イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

世界の歴史の1ページを書き換える大事件、ロシアのウクライナ侵攻に際して思い浮かんだ思い出の食べ物といえば...

2022年02月28日 08時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物

先週2月24日、朝起きてテレビのニュースをつけて、唖然としました。
まさかのロシアによるウクライナ侵略が夜半のうちに始まっていたのです。

前日のストックポート日報に「ウクライナ/ロシアをめぐる緊張もあり、『今すぐ辞任だ』という事態にはなりにくいと思われます」なんて書いたその翌日です。

当然、ロックダウン期間中に重大な規則違反を重ね、バレたとみればしらじらしい言い訳やウソを並べて辞任を迫られていたボリス(嘘つき・ジョンソン首相)への追及はすっかり宙に飛んでしまいました。

ここヨーロッパが戦争に巻き込まれる可能性もある一大事です。

政情の安定しない(中東やアフリカなどの)非民主国家で時々おこっている、正規の軍隊ではない武装した集団が暴力で主張をとおすようなレベルの扮装とはわけが違います。

ヨーロッパの、独立した民主国家であるウクライナに、西欧自由主義に対抗する最大の国家、核兵器保有国でもあるロシアの軍隊が攻め込んできたのです。

ウクライナの首都キエフの胸が痛むような映像を見ていて、ふと思いついたことは...

「そうだ、チキン・キエフが食べたい」というのん気な衝動でした。

いちばん上の写真が、そういうわけでロシアのキエフ侵攻の日にうちの食卓に上ったチキン・キエフ Chiken Kievです。

ウクライナの首都、キエフの名を冠したチキンカツです。

「キエフ Kiev」は英語としても定着したロシア語だったようですね。

現在防弾チョッキを着てキエフから実況中継する英国のニュース特派員はすべて現地読みらしい「キーフKyiv」と発音しています。

ロシア(ソビエト連邦)から独立した後も長く「キエフ」として定着していたウクライナの首都名が、今回のロシア軍による侵攻事件をきっかけに「キーフ」に統一されたのは独立国家であるウクライナへの支援と敬意の意味もあると思われます。

英国での料理の名前は依然として「チキン・キエフ」です。

薄いチキンのフィレでパセリがたっぷり刻み込まれたガーリックバターを巻いて、パン粉のコロモをつけてオーブンローストしてあります。

切るととろーんと溶けたガーリックバターがお皿全体に滲みだして薫り高いソースの代りになります。

(うちの食卓に出したチキンキエフではなく、オンライン新聞のレシピ写真を勝手に借りて載せたのが上の写真です)

 

日本でも「キエフ風カツレツ」という名前で紹介されたこともあるそうですが、たぶんそれほど知られていないのではないでしょうか。

英国(それとアメリカ合衆国でも、だそうです)では大人気の家庭で食べられる定番料理です。

「tvディナー(冷凍食品)」やオーブンに入れて焼くだけの半分調理済み食品として出回っています。

日本でいえばエビフライみたいなものでしょうか。

 

ガーリックバターと、ガーリックバターを巻いた状態のチキンを半冷凍するという過程があって手作りするのはちょっとめんどくさそうです。

オンラインレシピがたくさん見つかったので手作りする人もいるのでしょう。

上の写真を勝手に使わせてもらったBBC Food のレシピサイトでは、厚い胸肉を切り開いて断面に包丁の先を突っ込んでポケットを作り、冷凍したガーリックバターを押し込むというこれまたややこしい独創的な調理法が紹介されています。

半冷凍しなくていいので時短にはなるでしょうけど。(切れ目からバターが流れ出さないのでしょうか)

 

チキン・キエフは私にとって、思い出深い「イギリスの料理」なのです。

30年ぐらい前、マンチェスターの大学に留学していた時知り合った友人のご両親がクルマで40分ぐらいのリバプール郊外にある実家の夕食に招待してくれました。

外国からの留学生なら英国の家庭料理でおもてなししなきゃ、という気負いはなさそうなご家庭で出てきたのがこのチキン・キエフでした。

すっごく美味しくて、しかも日本人好み!

「キエフって何ですか?」

「ソ連のどっかの都市の名前でしょ、ほら原発事故のあったチェノーウィルのあるあたり...」

「(原発事故?あぁ、チェルノブイリ!)あ、あのあたり(見当はつきませんでしたが)、じゃあこれはロシア料理なんですか」

「そうだと思うけど、イギリスではすごく一般的よ」

...というような会話をした覚えがたしかにあります。

冷凍食品だったか手作りだったか明かされた記憶は全くありません(もちろんそんな失礼なことは聞いていません)。

(今から思えば)ソビエト連邦はすでに崩壊後でウクライナは独立国家になっていた時です。

 

その後、何回か冷凍食品を買ってきて、オーブンでローストして食べたことがあります。

たいていおいしく食べているのですが、友人の実家でごちそうになった時の衝撃的なおいしさはそれ以来味わうことができません。

 

今回食べたい!と思って買ってきた、スーパーマーケット、アスダの格安自社製品(右)と、ベジタリアンの夫のために探して、何とか見つけた似たような冷凍出来合い、ガーリック風味の大豆たんぱく製ニセ・チキン・グリル(左)

 

これがうちの食卓に出したチキン・キエフ。

出来上がりを切ったところです。

調理時間が長すぎたためか、とろ~んと流れ出てくるはずのガーリックバターが見当たりません。

チキンとコロモにガーリックバター風味はすっかりすいとられ、それはそれで香ばしく美味しく食べられたのですが本来のサクサクトロ~ンが全く味わえませんでした。

「チキン胸肉100%」の箱書きに偽りはないはずですが、よく見たらチキンを砕いて攪拌して練って形作ったリコンスティチュート食品でした。(継ぎ目も切れ目もない一体成型の大量生産版)

料理の起源ははっきりとしないそうですが、ウィッキピーディアその他には「帝政ロシア時代のキエフのホテルで供された記録が初出の、フランス料理の「コートレット」(日本語のカツレツの語源)のバリエーション」...みたいな説明があります。

ロシア革命時に亡命したロシア人がシカゴのロシア料理レストランで出していたとも書かれています。

けっきょく、ロシア料理なのかウクライナ料理なのかはどこにも明記されていませんが、ロシア、ウクライナを含む東欧の全地域で広く食されている料理だそうです。

その名前にかかわらず、ウクライナのロシア、ソビエト連邦の併合時代に広まった料理なので「ロシア料理だ」と決めつけているアメリカ人、西欧人は多いのじゃないかと想像がつきます。

1976年に英国のデパート、マークス&スペンサー(現 M&S)が初めて製造販売した冷凍食品がチキン・キエフだったそうです。

以来、チキン・キエフと冷凍食品の人気は絶え間なく続いています。

 

ちなみに...

