので、法律でその人たちを引き止めることはできません。
その中にはすでにコロナウィルスに感染している人たちが相当数いるはずです。
ロンドンの住人が感染しているコロナウィルスの大半が今や変異種らしいのです。

土曜日の発表前にさらにそれを上回る数の大学生が寮での2週間の自主隔離(すべての学生が厳密に決まり通り実行したとは思えません)を経てすでに連合王国各地の実家に帰省しています。
クリスマスを実家で過ごすためです。






「国民の気持ちをわかっている」人気の首相でいようと必死だったボリス無能・ジョンソン首相の人気取り政策「科学者や医療の専門家が何を言おうとクリスマスだけは特別なので、愛する家族と心ゆくまで楽しんでください、僕が許可します」の撤廃をギリギリまで引き延ばした結果の国家の大惨事です。

コロナウィルス変異種の感染者はもうすでに全国にまんべんなく散らばっているとみていいでしょう。

イギリスから帰国したイタリア人の変異種の感染がイタリアで最初に確認されています。

ブレクシットの移行期間ももうすぐ終わります。
イギリスに住むのが本気で嫌になっています。


クリスマスツリーがあるのと同じ地域の小さな自然保護エリアのマスコット、おなじみ木彫りのフクロウ、ヴェーラのクリスマス・コスプレ完了です。


今年はサンタクロースのお手伝い妖精、エルフ Elf にされています。
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その時はまだ知らなかった昨日の重大発表;クリスマス前、最後の買い物に行ったスーパーマーケット

2020年12月20日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
木曜日にストックポートタウンセンターのスーパーマーケット、アスダで買い物をした時の写真です。


平日の午前中とは思えないほどの人出です。


駐車場の車の数が多かったので少し躊躇しましたが、かなり広い店内は思ったよりすいていて「密」になる心配はなさそうでした。






コロナウィルスの感染状況が悪化してきているにもかかわらず、ロックダウンではないため入店者数を制限するわけでも通路が一方通行になっているわけでもなく、感染拡大防止に対する気合が今ひとつでした。

大音量のクリスマス・ミュージックのため話し声もかなり大きかったのです。
3月の最初のロックダウンの時のあの危機感はどこへ行ってしまったのでしょう。
ただの一人もマスクをしていなかったあの頃と違い現在は全員が屋内でマスクを着用しています。

マスク着用とともにソーシャルディスタンシングなんかどうでもよくなっちゃったような、安全対策充分なような気分になっている人たちが増えたような気がします。

そうそう、クリスマス前でした。
それもパンデミック下の気のゆるみと無関係ではないはずです。





やっぱり、目が行ってしまうのはストックポート日報ではもうおなじみのクリスマス・ジャンパー Christmas jumper です。


ほとんど売り切っちゃったようですね。
あまり残っていません。

asda christmas jumper で検索したら何十種類もの「罰で着せられるような」恥ずかしいデザインのクリスマス・ジャンパーがオンラインサイトでまだまだたくさん売られていることを発見しました。

驚いたことに、これは女性用です。


「罰で着せられるような」クリスマス・ジャンパーは特に男性用が多いようです。
女性用と子供用は「おしゃれ!」に見せるのは無理だと承知しつつ「これを着た私もおちゃめでかわいく」見えるんじゃないかと期待できるほど、センスはともかく少なくとも絵柄はかわいいものが多いのです。

男性用の「サンタクロースのコールド・ヨガ」


痩身効果があるという暑い部屋でやるホット・ヨガに引っ掛けたジョークはぜんぜん面白くないのですが、クリスマスが終わった後も着て外出できそうなデザインですね。
ヨガ教室に着ていくと気がついてくれた人にはウケるかもしれません。

さて、クリスマスまで残り1週間を切った昨日土曜日、政府の重大発表がありました。

存在は確認されていたものの、それまで大きく報道されることがなかった、感染率が従来の(新型)コロナウィルスより(一説では)70%以上も高いというコロナウィルス変異種 new variant coronavirus / mutated coronavirus が首都ロンドンと周辺地域で蔓延しているとのことです。

該当する地域は直ちに現状の危険度最高段階だった「ティア3」よりさらに危険度が高い新設段階「ティア4」に指定されました。事実上の地域ロックダウンです。
それまでの危険度最高だったここ、グレーター・マンチェスターを含むイングランドの他の地域は変異種の割合はまだ圧倒的に少ないのです。

大部分の地域は比較的安全だと長いこと言われていたロンドンがティア2からティア3に引き上げられたのはほんの3日前だったのに、半日の予告の後、昨日からいきなりロックダウン!
感染者数の異常な速さの激増は変異種の蔓延のためであることが今や明確になりました。


首相、ボリス・ジョンソンの「自己責任を自覚してクリスマス前後の5日間に限り3世帯までからなる誰とでも、何人でもどこででもかまわないからほぼ通常どうりクリスマスを楽しんでよし!」発言は撤回されました。

野党の労働党やリブデム(自由民主党)や医療関係者、科学者たちの大反対にもかかわらず強行的に発表した危機感の足りない国民への人気取り「クリスマス規制緩和続行」愚策は70時間以内に撤廃されたことになります。

「クリスマスを通常どうり祝えないのは非人道的である」発言で反対派の人間性まで非難した後にです!!