夫が食べたガーリック風味のニセ・チキンのカツレツはボソボソですごく不味かったそうです。

チキン・キエフについて検索してわかったことの一つは、現在英国で販売されているベジタリアン/ビーガン対応の出来合い料理で最も人気なのがチキン・キエフだということ...

どこのスーパーマーケットでも全商品を扱っているわけではないので検索してみたら、ザックザク出てきたものの一つが、これ。

(宅配専門の食材販売オンラインサイトから勝手に借りた写真です)

鶏肉部分はキノコ類でできているそうです。

写真を見るかぎりサクサクトロ~ン...おいしそう!(調理時間を間違えなければの話ですが)

興味津々、私が買って食べてみたくなりました。

 

最後になりましたが、ウクライナに平和が戻り人々が心穏やかに暮らせますように。

ロシア、撤退しろ!

各国の経済制裁がプーティンを圧迫して功を奏すればよいのですが。

 

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 クラフトの力!社会正義を訴える緑のハートの集まりと、たぶん何も訴えてはいない、かわいく無秩序な小空間。

2022年02月26日 08時30分23秒 | 気になる出来事、社会情勢

国道A6沿いの業務用ペンキ店の駐車場の花壇で見かけた...

 

毛糸で編まれた緑のハートの数々。

手縫いの布製も混ざっています。

 

おなじみの、不気味な木彫りのフクロウのヴェーラがいる極小自然保護林の囲いにも...

 

手作りの緑のハートが等間隔で下がっていました。

 

お手製のポプリみたいなこの手芸プロジェクト、何なんだろう。

ハート型の葉を三つくっつけた緑のシャムロック(カタバミ)がシンボルのセイント・パトリックス・ディ(3月17日です)とは関係ないか...

聖パトリックはアイルランドの守護聖人です。

 

あら、よく見たら説明書きがありました。

 

地球温暖化をストップさせるのを目的に、連合王国すべてのエリアにまたがって活動している環境保護団体のキャンペーンのようです!

クロッカスが咲きそろってきました。

 

すぐそばの小さな商店街の郵便ポストには...

 

おそらく何の主張もない、道行く人を楽しませるだけの目的のかわいい飾りをのせたのかぎ針編みネット帽をかぶっていました。

 

えーっと、クリスマス・モチーフですよね?

赤白のキャンディー・ケーン(ねじり棒の飴)とヒイラギの花と実で飾られたお菓子の家(?)がすごくクリスマスっぽいのですが、さすがに2月の終わりまでクリスマスの飾りを残しておくとは思えないし...

そう言えばリスマス前にはなかったような...

 

雪景色ではなく花盛りなので春のモチーフかもしれません。

ひっくり返ってお腹をこちらに向けているのはヒツジです。起こしても起こしてもすぐにひっくり返った姿勢に戻ります。

たてがみを風になぶられたライオンの頭部に見えるのは手で起こしてみて分かったのですがハリネズミのようです。

たてがみをお尻に向かってなでつければしずく型のハリネズミに見えます。

 

手編みやかぎ針編みで、公共の場所の公共物を覆う「クラフト・ゲリラ」活動が世界中で盛んだそうです。

無機質な都市空間に彩りと温かさを添えるほのぼのプロジェクトらしいのですが、小都市ストックポートのはずれの小さな商店街にまで活動が広がっているなんて、何だかうれしくなりました。

 

話、戻って緑のハートです。

手作りの暖かい表現に社会正義の思いがこもっているのがいいですね。

国中に緑のハートがあふれれば、企業や政府は大勢の意思を無視するわけにはいかなくなるでしょう。

町に出てプラカードを持って行進する堂々とした抗議活動も意義がありますが、手作りの小物を集めての無言のアッピールにも静かな説得力があります。

道路を封鎖して警官隊と小競り合いになる環境問題への抗議活動がヒンシュクを買っています。

それじゃダメだってば!

 

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暴風が吹き荒れた後も可憐に咲くクロッカスとパンデミックが終わったことにしたいらしいボリスの画策...社会が正常に戻りつつある?

2022年02月23日 08時58分57秒 | 気になる出来事、社会情勢
ダドリー、ユーニス、フランクリンという、おじいさんっぽい名前の暴風3兄弟が吹き荒れた後の晴れ間に近所を散歩した時の写真です。



3連続の暴風の結果の落ちたり折れてぶら下がっていたりした木の枝をたくさん見かけました。
それにもかかわらず、クロッカスのつぼみは満開寸前、元気に春の訪れが近いことを注げています。



近所の生きた「クリスマスツリー」の大木が生えている空き地、おなじみの不気味な木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる極小自然保護林(盛りを過ぎたスノードロップと共生)それに「ウェディングケーキ」の愛称で親しまれている白亜のストックポート市庁舎 Stockport Town Hall 斜面のクロッカスです。



コロナウィルスのパンデミックそのものはいよいよ英国では終焉か(いやそんなことはないはず)...という話題です。



ここイングランドではついに感染拡大阻止のための行動規制はほぼ完全に撤廃されました。
火曜日から「コロナ検査の結果が陽性でも症状がなければ隔離しなくてもよい」ことになったのです!

陽性者が全員自宅にこもってしまうために出る、社会、生産、経済活動への大きな支障が問題になっています。
出勤できない勤労者に払う休業手当も社会の負担になってきているようです。



「できればし続けていた方が良い」ということになっているマスクの着用も多くの地域では放擲されています!
これは店や団体の方針にもよるでしょうし、何よりも個人によって考え方がそれぞれですので一概には言えないでしょう。

昨日1日の新規感染者数が39,656 人ですから、決してもう終わったという事態ではないはずなのですが...。

現在ボリス・嘘つき不誠実傲慢腐れ根性下劣な品性・ジョンソン首相(とその一味)のロックダウン中の重大な規則違反については警察が慎重な捜査をしているのですが、ウクライナ/ロシアをめぐる緊張もあり、「今すぐ辞任だ」という事態にはなりにくいと思われます。

ひじょうに微妙な立場で首がつながっているらしいボリス・嘘つき(以下略)ジョンソン首相にとってパンデミックは終わったように見せかける行動規制撤廃は政策上とても重要なはずです。

「世界に先駆けてパンデミックを終焉に持ち込んだのはひとえに僕のリーダーシップが優れていたおかげですよ、それを忘れないでくださいね」と言いたくてたまらないのです。

「英国民が徹頭徹尾忌み嫌うマスクの着用もやめさせてもらえるのは誰のおかげですか、はい。僕です」とも言っているようなものです。
それが何とも卑しいではありませんか!?

完全撤廃はたしかにまだ早いです!
マスクの着用は続けた方がいいですし、全く不要不急の過密になる集まりも制限した方いいはずです。

ただ...
英国でパンデミックが始まった2020年に予定の前の週に無期延期になった、夫の手術の再予約のめどがやっとついた、と連絡がありました。
今週初め、話し合いと査定のために病院に来るように呼び出しがかかりました。



「緊急性のない(遅れても命に別条のない)」いくつかある慢性疾患のひとつの緩和措置でした。



その担当の医師(コロナと関係のある呼吸器系が専門ではありません)のみならず、英国の多くの医療従事者はコロナ対応に駆り出され、ほぼすべての「緊急性のない」措置はあとまわしになりました。
夫は今まで通り不都合と折り合いをつけて日常生活を送ってきたのですが、治療や手術が先送りになった多くの他の患者は苦痛があったり著しい場合は寝たきりになったり...とコロナによる医療ひっ迫は大きな社会問題になっていたのです。

それでもパンデミックのさなかの2020年の秋に悪性腫瘍が見つかった夫には緊急対応してくれたNHS(国家保健サービス)には感謝の言葉もありません。
とりあえず、やるべきことはやってくれるきちんと機能している国家医療サービスなのです。



今週初め、マンチェスター郊外の病院にクルマで行きました。
長い問診の結果、現在落ち着いている症状が悪化する可能性は20%以下、日常生活にしばらくの間さまざまな困難を引き起こすその手術はしなくてもいいということになりました。

したいと言えばしてくれるそうですが、夫はしないことに決めたようです。



緊急性の低い医療措置が国家医療制度(完全に無料)で再開されたのです!
ブースター・ジャブを打っていればほぼ完ぺきに重症化は避けられるらしい今、本当に(たとえパンデミックは終わっていなくても!)医療危機は終焉を迎えている、と言ってもいいのでしょう。

パンデミック中のおなじみの「患者以外は病院内に立ち入り禁止」の通達が来ましたが、いっしょについてきた私を快く待合室に入れてくれました。
敷地内の駐車場にとめることができなかったらクルマをよそでとめるため私もついてきたのですが、患者用の駐車場にはじゅうぶん余裕がありました。
受付の人に「クルマの中は寒いですし、どうぞ待合室でお待ちください」と親切な対応をしてもらえました。

透明アクリルの仮囲いの内側にいましたが、数人の受付カウンターのスタッフは誰もマスクをしていませんでした!

感染阻止のための対策もかなりゆる~くなっているのが分かりました。

ボリス・嘘つき・ジョンソン首相の手柄顔は本当に癪にさわりますが、ワクチン接種と数回の感染で国民全体の免疫力はかなり上がっているらしいのです。
医療措置が必要なコロナの重症者を抑えきれている限りいつまでも行動規制を続ける意味はたしかに薄れているように思います。

英国の国家保健サービスについて簡単に説明します。
以前にも詳しく書きましたが、英国では医療が完全に無料です。
医療スタッフはすべて国家公務員で医療機関はすべて国営です。
(大規模経営の私営の医療機関も存在しますが。以下の不自由を嫌うお金持ちや医療保険加入者が利用します)

入院は本当に必要でないかぎりさせてもらえません。
出産も無料ですが、通常担当してくれるのは医師ではなく助産師ですし、危険がない限り出産後も一休みして即、帰宅が普通です。

医師や病院は選べません。
緊急度に応じて優先順位が決まります。
原則として「セカンドオピニオン」も「ドクターショッピング」も不可能ですし、「薬漬け」もあり得ません。

全ての患者の情報は国家の医療コンピューターでセンター管理されています。
登録している何でも診てくれる近所の「診療所」に勤務している医師の判断により病院の専門医に診断、処置がまわされます。
(勝手に病院の専門科に行くことはできません)

えーっ、それで不安ではないのかって?
不安ではありません。

公平です。
たしかに夫に疾患が多数あるため(特にパンデミックの最中などいっそう!)不自由で、融通が利かない制度であることは実感しましたが。

ついでに、少し前の開き始めたスノードロップス。

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暴風の合間の晴れ間に見た明るい空の彗星?いやいやまさか

2022年02月23日 08時58分57秒 | 英国の、生活のひとコマ
日暮れ前の5時半ごろ、(日がどんどん長くなっているこの頃です)空をふと見ると、彗星!


...だと一瞬思いました。
そんなわけありません。けっこう長いことかかって明るい空に放射状に落ちていきました。

左側には上昇する「彗星」が!(写真には撮れませんでした)
そんなものあるわけがありません。

天候によってごくたーまに見られる短い同じ長さを保つ飛行機雲でした。
ここストックポートはマンチェスター国際空港に近いために、上空を飛ぶ飛行機がよく見えます。

タウンセンターでは機体をはっきり目にすることができますが、うちの近所ではなぜか同じ方角に下降する機体が小さく見えることが多いのです。

上昇(離陸後)する機体と飛行機雲はこのあたりでは本当にめったに見られません。
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じじ臭い名前の暴風3兄弟一過、かろうじて倒壊はまぬがれたサクラの木

2022年02月22日 07時11分26秒 | 英国の、生活のひとコマ
ストーム・ダドリー Storm Dudley、ストーム・ユーニス Storm Eunice に次いで、今度はストーム・フランクリン Storm Franklin という(いずれもおじいさんっぽい古くさい)名前の暴風がふき荒れました。



昨日、月曜日の明け方ごろ、窓の外でゴーゴー吹く風と窓ガラスがビシビシたてる音で目が覚めました。
そのまま,また寝入ってしまいました。
起きた時には雨がしとしと降っていましたが風はだいぶおさまっていました。

朝のニュースでは、冠水した農地や川が氾濫してぷかぷか浮いているクルマが映りました。
各地で電車が止まったり倒壊した樹木で道路がふさがれ交通遮断になったり混乱が見られるようでしたが、うちの近所では特に大きな影響はなさそうな...と思っていました。
風と雨がおさまった午後早く、ちょっと散歩に出て現状視察をしてみた時には倒壊した樹木や屋根瓦のとばされた家などは見当たりませんでした。

午後外出した帰りにうちの通りに入る直前に気がついたのは、なぜか見落としていた、傾いたサクラの木!








傾いていますが、なんとか根の周りにぐるっと土をつけた状態を保っています。



このまま、よっこいしょと助け起こしてつっかえ棒でもあてがえばもち直すのではないかと思うのですが。

開花はまだまだ先の硬い小さなつぼみをつけ始めたばかりです。




なんとか助けてやりたいのですが!