「(生きて)来年以降のクリスマスをみんなで祝うために今年は我慢しましょう」というようなことを公式発表でしゃあしゃあと言ってのけました。

感染力が異常に高い変異種の存在は12月15日以降確認されていたのですから、クリスマスを家族や友達とにぎやかに過ごすことだけが楽しみでパンデミックをやり過ごしてきた人をぬか喜びさせ、さらに絶望の淵にたたき落とすような天下の誤策は絶対に避けられたはずです。

一昨日の「クリスマス規制緩和続行」発表以後に帰省のための電車の切符や大家族で切り分けて食べる特大ターキーを予約 / 購入した人だっているはずです!

昨日の発表後のニュースの街頭インタビューでは「クリスマス規制緩和続行」発表の前とは打って変わって、
「どっちにしろ政府が許しても大勢で集まるのは危険だと思ったので今年は家族だけで静かに過ごすことにいていた」
とか、
「もう帰省電車の切符はキャンセルしてある」
という落ち着いた正論を言う人が実に多かったのです。

保守党政府は「クリスマスを例年通り祝えないことによってどれだけ多くの人が絶望するか、どれだけ多くの人が政府を恨むか」ということを悲観的に重大視しすぎたのではないでしょうか。

「ティア4」指定地域では同じ世帯の人以外とは屋外で1対1でしか会うことが許されませんし地域外へ出るのもよほどの理由がなければ禁止です。
そのほかの地域ではクリスマスの当日のみ、(それまでは23日から27日までの5日間でした)3世帯までの人が屋内で集まるのを許されています。

公休日は12月25日(クリスマス)、26日(ボクシング・ディ)、1月1日(元日)だけですが、ほとんどの人がクリスマスの前の金曜日からいっせいに長い休暇をとる職場が多いのです。
昨日、今日、明日の月曜日は帰省ラッシュになるはずでした。

突然の(事実上)移動禁止令です。
政府の公式発表(生放送)では政府要人の「今 旅行用に荷造りしている人は直ちにやめてください」発言がありました。

キャンセルせざるを得ない電車賃はほとんどが払い戻し可能だそうです。

厳しさが一歩先を行くウェールズでは今日から全国的にロックダウンです。
やれやれ。

それにしても通学通勤のためなら危険指定地域を超えて移動してもいいって、いったいどういうことでしょうか!?!?
それに、国境があっても同じ連合国内行き来が自由なイングランドにクリスマス・ショッピングに出てくるウェールズ人がぜったいいますよ?

ティア4の地域の境界近くの住人の憤懣は計り知れません。

地域を超えての移動が法的に規制されていると言っても通勤が許されるのなら全員が厳守するのはまず期待できないのでは?

アスダのクリスマス飾り売り場で売れ残っていた、クリスマスツリーの飾りです。


おめでたい!金ぴかのこれは.....英語ではなぜかゴールデン・ブッダ Golden Budda として広く知られている(中国の?)布袋さんですよね?
絶対に仏陀(仏さま)ではありません!
ハゲで耳が大きくておなかが出ていて大笑いしています。

半額以下の1ポンドでした。
クリスマスツリーに下げるために買えばよかった。
新年に願いを込めての開運祈願。

.








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わが家の手作りクリスマス飾り;のんきな話と切迫してきたコロナ対策、例年通りのクリスマス決行に意気込むイギリス社会の脆弱

2020年12月18日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
ソルト・ドウ salt dough でクリスマスツリーの飾りを作りました。




小麦粉と5分の1ぐらいのかなりの量の食塩を混ぜて水でこねたのがソルト・ドウです。
麵棒でのばしてビスケットのように星形のビスケット・カッターで抜いて低温のオーブンで長時間加熱させて出来上がりです。

100℃で3時間。
裏返してもう3時間加熱した方がよかったかもしれません。
上面が生乾きのようなごく薄い黄土色のまま乾燥してしまいました。

爪やすりを使ってまわりを整えました。

クリスマスツリ―の下のほうが寂しいでしょう?




理由は、お気づきでしょうか。



子ネコのティブが引っ張って、飛びついて、激しく揺さぶって落とすからです!
落とした飾りは家中を転がしまわされソファーの後ろや台所の流しの下に隠されます。



そういうわけで、飾りはティブが後ろ脚で立って体をのばして届く位置より上に集中しています。
もちろん、それでも取ろうと思えば取ることができます。

かえってチャレンジの楽しさを味合わせてやっている配慮になってしまいました。

まるで果樹園の収穫のように後ろ脚で器用に立って両手ではさんでつかむようにして静かにおろすことをおぼえました。

収穫物はやはりものかげに隠されます。

写真に写っている純白の大きな星飾りは20年以上前、上の息子が小さかった時に一緒に「窯で焼かなくても磨けば陶器のように仕上がる」というふれこみの粘土で作りました。
いくつかは壊れてしまいました。
安上がりのソルト・ドウで作ったくすんだ色の小さい星のほうがずうっと丈夫にできています。




さて、以下はネコとクリスマスツリーの写真とは関係のないイギリスのコロナウィルス関係の近況です。

12月8日から始まった国家によるワクチン接種計画がすすんでいます。
水曜日の時点でケア・ホームに入居している80歳以上の高齢者と職員、医療従事者137、000人が1回目のワクチン接種を受けたそうです。

それでもイギリス連合王国での感染者数はとどまるところを知りません。
ワクチン接種大計画が国家レベルで効果を表すのはまだまだ先のことです。

死者の総数は6万5千人を超えました。

これほど状況がひっ迫していなかった数週間前に政府は12月23日から27日までの5日間、3世帯までの家族、友人が集まってクリスマスを祝うことを許す、「クリスマス規制緩和」を約束していたのです。

当初から医療関係者、科学者から大きな反対意見が出ていました。
クリスマスの集まりが終了後約3倍の、特にお年寄りの死者が出ることは必須、前回のピーク時には避けられた医療崩壊もありうるという真に迫った警告です。

状況が悪化してきた今週初め、規制緩和の見直しが求められていました。

一昨日の首相の発表によると規制緩和は続行だそうです。
約束通り、クリスマスはほぼ例年通り祝ってよし、ということです。
ただし、「集まりは小さく、短く。より小さく短い集まりはより安全なクリスマスを意味する」という自主判断、自己責任にゆだねる旨が強調されました。

「家族の集まりの後、70代の両親を相次いでコロナで亡くし、自身と姉(か妹)も入院して今も呼吸器に不調がある、父が濃厚接触した父の兄弟二人もなくなった」という40代ぐらいに見える女性がニュース番組でインタビューされていました。

なんて悲しい話でしょう。
その人はもちろん言及しなかったのですが、保菌していた家族の誰かがコロナウィルスをそれとは知らずに持ち込んでしまったのですね。
おじいちゃんおばあちゃんに感染させるつもりなど全くない大学から帰省していた息子だか電車通学していた娘だか....がいたのかもしれません。

そうだとしたら、一生の心の負担になるはずです。
その女性は自分の家庭のような不幸が他の家庭に及ばないように慎重に行動するよう呼びかけるためにニュース番組に出演していたのです。

こういう話をもっとテレビで取り上げればいいのに、と思う私は「クリスマスの集まりが人の命より大切か!?」と思うクリスマスなんかどうでもいい論者です。
「今さらクリスマスをキャンセルできるか?!何百年も続いてきた美しい伝統をキャンセルできるのならやってみろ」と口に出して言う人もテレビで見ましたが、キャンセルしなくったって、家族一世帯で、学生寮で、ケアホームで今年だけ静かに祝うこともできるはずです。

「ターキーを8人分注文してしまった / 家族全ての列車の切符を予約してしまった(200ポンド支払った)。だから集まりを禁止されるわけにはいかない」等々と街頭インタビューで答える人が何人もいました。

計画変更は気の毒ですが....
わかってるのかなぁ....といいたいところです。
たとえどうなっても、政府がどう言おうとも注文してしまった特大ターキーを大勢で食べたい(例)という人々がかなりたくさんテレビカメラの前に堂々と顔を出しているのです。

日本では都会にいる子供たちに「年末年始、地域のプレッシャーが怖いから帰省しないでくれ」と訴える親がいると聞きましたが、当然のことだと思います。
「同調圧力」とか「ムラ社会」とか嘲ることでは決してないと思います。
医療機関の限られている田舎のお年よりの集落にコロナウィルスをばらまく可能性のある帰省は今年だけ、我慢するべきです。

「まわりの目が怖いから」我慢できる日本社会は成熟していると思います。

なりふり構わず(人目を気にせず)個人の快楽を徹底的に追及するイギリス社会のもろさに今回ばかりは失望です。
EU離脱の件でもです!(この話はいずれまた)

スコットランドでは規制緩和の5日間のうち1日だけ他世帯の人(イングランドと同様3世帯まで)と屋内で会ってもよく、ウェールズでは2世帯5日間だそうです!







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のんきな話題;住宅街でみかけた馬車を駆るおじいさん

2020年12月15日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
クリスマスともコロナウィルスのパンデミックとも ブレクシットとも全く関係のない話題です。



近所の通りを1頭立てのトラップ trap(軽二輪馬車)が走り抜けていきました。
このおじいさんと2人掛けのこのトラップ、ウマはたぶん代変わりしていると思うのですがもう10年以上も前からこの付近でよく見かけます。

スマートフォンを手に持っていたのでとっさに写真が撮れました。



競馬や乗馬用のスラっとしたウマではなく、イギリスの農場に昔からいるような速くは走れないけど力のありそうなずんぐりむっくりした(たぶん)農耕用のウマです。


この近所に住んでいて「見たことがない」という人がけっこういるので驚きですが、私はたぶん1か月に1度はみかけます。
車と同じ左側走行、右折の時は道路の真ん中で車の流れがとまるのを待って大きなカーブで曲がります。

いちど私が運転している時にラウンドアバウトで内側に入られてビクビクしました。

「生活の足」等ではなく、ウマの運動とおじいさんの気晴らし目的だと思います。
買い物や通院などには自家用車やタクシーを利用しているはずです。

ドライバー(御者)のおじいさんがけっこうお年なので危なくないのかなぁとちょっと心配です。
いえ、歩行者にケガさせるなんてことは絶対ないでしょうけど(かなりなノロノロ走行です)コントロールし損ねておじいさんやウマが車にぶつかって怪我でもしないかと....