(横に交差する道を左に入ったところに私の家はあります)

そしてまた、全く関係のないうちのネコの写真!

息子ネコ、ティブと...


母ネコ、リヴィー。


今日は日本では2月22日、ニィニィニィのネコの日だって聞いたものですから。
日本ではほとんど毎日が「何かの日」みたいですね。
祝日を創生するのも得意だし、1月5日が「囲碁の日」だったり、このセンス、決してキライではありません。

よくもまあ思いつくものだと感心します。




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箱入り娘とカゴ入り(孫)息子、正しいネコの習性をつにわが家でも観察できる喜びが二重!

2022年02月20日 09時11分26秒 | うちのネコ、よそのネコ
スーパーマーケットのドッグフード売り場で見つけた空き箱です。


ちょうどカラになったばかりのしっかりした段ボール箱が棚に残っていたので、スタッフが潰して片付ける前にもらってきちゃいました。
木目のプリントがわざとらしく、どうあがいても木箱には見えないのに商品名やイヌの絵柄、ユニオンフラッグが焼き印を押したようにプリントしてある努力が涙ぐましく...気に入りました。

MEATIFUL というドッグフードの肉の含有度が高いのがセールスポイントらしいネーミングがベジタリアンのうちの夫へのちょっとした嫌がらせとして効いています。
キッチンドレッサー(食器戸棚)の上においたらさっそくリヴィアがいそいそと中に納まりました。


箱に入るネコ!

去年17歳で死んだ先住ネコのホレイシオは、箱に入るのが大嫌いでした。

ずいぶん前に息子が「いろいろな大きさ、形の箱におさまるネコ」のビデオをユーチューブか何かで見た後、うちでもビデオを撮影して何かに投稿するつもりで、ホレイシオを箱の中に誘導しようと一生懸命になっていましたっけ。

ネコは箱に入るのが好きらしいと話には聞いていたのに、うちのホレイシオは本当に大嫌いでした!
入れてもすぐに飛び出てしまいました。

箱や狭いスペースにちんまりともぐりこんで、周りを囲われることによって安心感を得たいのでしょうか、あるいはただ単にその方が暖かいだけ?
神秘的なネコの習性...

そのずっと離れた左側では、息子のタイベリウスが...


お気に入りの寝床、浅い四角いカゴにちょうどおさまったところでした。

10分後...


ミーティフルのクラート(木箱)ふうの段ボール箱にきっちり長方形におさまって熟睡する母ネコ、リヴィアと...



カゴの中にもっこり正方形におさまって熟睡するタイベリウスの寝姿を同時に目にすることができました。

念願の「箱に入るネコ」、ネコらしいネコを手に入れて大満足です。

その後だいぶ経って、日付が変わった頃に撮った写真です。


リヴィアがソファーの定位置に戻った後のカラッポの空き箱と、ずっと奥の正方形の浅いカゴでまだ眠り続けるタイベリウスのモコっとした体の一部がごくわずかですが小さく見てとれます。



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またイヌ、それも雨の日のバスの中!憂いを含んだ老犬の身の上にまつわる悲話やいかに?

2022年02月18日 06時35分58秒 | 英国のイヌ
まずは、またまたイヌの写真です。


ストックポート日報ではすっかりおなじみ、「バスに乗るイヌ」です。

近況です。
ダドリーの次は「ストーム・ユーニス Storm Eunice 」という暴風が吹き荒れて国中混乱しています。

昨晩までに欧州全土で9人がなくなっています。
(日本の毎年の台風被害に比べると少ないかもしれません)

ボリス・嘘つき不誠実傲慢腐れ根性下劣な品性・ジョンソン首相はまだ辞任していません。
欧州で開戦(ロシアのウクライナ侵略)するかもしれないという大ごとのどさくさまぎれに辞任要求をひょいひょいかわして過ごしているようです。

冬季オリンピックは全くというほど盛り上がっていません。
チーム・GB(連合王国チーム)が獲得したメダルは昨日までで0個...。

雪が積もらない、スキー場がない(スコットランドに3か所あるそうですが地元の人しか利用しないらしいです)英国では冬のスポーツが劣勢です。

スコットランド発祥のカーリングはちょっとイケるらしいのですが、プレイしている人を私の周りに1人も知りませんし、プレイしている人を知っている人すら1人も知りません。

誰がどこで練習しているのかも見当がつきません。

さて、イヌ。


バスに乗ってすぐの場所にベタっと這いつくばるスタッフォードシャー・ブルテリアのジーナ。

ひじょうによく見かける、労働者階級御用達イメージが強烈な憂い顔、ガニガニした肢体が特徴の私の好きなタイプの犬種です。



高齢の13歳。
2年前に「レスキューセンター (引き取り手を探す飼えなくなったイヌの斡旋所)」から引き取られたそうです。

とても気性のおだやかな賢いイヌだそうです。
かわいがられて育ったことがよくわかります。
以前の飼い主に何らかの事情があって、飼えなくなったイヌだと聞きました。

飼い主のヒッピーファッション全開の女性は、日常的にバスや電車にイヌをのせて移動する人たちに多い自分のイヌへの関心がとてもうれしいタイプの人でした。

通路を挟んで座った5歳ぐらいの姪と叔母のコンビと後ろに座った私にひっきりなしに話しかけていました(イヌ好き?ネコ飼ってるの、何匹?何歳?庭がなくてもイヌ飼えるわよ...等々)

ジーナを手放した前の飼い主の事情とは?
家庭崩壊(離婚とか)?
飼い主が病気になるとか、高齢化して世話が困難になったとか?
がっしり闘犬系のこの手の犬種は高齢でも一定の量の運動が必要です。

可能性が高いのは高齢の飼い主のケアホームへの入居が決まり、家とイヌを手放す悲しい別れです。
よくある話です。
10年前にはかわいい子イヌだったジーナを飼うことにした元気だった頃の飼い主は、ジーナがこんなに長生きして、自分たちがケアホームに入る日がこんなに早く来るなんて思いもよらなかった...のではないでしょうか。
あくまでも想像ですが。

英国のペット動物の一時預かり、引き取り手斡旋機関では苦痛を伴う不治の疾病がある場合と、凶暴な性質が矯正できないと判断された時以外、収容された動物を殺処分にすることはありません。


やさしい飼い主のこの女性に引き取られ、短い余生をおだやかに過ごしているジーナはとてもラッキーです。


もの悲しい闘犬系のイヌ特有の表情からおばあさんイヌ、ジーナの喜怒哀楽は読み取れません。



強風とどしゃ降りの雨の中を歩き回って本当にお疲れのようでした。



じっとり濡れた額をなでても動かずにじっとしていました。

「日本ではバスや電車にイヌは乗れない」と言ったら「えー、じゃあクルマを持ってない人はどうしてイヌ連れて移動するの‘~?」と聞かれました。
本当にそうです。
どうするのでしょうか。
タクシーもダメですよね?
小型犬やネコならペットキャリアーに入れて乗せることは可能でしょうけど。

中堅アウトドア・ファッション・ブランドのステキなレインコートを着ていましたが、濡れたイヌの異臭がバス内に漂っていました。

おりた後もイヌの匂いが残っていました。

私はイヌを触った手の匂いを嗅ぐのが好きなのであまり気になりません。

イヌがきらいな人はイヤかもしれませんね、バスの中の濡れたイヌ...