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パンデミックの憂さ晴らし?クリスマス・ジャンパーの季節がやってきた;それでも着る機会は例年よりは限られているのかも

2020年12月14日 08時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

例年、ストックポート日報で熱心にお伝えする、クリスマス・ジャンパー Christmas jumper の話題です。


今回は先週、大型スーパーマーケット、セインズベリーに行った時に見た男性用のごく一部、これだけの紹介です。


ジャンパーというのはイギリス英語で「セーター」のことなのですが、クリスマス・モチーフの衣料品すべて(特にティーシャツ)を「クリスマス・ジャンパー」と呼んでもいいようです。

他にも、女性用、子供用、赤ちゃん用、エプロン、よだれかけ、パジャマなどセインズベリーの衣料品売り場だけでも種類は数限りなく見当たりました。

いっしょに買い物に来た夫のティーシャツを何枚か買い込む予定で寄ってみたのです。
普段家で着てくたびれてきた数年物のティーシャツを処分してクリスマスを機に新品と新規交代、もちろんみみっちくクリスマスプレゼントとしてラッピングしてクリスマスツリーの下に並べるつもりです。

目当ての無地の厚手のティーシャツはありませんでした。

「何の罰だ?」といぶかるような恥ずかしいデザインのセーターがずらり。


いちばん重い罰はどれか夫と密談していたら女性が「コカ・コーラ・サンタ」を取ってトロリー(手押し車)に入れて立ち去りました。
いちばん重い罰として夫が選んだ品です。
私の選択は「チュバカ」(上段中央)です。

....罰として着せられるとしか思えないほど屈辱的にハズカシイ....と思うかどうかは主観の問題ですね。
「カッコイイ」「おしゃれ!」と思って着る人はやはりほとんどいないはずです。

ウケねらい、それとなんと言ってもまわりの雰囲気を盛り上げる効果はかなり期待できます。

今年はクリスマス・ジャンパーの最も顕著な出番の職場のクリスマスパーティーはどこも自粛、ではなくて禁止のはずです。
(まあ、どうせ職場や学校があいていて人が集まっているのですからオフィスに飲み物を持ち寄って控えめに仕事納めの会を開いたってばれないのかもしれません;公休日は25日、26日と1月1日だけですが、多くの人が一斉に休暇を取ります)

この人の夫か恋人はいつこれを着るのかしら。
親戚の子供がおおぜい集まるクリスマス当日のディナーに着せられるのかもしれません。
子供にはウケるかもしれませんね。

クリスマス前の最後の週には町中の働く人々がクリスマス・ジャンパーを着て出勤します。
今年はよっぽどの用がない限り町の人込みには出ないつもりなので見られないのが残念です。

クリスマスプレゼントをオンラインで購入する人が多い今年、クリスマス・ショッピングに出てくる人は少ないのではないでしょうか。

自宅勤務の人も多い今年、クリスマス・ジャンパーが町にあふれる例年の盛り上がりは期待できないかもしれません。
いえ、こんな時だからこそせめてクリスマス・ジャンパーで気分を高揚させよう!という意識が高まることもありうる?!


この日セインズベリーの棚に商品を黙々と補充していた年配の男性スタッフがピッグス・イン・ア・ブランケット(小さなカクテルソーセージをベーコンで巻いてローストしたターキーに添えるクリスマス定番の食べ物)の特大写真にニコニコ顔を描き込んだ斬新なイメージがプリントされたティーシャツを着ていました。


衣料品売り場には見当たらなかったのでセインズベリーの商品ではないようです。
どこで買ったのか聞きたい気持ちをグッと抑えました。
クリスマス・ジャンパーは罰だと決めつける夫に買うわけにはいきません。(ベジタリアンですし)

以前ストックポート日報に載せたピッグス・イン・ア・ブランケットの写真です。


以下、以前ストックポート日報に載せたクリスマス・ジャンパーに関する記事のごく一部のリンクです。

クリスマスシーズン恒例のクリスマス・モチーフの衣料品、見ごたえのあるスーパーの品ぞろえ、おなじみのクリスマス・ジャンパー

バー・ハンバグ、みんながはしゃぎまくるクリスマスのこの時期にクールにしらけポーズを決める反クリスマス・ジャンパー!

イギリスのクリスマス、クリスマス・ジャンパーにみる商業主義と快楽主義、とにかく堅いこと言わない!!


かわいい!クリスマスにおなじみの動物モチーフ、おなじみでない動物や空想の動物や太古の生物や.....要するにウケれば何でも良いクリスマスジャンパーの美学

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12月の2週目、クリスマスにはまだ間がある平日の午後、パンデミック下のスーパーマーケット

2020年12月13日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
スーパーマーケット、セインズベリー Sainsbury's に1週間分の買い物に行きました。


平日の午前中にしてはかなりな人出です。



クリスマス前だからでしょう。




毎年飽きずに、クリスマス直前のショッピングセンターやスーパーマーケットのようすをストックポート日報でお伝えしています。
躁躁状態で物を買って買って買いまくる人々で大混雑、人海戦術で空いた棚に品物を補充し続けるスタッフの奮闘など超絶非日常的な事態が目の前で繰り広げられる狂騒の数日間....イギリスの年中行事なのですが、コロナウィルスのパンデミックと共存の今年はどうでしょうか。

のみならず、イギリスのEU離脱の猶予期間の期限切れが迫っています。
流通の滞りに不安を感じる人々が買い占めに走らなければよいのですが。

毎年ターキー turkey(七面鳥)を12月の最初の週に買ってクリスマス前日まで冷凍する人が多いのです。


家禽売り場も赤い袋に入った丸ごとターキー各サイズにほぼ占領されています。


私はここでクリスマス用に小さめのチキンを一羽買いました。
ターキーは小型でもかなりの量なので、私と息子の二人では食べきれません。
夫は、ベジタリアンですから。(正確にはサカナは食べるペスカトリアンですが)

買って帰ったチキンは冷凍しました。

冷凍食品売り場のチキン専用冷凍庫もゴロンゴロンと岩のように硬くて重い冷凍ターキーに占領されています。


どうせ冷凍するのなら、冷凍チキンを買ったほうがお得なので冷凍食品売り場も見てみたのですが、チキンは全然見当たりません。
季節モノの王者、ターキーに場所をあけ渡したようでした。

ターキー用、使い捨てアルミのオーブン皿です。


特大ターキーが覆える幅の広いアルミフォイルもいっしょに売られています。

今年はクリスマス直前の「密」を避けるため食料品の買い出しは早めに終わらせよう、と決めました。
まだ夫のために作るベジタリアン料理が決まっていません。
まずはチキンは確保しました!

クリスマス料理のためのおススメ品が通路に向けたプロモーション棚にズラリと勢ぞろいです。


ターキーの詰め物=乾燥 スタッフィングstuffing の〈特選〉箱入り、ロースト・ターキー roast turkey に添えるアメリカ産クランベリーのジェリー cramberry jelly 瓶詰め、クリスマスケーキを手作りするために欠かせない干した果物、ブランデー・ソース brandy source 等々おなじみの品の他、スプラウト sprouts(芽キャベツ)用のふりかけ、ピッグス・イン・ア・ブランケット pigs in a blunket (カクテルソーセージをベーコンで巻いたターキーの付け合わせ)味のカップヌードルとマヨネーズ、シナモンなどのクリスマスむきスパイスが効いたビスケットなど珍しい物好きが勢いに乗ってつい買ってしまうのをあてにしたような見慣れない商品も並んでいます。

いつものチーズ売り場が...




クリスマス用チーズに半分近くのスペースを割いています。
そのうち戻って来てクリスマスには欠かせない、においのきついイギリスのブルー・チーズ、スティルトン stilton を買うつもりです。

クリスマス用焼き菓子売り場。


メインの通路に面したプロモーション用の棚にも焼き菓子....


おなじみ、ミンス・パイ mince pie の平積み。


途中で気が変わって買うのをやめたガチョウの脂のびんづめと乾燥スタッフィングの箱入りが上に打ち捨てられています。


クリスマス・プディング Christmas pudding やブランデー漬けにしたドライフルーツがぎっしり詰まった重くて硬いクリスマス・ケーキ Christmas cake はそれぞれ専門の棚に並べられています)


年中流通しているただのポーク・パイ pork pie や.....


ぜんぜんかわいくないパグとネコの形のベルギー産チョコレートなど


その他、食品に限らずありとあらゆる商品にクリスマスバージョンが用意され、各売り場に分散されています。
例えばクリスマスプレゼント用の特設売り場とは別に、化粧品、入浴剤売り場にはプレゼントにもなるきれいな箱やポーチ入りのものなどが置いてあったり.....。

本当にクリスマスはすべてのメーカーにとって書き入れ時です。

クリスマス前後はまわりもちで親戚中をおもてなし、連日連夜食べ続け、飲み続ける家庭も多いのです。
たくさんの種類の出来合いのごちそうをずらっと並べるおもてなし提案がここ数年盛んです。


テレビのコマーシャルにはいろいろな種類のおいしそうな料理がずらーッと豪華に飾る大テーブルがしょっちゅう映ります。
人を招待するのならうちもこのぐらいやらなきゃダメなのかな、と不安にさせるであろう光景です。
主婦がひとりで調理して準備するのは絶対に無理な量とバラエティです。

それよりもテレビのコマーシャルのソーシャルディスタンシングはどうなっているのか...?


23日から27日までのあいだ、最大3所帯からなる「クリスマス・バブル Christmas Bubble」を臨時に形成してその人たちとだけいっしょに過ごしていいことになっています。
疫学の専門家たちはクリスマス後に感染者数は確実に3倍になると警告しています。
ただでさえ、ここ数日感染者数はうなぎのぼり。

政府が「クリスマスに親せきや友人と過ごすことを認める」と発表した時、喜びで卒倒する人や、テレビカメラの前で喜びに我を忘れて見知らぬ人同士抱き合ったり大泣きする人もいたのです。
今さら、取り消すわけにはいかなくなっています。





私の家ではもともとクリスマスに重きをおいていません。
日本人の私には別にどうでもいい行事です。
夫が育った家庭では亡き母がクリスマスの伝統や家族や親しい人たちが集まる意義を非常に重要視していたようなのですが夫はかなりめんどくさいと思うたちです。
二人ともまあ、子供たちが喜ぶなら...という理由で飾りつけとプレゼント、当日の家族だけのディナーは習慣的に実行しています。