長生きしてほしい。


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暴風が吹き荒れる前のマンチェスターの中華街、旧暦のお正月を祝ったなごりの華やかな赤いちょうちん

2022年02月18日 06時35分58秒 | マンチェスター
木曜日に行ったマンチェスターの、中華街 Chinatown の赤いちょうちん...


ことしの2月は(日本でいう)旧暦の(太陰暦の)お正月だったのでした。
元日は、新暦の2月1日でした。

中国本国でも世界各国の中国人の移民コミュニティでも新暦の(太陽暦の)お正月よりこっちのほうが盛り上がるようですね。
英語ではチャイニーズ・ニューイヤー Chinese New Year というぐらいです。

今年の干支のトラの飾りでも見られるのでは...と期待したのですが何もありませんでした。
もう2週間もたつし、下ろしちゃったのかもしれません。

ロンドンの中華街に次ぐ、英国第二の規模を誇る中華街を有するマンチェスターでは旧暦のお正月もイベントとしてけっこう盛り上がります。
市庁舎の周りやメインのショッピングセンターなど、中国系移民と何の関係のないエリアも毎年赤いちょうちんや、御幣などが飾られ赤っぽい装飾であふれるのですが、この時はもうさすがに残っているのは本家本元「中華街の」ちょうちんぐらいでした。

そういえばいまだに、日本でも太陰暦のお正月を盛大に祝うと思っている英国人がけっこうたくさんいますよ。
日本では明治時代の「文明開化」とともに太陰暦のお正月はやめちゃっていますのにね。



この日の夜は「ストーム・ダドリー storm Dudly」という暴風が吹き荒れました。
夕方の4時ごろ、マンチェスターからバスで帰宅した私はバス停から約25分、傘がさせないほどの強い風の中を歩いて帰宅しました。

木が倒れたり看板が落ちたりで交通が遮断、それに電車がとまる地域もあるなど各地で暴風による混乱が起こりました。

中華街のちょうちんも吹き飛ばされちゃったのでしょうか。
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またまた見かけたイングリッシュ・ブルドッグ、今ではそれほど珍しくない?どっしりとした体形と憂い顔、イヌ臭さも魅力

2022年02月17日 07時47分18秒 | 英国のイヌ
昨日の午前中、高級住宅街の中にある商店街、ブラモル・ヴィレッジ Bramhall Village に行きました。

今日の話題はイヌ!
それも私のこだわりの(再び)イングリッシュ・ブルドッグ English bulldog


「ピンボケ」ではなくじっとしていないイヌのブレ写真多数!
ご容赦ください。

ちなみに、学校で village は「村」だと習いましたよね。
田舎の集落共同体みたいなイメージがわきませんか。
英国では、図書館や診療所などもある、それでも規模の小さい「商店街」のことをさすようです。

人と会う用事があって行ったこの商店街でまたまた見かけた正真正銘のイングリッシュ・ブルドッグ、生後10か月のティーンエイジャー、ラルフ。



前回記事にした、すらりとした肢体の混血らしい「飼い主曰くイングリッシュ・ブルドッグ」と違いコーヒーテーブルとして使えそうな平べったい背中とガニガニした脚!

これ☟。
ラッキー、眼福!年末に見たイングリッシュ・ブルドッグ、いや違う何か違う!


そうそう、以前もこの同じ通りで本物イングリッシュ・ブルドッグを見かけましたっけ。
もちろん写真を撮らせてもらって、なでなでさせてもらって、ストックポート日報で記事にしています!

ついでですからこれ☟も見てください☟

買い物中に発見、ブルブル体をゆすりながらよたよた歩く高齢のイングリッシュ・ブルドッグ、これぞイギリスのイヌ!

連れているのは高齢のご夫婦でした。



何となく、そぐわない気がしないでもない...
私の大好きなイングリッシュ・ブルドッグは労働者階級風のどちらかというといかつい男性が連れて歩いているような、偏見に満ち溢れたイメージがあります。
そう言えば、顔がつぶれていなくても、悲しそうな顔をした闘犬系のイヌの飼い主はなぜか労働者階級風が多いように思います。



同じく顔がつぶれた悲し気な顔つきのパグとフレンチ・ブルドッグはどうも違う気がします。
いずれも人気の犬種なので、飼い主層のすそ野が広いからかもしれませんがクリエイティブな職種、知的な中流階級、家族持ち...の人に飼われているのをよく見かけます。
小さいイヌであることも関係あるのかな?

飼い主のご夫婦は自分たちのイヌが道行く人の関心をひくのがとてもうれしいようで、気持ちよく相手をしてくれました。



ダブダブした皮膚を頭から首、背中までガシガシとなでさせてもらって大満足です。
ただ、飼い主の男性はひきつなを短く持って落ち着きのないラルフが私にあまり近づきすぎないように一生懸命でした。

とても人なつこくて私に撫でられてとても嬉しそうだったのに...




奥さんが「顔をあまり近づけないで、興奮して顔ゴッツンするから」と私に警告してくれました。



ええ~、べちゃっと潰れたこの顔でゴッツンされてみたい!と強く思ったのですが、この後マンチェスターへ行く用事がある私がイングリッシュ・ブルドッグに顔面突きを喰らって後ろにひっくり返ることにでもなるのは不都合なのでした。

それにしても私がであうイングリッシュ・ブルドッグはどれも全て人なつこく気のいいイヌばかりですが、同時に落ち着きのないバカイヌであることも事実です。

写真を撮りたいという私のために静止ポーズをつけようと持参のイヌ用ビスケットで気をひく飼い主と、もっとビスケットを隠していそうな飼い主の手が気になって気になってソワソワ、バタバタいっそう収拾がつかなくなっているラルフ。



高級住宅街の商店街にふさわしいセレクションの犬種、テリアやプードル混血系の可憐なイヌも多く見かけました。



その後、バスに乗ってマンチェスターまで行きました。

ラルフをガシガシ大胆になでたあと手を洗えなかったので、イングリッシュ・ブルドッグの体臭がする両手を気にしながら(時々鼻先にもっていって匂いを嗅ぎましたが!!)40分バスに乗り続けました。

マンチェスターについたらショッピングセンターのトイレですぐに手を洗いました。
イングリッシュ・ブルドッグの体臭はキツイです!
いえ、決してイヤではありませんが。

バスに乗っている途中通った、うちの近所でもう1匹イングリッシュ・ブルドッグを窓越しに見かけました。

この頃、頭数が確実に増えているようです。


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ネコの寝場所;狭いところ這い入る、通行のジャマになる場所で踏まれたり蹴り落されたりする危険に身をさらす

2022年02月15日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
またまた、うちのネコの話題です。

椅子の上に布製のバッグ(ずいぶん前に私が作りました)の、口を横にしておいてしばらく席をはずして戻ってきたら...


息子ネコのタイベリウスが半分中に入って寝ていました。
ずい分努力をして、もぐずり込んだ形跡が見てとれます。

努力に報いるために、下側の持ち手をつかんでそっと持ち上げてバッグの底に落とし込んでやりました。


あまり喜ばれなかったようです。
せっかく寝息を立てて熟睡していたのに起こされて不満そうでした。
しばらくしたらバッグから飛び出てしまいました。

ソファーに移ってまたすぐに眠りにつきました。
起こされてもすぐに寝入ることができるネコ。周りをぐるっと囲まれて安心したいネコ...ネコの特性と言うか心理は神秘としか言いようがありません。

ついでに母ネコ、リヴィアの寝姿です。


ストックポート日報に載ったリヴィアの写真は寝ているところが多いですね。



ジャマ。
知らないで階段を下りてくると踏みつける可能性、大。


昨日の記事の補足です。







ヴァレンタインデーの販売促進はもちろん前日が一番盛り上がるのですが、昨日(2月14日)当日もスーパーマーケットでもまだ頑張っていました。
そうですよね。いっしょに住んでいない恋人同士や恋人にしたい人にはその日、仕事や学校などが引けてから夕方会ってカードや花束を渡すのでしたね。

私が夫からもらったのは、欲しいと注文していたリアルなカエルやガマの柄が連続模様としてプリントされた、折り畳みの傘です。
10年間愛用した古いものが壊れたものですから。

昨日の記事の、バレンタインデーの起源についての記述に重要な一文を書き落としていたことに気がつき、書き直しました。

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今日は何の日?バレンタインデー!日本とはかなり違う英国のバレンタインデーとその起源

2022年02月14日 07時47分25秒 | 英国の、生活のひとコマ
♡♡♡Happy Valentaine's Day! ♡♡♡


今日はバレンタインデー Saint Valentine's Day ですね。

上の写真は、今日朝食におりてきた時に夫にあげるプレゼントのブレイシーズ braces (ズボン吊り)とあごが落ちそうなぐらい大きなあくびをするティブです。

私がボランティアでお手伝いしているチャリティ・ショップのオックスファム Oxfam で買ってきました。

包む前に写真を撮りました。
(一般の人から寄付された不用品を売るチャリティ・ショップについては以前にも何回も書いたのですが、またもう一度改めて新しい視点で記事にするつもりです)

箱がちょっと古そうですが、未使用の新品です。
サープライズ・プレゼントではありません。
以前から、ズボンのウエストに縫い付けたボタンをはめたループでとめるクラシックなブレイシーズが欲しいと言っていたものですから。

買ってきた後、本人に見せて体にも合わせて長さの確認をしています。

私がハサミでひとつひとつ切った紙のハートを散らした気恥ずかしいオックスファムのバレンタインデーおススメ商品棚のディスプレイです。


この後、オリガミで作ったハートも加えました。

昨日、あわてて近所のコンビニエンスストアにバレンタイン用のカードを買いに行きました。

棚のこちら側は女性から男性にあげるためのものです。




反対側には、男性から女性にあげるためのカードばかりがずらっと並んでいました。

近所のコンビニエンスストアですから、はっきり言って選択肢は非常に限られています。
しかもほとんどが「妻/夫へ、ガールフレンド/ボーイフレンド(恋人)へ、フィアンセへ」相手指定のものです。

チェックアウト(レジ)近辺のプレゼント品のセレクションもかなり限られていて画一的ですね。


花束、チョコレート、ハートの形のラムネのお菓子(その名もLove heart)、プロセッコ、シャンパーニュ地方産ではないシャンペン風味の発泡酒...ヴァレンタインデーとは関係のないイースターの花、ラッパズイセンまでついでのように置かれています。

同じ場所に賞味期限の迫っている半額落ちパンも売られていますし(左側)。

女性に贈るものばかリ。


欧米ではバレンタインデーにはおもに男性が女性にプレゼントや、花束、チョコレートを贈ることになっています。
女性から男性にプレゼントしてももちろんいいのですが、男性向きのバレンタインデー向きプレゼント商品はかなり限られています。

夫は私にもプレゼントを用意してくれています。
何が欲しいか(必要か)聞いてくれて、オンラインで注文していました。
もらうまで知らないふりをしているのがエチケットらしいので、ここではまだ言いません。
(まだもらっていませんから)

ジャーン、乏しいコンビニエンスストアの選択肢から私が選んだ夫へのバカバカしく恥ずかしいバレンタインデー・カードです。


そうだ、今年はトラ年でしたね、関係ありませんが。

2019年に書いた、英国のバレンタインデーについての記事です☟
商業主義は日本だけではない!ヴァレンタインディ前日のスーパーにみる究極の商魂ロマンチック路線、イギリス版


バレンタインデーの起源です。

2月14日は古代ローマ時代のキリスト教の聖人、聖ヴァレンタインが殉教した日だそうです。

当時禁制だったキリスト教の神父だった聖ヴァレンタインは、結婚することを許されなかった兵士たちをひそかに恋人たちと結婚させたため、恋人たちの守護聖人として知られるようになります。

その翌日2月15日は紀元前から続く、古代ローマの豊穣を祈願するルペルカリア祭でした。
若い未婚の男性が甕の中から引き出したヤギの皮片に名前が書かれた女性とお付き合い(性行為を)してもいい...という風紀上問題ありそうな乱痴気騒ぎ行事だったようです。

イングランドはじめ、古代ローマに征服されたヨーロッパの国々にもこの行事は広まりました。

のちに広まったキリスト教はこの奔放な異教の行事を厳しく禁止しています。
ただ、この風習は前日に処刑されたキリスト教の聖人の名と結びつけてもっとおだやかなやり方で残ったようです。

イングランドでは18世紀はじめ頃まで、2月14日に未婚の男女が好きな異性の名前を書いた紙片を甕の中に入れ、好きな人どうし名前が一致すれば公認のお付き合いが始まる...というルペルカリア祭由来の習慣があったそうです。

現在では、すでに付き合っている恋人同士や夫婦が愛を確認しあう日、ということになっています。

母ネコ、リヴィーの写真も載せておきます。





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私の好きな解剖学用語(ネコの)プライモーディアル・ポーチ、さわりたい気持ちをそそる魅惑のディスプレイポーズ

2022年02月13日 08時24分16秒 | うちのネコ、よそのネコ
息子ネコ、ティブ(タイベリウス)のおなかを覆う、腰ミノみたいなフワフワの...