(もちろん子供たちが小さい頃にはサンタクロースもちゃんと来てくれました)

夫の弟妹たちはロンドン近郊やパリ住まいなので招んだり招ばれたりの親戚づきあいに巻き込まれずにすみ本当に助かっています。
今年はスペインに住む、喘息もちで発作まで起こした上の息子はクリスマスに帰省しないように言ってあります。
夫も重症化しやすい危険カテゴリーに指定されていますし。
息子に会えないのはもちろん寂しいのですが、特に「クリスマスなのに会えない」ということには本人も私たちもこだわっていません。

恵まれない子供たちへのプレゼントをあつめるチャリティーの寄付箱が入り口付近においてありました。


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クリスマスへの期待、ブレクシット移行期間の期限切れが迫り、あいかわらずコロナウィルスにおびえる師走のイギリスの身近な近況報告

2020年12月11日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
数日前に行った郵便局(スーパーマーケット、アスダの中にあります)を出たところで見た夕焼けです。


あまりぱっとしない駐車場の向こうに沈む夕日のオレンジ色が空ににじんでそれはそれは美しかったのです。

イギリスの12月の典型的な光景、郵便局の順番待ち行列!



今年は、例年より郵便ラッシュが早いような気がします。
航空便はいつ到着するのか予想のつかない今、特に海外へのクリスマスカードやプレゼントがクリスマスまでにつくように早手回し、クリスマス当日に会える所帯数も限られているのでプレゼントを郵送する人も例年より多いはずです。

35分並びました。
これだけ忙しいのに二つ開いていた窓口のひとつが途中でとじて一人の係員がどうやら遅いお昼休みに行ったらしいのもイギリスらしいです。

今日の話題は、コロナウィルスのパンデミック下の、「危険度最高ティア3」の地域のそれでもクリスマスはもうすぐ!のイギリスの私の周りの近況をお伝えします。

おなじみ、近所の商店街のはずれの空き地の生えている(生きた木の)クリスマスツリーです。


あら、飾りがほとんど全部入れ替わっていました。


前回写真に撮ったいくつかの、地域の人が自主的に下げて行ったと思われる心づくしの飾りが見当たらず、代わりに違うのがいくつかさがっていました。
どうしたのかな、心無い人が持って行っちゃったのではないといいのですが。

一年ぶりに美容院に行きました。


ロックダウンはあけたので、通常の営業です。
マスクを店にいる間中着用するように指示する注意書きがいたる所にありました。
マスクを持ってこなかった人のために、無料の使い捨てマスクが用意してあります。



日本でいう、「町のパーマやさん」といった雰囲気のぜーんぜんおしゃれではない美容院です。
飾りつけや設備を見れば明らかなですね。
同じ通りにはもう一軒、黒とクローム(銀色系)で統一したおしゃれな美容院があるのですがなんだか気後れします。
私はこの行きつけの近所のおばさんたちが集まってしゃべっている気さくな雰囲気が好きなのです。

長く伸びた毛先がひどくいたんできたので、短くカットしてもらったのですが、仕上がりが気に入りません。
いえ、まあ、しばらくすればなれるでしょう。




最優先カテゴリーの80歳以上の高齢者、医療関係の仕事の人へのワクチンの接種がすすんでいます。
それよりも、ブレクシット!
今年の1月31日にEUからすでに離脱した連合王国ですが、現在は1年限りの「移行期間」のため何も変わっていません。

この移行期間は今年の12月31日で期限切れです。
関税、漁業権、大陸からの(医薬品を含む!!)大量の物資運搬車が国境を超える際の大検問、北アイルランド(連合王国)とアイルランド共和国(EU)間の国境問題,、EU諸国に定住するイギリス人や連合国内に定住するEU市民の居住権.....等々の問題が山積み........もうすでに大変な混乱が始まっています。

あと3週間、どうするの!?






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近所の名所、ブラモル・パーク、ここにもあったクリスマスツリーとおなかをすかせた水鳥の群れ

2020年12月09日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
天気がよかった一昨日、近所のブラモル・パークに散歩に行きました。


チューダー様式の邸宅ブラモル・ホールを丘の下から撮りました。

正面に....


やっぱりたっていました、クリスマスツリー。


クリスマスツリーにふさわしいととのった枝ぶりのノーウェイ・スプラウスというマツの若木です。


ここ、ストックポートを含むグレーターマンチェスター全域は現在危険度最大のティア3 tier3指定です。
通常は公開しているブラモル・ホールはもちろんしまっています。

例年であれば、クリスマスの頃は全館ヴィクトリア時代(19世紀)の飾りつけの再現が評判なのです。
屋内の文化、レクリエーション施設は全て閉鎖のティア3行動規制のためです。

クリスマスツリーに話を戻します。



あまり目立たない下のほうに.....