プライモーディアル・ポーチ primodial pouch (原始の袋)!

「これは膝じゃないの、硬い骨が詰まっているのではないか?」と思われましたか。

違います。
膝は後ろにあります。
右側は膝かもしれません。
横に傾斜した座り方のためか、左に寄っているプライモーディアル・ポーチ!

ティブのプライモーディアル・ポーチはたぶん他のネコのに比べても、とりわけ立派なはずです。

フワフワ毛の生えたダブダブの皮膚に(嫌がるのはわかっているのですが、つい誘惑に負けて)そおっと指を這わせてみたら、やっぱりすごく怒られました。
「無礼者!」と言われたと思います。
かぎ爪の出た「手」でぶたれました。

プライモーディアル・ポーチについて詳しく書いた以前の記事のリンクです☟
どうやら完全に使い道がないというわけではないらしいネコが肌身離さず持っている不要な小袋(ポーチ)
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寒い日の住宅街で見つけた春の兆し、春の訪れの先触れのスノードロップとちょっと先ばしりのこれはサクラ?

2022年02月12日 08時24分16秒 | 英国の木々と草花
昨日は風が冷たく寒い1日でした。



久しぶりの登場です。
ストックポート日報の投稿そのものが久しぶりです。
今日からは連日投稿を心がけます
ボリス・嘘つき不誠実傲慢腐れ根性下劣な品性・ジョンソンはまだ首相の座にとどまっています。

イングランドではコロナ陽性者の隔離義務まで撤廃されました。
それらの話はまた別の機会に...

木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる、住宅街の中の小さな小さな自然保護区域に春の兆しを見つけました。
スノードロップが花盛り。


スノードロップは春の花ではなく「冬の終わりの花」なのです。

スノードロップの次にお呼びがかかるのは、クロッカスです。


この近辺にかたまって自生しているのは白と紫シャンペングラス型のとんがったクロッカスばかりのようです。


まだすべて、つぼみ。
もうちょっと近くで撮れたらいいのですが、立ち入り禁止の柵の中でちょっと離れているのです。

すぐ斜め前の児童公園のある公園ズル剥け芝生エリアで撮った同じ種類のクロッカスです。


人やイヌに踏まれて泥をかぶっても、可憐な花を開くつもりで頑張っているクロッカスのつぼみです。
2週間ほどたてば白、紫、山吹色のクロッカスが大河のようにこのハゲちょろりんの芝生エリアを埋め尽くします。

すぐそばの住宅の前庭には、えーっと、カンザクラ?サクラですよね。


ぽつりぽつりと風情のある日本のサクラのような薄いピンクの花が咲いていました。


ちょっと花のつき方がまばらすぎるでしょうか。

この通りはよく徒歩で通るのですが、この家にかなり背の高いサクラの木があることをそういえば見落としていました。

クロッカスの大河が出現する公園には、あまり風情のない、それでも華やかに濃いピンク色のヤエザクラというのかボタンザクラとでもいうのか、重くてハデなサクラの木が数本生えています。
(昨日はまだつぼみも出ていない冬木立そのものでした。)

色が濃くて、花びらが多重のものが多い英国のサクラは何週間も散らずに雨に打たれてどす黒く変色して、ボタボタと地面に落ちて花の形のまま人に踏まれて儚くない最後を迎えます。
風情がないことこの上なし。

サクラ(?)の木のある家の前庭には、たしかこれはブルーベルだったはずです...


球根植物が勝手に群生しています。
しかも塀の外の歩道にまで、アスファルトを突き破ってニョキニョキ生えているものすごい生命力。


生命力と言えば...


これも同じ家です!門柱の古いレンガのすき間からニョキニョキとシダが成長していました。

春の訪れって、気にしていなければ見落とすものですね。
そう言えば、日が一日、一日と長くなっています。
昨日は午後の4時にまだ日没前だったのでちょっとびっくりしました。



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やっぱり親子!うちの母子ネコの寝姿に似通うものあり、ポーズが同じ!

2022年02月07日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちの母子ネコ、リヴィア(母)とタイベリウス(息子)の同時・同一ポーズ集です。

食パン2斤。


英語でこのポーズのことをキャット・ローフcat loaf と言います。

マンネリ気味のストックポート日報です。
以前にも同じ内容の記事をのせましたね...
一番下にその時のリンクを貼りました。

頭部を少し持ち上げた状態の熟睡していない状態の丸い寝姿と...


しばらくたってから、ほぼ同時に開始した背中の毛づくろいシーンを同じ構図で撮りました。


左側の黒白が、母ネコのリヴィー(リヴィア)、右側のチャコールグレーにかすかに見える黒の縞柄のブチが息子ネコのティブ(タイベリウス)です。

子ネコだったティブとリヴィーが母子ペアでこのうちにやって来て、1年と3カ月。
連れてこられた当初は母ネコから離れずにおどおどしていたティブですが、今はもう母より体が大きくなって態度もデカいのです。
斡旋もとのキャット・アダプションセンターにいた時から、リヴィーはかまって欲しがる、もう赤ちゃんではなくなった息子のティブに手を焼いていたそうです。

外に出たり、家の中で活動したりはすっかり別々、大人のネコ2匹が独立した行動をとっています。

親子の情愛など見たところぜーんぜん感じられないクールな関係の同居ネコ2匹。
ただ...




日中いっしょに寝る時は同じ場所で...


離れて寝ることが多いのです。
ふと見ると、ポーズが同じ!