目立たない緑色のボーブル(飾り玉)がたった一つだけ下がっていました。

ここにも!
近所に住んでいる人が勝手につるしていったのではないでしょうか。
まわりの枝をよく探したのですが他には見当たりませんでした。

「この社会を支えているすべてのキー・ワーカーのみなさん、ありがとう」という美しいメッセージが手書きで記されていました。
もしかしたら、勝手につるされたボーブルがもっと増えているかもしれません。

ホールのある丘の上の立派なオーク(樫の木)です。


濃い黄色い葉が美しい紅葉の頃を逃しすっかり葉が落ちてしまった後でした。

丘の下の池の周りにはおなかをすかせたカナダガンとカモがいっぱい。



どうやらちょっと前までパンくずをやっていたらしい若いお母さんと男の子の後を未練たらしくぞろぞろ追いかけていました。
人の好い親子は「もうないの、おしまい」と食べたりないガンやアヒルを納得させるべく話しかけていました。

年間を通じて天気がよい日にはたくさんの人が訪れるブラモル・パークです。
アヒルのパンやりは子供たちに大人気、こんな日にはもうすでにおなかいっぱいなはずだと思っていたのは間違いでした。

子供たちは学校の時間ですし、思いのほか気温が低く風の冷たい午前中、あまり人はいませんでした。





昨日は一日中、世界初の認可されたコロナウィルスのワクチン接種のニュースでイギリス中、お祭りムードでした。







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クリスマス・ツリーの登場で、クリスマス気分満開。パンデミックのさなかでもやってくるクリスマスはいよいよ間近

2020年12月08日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ


近所の商店街の始まりの空き地に生えているマツ系の立木です。


クリスマス時期になるとフェアリーライトが枝にめぐらされます。
小さな白いライトがほんのり点滅して、ただの立木がクリスマスツリーに早変わり。

去年は気がつかなかったのですが、今年は地域の住人が持ち寄った飾りがいくつも枝先にさがっていました。





公共の場所に立つ地域のクリスマスツリーは電飾が灯されるだけで、飾りはないのが普通なのですがコミュニティ・スピリッツをあげるためでしょうか、この木には地域の人の心づくしのバラバラの飾りが手の届く下のほうだけに下げられていたのが何ともほほえましいです。

誰かの落とし物か、プラスチックのビーズを連ねた手作りのブレスレットまで下がっていました。

天気のよい昼過ぎには灯っているのがわかるのは枝が長くのびている下のほうの薄暗がりの奥にめぐらしたライトだけなのですが、日暮れ後(と言っても3時半ごろ)バスで通った時には上から下まで華やかにクリスマスツリーの形に点滅ライトがきらめいているのがわかりました。

確実に成長している、地域の人に愛される生きたクリスマスツリーです。


国道A6 まで出たら、三叉路に例年通りの伐採した生木のクリスマスツリーがたてられていました。


クリスマスが終わったら抜いて処分されてしまう生木のクリスマスツリー。
毎年たてるクリスマスツリーをさす穴を塞ぐ歩道の敷石が外れるようになっているみたいです。



背後の建物は切り売り絨毯屋です。
絨毯を巻く厚紙の芯と外で裁断した後の絨毯の端切れが木の下にほっぽらかしてあるのは何とも見苦しいですね。

クリスマスツリーと並ぶ道路標識です。


国道A6は、かつてイギリスを支配した古代ローマ人が築いた由緒ある長い道路です。ストックポート、マンチェスターを通ってスコットランドとの国境の町カーライルと首都ロンドンを結びます。
実際はロンドンまでたどり着かずにロンドンの郊外の町ルートン Luton で終わっているそうですが。
(数字の単位はマイルです。1マイル=約1.6km)

もうちょっとストックポート、マンチェスター方面へ歩くと見えてくる白亜の市庁舎 Stockport Town Centre。





正面のポーチ(実は入り口ではなく見せかけの正面です)の両側に毎年なぜか2本クリスマスツリーがたてられます。
そのうちの一本。


日暮れの早い冬のストックポート市庁舎はクリスマスツリーよりもドラマチックな七色変化のライトアップで知られています。

公共のクリスマスツリーは11月の半ばにたてられるのが普通になっています。
「年々、早くなっている」ような気が毎年するのですが、実際は毎年同じころ、11月の最初の日曜前後にとりおこなわれる連日の厳粛な戦没者慰霊行事が終わったとたん、「それっ!」という感じで出てくるのです。

そう言えば、今年は隣近所の家の外に灯すド派手な電飾ディスプレイ合戦の開始が前倒しで始まったような気もします。

今年も例年通り12月の最初の週末に出して飾ることができた、うちのニセ木のクリスマスツリーです。


ティブの最初のクリスマスです。


時々思い出したようにボウブル(飾り玉)をパンチバッグのようにたたいたり落とした飾りを転がしまわって家具のかげに隠したり充分満喫していますが、以前うちにいた子ネコ、クリオのようによじ登ったりすべての飾りを落としたりするほどの執着はないようです。

母ネコリヴィーはクールです。
全く興味なさそうに寝ています。







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晴天の午後、用もないのに歩いて行ってみたストックポートのショッピングセンター、ロックダウンあけのクリスマス前、パンデミックの緊張感ゼロ

2020年12月06日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
運動のため、昨日土曜日ストックポートのタウンセンターまで50分歩きました!!
距離にすると5キロ強です。

2時過ぎにはもうすでに西に傾く冬の太陽とストックポートで最も有名なランドマーク、ストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct です。


ショッピングセンター、マージー・ウェイの正面、国道A6沿いに例年たてられるクリスマスツリーを今年も見られて満足です。





先週まで4週間続いたイングランド全域のロックダウンがあけた週末です。
ロックダウンあけ当日、12月2日のニュースによると、言うまでもなくコロナウィルスのパンデミックの影響のため例年になく人出が少なかったということですがさすがに週末になると.....





人でいっぱい。
呆れました。
そう言う私も人ゴミの中を(ほんの一瞬でしたが)出歩いたわけなのですが......

今年はショッピングセンターで、それも12月中の週末に買い物をする気は全くありません。
家族にしか贈らないクリスマスプレゼントは、すべてオンラインで見繕うつもりです。

実は運動のために、いつもの近所のコンビニエンスストアではなくこの頃おなじみの隣町の商店街まで日用品の買い物に出たのですが、あまり天気がよいので浮かれてタウンセンターまで出てきてしまったのです。

上の2枚の写真の、ショッピングセンター内のオープンスペースに出るまでは両側に店の並ぶガラス天井に覆われたアーケードの下を300メートルぐらい通ります。

そこの一部がかなりな密状態だったのです。

どこの店も入店人数制限をしています。
そのため、どの店の入り口前にも長い行列ができていて、団子状とは言わない、そうそう2連、3連の「数珠繋ぎ状」になっていました。
店と店の列のあいだの通路は4m、5mぐらいあるでしょうか。

両側に多重の人の列、その間をソーシャルディスタンシングに気を配っているようには全く見えない買い物客が楽しそうにおしゃべりしながらザワザワ通り抜けていました。
アーケードの下という位置は「屋内マスク着用令」が適応されるのかどうか微妙です。
3分の2ほどの人はマスクなしでした。

床にはられた矢印が人と人が行きあわないよう歩く方向を指示しているのですが誰も守っていません。

そのアーケードの真ん中に今年も設置されていたギビング・ツリー the Giving Tree。




第一回目の去年は紫のタグ(荷札)が下がっていましたが、今年は赤です。
タグにはクリスマスの朝にクリスマスプレゼントをもらえない恵まれない子供たちの性別、欲しいものが書かれています。

通りがかりの善意の人々が好きなタグを取って、その子供が希望するプレゼントに添えてこのポストに入れておくと....


その子供に届くようになっています。
(業務用の青いゴミ箱を飾り付けて利用しています!!)

子供たちが、サンタクロースに会って欲しいものを直接おねだりできる「サンタズ・グロットー Santa's grotto」は今年は中止のようです。

ストックポートのギビング・ツリーとサンタズ・グロットーについて書いた去年の記事のリンクです☟

喜びを分かち合う季節、クリスマスを前に再考、クリスマスの商業主義と子供の甘やかし....?


実は例によってショボいストックポート・クリスマス・マーケットがオープンスペースで展開されていたのには実にびっくりしました。
(上の写真参照)

パンデミックは終わっていないのに!
この地域は「危険度最大;ティア3」だというのに!!!

イベント性とそれ自体の集客率がとてつもなく高い有名なマンチェスター・クリスマス・マーケットは中止です。
イギリス各地のほとんどの規模の大きい人気のあるクリスマス・マーケットも中止だそうです。

ショッピングセンターがどうせ開いている12月です。
しかも、飲食店は全て閉まっています。
(通りがかりに見かけたテイカウェイ(持ち帰り)営業の何軒かのカフェの外には歩道にやはり長い行列ができていました)

このショボいクリスマス・マーケットを目当てに出てくる人がいるとはとても思えないストックポートでは おおぜいの買い物客が買い物の合間に軽く食事を済ませられる屋外飲食エリアを提供する必然性にあんがいかなっているのかもしれません。

去年のストックポートのクリスマスマーケットについて書いて記事のリンクです☟

空飛ぶ雪だるま、明かりがともり雰囲気アップ、それでもなぜかもの悲しいストックポートのクリスマス・マーケット

なんだかショボい...ストックポートのショッピングセンター内のクリスマス・マーケット


大好評だった去年夏のストックポーツ・ジャイアント・リープ STOCKPORT'S GIANT LEAPという「アート・トレイル」イベントの遺物(もう見飽きた)の....


帽子(ストックポートのシンボル)をかぶったカエルのサンタクロースのヘルパー、エルフElf 版。

実にしつこく連載を続けたこの成功イベントについて書いた最初の記事のリンクです☟
制作意図とイベントの趣旨にちょっぴり疑問あり!ストックポートのパブリック・アート・イベントで町おこしなるか?


とにかく、買い物に来たわけではなく、こわごわと様子を見に来ただけの私は超絶ショボいクリスマスマーケットが展開しているオープンエリアを最後まで通り抜ける勇気がなく、写真を撮った時点でわき道に抜け、人通りの少ない通りを通って、バスで帰宅しました。

タウンセンターには20分も滞在しませんでした。
店には一軒も足を踏み入れていません。





バスターミナルから見たストックポート・ヴァイアダクト、2時38分にはもう夕暮れ間近です。






バスに乗ったのはパンデミックが始まって以来2回目です。
店が閉まる5時過ぎには人でいっぱい、乗車人数制限があったはずです。

バスを降りてけっきょく買い物は家の近所のコンビニでして帰りました。

去年の記事のリンクをいくつか貼ったついでに読み返してみました。
今年の今頃、大疫病の流行で世界中がこんなに大変なことになるなんて想像もしなかった頃ののんきな日常がつづられています。







コメント (7)
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