たいていはリヴィーが見つけた寝心地の好い場所に息子のティブが後から参加します。
くっつきあうことは決してありません。



キャット・アダプションセンターで生まれたティブには警戒心がありません。
のびのびと長~く体をのばしてくつろぐ姿をよく見かけます。
必ず、一匹でいる時にです。

その点、ノラネコ生活の経験があるリヴィーはお腹を見せて眠ることがありません。

妊娠してから保護されてアダプションセンターで数カ月、さらにこのうちに来てから1年以上もぬくぬくと暖房のきいた安全な屋内で眠る生活を続けても野生の習性が抜けないなんて、なんだか哀れな気がします。
寝ている時にやわらかいおなかを無防備にさらせるほど完全には私たちに気を許していないのかもしれません。

そのわりには、私の膝に載ってくるぐらいにはリラックスしています。
眼を閉じてゴロゴロ音をたててはいますが、眠ることはありません。



ネコの同ポーズ、動物の神秘!
狭い空間で、1人があくびをすると周りの数人がいっせいにあくびをするような伝染性があるのかもしれません。



同じポーズを集めた以前の記事のリンクです☟

やっぱり親子、子ばなれ親ばなれしたはずのうちの母子ネコが好んで過ごす、ゆっくりくつろげる一緒の時間
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どうやら終盤に入ったらしい、コロナウィルスによる感染症のパンデミック、それでも多い感染者…写真はネコ!

2022年02月05日 07時50分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
うちの青年ネコ、ティブ(タイベリウス)の最近のお気に入りのくつろぎ場所は正方形の浅いカゴの中です。


自らの身体よりも小さいカゴの中に正方形の形に体を再形成しておさまる(それでも部分的に柔らかくはみ出た部分が目立つ)安定し充実した造形美を写真に撮りました。

話題はコロナ・ウィルスによる感染症のパンデミック;終盤について。
以前に書いたことと著しく重複するかもしれません。

...どうやら、イングランドではやっぱり「パンデミック」は終わっているらしいのです。



昨日、金曜日の新規感染者数は84,053人。
1日の死者は、254人
やはりまだ大変な数です。



終わったって誰が決めたのか、と言うかこの状態でどうして終わったと言えるのか。

コロナ・ウィルスの、それも感染率が極端に高いオミクロン変異株はまだ消滅していませんしそこら中にウヨウヨしているようです。
現に、周りの人がどんどん感染しています。

行動規制を撤廃、マスクをしなくてもよくなった時点で、多くの人が「終わった」ということにしているみたいです。
政府の非公式な見解では、パンデミックの段階は終わり、エンデミックの(人の力でコントロールできる)段階になったということらしいのです。

...がしかし、その見解に賛成しない専門家や政治家(特に野党の)もいっぱいいますし、もちろん個人的に気をつけている人もとてもたくさんいます。



ただ、成人のほどんどがブースター・ジャブ(コロナウィルスの感染症に対する免疫力を強化するための3回目のワクチン接種)を終えている今、感染しても重症化する人は本当に少ないようなのです。
症状が出ない人もとても多いですし、出ても軽くて毎年冬にたいていの人がかかる風邪のような症状ですんでいます。

接種を受ければ感染は70%弱まで防げるそうですが、やっぱり30%以上の人は感染します。
周知の事実です!

重症化するのほほぼ完全に防いでいるそうなので、接種の意義はじゅうぶんにあります。

鼻水や咳が出て慌てて自宅で検査してみたら陽性で、数日前までさかのぼって会った人全員に(自分で)連絡。
連絡を受けた無症状の人たちも検査したらゾロゾロ芋づる式に陽性判定...ということが日常茶飯事です。

ただし、陽性者と接触があった人は当然、無料のテストキット(ラトゥラル・フローテスト)を使って自分で検査しなくてはならないのですが、現在はもう結果が陰性であれば隔離の必要がありません。

法的規制が撤廃されたとたんマスクをするのを完全にやめた人の多いことと言ったら!

地域やその場の雰囲気にもよるでしょうね。
マスクをしないで店などに入ったら意外にもまわりの大多数がマスクをしていたので、もうしないつもりでもポケットに入れて持ち歩いているマスクを慌てて着用している人をけっこうたくさん見かけます。

私は店やバスの中では必ずするようにしているのですが、まわりが誰もしていないとたしかに「意味ない、もうどうでもいいや」という気になりますね。
マスクは自分の感染予防のためではなく、他人への感染拡大を防ぐためらしいので不公平感がいっぱい!です。

...ただ、3回接種を受けている私はたとえうつされたってどうってことないわね...とそれほど心配にもならないところがダメなのです。
これじゃ、終わらないってば!!
伝播を完全にとめればそのうち消滅するでしょうに...!



誰も「終わったよ」とは耳打ちしてくれないものの、「もういいんだ!」と個人的に実感させられた出来事に遭遇しました。
先月の終わりに列席した、夫の父のお葬式です。

だーれもマスクをしていない式後のパブでの気楽なレセプションで、しばらく会っていなかった、お年寄りも含めたたくさんの人たちと抱擁しあいました。
列席者に陽性判定者が出た、という連絡は受けていません。



英国で重症化して病院に搬送される人たちのほとんどすべては一度もワクチン接種を受けていないということが分っています。

民主国家で、ワクチンを接種しない選択が許されるのは当然のことです。

何か重大な事情や意志があって接種を受けないことにした人たちは危険を承知の上での選択だと思います。
その人たちの命を守るために人の交流や経済活動をストップさせる段階ももう過ぎているはずです。

私たちはもう十分、ガマンしました。



しかし、首相官邸周辺の人たちや政府関係者が最も厳しい2020年春の最初の時を含め、ロックダウン期や集会が禁止制限されていた時に確認されただけで16回も多人数で集まってパーティをしたことがすっかりばれて国民の憤怒が高まっています。
お酒を飲んで集まって楽しくやりたい欲求へのガマンのきかなさ、国民にガマンを強いて自分たちはガマンができないという首相を中心とする政府関係者の選民意識は絶対に許すことができませんっ!

ボリス・嘘つき不誠実傲慢腐れ根性下劣な品性・ジョンソン首相はそのうちの6回に出席していたと言われているそうですし、たとえ予定が会わなくて出席していない集まりも完全に承知の上で黙認していました。
「していない」と言っていますがもちろんウソです。



自分がパーティや飲み会が好きで好きでたまらず、しないで我慢することができないものですから、部下に禁止するなんて「欺瞞」はできなかったわけです。



国民には禁止したし、愛する人の臨終に立ち会うことも許さなかったのにね。


昨日までの2日間、辞任しないボリス・嘘つき不誠実傲慢腐れ根性下劣な品性・ジョンソン首相の周りの大物保守党議員が首相に憤慨して4人も辞任しました。

週明けにボリス・嘘つき不誠実傲慢腐れ根性下劣な品性・ジョンソン首相の不信任可決引きずりおろしのニュースが聞けるといいのですが。







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